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2020年11月26日

エチオピア北部で戦闘、「数百人の民間人が虐殺」=人権団体

エチオピア北部ティグレ州で、地元政党の軍事部門と連邦政府軍との武力衝突が発生しており、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは12日、「数十人、おそらく数百人もの」民間人が虐殺されたと述べた。

ティグレ州政府を担う政党「ティグレ人民解放戦線」(TPLF)と政府軍は長期にわたって対立しており、先週、武力衝突に発展した。政府軍は空爆も実施している。

その結果、何千人もの民間人が国境を越えて隣国スーダンに逃れている。スーダンはそれらの人々を難民キャンプで保護するとしている。

複数の目撃者は、TPLFの軍事部門が9日、殺害を実行したと述べた。一方、ティグレの当局者は、TPLFの関与を否定している。

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現地では電話やインターネットの通信網が断絶しており、情報収集が難しくなっている。

民間人の集団殺害は、今回の衝突ではこれが初めてとみられる。

人権団体の声明

アムネスティは声明で、「エチオピアのティグレ地域の南西部にある町マイ・カドラで11月9日夜、数十人、おそらく数百人が刃物で刺されたり、たたき切られたりして殺された」と述べた。

また、「町中のあちこちにある死体や、担架で運ばれる死体の恐ろしい写真や映像を、コンピューター上で確認した」とした。

アムネスティによると、犠牲者は武力衝突には関わっていない労働者らと思われるという。

目撃者らは、「ナイフやなたなどの鋭い凶器による」傷を見たと話しているという。TPLFを支持する武装勢力がルグディと呼ばれる地域で政府軍に敗れた後、襲撃したと述べる目撃者もいるという。

アムネスティ・インターナショナルの東部・南部アフリカ地域ディレクター、デプロス・ムチェナ氏は、「恐ろしい悲劇だ」とし、エチオピア政府に通信網の復旧と監視の許可を求めた。

国連は今回の衝突で、エチオピア北部の数十万人に重要な支援物資が届かない危険が生じていると述べた。

衝突の背景

エチオピアのアビー・アハメド首相は、政府軍の拠点が攻撃されたとし、今月4日に政府軍に対し、TPLFの軍事部門への攻撃を命令した。

以降、衝突や空爆が繰り返されている。

アビー氏は12日、政府軍は大きな前進を果たしたと述べた。

TPLFはエチオピアの連立政権で長年、有力な一員となってきた。しかし、アビー氏が首相に就任した2018年以降、同氏は影響力を弱めようとし、TPLFは政党連合への参加を拒否した。

TPLFの指導層は、不当に追放や汚職疑惑の標的にされていると訴えている。

アビー首相はTPLFの指導者の一部について、「正義からの逃亡者」だとし、国政の改革に反対していると非難している。


(英語記事 'Hundreds massacred' in Ethiopia, says Amnesty

コメントです。
この報道、まだまだ不確実な
部分が多く、手探り状態です。
現在、コロナ下で報道担当の
移動も規制されているため、
以前より確実な報道情報の
拡散速度が弱まっています。
続報を注視します。


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2018年09月30日

ライオンの群れ、サイの密猟者たちを食べる 南ア

AFP 2018年7月6日 

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【7月6日 AFP】南アフリカの野生動物保護区で、サイの密猟者と
みられる男たち少なくとも3人がライオンの群れにかみ殺され、
食べられる事件があった。保護区の所有者が5日、明らかにした。
高性能ライフルとおのを手にした男たちは2日未明、同国南東岸に
あるシブヤ野生動物保護区(Sibuya Game Reserve)に
侵入したが翌日、ばらばら遺体となって発見された。
 シブヤ野生動物保護区の所有者ニック・フォックス
(Nick Fox)さん(60)はAFPに対し「彼らはライオンの
群れの中に迷い込んだ。大きな群れだったので、
(逃げる)時間はあまりなかった」と語った。
遺体はほとんど残っていなかったため密猟者の人数は
分からないが、3人分の衣服が見つかったという。
フォックスさんは、同保護区でこうした事件が起きるの
は「前代未聞」とした上で、「彼らがサイを見つける前にラ
イオンに出くわしたのは、思いがけない幸運だったと思う」
「2016年3月にはサイ3頭が殺されたから」と語った。
フォックスさんによると、フェイスブック(Facebook)の
コメントは「因果応報」の話題で持ちきりだったという。
 中国、ベトナムなどのアジア諸国では、サイの角に薬効が
あると信じられており、急増する需要を満たすために
サイを狙った密猟者が後を絶たない。密猟の横行により、
アフリカには野生のサイは2万5000頭弱しか残っていない。
 ただ、フォックスさんは今後もシブヤ野生動物保護区への
観光客の受け入れは続けると述べている。(c)AFP

関連記事です。
米国、象牙とサイ角の密輸撲滅に初の報奨金 ラオス組織標的

コメントです。
今回の珍事、報道されて
スカッとした方も多いでしょうが、
こんなケースはまれで、実際には
未だに密漁がはびこっています。
理想は密猟者を生み出さない
ような自立支援でしょうか。
考えただけでも遠すぎる道ですね。


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2018年09月10日

リビアで人身売買業者が国連職員に成り済まし、移民を虐待か UNHCR

AFP 2018年9月9日 

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【9月9日 AFP】国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は
8日、リビアで移民や難民を標的にした人身売買業者や
不法入国援助業者らがUNHCRの職員に成り済ましているとの
「信頼できる報告」があると明らかにし、こうした不法業者を
取り締まる行動を起こすよう求めた。
UNHCRによると、紛争で荒廃したリビアの各地で国連(UN)
傘下各機関の関係者のふりをした不法業者たちが暗躍している。
こうした「犯罪者」たちはリビアの上陸地点や密入国拠点で目撃されており
UNHCRのロゴにそっくりなマーク入りのベストや物品を使用しているという。

成り済まし不法業者に関する情報源は、リビアで人身売買業者に
売り飛ばされ虐待や拷問を受けたと訴える難民たち。
中には地中海上で拿捕された船に乗っていた難民らからの
訴えもあるという。
だが、UNHCRのババル・バローチ(Babar Baloch)報道官は、
国連職員に成り済ました不法業者らが実際に移民や難民たちを
だますことに成功し、彼らを虐待しているかどうかは不明だとAFPに
述べ、現在事実を調査中だと付け加えた。バローチ氏は、
不法業者らは明らかに「犯罪」の意図を持って疲弊しきった人々を
標的としていると指摘し、こうした業者の取り締まりをリビア当局に
求めると述べた。
リビアは2011年、長年にわたって独裁体制を敷いてきた
ムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐が失脚し殺害
されたことを機に混乱に陥り、現在はサハラ以南から欧州への密入国を
目的とした移民・難民の一大中継地と化している。
だが、こうした混乱に乗じて人身売買業者が暗躍し、
アフリカから欧州を目指す移民たちは危険な状況にさらされている。
(c)AFP


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2016年07月06日

アルビノの「避難所」、タンザニアのウケレウェ島

AFP 2016年07月05日

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アルビノの「避難所」、タンザニアのウケレウェ島
6月13日の「国際アルビニズム啓発デー」にタンザニア・ウケレウェ島の非政府組織
(NGO)「スタンディング・ボイス」が運営するクリニックで順番を待つ2人のアルビノの少女
(2016年6月13日撮影)。(c)AFP/CARL DE SOUZA

【7月5日 AFP】タンザニア・ビクトリア湖に浮かぶウケレウェ島の
夜明けから1時間後。57年間の人生で、焦げ付くような日光に
色素のない肌を痛めつけられてきたアルフォンス・ヤコボさんは、

自宅前で元気に落ち葉を掃いていた。

ヤコボさんは「今が一日の中で一番いい時間なんだ。
一日が始まるが、太陽はまだ上がっていない」と話す。
あと数分で、つば広の帽子とサングラスを身に付け、
露出した肌全体にたっぷりと日焼け止めを塗らなければ
ならない時間になる。

アルビノ(先天性色素欠乏症)のヤコボさんは体内で
メラニン色素を生み出せないため、肌や髪、目に色素がなく、
太陽光から身を守れない。他のアルビノの人たちと同じく、
ヤコボさんは視力が弱く、皮膚がんになりやすい。

しかし、太陽だけがアルビノの人々の脅威ではない。

タンザニアやマラウイなどのサハラ以南のアフリカ諸国の
一部では、アルビノの人々の体の一部は薬や幸運と富を
もたらすお守りになると信じられており、ブラック・マーケットで
売買するため殺害され体を切断されている。

カナダの慈善団体「アンダー・ザ・セイム・サン」は、タンザニアで
近年発生した161件のアルビノの人々に対する襲撃事件を記録。
そのうち76件は殺人で、アフリカで最も多かった。

しかし、ウケレウェ島は比較的安全だ。島の魚屋で働いていると
いうヤコボさんは「過去には恐怖を感じていたこともあったが、
今は神に感謝している。夜に、銃なしで眠れるからね」と話した。

 地元の人々によると、アルビノの人々の家族が、その特異な
容姿は呪いのためだと考えてアルビノの人たちを島に残して
行ったことが始まりだった。

 ウケレウェ・アルビノ協会によると、人口20万人のウケレウェ島で
暮らしているアルビノの人は75人。
割合は、国全体の平均とおおむね同じだ。

慈善団体「アンダー・ザ・セイム・サン」タンザニア支部の

ビッキー・ヌテテマ氏によると、タンザニアの他の場所と同様、
アルビノの人々の遺体を墓から掘り出そうとする盗掘者が
島に来たこともあった。2007年には、髪が白いアルビノの
男性1人が襲撃され呪術に使うため髪を切られた。

ただ、島のアルビノのコミュニティーの代表、
ラマダン・ハリファさんは「アルビノが殺されたことは一度もない」と
強調した。

もっとも、身体的な暴力はまれでも、差別はよくみられる。

黒い肌のハディジャ・ナムトンドさん(30)には4歳になる
アルビノの息子がいる。ナムトンドさんは
「この子の父親は息子の肌の色が気に入らず、私たちを
捨てたのです」と語った。(c)AFP/Nicolas DELAUNAY


コメントです
アフリカでのアルビノの人たちの受難の話題です。
ここでも何度か記事に取り上げましたが、古い習慣や

迷信で時によっては命の危険にさらされています。
その地域の文化保全は最優先されるべきですが、
それでも、現地の人が文化保全に疑問を投げかける
だけの教育はもっと必要です。
アルビノの人たちが安心して暮らせるようになるまで、
まだまだ、長い道のりですね。


posted by salsaseoul at 01:42| Comment(0) | TrackBack(0) | アフリカ

2016年05月02日

象牙密猟、認めない ケニア政府、撲滅訴え105トン焼却

朝日新聞 2016年5月2日

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ゾウの密猟撲滅を訴え、焼却される大量の象牙=ナイロビ近郊、三浦英之撮影


ケニア政府は4月30日、象牙を目的としたゾウの密猟撲滅を
訴えるため、密猟・密輸者から押収した象牙約105トン
(約8千頭分)を焼却処分した。首都ナイロビの空に、炎と煙が
高く立ち上った。アフリカゾウは密猟で激減。
ケニヤッタ大統領は象牙取引の全面禁止を今秋の
国際会議で訴える方針で、国内取引が続く日本にも
影響が及ぶ可能性がある。(ナイロビ=三浦英之)



関連記事です。

密輸象牙、規制すり抜け 輸入禁止の中国、香港通じ流入
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ショーケースに多くの象牙製品が並ぶ専門店。日本語や韓国語での
案内も出ていた=香港・上環、延与光貞撮影

アフリカで、ゾウの密猟が止まらない。

象牙の密輸や密売に対する国際的な規制が、
骨抜きにされているからだ。
最大の消費地は中国とみられている。
それぞれの現場で、記者が実態を追った。

中国語では象牙の「象」と吉祥の「祥」が同じ発音に
なり、縁起が良いとされる。宝石ほど高価ではないが、
独特の光沢に人気があり、役人などへの贈答品と
しても使われるという。

国際社会の批判を受け、中国では2015年秋から
19年まで、これまで輸入の口実にされてきた
狩猟ツアーの記念品も含め、商業名目での象牙の
輸入を全面的に禁止した。
国内の販売にも厳しい目が向けられている。

南部の広西チワン族自治区柳州。周辺国から密輸象牙が
流入する同自治区でも、昨年の輸入禁止後、中心部の
古美術品市場から象牙が消えたという。
正当な証明書などがないからだ。

だが車で10分ほど離れた玉石や家具などを売る市場では、
「うちにはないけど、向かいの店には売っているよ」と
耳打ちされた。

女性店員に尋ねると、奥からプラスチックケースに

入った象牙を出してきた。中には、ネックレスや腕輪、

仏像、印章など十数個が入っている。
「全部新品の天然物だよ」

長さ7〜8センチの印章は約2万2千円、100玉ほど
連なるネックレスは約6万7千円、15センチほどの
仏像は約17万円だった。

こうした象牙密輸の中継地とされる香港は、世界最大の
象牙販売拠点だ。ワシントン条約で輸出入が禁止され、
発効した1990年より前に輸入された象牙は、政府に
登録した業者に限り、香港内での売買ができる。

大通り沿いの象牙専門店では、仏像などの置物、
結婚祝いに人気のはし、マージャンパイなど数百の
象牙製品が並べられている。はしは約1万4千円前後、
大きな置物では約2800万円を超えていた。

香港外に持ち出すのは違法だが、記者が身分を
明かさずに「中国本土に持ち帰ることはできるか」と聞くと、
店員は「購入したお客様は、持ち帰れるとおっしゃって
いましたよ」と答えた。

業界関係者によると、90年代には日本や欧米の客も
多かったが、5年ほど前から中国の富裕層が主な顧客だ。
中国への持ち出しは禁じられているのではと尋ねると、
「色んな方法があるさ」と笑った。

世界自然保護基金(WWF)香港などは昨年9月、
覆面調査によって密輸象牙が大量に売られていた
実態を公表した。「10トン以上だって、いつでもアフリカから
輸入できる」と豪語する業者もいたという。

WWF香港の労敏恵・高級主任は「制度に欠陥があった」と
指摘する。登録されるのは象牙の種類別の総重量などで、
加工した商品ごとの番号や写真は 不要。販売した分だけ
密輸すれば登録量は変わらず、いつまでも売り続けることが
できるというわけだ。象牙問題に取り組んできた立法会
(議会)の葛珮帆議員 は「香港で違法な象牙が
ロンダリング(合法化)されている」と話す。

 (広西チワン族自治区・柳州=延与光貞)

 ■アフリカ 当局者の汚職、背景か

象牙の供給元であるアフリカ。密輸ネットワークの解明は
難航している。

3月、東アフリカ・タンザニアの港湾都市ダルエスサラーム。
裁判所の廊下に、官吏に付き添われた中国人女性が現れた。

ヤン・フェン・グラン容疑者(逮捕時66)。
昨年秋、少なくとも約700本(約3億円相当)の象牙を
密輸出したとして、タンザニア当局に逮捕された。
東アフリカと中国とを結ぶ巨大な密輸ネットワークを築き、
「象牙女王」との異名をとっていたとされる。

ヤン容疑者は70年代に通訳としてタンザニアに入国。
ダルエスサラームで中華レストランなどを経営し、
2006年ごろから象牙の密輸を始めたとみられる。
米CNNは、中国とタンザニアの交流を進める
ビジネス協議会の事務総長を務めていたと報じた。

捜査関係者によると、東アフリカ一帯で密猟された象牙は、
ダルエスサラームから東南アジアを通じて中国に
密輸されているとみられる。しかしヤン容疑者は
裁判で「象牙の密輸に関わったことはない」と容疑を
否認。地元紙のタウシ・アリー記者(35)は
「彼女が否認を続ける限り、組織の全容解明は難しいだろう」。

密猟や密輸が続く陰には、アフリカ各国の政府関係者の
汚職があるとの指摘も根強い。国際的な野生生物保護団体
「環境調査エージェンシー」(EIA)は、象牙の密猟や密輸に
当局者が関与しているとの見方を公表。14年には
「中国の習近平(シーチンピン)国家主席がタンザニアを
訪問した際、随行団が大量の象牙を購入した」との
報告書を発表した。

タンザニア当局は、EIA報告書に関する朝日新聞
の取材を拒否。当局幹部がケニアで開かれた会議に
出席した際に尋ねると、「EIAの報告書はすべてウソで
デタラメだ」と答えた。

 (ダルエスサラーム=三浦英之)

 ◆キーワード

<象牙取引の現状> アフリカゾウは密猟で年3万頭
前後減り続け、現在は約50万頭ほど。象牙の国際取引は
1989年にワシントン条約で禁止された(発効は90年)。
米国は2014年に国内の取引を原則禁止。
中国も昨年9月、米中首脳会談で「商取引を
停止させるための有効な措置を行う」と合意した。
日本ではワシントン条約発効前の輸入象牙は、
所有者が環境相に登録すれば取引できる。
ただ海外の自然保護団体からは、ネット上での
取引が違法売買の温床となっている、
などの批判が寄せられている。


コメントです
象牙の密輸入に関しては、

ここでも何度か掲載しましたが、
いつまでたっても
「中国本土で欲しがる」―「香港経由」の
強固な構造が崩れることはありません。

日本での爆買いでもわかるように、中国人の
物欲の異常さは理解しがたいものがあり、
(日本を含む東アジア諸国は象牙に関して
グレーゾーンですが)

そのためなら環境破壊や、赤サンゴの密猟、
アフリカ象に関して言うなら、種の絶滅などを
まったく気にせず、ひたすら自分たちの欲望に
まかせて行動します。

それと、何か都合が悪いときに「香港」が
あたかも中国のマジックハンド的役割を
はたす構造も変わりません。
象牙なんて、だれも欲しがらなかったら、
密猟者だっていなくなるはずなんですけどね。
すべては欲しがる人間の責任です。



posted by salsaseoul at 22:59| Comment(0) | TrackBack(0) | アフリカ

2016年04月21日

ザンビアで「儀式殺人」めぐり暴動、200人余逮捕

AFP2016年04月20日

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ザンビア・ルサカのスラム街「ジンガルーム」で、略奪容疑で男を拘束する警官
(2016年4月18日撮影)。(c)AFP/SALIM DAWOOD

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ザンビア・ルサカのスラム街「ジンガルーム」で、略奪容疑で男を拘束する警官
(2016年4月18日撮影)。(c)AFP/SALIM DAWOOD

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ザンビア・ルサカのスラム街周辺を巡回する警官(2016年4月18日撮影)。
(c)AFP/SALIM DAWOOD

【4月20日 AFP】ザンビア当局は、首都ルサカ(Lusaka)で
暴動を起こし、ルワンダ人が経営する店舗で略奪を行ったと
して200人余りを逮捕した。デービス・ムウィラ(Davis Mwila)
内相が19日、明らかにした。ルサカでは最近発生した
「儀式殺人」の背後に外国人がいるとして、外国人の住居や
店舗が襲撃されていた。

ムウィラ内相はAFPの取材に、ルサカで18日に起きた暴動に
加わった容疑で211人を逮捕したと説明した。
このほか、儀式殺人に関与した容疑で11人を逮捕したという。

暴動は、今年3月16日以降、耳や心臓、男性器を切除された
状態で少なくとも7人の遺体が見つかったことが発端。

暴力行為は今週18日にスラム街2か所で始まり、
その後市内のほぼ全てのスラム街に広がっていった。

AFP記者の目撃談によると、19日午前にも数百人規模の
住人が外国人の住宅や店舗に石を投げつけていた。

ザンビアにはルワンダからの難民が約6400人暮らす。
コミュニティーの幹部によると、ルサカ在住のルワンダ人は
自宅や店舗から逃げ出したという。

外国人の中には警察署に保護を求めた人もいた。(c)AF

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2016年02月03日

(世界発2016)絶てぬ密猟、ゾウ窮地 モザンビーク、5年で半減

朝日新聞 2016年2月2日

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密猟組織に狙われる象牙。自然に抜け落ちることはない


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 国立公園のキャンプサイトに並べられたゾウのアゴの骨。象牙の密猟目的で
殺されたという=いずれも三浦英之撮影



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アフリカのゾウが激減している。モザンビークでは過去5年で
約5割減少。タンザニアでも約6割減った。象牙を目的とした
密猟が原因だが、犯行が組織的に行われていることに加え、
取り締まる側の汚職の存在も指摘され、密猟根絶は難しい。

モザンビーク北部のキリンバス国立公園。レンジャーに案内
されてサバンナを1時間ほど歩いていると、岩山の向こう側で
ヘリコプターの飛行音がした。

「まただ」。レンジャーが顔をしかめる。上空からゾウの居場所を
特定し、無線で地上の密猟者に連絡しているという。
レンジャーは「今日もまたどこかでゾウが殺される」。

公園内のキャンプサイトに到着すると、密猟で殺された
ゾウのアゴの骨がずらりと並んでいた。ゾウの保護活動に
取り組むクース・ランズバーグさん(69)は「公園の中心部では
3年間で114頭が殺された。もう十数頭しか残っていない」と憤った。

ランズバーグさんによると、周辺でゾウの密猟がひどくなったのは
2012年以降。南アフリカのテレビ局が「モザンビーク北部は
ゾウの楽園だ」と放送した直後から、密猟者が押し寄せて
くるようになった。

密猟は組織的に行われるという。まず上空からゾウの居場所を
特定。その後、密猟者がバイクで現場に急行し、
銃で群れを皆殺しにする。

国際NGO「野生生物保護協会」によると、モザンビーク国内の
ゾウは、5年間で約2万頭から約1万300頭に約5割減少。

被害の95%が同国北部に集中しており、キリンバス国立
公園全体では08年には約2千頭いたものが、14年には
約790頭に減った。

記者が取材で入った公園内にはフェンスなどは見られず、
入り口に係員もいない。レンジャーは「警察や国境警備隊は
密猟者から賄賂をもらい、密猟や象牙の密輸を黙認している」と話す。

自然保護団体「ト ラフィック」によると、隣国タンザニアでも、
過去5年間で約10万9千頭から約4万3千頭へと約6割も減少。
米ワシントン大などの研究チームは違法象牙な どのDNAを
分析し、モザンビークとタンザニアにまたがるエリアが密猟の
一大多発地帯となっている可能性を指摘している。

 ■規制当局を買収、服役逃れ
東アフリカで密猟された象牙は、ケニアのモンバサや
タンザニアのダルエスサラームなどで船積みされ、東南アジアを
経由して大多数が中国に運ばれているとみられている。

動物保護団体「セーブ・ジ・エレファンツ」によると、中国での
象牙の市場価格は1キロ約2100ドル(約25万円)。
密猟者には1キロあたり約100ドル(1万2千円)が
支払われるとみられており、膨大な利益が密輸組織に流れ込む。

国際社会は、密猟を取り締まる活動にようやく本腰を入れ始めた。
中国の香港は1月、政府トップが象牙取引を全面的に禁止する
考えを表明した。香港ではすでに象牙の輸出入は禁じられているが、
1989年の禁止協定前に承認を受けていた業者には例外的に
販売が認められていた。

ケニア政府も1月、保管している象牙120トン(約4千頭分)を
焼却処分する方針を公表した。タンザニア警察は14年12月、
「密輸組織のドン」と呼ばれるケニア国籍の男を国際手配の末に
逮捕。昨年10月には、東アフリカと中国との間に巨大な密猟
ネットワークを築き、「象牙女王」と呼ばれた中国人の女性の
逮捕が報じられた。

「大物」の逮捕で密猟組織や密輸ルートなどの解明に期待が
集まるが、密輸組織の拠点があるケニア・モンバサの司法
当局者は「どこまで明らかになるかはわからない。
最大の問題は賄賂と汚職。それがなくならない限り、象牙の
密猟や密輸はなくならない」と指摘した。

AFP通信によると、ケニアでは象牙の密猟や密輸で逮捕
されても、裁判で有罪判決が下されるのはまれだ。
さらに過去5年間、ゾウやサイの密猟で有 罪判決を受けても
実際に刑に服したのは7%。犯罪組織は刑を逃れるため、
政治家や司法関係者に賄賂を贈っているとみられている。
(キリンバス=三浦英之)

 ◆キーワード

<アフリカのゾウ> 
1930年ごろには500万〜1千万頭いたとみられているが、
象牙を目的とした密猟により激減。国連などの2013年の
報告 書によると、生息数は42万〜65万頭。動物保護団体
「セーブ・ジ・エレファンツ」は「野生のゾウは今後1世代の
うちに絶滅する可能性がある」と指摘して いる。



コメントです
密猟問題、いちばん悪いやつは象牙を欲しがるヤツです。
欲しがるヤツがいなければ密猟者は出てきません。
次に、密猟されている各国々もなかなか情けない対応ですね。
もう少し本腰を入れて取り締まる必要があります。
保護区を民間飛行禁止にして、侵犯するヘリコプター等を
即時武力排除(撃墜)するなど、この場合は荒治療が
必要です。
口頭注意しても、わかる連中ではないですから。



posted by salsaseoul at 01:57| Comment(0) | TrackBack(0) | アフリカ

2016年01月21日

(世界発2016)エボラ熱、見えぬ終息 WHO、「宣言」何度も撤回

朝日新聞 2016年1月19日

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エボラ出血熱の症状を啓発する壁画。町中にあった同種の看板は、多くが撤去されている
=14日、モンロビア、三浦英之撮影


 西アフリカで大流行したエボラ出血熱が終息しない。
世界保健機関(WHO)は14日、最後の感染国とみられていた
リベリアで「終息宣言」を出したが、翌15日には隣国シエラレオネで
新たに感染が見つかった。
各国の市民には、WHOへの不信と深い疲労感が広がる。

シエラレオネでの新たな感染が発表された15日、リベリアの首都
モンロビアにあるエボラ出血熱の治療施設では、防護服に
身を包んだ医療従事者が、新たな感染者がいつ運び込まれても
いいように勤務を続けた。

リベリアでは前日14日に「終息宣言」が出された。
ただ、これは昨年5月と9月に続く3回目だ。
前2回は、再び感染者が見つかった。
責任者のマイク・タルケ氏(41)は
「完全な封じ込めまで数年かかるかもしれない」と話した。

リベリアの医療態勢はエボラで大きな犠牲を出し、立ち直れないままだ。

多くの医療従事者が感染した。モンロビアで救急搬送を担当する
フォーディ・ガラハ救急隊員(38)もその一人だ。

2014年8月、駆けつけた民家で、抱き上げた男児(当時4)が
防護服の上に激しく吐いた。直後、防護服をしっかり着けられて
いなかったことに気づいた。2日後、激しい頭痛と出血などの
症状が出た。隔離施設に送られ、2週間後に何とか回復した。

「一度感染した人は、社会から『再び感染を広げるのでは
ないか』と見られている」と悲しむ。

 ■装備手薄、医療者200人死亡

同国は感染拡大の前から医療態勢が極めて貧弱で、
人口10万人に対し医師が1人か2人しかいなかった。
現場の装備も貧弱だった。

 医療従事者協会のジョージ・ウィリアムズ事務局長(45)は
「当初は約8割の医療従事者がマスクや手袋なしで治療に
あたった。商店のポリ袋を手袋代わりにして手術に臨んだ
医師や看護師が多くいた」と話す。

同協会によると、所属する約1万人の医療従事者のうち
約200人が死亡。ウィリアムズ氏は「感染した医療従事者が

現場を離れたことに加え、感染患者の治療にあたる特別手当
などが支払われなくなったことで、医療従事者が病院を去り、
感染拡大を阻止できなくなった」という。

一方、街では最初の終息宣言の後、エボラ出血熱の予防対策
などを示す看板のほとんどが取り外された。
飲食店やバス停に置かれていた手洗い用の消毒液も多くが
撤去されている。地元記者アロイシャス・デビッドさん(34)は
「何度も終息宣言が繰り返され、市民は疲れ果てている。
緊張感も途切れた」と危惧する。

市民には、何度も「終息宣言」を出しながら撤回せざるを
得なかったWHOへの不満が募っている。

 (モンロビア=三浦英之)

 ■楽観視、拡大招く

14日のリベリアの「終息宣言」の際、WHOでエボラ出血熱
対策を統括するエイルワード事務局長補は「再発を予期
しており、それらに備えなくてはならない」と述べていた。
一日で、それが現実になった。

翌15日、WHOが出したのは、たった1行のそっけない
声明だけだった。

「WHOはシエラレオネでのエボラ出血熱の事例を確認する」

WHOは楽観的な見通しを示し続け、感染拡大を
食い止められなかった。

西アフリカでエボラ出血熱の流行が公式に確認されたのは
2014年3月。同年4月8日、対策を担当していたフクダ
事務局長補は封じ込めの見通しについて「4カ月」とした。

だが感染の勢いは増し、国際医療NGO「国境なき医師団」は
「制御不能」と警告を出した。フクダ氏の発言からちょうど
4カ月後の8月8日、WHOは「国際的な緊急事態」の宣言に
追い込まれた。

感染症の封じ込めには、感染経路の追跡調査や、住民への
感染防止策の周知が重要だ。しかし流行の初期には、
感染者に不用意に触れたり、葬儀の際に参列者が遺体に
触れたりして感染する事例が多発した。

WHOや地元保健当局は、接触相手の追跡や衛生的な
埋葬の普及に力を入れたが、流行国は貧しい国々で、
資金や人手が足りなかったという。

世界各国や国際機関、援助団体の協力で、15年になって
ようやく感染者数が減ってきた。
だが今も、封じ込めはできていない。

切り札となる治療薬やワクチンも完成していない。背景には、
インフルエンザなどと比べて感染者が少ないために市場規模が
小さく、民間主導で開発が進みにくいという現実がある。あるWHO
幹部は、研究や開発は軍事関連がほとんどだと指摘した。

さらに昨年10月には、新たなリスクが表面化した。
感染後に回復した男性の精液内で、ウイルスが数カ月以上も
残存していたと、医学誌で発表されたのだ。

終息宣言は、最後の感染者の血液からウイルスが消えた後、
もしくは埋葬後に、潜伏期間の目安とされる21日間の2倍、
42日間を経るのが基準とされてきた。この基準が正しいのか、
疑問が浮上している。

人類とエボラ出血熱の闘いは、終わりが見えない。

 (ジュネーブ=松尾一郎)

 ◆キーワード

 <エボラ出血熱> エボラウイルスに感染して起こる。

高熱や頭痛などの後、嘔吐(おうと)や下痢、出血などの
症状が出る。致死率が高い。患者の血液など体液に触れた際、
傷口や粘膜などからウイルスが入って感染する。ワクチンや
治療法は開発途上で確立しておらず、症状を軽くする治療が主だ。

2014年に西アフリカのギニア、リベリア、シエラレオネで感染が
広がり、欧米でも発症が確認された。
WHOによるとこれまでに1万1315人が死亡。
日本で発症者は見つかっていない。



コメントです
エボラ出血熱の話題です。
最近、あまり話題に上がってこないので
収束したと思っていましたが、まだ、ダメ
みたいですね。
啓発の意味合いから、ここで掲載しておきます。


posted by salsaseoul at 01:25| Comment(0) | TrackBack(0) | アフリカ

2015年11月21日

(世界発2015)無差別性暴力、内戦の闇 コンゴ民主共和国、救済進まず

朝日新聞 2015年11月19日

201511201.jpg

内戦状態が続くアフリカ中部のコンゴ民主共和国(旧ザイール)。
紛争下で、多くの女性たちが無差別的なレイプを受け続けている。
救済に取り組む現場の医師たちは、国際社会がもっと被害に
目を向けるべきだと訴えている。

 ■連れ去られ、幼児までも

午前7時、東部ブカブ近郊のパンジ病院。鉄製の柵で守られた
病院の中庭に、民族衣装の女性たちが集まってきた。
太鼓のリズムに合わせて、スワヒリ語の聖歌を歌う。
ほぼ全員がレイプの被害者だ。

病院では内戦が始まった1998年から、兵士らに性暴力を受けた
女性たちを受け入れてきた。その数は計約3万人に上る。

被害女性の多くは、けがをしているだけでなく、家族の面前で
レイプされ、精神的な傷を負っている。

そのため、病院では運び込まれてもすぐに手術をせず、
まずは何が起きたのかを理解させる。多くは自暴自棄に
なっており、手術をしても、食事を取らなかったり、
薬を飲まなかったりするからだ。産婦人科医は「元通りの
暮らしに戻れるまでには、少なくとも1年かかる」と話す。

院内のケア施設では約200人の女性が暮らす。
30代の女性が「事実を知ってほしい」と取材に応じた。

99年、教会で礼拝中に武装集団に囲まれ、2人の女性と
ともに森に連れ去られてレイプされた。
翌日、女性2人は逃げようとしたが見つかり、灯油の入った
バケツを頭に担がされ、火をつけられて亡くなった。

その後、自身は武装集団の部隊長の「妻」にさせられ、
森で暮らした。レイプは続き、3人の子どもを産んだ。
4年たったある日、部隊長に「なぜ言うことを聞かないんだ」と
銃剣でのどを刺された。数週間後、兵士らが出かけた隙に
子ども3人を連れて逃げた。

「今の不安は子どもたちのこと。父親が戦場のレイプ魔
だったと知ったら、どんなに悲しむか」

子どもの被害も少なくない。ブカブ北方の村で母親(33)の
足にまとわりついていた少女(3歳10カ月)も、
その一人だという。

母親によると、2014年9月上旬、少女を置いて
外出している間に武装集団が侵入し、少女を襲った。
村ではその日、18歳までの計20人がレイプされたと
いう。母親は「毎日おびえている。逃げたいが、
避難場所が見つからない」。

病院の運営担当者は「病院でケアを受けている
200人のうち、25人は10歳未満の子どもだ」と話した。

 ■「影響、何世代も続く」治療するムクウェゲ医師

パンジ病院の設立者、ドニ・ムクウェゲ医師(60)は
今年10月9日、午前7時から午後10時まで、14〜18歳の
少女4人を含む計11人の手術に追われた。

その日はノーベル平和賞の発表日。毎年のように候補に
挙がるムクウェゲ氏は翌朝、「発表日だったことは知っていた。
でも、患者が手術を待っている」と話した。
周囲では戦闘が続き、数日前には計30人の女性が
搬送されてきていた。

12年、国連で「国際社会は問題に無関心だ」と訴えた
直後、武装勢力に自宅を襲われ、ガードマンが射殺された。
以後、家族と病院に住み込んで治療にあたりながら、
「アフリカの紛争地では、レイプが地域社会を破壊する
『兵器』として使われている」と訴えている。

戦闘員は敵対する民族の女性をレイプし、性器を傷つけて
子を産めなくしたり、エイズウイルスに感染させたりして、
地域社会に負担とダメージを与える。

敵に一度レイプされた女性は汚れていると見なされ、
家庭に戻りにくくなってしまう。生まれた子どもは
地域社会から疎外され、「その影響は化学兵器のように、
何世代にもわたって続いていく」という。

「この国の内戦は、資源の支配権をめぐる経済戦争だ」
とも指摘する。

市民を殺し、レイプする武装勢力の支配地域は、世界中で
つくる精密機器に欠かせないレアメタルの産地でもある。
「経済的な利益の裏には、人生を破壊されている多くの
女性がいることを知り、少しでも救済に手を貸してほしい」

 ■「年40万人以上」報告も 2006〜07年

 同国では13年末、政府軍と反政府勢力「M23」が
和平協定を結んだが、東部を中心に内戦状態が続く。

昨年9月の国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の
報告書によると、東部では昨年初めの時点で54の
武装集団が活動。武装集団だけでなく、政府側の
治安部隊の隊員らも女性をレイプしており、
「薪集めやトイレの使用ですら安全に行えない状況」だ。

レイプの被害者については、内戦状態で調査が
難しく、大多数の被害者が名乗り出ないため、
数を特定するのは難しい。AFP通信によると、
米国の公衆衛生専門家が11年に米学術誌に
発表した報告では、06〜07年の1年間でレイプ
された15〜49歳の女性は40万人以上。
パンジ病院の関係者は「実際の数はだれにも
わからない」と話す。

 (ブカブ=三浦英之)

 ◆キーワード

 <コンゴ民主共和国> 

1960年にベルギーから独立。
65年に政権を握ったモブツ大統領が30年以上独裁を
続けたが、97年、反政府勢力が首都キンシャサを
制圧し、国名をザイールから変更した
。しか し、98年に再び反政府勢力が武装蜂起し、
内戦状態に陥った。特に東部では民族対立や地下資源を
めぐる武装勢力の衝突で極めて不安定な状況が続いている。

コメントです

コンゴ民主共和国の紛争下で、多くの女性たちが
無差別的な性暴力を受けています。
根本的な解決策として、まず内戦状態を終結させる
ことが考えられます。
しかし、先進国が指導介入しようにも、現時点では
砂漠のやっかいな武装集団にふりまわされて
どうにもなりません。
現在、国際社会は
多くの解決不可な問題を抱え、
途方にくれている状態です。

残念ですが、それが現実です。



posted by salsaseoul at 00:24| Comment(0) | TrackBack(0) | アフリカ

2014年05月30日

道には爆発跡、遺体散乱… 女子生徒誘拐のナイジェリア

道には爆発跡、遺体散乱… 女子生徒誘拐のナイジェリア
2014年5月27日  朝日新聞

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繁華街であった爆発で大破した車=21日、ナイジェリア中部ジョス、杉山正撮影

201405302.bmp

道路には直径2メートルほどの穴が開き、露店が吹き飛び、
周囲の建物が100メートル以上にわたって黒こげになっていた。
ナイジェリア
中部ジョスの繁華街で20日午後、2台の車が爆発し、
118人が死亡した。同国ではイスラム武装勢力ボコ・ハラム」の
関与が疑われるテロが多発し、ここ数日で罪のない人々が
200人以上も犠牲になった。

ボコ・ハラムは4月、北部ボルノ州で200人以上の女子生徒を
誘拐。「奴隷として売り飛ばす」と宣言し、世界に衝撃を与えた。
彼女たちの行方は分かっていない。娘ら親族3人を連れ去られた
牧師マーク・エノックさん(50)は電話取材に
「強く耐え抜いているに違いない」と語った。

中部ジョスは、キリスト教徒とイスラム教徒が混在する。
20日の爆発があった現場近くの病院には、下半身などが
ない遺体が10体ほど並んでいた。

洋裁業ルース・ジョセフさん(30)は近くのレストランにいて
爆発に巻き込まれた。娘のドカスちゃん(2)は顔や足をやけどし、
皮膚が広範囲にはがれていた。
ジョセフさんは「犯人を憎めば悲劇が終わらなくなるので憎まない。
テロが終わるように祈るだけだ」と言った。

北部の都市カノでもテロが頻発する。キリスト教徒が多い
サボン・ガリ地区で18日夜、車爆弾が爆発して5人が死亡。
記者が現場を訪れると、飛び散った肉片や血だまりに
無数のハエがたかっていた。

民家の軒先で男性がうな垂れていた。商店主の
スティーブン・ヌウォゴさん(43)。
娘のマグダリーンちゃん(8)とソニアさん(12)を失った。

2人の娘は露店で魚を売る母親を手伝っていた。
母親が店から離れたときに爆発が起きた。
ヌウォゴさんが駆けつけると、2人とも足を失うなどして
倒れていた。息をしていないのが分かったが、
1人ずつ担いで病院に運んだ。

ヌウォゴさんは「娘たちは勉強が大好きだった。
テロが娘たちの、私の未来を奪った。
まさか自分の娘が被害に遭うとは」と言葉を詰まらせた。

誘拐や爆発……。
人々は突然襲ってくる恐怖におののいていた。
街中で取材に応じた人々は、「ボコ・ハラム」とい
う言葉すら口に出そうとしなかった。(ジョス=杉山正)

■「誘拐、いつ起きるか…」

ボコ・ハラムは、ナイジェリア北部のボルノ州で200人以上の
女子生徒を誘拐する以前から、北部を中心に学校への
無差別な襲撃を続けてきた。ボルノ州から約400キロ西に
離れた北部カノでも2012年5月、
初めてとみられる学校襲撃があった。

住宅街に囲まれたカノ郊外の公立ジャエン小学校。
何者かが侵入して仕掛けた3発の爆弾が爆発し、
校舎が破壊された。夜間で児童はおらず、犠牲者が
いなかったのが不幸中の幸いだった。

アミニュ・ハムバリ校長は「誘拐もいつ、どこで起きるか
分からない。常に恐怖を持っている。学校を攻撃することは
国の未来を破壊することだ」と話す。
ただ襲撃後も登校をためらう子供はいないという。

建て直された2階建ての校舎で、子供たちが勉強していた。
机はなく、男女ともコンクリートの床に座って教科書を広げる。
6年生の女子生徒ラビ・アラソンさん(15)は将来、
医者になりたいという。「自分も襲撃を恐れているけど、
勉強を続けて家族や社会のために役に立ちたい」と力強く語った。

市内の女子校では、攻撃を防ぐため3メートル以上ある塀を
さらに高くし、有刺鉄線を張り巡らす工事が進んでいた。
一方、襲撃を恐れて閉鎖される学校も相次ぐ。ボルノ州で
女子生徒が誘拐された学校には、周辺の閉鎖された学校から
生徒が集まってきていた。ナイジェリア政府は誘拐事件後、
北部で学校警備の強化を目指すが、対応は十分に追いつかない。

■「名前出すだけで殺される」
南部に産油地帯を抱えるナイジェリアは、資源価格の高騰などに
より、ここ数年7%前後の高い経済成長率を記録。
2013年の国内総生産(GDP)は約5100億ドルで、
アフリカ諸国で1位に躍り出た。その一方、1日に1ドル以下で
暮らす貧困層は人口の6割にも達する。

貧富の格差は広がる一方だ。失業率は約24%。政府の腐敗も
深刻で、役人が富をむさぼる。
仕事もなく、社会に不満を募らせる若者たちが、
ボコ・ハラム
の過激な主張に引き寄せられていく。

街中で取材した人々は誰も「ボコ・ハラム」という言葉を
口に出さない。ボコ・ハラムの協力者がどこで聞き耳を
立てているか分からないからだ。地元ラジオでも名指しするのは
慎重だ。言及する場合は「未知の武装集団」や
「反乱者」「彼ら」と置き換えていた。

カノにあるバイエロ大学のイスラム宗教学
タウフィック・フセイン師は、「人々には『ボコ・ハラム』と
言うだけで、狙われて殺されるという意識が強い。
口に出すだけでも恐怖を覚える」という。

ボコ・ハラムはイスラム教の指導者をも襲撃の対象とする。
フセイン師も普段は絶対に口にしないというが、取材に対して
あえて見解を語った。「ボコ・ハラムはイスラムの名を
利用しているだけで、教えを全く理解していない。
少女を誘拐し、市民を殺すのはイスラムの教えではない。
彼らの目的は、単に社会を破壊することだ」

政府は13年5月、ボルノ州など北部3州に非常事態宣言
発令し、空爆を含めた本格的なボコ・ハラムの掃討作戦に
着手した。しかし、追い詰められたボコ・ハラムはかえって
過激さを増し、市民を狙った無差別殺害を頻発させる。

 

コメントです。

ナイジェリアの武装集団 [ ボコ・ハラム ]の
犯罪行為の話題です。

記事を要約しますと、
@ ナイジェリアが地下資源で経済成長を遂げ、
Aそれに群がる既得権者で政治が腐敗し、
B貧富の差が広がり、
Cそれにつけこんだ特定宗教湾曲解釈集団が
 現地で跋扈している。
と、言ったところです。


それで、ここからは個人的感想ですが、

上記事態展開に関して、本来なら他民族の
固有行動を、
地域民族の文化への尊重として
考慮するべきですが、今回はそのような
理解・解釈する必要はまったくないです。

よって、上記危惧、および武装集団の犯罪行動に
関しては、自然淘汰の対象として時間の経過を
見守るしかないですね。

へたに他国が内政干渉しても、事態はよけいに
こじれて泥沼化するだけですから。

 

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posted by salsaseoul at 21:25| Comment(0) | TrackBack(0) | アフリカ

2013年09月28日

ジンバブエで中国台頭 強制収用の白人農地に翻る深紅の旗

ジンバブエで中国台頭 強制収用の
白人農地に翻る深紅の旗

朝日新聞  2013年9月26日

09281.jpg
中国企業が採掘する金鉱山で警備するジンバブエ人。制服の腕章には
「中華人民共和国 保安」と書かれていた=中央マショナランド州
(ジンバブエ北部)、杉山正撮影

09282.jpg
旧白人農地の手前の工場ではためく中国旗と、ここで働く中国人労働者
チノイ、杉山正撮影

09283.jpg

南部アフリカの資源大国ジンバブエで、中国の存在感が著しく
増している。強権的なムガベ政権が30年以上も続く同国から、
欧米系企業が離れたところに、豊富な鉱物資源や農産物を
求める中国系企業が進出した格好だ。欧米と対立する政権は
中国を歓迎するが、市民の間には反発する声もある。

ハラレから北西に約100キロの農村チノイ。幹線道路沿いには、
収穫が終わり乾期で枯れ草が横たわる地元の農家の畑が続く。

そこに突如、広大な緑の農地が出現した。無数のスプリンクラーが
自動で水をまく。かつてアフリカの「ブレッド・バスケット(パンかご)」と
言われた豊かさを思い起こさせた。

ただ、そこではためていたのは深紅の中国旗。
スーツを着た中国人たちも行き来している。

ここは元々、白人の農地でムガベ政権が強制収用した土地だった。
ジンバブエ政府との契約で「ワンジン」という中国企業が3年ほど
前から運営している。
現地責任者によると、現在は5千ヘクタールで
小麦や大豆、タバコなどを年2回収穫しており、近く8千ヘクタール
まで拡大する予定だ。20人の中国人と500人のジンバブエ人が
働くという。
直接運営する他にも、中国企業は現地農家と個々に
契約するなどして全国に浸透している。

あるジンバブエ政府幹部は、所有する旧白人農地200ヘクタールの
農産品の売却で中国企業と契約する。この企業から無償提供を
受けた肥料や農薬を使い、できたタバコを卸してもらっている。
「中国企業は金払いがいい。もちろん日本企業も歓迎するが、
中国企業と違うことをしてくれるのか」と話した。

一方、商業農場主組合のチャールズ・タフス会長は所有していた
すべての農地を失った。
「自分たちが整えてきた農地。
(中国企業が運営するのは)道理が通らない」と語った。

 ■鉱物資源にも触手

金やダイヤモンド、クロムなどの豊富な鉱物資源に絡む
ビジネスにも、中国企業の進出は著しい。

首都ハラレから北に約60キロ。北部の中央マショナランド州の
未舗装の道を進み、金鉱山を訪ねると、中国製のトラックや
重機がフル稼働していた。警備していたジンバブエ人の
制服には「中華人民共和国 保安」と書かれた腕章。
入り口付近にはムガベ大統領の選挙ポスターが貼ってある。

鉱山からほど近い場所に、中国人技術者が住む簡易な
建物があった。ネギや春菊などの中国野菜の畑もあり、
小部屋で中国人技術者がマージャンをしていた。
12人の中国人が住み込み、150人のジンバブエ人を雇用して
いるのだという。公用語の英語が堪能な中国人はいない。
責任者だという中国人男性は英語で
「ビジネス、グッド。ゴールド、メニー」とだけ言った。

ここで働く鉱員のジョーさん(55)によると、この鉱山の
運営がイギリス系企業から中国企業に変わってから、
待遇は悪化した。「給料も安全性も下がった。
地下200メートルでの作業でも、中国人は落盤対策を
してくれない」。
周辺の金山では中国企業が採掘規模を拡大しているという。

ジンバブエ商工会議所のエコノミストは
「中国による経済植民地化だ。中国系企業下の労働者は
悲劇的だ。まるで奴隷のように扱われている」
と語った。

■欧米の制裁後に関係強化

ジンバブエは元々、英国の植民地。アフリカ諸国の独立が
始まった1950年代以降も少数派の白人支配が続いた。
「民族解放」を訴えて独立闘争を展開したムガベ大統領は、
80年に独立を勝ち取って以来、「国民の英雄」としてずっと
政権の座にある。
中国はかつて、ムガベ氏の独立運動を
支持した経緯があるが、2002年ごろから、経済、軍事の
両面で急速にジンバブエとの関係を強めた。
ムガベ政権が、00年ごろから白人の大規模農地の強制
収用を始め、欧米との関係を悪化させて以降のことだ。

欧米からの経済制裁を受けて苦しむジンバブエは、
「ルックイースト」というアジア重視の外交政策を掲げ、
中国との経済関係強化に活路を見いだした。中国も、
ジンバブエの豊富な鉱物資源と、高い農業生産性に
目をつけ、「古くからの友人」(中国外務省)の立場を
生かして、ジンバブエへの経済進出を加速させた。

欧米は、7月に実施された大統領選で親欧米の
ツァンギライ首相を支援し、政権交代をきっかけとした
経済関係の復活に期待していた。だが、結果はムガベ氏の
圧勝。状況は変わらなかった。

報道によると、ムガベ氏は24日、国連総会が開かれている
ニューヨークで、中国の王毅(ワンイー)外相と会談。
「中国はわれわれが最も信頼できるパートナーだ」と述べた。

日本政府関係者は「西側との関係が悪化した間に中国が
入ってきてしまった。欧米は、振り上げた拳を下ろす
きっかけを探している状態だ」と話す。(ハラレ=杉山正)


コメントです。




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posted by salsaseoul at 18:27| Comment(0) | TrackBack(0) | アフリカ

2012年12月14日

子供の人身売買が拡大、「憂慮すべき状況」 国連報告書

子供の人身売買が拡大、「憂慮すべき状況」 国連報告書
(c)AFP=時事(AFPBB News)  2012年12月13日

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南アフリカ・ケープタウン(Cape Town)の議会建物前で、人身売買取締法案の
可決を訴え、抗議活動を行う女性(2011年9月21日撮影、資料写真)。
(c)AFP/RODGER BOSCH

【12月13日 AFP】国連薬物犯罪事務所
United Nations Office on Drugs and CrimeUNODC)が
12日に公表した世界の人身売買に関する年次報告書によると、
全被害者の約27%が子供で、うち大半を少女が占めていることが
明らかになった。報告書は、132か国が2007〜2010年に収集した
公式データを基にまとめられた。
人身売買の被害に遭った子供のうち、約60%以上は18歳以下の
少女で、確認されたケースの約15〜20%を占めた。
さらに被害者の55〜60%は成人女性で、未成年の少女と
合わせると、被害者の75%以上は女性ということになる。
報告書はまた、被害状況が地域によって大きく異なることも指摘した。
人身売買の件数が多く確認された地域は、多い順に、
アフリカ・中東(68%)、
東南アジア・太平洋地域(39%)、
南北アメリカ(27%)、
欧州および中央アジア(16%)となっている。

関連記事です。
日本も他人事ではない! 人身売買に関与している国ランキング

人間を誘拐などの強制手段や甘言によって誘い出し、移送し、
売り払う人身売買。世界でも最も凶悪な組織犯罪の1つです。
そして人身売買は世界中で現在も行われているのです。
普段あまり触れられないトピックではありますが、日本も人身売買に
関与している国として諸外国、特にアメリカ合衆国や欧州連合から
批判を浴びており、他人事ではありません。そこで今回は世の中の
あらゆるランキングを紹介する米国サイト「TOP10LIST」より、
「人身売買に関与している国ランキング
(Top 10 Human Traffickers)」を紹介します。

このリストはアメリカの3階層システムに基づいて作成されました。

第一層: 人身売買撲滅のための最低基準を完全に満たしている

第二層: 人身売買撲滅のための最低基準を完全には満たしていない、
      十分な努力をしていない

第二層  ウォッチリスト

第三層: 人身売買撲滅のための最低基準を満たしていない、
      努力をしていない

続きを読む⇔



コメントです
世界中で子供の人身売買が増加している
記事です。
特に、関連記事では、直接その該当国で起きている
人身売買以外に、経由国となって
間接的に犯罪幇助
となっている情報も掲載しました。
合わせて閲覧してください。

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2012年04月16日

「赤ちゃん工場」を摘発=少女らに出産させ売り飛ばす―ナイジェリア

「赤ちゃん工場」を摘発
少女らに出産させ売り飛ばす―ナイジェリア

時事通信 4月15日(日)6時25分配信

【ラゴスAFP=時事】ナイジェリア南部アクワイボム州で
「赤ちゃん工場」と呼ばれる違法な児童施設が摘発された。
警察が14日、明らかにした。生まれた赤ん坊を売り飛ばす
ことを目的に少女らに出産させていたとみられている。
警察によると、内部情報を基に4日に家宅捜索を行い、
18〜20歳の少女や若い女性7人を保護。
うち3人は妊娠していた。
逮捕された施設オーナー夫妻ら3人は
「1回の出産につき7万ナイラ(約3万6000円)の
報酬を少女らに約束していた」(警察)という。

関連記事です。 

ナイジェリアで横行する「赤ちゃん売買」、
その背景にあるものとは
【11月12日 AFP】ナイジェリア南東部の大都市、
エヌグ(Enugu)の住民は、日中は静まり返り夜に
なると人の出入りが激しくなるその産科医院のことを、
不審に思っていた。誰一人として知らなかったのだ。
その正体が、赤ちゃんを売買するための施設であることを。
「赤ちゃん農場」「赤ちゃん工場」とも呼ばれるそうした
売買施設のネットワークが存在することが、最近になり
警察の摘発によって明らかになった。
エヌグにあるこの医院では、5月の摘発で10代の少女20人が
保護された。2階建ての医院には、現在シャッターが下ろされている。
地元紙の報道によると、逮捕・起訴された50代の産婦人科医は、
望まぬ妊娠をした少女たちを「中絶をしてあげる」と言って
誘い込み、医院に監禁。出産後は、その親である少女に
約2万ナイラ(約1万7000円)を支払って新生児を取り上げた。
新生児はその後、1人あたり30万から45万ナイラ
(約25万-38万円)で業者に売られていたという。 
人身売買される新生児の数は不明だが、人身売買を監視する
国家機関「NAPTIP」は、こうした売買は犯罪組織により
想像以上に広く行われていると指摘する。売買は長らく
行われてきたが、NAPTIPがNGOの指摘により初めて
事件を把握したのは2006年12月のことだった。
■妊娠した10代の少女を医院に監禁
売買は、さまざまな形で行われている。望まぬ妊娠をして
「村八分」を恐れる少女が、クリニックに言葉巧みに誘い込まれ、
新生児を手放すことを強要されるのが一般的だ。
犠牲者の1人となったある18歳の少女が、恐怖の1週間の体験を
語った。妊娠5か月のときにクリニックに誘い込まれた少女は、
中に一歩足を踏み入れたとたんに注射を打たれ、意識を失った。
起きたとき、自分がレイプされたことに気づいた。医師に
「自分の居場所を知らせるために家族に電話をしたい」と
申し出ると、顔を殴られ、19人の少女が閉じ込められている
部屋に押し込まれた。みんな、自分と同じ経験をしていたことを
知った。少女は翌日も医師にレイプされたという。1週間後、
警察の摘発により、少女たちは救出された。 
貧困にあえぐ女性たちが、現金欲しさに自ら妊娠・出産を
望むケースもある。ナイジェリア警備・民間防衛隊(NSCDS)に
よると、エヌグの医院を摘発した際、赤ちゃんを産むために
最長で3年間医院にとどまっている4人の少女が発見された。
医師が少年たちを誘い込み、少女たちを妊娠させていたという。
NAPTIPによると、ここ数か月で、こうした施設が10数箇所
摘発されている。それぞれ、産科医院、児童養護施設、孤児院、
ホームレスの妊娠少女のためのシェルターといった体裁をとっていた。
■新生児が買われる背景
2005年、新生児売買への関与が取りざたされていたラゴス
Lagos)の孤児院が、閉鎖された。
ごみ捨て場から炭化した新生児の骨が発見されたことから、
この孤児院が呪術用、または臓器移植用に体の一部を
売っていた疑いが持たれている。

新生児が将来的に児童就労や性的虐待、児童買春と
いった目的で買われているという証言もある。
だが、ナイジェリアの南東部では、新生児の売買に別の
大きな動機が働いている。この地方に暮らすイボ(Igbo)人の
社会では、婚姻外の子ども、そして子どもができない女性は
「呪われた者」と見なされる。そのため、子どもがいない母親は、
自分の子どもと偽って新生児を育てるためならお金を惜しまない。
そのため医師の方も、一晩で大金持ちになれるというわけだ。 
そうした新生児の売買はこの地方では広く行われており、
当事者にも犯罪の意識に欠ける場合がほとんどだ。
NAPTIPは、「クリニックに行ってお金を払えば、赤ん坊が手に入る。
単なる養子縁組だと考えている人は多い」と指摘する。
だが新生児の売買は、ナイジェリアでは禁固14年の刑に相当する。
ユニセフ(UNICEF)は、ナイジェリアで1日に10人以上の
子どもが売買されていると推定する。同国の犯罪件数では、
詐欺、麻薬密売に次いで3番目に多い。(c)AFP/Susan Njanji

コメントです。
ナイジェリアの人身売買に関する記事です。
上記にもありますが、これらの犯罪の温床は、
ひとつは未だに横行するシャーマニズムによる
怪しい呪術用の需要によるもの。
それから、女性の社会的地位の低さによって
生じる偏見がもたらすものが考えられます。

ところで、現在先進国で爆発的に普及している
スマートフォンですが、途上国でも少しずつ
普及が進んでいるようです。
(有線の電話設備を設置するより、アンテナ基地を
 設置して、携帯電話のインフラを整備するほうが安上がりのため)
ところが、産業としてこれだけ巨額のお金が動いている
のにもかかわらず、いざ、途上国での不可欠な
情報伝達に関しては、何の役にも立っていないようですね。


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2011年08月26日

リビアで石油利権争いが活発化

リビアで石油利権争いが活発化
産経新聞 8月25日(木)
【カイロ=佐藤貴生】ロイター通信などによると、
カダフィ政権期の石油開発では仏トタルやオーストリア
のOMVなど欧州勢の活動が目立った。
なかでも最大の生産シェアを有していたイタリアの
ENIは22日、各国企業に先駆けて社員をリビア東部の
拠点に派遣操業再開に向けて損失状況の調査を始めた。
フラティニ伊外相は、「施設はイタリア人が建設した。
ENIは将来、トップの座を占める」と語った。
ベルルスコーニ首相がカダフィ氏と親しい関係にあった
イタリアは今年2月、ベンガジで反政府運動が起きた後、
その支持表明に後れを取った経緯がある。
同首相は25日、国民評議会のジブリル暫定首相と会談し、
リビアの資産のうち3・5億ユーロ(約390億円)の凍結を
解除する用意があると表明した。政権移行後をにらんで
友好関係を確保する狙いもありそうだ。
一方、ベンガジに拠点があり、国民評議会が支配する
「アラビア湾石油会社」(AGOCO)の幹部は、
「伊、仏、英など欧米企業との間には問題はない。
が、ロシアや中国、ブラジルなどとは政治的な問題が
あるかもしれない」と述べ、カダフィ政権寄りの姿勢を
示してきた国々とのビジネスがこじれる可能性を示唆した。
ガスプロム・ネフチやタトネフチなどのロシア企業は、
10億ドル(約770億円)相当のプロジェクトをリビア国内で
展開してきたが、「北大西洋条約機構(NATO)がリビアでの
ビジネス参入を許さないだろうから、私たちの企業はすべてを失う」
(露・リビアビジネス評議会)といった悲観論も出ている。
リビアの石油確認埋蔵量(443億バレル)は世界8位だが、
日産160万バレルあった石油生産量は5万バレルまで激減した。
石油生産が順調に回復するかは、海外資産の凍結解除など
国際社会の動向による部分が大きく、不透明な点もある。
資金難が続いて復興が遅れれば、新政権への移行プロセスにも
影響する可能性がある。

関連記事です。
産油量わずか2%、リビア情勢に原油市場が揺れる理由

【3月28日 AFP】産油国リビアで1か月にわたって続く情勢不安
により、世界の原油市場に張り詰めた空気が満ちている。
高品質なリビアの「スイート原油」は、情勢悪化で産出が
ほぼ止まった。
最高指導者ムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐が
抗戦の構えを崩さず、反体制派との戦闘が激化するなか、
リビアでの産油再開は当分先になるとみられる。
こうした中、石油業界は代替品を求めて、世界各地で
新たな産油国を探し回っている。
■世界市場のわずか2%・・・だが高品質
数字の上では、リビアの産油量は日量170万バレルで
世界需要のわずか2%に過ぎない。しかも産油大国の
サウジアラビアはすでに、この不足分を補うため増産を始めている。
だが、原油市場が懸念するのは、量ではなく、質の面だ。
リビアの低硫黄のスイート原油は、石油への精製が非常
に容易なのだ。一方、サウジアラビアの原油の大半は
質の面で劣るぶん、精製も困難になる。
リビアほどの高品質原油を産出する油田を探すのは、
たやすいことではない。条件に合致する油田はごく一握りだけ。
原油市場の分析や情報提供を行う「IHS CERA」の
原油アナリストは、品質の面でリビアに匹敵する油田を
持つ国として、アルジェリア、アンゴラ、ナイジェリアを挙げた。
この3か国における原油需要は、リビア危機の勃発以来
高まる一方で、価格も高騰している。
■石油精製のピーク近づく、さらに高騰も
現在のところ、各精油所は備蓄分を精製に回していたため、
原油不足は問題化していなかった。だが、いずれは精製の
より難しい原油を調達してやりくりするか、高品質な原油を
高値で調達するかを選ばざるを得なくなる。
米エネルギー省エネルギー情報局
Energy Information AdministrationEIA)では、
リビア危機が長期化すれば「夏のガソリン需要ピークに備えた
増産時期とぶつかることになる」と警戒を強めている。
いずれにしろ、精製コストの上昇は避けられない公算が高く、
その影響は大きな者になるだろう。
リビア東部ベンガジ(Benghazi)で2月半ばに反体制デモが
発生して以来、世界の原油価格は1バレルあたり15〜20ドル
(約1200〜1600円)上昇している。(c)AFP/Andrew Beatty


コメントです。
リビアの政権崩壊の話題です。
懸念していたとおり、石油利権の
争奪戦が水面下ではとっくに
始まっているようです。
まるで、倒産した会社に群がる
「整理屋」のようですね。

 


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2011年07月12日

ソマリア難民、世界最悪の人道危機に直面=国連

ソマリア難民、世界最悪の人道危機に直面=国連
ロイター 2011年 07月 12日
jp.reuters712.com
7月11日、国連難民高等弁務官事務所は、ケニアの難民キャンプに
やって来るソマリア難民が、世界で最も貧しく、最も弱い立場に追い込まれて
いるとの見方を示した。写真はケニアのダダーブ難民キャンプで10日撮影
(2011年 ロイター/Noor Khamis)

[ナイロビ 11日 ロイター] 
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のアントニオ・グテーレス
難民高等弁務官は10日、干ばつと飢餓から逃れるために
ケニアの難民キャンプにやって来るソマリア難民が、世界で
最も貧しく、最も弱い立場に追い込まれているとの見方を示した。

ソマリアは過去20年間にわたり事実上の無政府状態で、
イスラム系過激派組織アルシャバーブは外国からの
食糧支援を受け入れてこなかった。そのため、多くの難民は
国境を歩いて越え、80キロ離れたケニアのダダーブ
難民キャンプにやって来る。

世界最大の同難民キャンプでは先月、1日当たりの新たな
難民の数が、それまでの3倍となる1300人に増えた。
また、5月の同キャンプ北部地区での5歳未満の死亡者数は
前年比6倍に増え、新たに来た5歳未満の難民の
18―24%が栄養不足だという。

UNHCRで働く栄養士のアリソン・オーマン氏は
「子どもたちの多くがキャンプに到着して24時間以内に
死んでしまう。到着するとすぐに検査し食べ物を与えようと
するが、それでも遅い」と述べた。

同キャンプを訪れたグテーレス難民高等弁務官は
「世界中の難民キャンプを訪れてきたが、このように
絶望的な状況の人々がやって来るのは見たことがない」と指摘。
「世界で最も貧しく、最も弱い立場に追い込まれた人たちが、
ここダダーブ難民キャンプの周辺にはいる」と語った。

 
コメントです
先週、南スーダンが独立しましたが、
そのすぐ隣国「ソマリア」は、未だ無政府状態から
抜け出せずにいます
今日は、ソマリア難民が世界最悪の人道危機に
直面していると国連から発表があった記事を
掲載しました。

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2011年07月07日

スーダン南部の独立決定 アフリカ54番目の国に

スーダン南部の独立決定 アフリカ54番目の国に
2011年2月8日10時19分 朝日新聞
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画像クリックで拡大
【ジュバ(スーダン南部)=古谷祐伸】スーダン南部の
分離・独立の是非を問う住民投票の最終結果が7日、
発表され、賛成98.83%で独立が承認された。
現在の南部自治政府による暫定統治が終わる7月9日
アフリカ大陸で54番目の国家として独立する。

発表に先立ってバシル・スーダン大統領は「南部の人々の
意思を反映した投票結果を受け入れ、歓迎する」と語った。
アフリカでの国家誕生は、1993年にエチオピアから独立した
エリトリア以来。193番目の国連加盟国になる見通しだ。

首都ハルツームで行われた住民投票委員会の発表に
よると、有権者(18歳以上の南部出身者)の97.95%に
あたる約385万人が投票した。

スーダンでは、イスラム教徒主体の北部中央政府が、
非イスラム教徒が大半を占める南部に対してイスラム化
政策を押しつけたことが原因で、20年以上内戦が続いた。
この間、200万人以上が死亡したとされる。

2005年の包括和平合意(CPA)で内戦は終結。CPAに
盛り込まれた規定に沿って、今回の住民投票が実施された。
和平後もバシル政権は南部復興に力を入れなかったために
南部住民の中央政府不信は消えず、今回の圧倒的な
独立支持につながった。

関連記事です。

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画像クリックで拡大
◇北部に自由の「外圧」 内部崩壊、促進も

「北部がうらやむような国になるさ」。9日にアフリカのスーダン
から独立する新国家「南スーダン共和国」。その首都となる
ジュバの酒場で、人々は酒を酌み交わしながら「独立後」を
語っていた。

イスラム教徒が多数派を占める北部はその戒律が厳しく、
飲酒は厳格に禁じられている。だが、独立する南部には、
飲酒を禁じないキリスト教の浸透により、地ビールをつくる
工場さえある。「北部の酒好きが、こっそり酒場に飲みに
来ることもある」という。

南アフリカ系企業が南部スーダンで09年に販売を開始した
地ビール「ホワイト・ブル」は、特に人気の銘柄だ。
大きな角を持つ白い雄牛の描かれたラベル。
辛口で、なかなかうまい。

「アルコールはイスラム法(シャリア)からの解放。
自由の象徴だよ」。南部を主導する「スーダン人民解放軍」
(SPLA)の元兵士で、警備員のラドゥさん(45)はそう言って、
ホワイト・ブルを飲み干した。

スーダン南部の独立は、周辺国を含めた一帯の宗教
勢力図を書き換える可能性がある。もともとスーダンは
エジプトなどアフリカ北側のイスラム系文化と、南側の
ケニアなどのキリスト教系文化にはさまれ、双方が
出合う「宗教の十字路」とも呼ばれた。

スーダン国内は北部を中心にイスラム教徒が7割を
占めるイスラム教主流の国家だが、キリスト教徒(5%)も
南部をベースに影響力を保持してきた。だが今回の独立で、
南部は独自のキリスト教文化を強める可能性が高い。
そうなれば、南スーダンと東アフリカ社会は連帯を強め、
キリスト教勢力は一層拡大することになる。

  ■  ■

国内で異なる宗教文化が根付いた歴史は、英エジプト
共同統治(1899〜1955年)にさかのぼる。
両国は南北の交流を禁じ、英国は特に、南部でのキリスト教会の
進出と英語教育を支援した。イスラム教色の強い北部と分断統治
することで、支配への不満を拡散させる狙いがあったといわれる。

だが、南北双方の住民が本当にその対立を深めたのは、
80年代に入ってからだ。83年、北部に拠点を置くヌメイリ
政権はイスラム法の全土導入を決定。反発する南部との
間で第2次南北内戦(83〜05年)へと突入した。

「身勝手な北部政府の振る舞いに、南部住民は『悟った』
のだと思う」。ジュバ中心部の自宅で、フランシス牧師(60)が
振り返る。南部でキリスト教が急速に広まったのは、皮肉にも
第2次南北内戦時代だったという。「キリスト教会が、内戦で
困窮した市民の生活を食料や教育面で支えたからだ」。
牧師は、戦闘が激化すればするほど、教会は人々の生活
を助け、それが人心をつかんだと感じている。

内戦では、自らも南部の兵士として戦った。心臓付近や両肩に
銃弾を4発浴びながらも、生還した。

取材の途中、牧師はハイビスカスの花でつくったお茶「カルカデ」を
すすった。深紅の色合いは、ワインを思わせる。
レモンのような酸味と、砂糖の甘さが程よく合う。

南部では北部イスラム文化の影響下に置かれた時代、
アルコールは禁じられ、ワインの入手も困難だった。
だから教会では、ワインのかわりにこのカルカデを
「キリストの血」として使ったという。

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 ■  ■

スーダン南部独立は、北部政権の内部崩壊を促す可能性も
指摘される。北隣エジプトでは、今年に入って民主化の流れが
一気に加速、長期独裁政権を倒した。「アラブの春」と呼ばれる
この潮流はスーダン北部にも流れ込み、若者を中心に厳格な
イスラム法支配への反発が広まっているという。今回の独立が
もたらす南部の自由拡大は、同じような「外圧」を北部に
与える可能性がある。

北部に住む商店主オマルさん(29)も、疑問を抱く一人だ。
「僕たち若者は、もっと自由が欲しいと思っている。
これまで通りの強権支配を続けるなら、いずれ内部崩壊が
起きるだろう」。オマルさんは、自由を求める若者の流れは
「止められない」と断言した。

 ×  ×  ×

アフリカ54番目の新国家として誕生する「南スーダン共和国」。
その現場から、現状と課題を報告する。
【ジュバ(スーダン南部)高尾具成】

毎日新聞 2011年7月7日 東京朝刊

コメントです

今日は、7月9日に独立する
南スーダンについての記事を掲載しました。

 

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2011年04月21日

中東騒乱の端緒となった焼身事件、チュニジア女性警官が無実主張

中東騒乱の端緒となった焼身事件
チュニジア女性警官が無実主張

ロイター 4月20日(水)14時47分配信
jp.reuters.com.jpeg
4月19日、中東騒乱の端緒となったチュニジアの焼身事件で、きっかけとなった
女性警官が無実を主張した。写真は、焼身自殺をした青年の写真を掲げて
抗議する市民ら。首都チュニスで1月撮影(2011年 ロイター/Zohra Bensemra)

[シディブジッド(チュニジア) 19日 ロイター]
中東における民主化運動の着火点となったチュニジアで19日、
デモの端緒となる男性の焼身事件のきっかけとなり、そ
の後
拘束された女性警官が4カ月ぶりに釈放され、自分が男性の
焼身を引き起こしたのではないと訴えた。

この事件は
今年1月同国中部のシディブジッドで野菜を販売していた青年が、
女性警官に顔をたたかれたとして抗議の焼身自殺を図ったもの。
事件をきっかけに広がった反政府デモにより、同国のベンアリ前
大統領が失脚。デモはその後、エジプトに飛び火し、ムバラク大統領が
退陣に追い込まれたほか、リビアなど各国にも拡大している。
女性警官は、青年の母親による告訴取り下げを受けて釈放が決まった
法廷で、「私は無実で、殴ったりしていない」と主張。また弁護士は、
ベンアリ前大統領がデモ隊を懐柔するために拘束したとして、
女性警官がスケープゴートに仕立てられたと訴えた。


関連記事です。

「中東革命」発端の警官、無罪に
焼身青年平手打ち疑惑―チュニジア

時事通信 4月20日(水)15時45分配信

【カイロ時事】チュニジア人青年に暴力を振るい、中東各地に
広がった反体制デモの発端となった焼身自殺のきっかけを
つくったとして拘束された女性警官、
ファディア・ハムディ被告(36)に対し、同国の裁判所は
19日、無罪を言い渡した。ロイター通信などが伝えた。
ハムディさんは昨年12月中旬、チュニジア中部シディブジドで
当局の許可を得ずに路上で青果類を販売していた青年に対し、
公衆の面前で平手打ちを加えるなど屈辱を与えた疑いで、
治安当局に身柄を拘束された。青年はハムディさんに
辱められたと受け止め、抗議の焼身自殺をしたとされる。
ハムディさん側は「平手打ちを加えた事実はなく、
警察官として無許可営業に対する取り締まりを
正当に行っただけだ」と訴えていた。
自殺した青年の遺族がハムディさんに対する告訴を
取り下げたことを受けて、裁判所は無罪放免とした。



コメントです。
中東で民主化に向けて大きなうねりを
引き起こしたこの出来事。
もう、今となっては現地では「取るに足らない」
ことのようですね。
ここでも掲載程度にとどめておきます。

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2011年01月19日

チュニジア:「過激主義が復活」…イスラム台頭に欧米警戒

チュニジア:「過激主義が復活」…イスラム台頭に欧米警戒

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【チュニス和田浩明】チュニジアで世俗主義のベンアリ
独裁政権が崩壊したことで、欧米には過激なイスラム主義が
チュニジアに復活することへの警戒感が広がっている。
国外追放中の非合法イスラム主義政党の指導者が早期の
帰国を表明し、メバザア暫定大統領も新政権への
「全国民の意向の反映」を約束した。
隣国アルジェリアではイスラム主義者の政治的台頭から
内戦状態に陥った経緯もあり、チュニジアがイスラムに
どう対応するかが焦点になっている。

非合法政党「アンナハダ(目覚め)」の党首でロンドン在住の
ラシッド・ガンヌーシ氏(69)はベンアリ政権崩壊翌日の15日、
「国外生活を強いられる理由は無くなった。数日以内の
帰国を考えている」とロイター通信に語った。

アンナハダの前身の「イスラム志向運動(MTI)」は80年代、
反欧米的ナショナリズムを旗印に反政府運動を展開し
死刑になる指導者も出た。90年代初頭にはアルジェリアで
イスラム主義政党が総選挙で大勝した。

ベンアリ政権はチュニジアでのイスラム主義台頭を警戒して
徹底した弾圧を行い、多数のイスラム指導者が国外追放された。
民主化を求める欧米諸国も、イスラム主義の台頭を懸念し、
ベンアリ政権によるイスラム主義者への弾圧を事実上黙認してきた。

今回の政権崩壊をもたらした全国規模の抗議デモにイスラム
主義者の積極的関与は薄いと見られている。
デモ参加者も「若者の怒りが原動力」(25歳の男子大学生)だ。
しかし、英フィナンシャル・タイムズ紙は16日、
「西側諸国がチュニジアでのイスラム主義者復帰を恐れている」と
報道した。チュニジア政治に詳しい地元国際政治誌の
カマル・ビニューナス編集長は「チュニジアのイスラム主義者の
多くは穏健派で、過激主義とは距離を置いている」と指摘する。
既存政治勢力は、「弾圧は過激化を生む」と受け入れを認める
陣営と、政教分離原則を主張する陣営に分かれているという。

モハメド・ガンヌーシ首相は帰国予定のイスラム主義指導者
とも対話の方針を打ち出しており、ビニューナス氏は
「護憲や暴力放棄を条件に政治参加を認めるのではないか」と
見ている。

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チュニジア:政権崩壊 アラブ諸国、波及懸念 強権体制、貧富の差共通

チュニジア:政権崩壊 アラブ諸国、波及懸念
強権体制、貧富の差共通

【カイロ和田浩明】北アフリカ・チュニジアのベンアリ
大統領(74)が14日、サウジアラビアに事実上亡命し、
23年間にわたった独裁体制が崩壊した。高失業率や
政治的抑圧に反発した国民による、昨年来の反政府デモの
高まりに抗しきれなくなった。民衆の怒りが権力者を引きずり
下ろすという、アラブ圏では極めて異例の事態だ。
専制的な体制で貧富の差が大きいのはアラブ諸国に
共通しているだけに、周辺国政府はチュニジア情勢の
展開に警戒感を強めている。

人口約1000万人のチュニジアは近年、歴史的に関係の
深い欧州諸国との貿易を強化して年率3〜5%の経済成長を
続けてきたが、富が大統領一族に集中する一方で、
年間8万人以上の大卒者のうち2万〜3万人は就職
できないなど「貧富の差への国民の怒りは鬱積していた」
(西側外交筋)。同国の表面的な「安定」は、政治的自由を

制限し、反体制派を抑圧する強大な警察力によって
維持されてきたのだ。

他のアラブ諸国も同じような社会構造を抱えている。

エジプトでは、ムバラク大統領が29年間にわたり強権体制を
維持。非常事態令下で野党勢力関係者らの恣意(しい)的な
拘束が行われ、国際人権団体が改善を勧告している。
複数政党制の選挙は行われているものの、国内外から
「民主的でなく透明性が低い」という批判もある。
経済は年率5〜7%で成長しているが、国民の約2割が
1日2ドル(約166円)以下で生活する貧困層で
若年失業率も高い。

周辺国では、リビアでも41年間、イエメンでも21年間に
わたり独裁政権が続く。王族が長期支配を続ける
サウジアラビアやモロッコでも、政府を批判する勢力への
弾圧や人権侵害が報告されている。

 ◇フェースブック通じてデモ拡大

チュニジアでの反政府デモは、インターネットの
交流サイト「フェースブック」や簡易ブログ「ツイッター」などを
通じて若者を中心に拡大したと言われる。フェースブックなどの
利用は他のアラブ諸国でも拡大しており、エジプトのユーザーは
フェースブックに「奇跡が起こった」と書き込んでチュニジアの
政変を歓迎した。各国の当局は、こうしたサービスが
政治活動に利用されることに神経をとがらせている。

エジプトでは昨春、賃上げを求める国営企業労働者などに
よる数百人規模のデモがカイロやアレクサンドリアで相次いだ。
王制のヨルダンでは今月14日、首都アンマンなど複数の
都市で失業や物価上昇に抗議する異例のデモが行われ、
数千人が参加した。カイロ大学のハッサン・ナファ教授
(政治学)は「エジプトも民主化を進めなければ、チュニジアと
同様の事態が起こりうる」と話す。

アラブ諸国のこうした専制的体制は、イスラム過激派を生む
要因の一つとの指摘もあり、米国のブッシュ前政権は
民主化を要求してエジプトなどに強い圧力をかけた。
しかし、オバマ米大統領は09年6月のカイロ演説で
「イスラム世界との対話」を打ち出し、民主化圧力は
実質的に低下している。


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posted by salsaseoul at 03:47| Comment(0) | TrackBack(0) | アフリカ

チュニジア 「ジャスミン革命」道半ば

チュニジア 「ジャスミン革命」道半ば

一人の若者の焼身自殺が23年続いた独裁政権の崩壊に
つながった、北アフリカ・チュニジアの未曽有の政変は、
国花から「ジャスミン革命」と呼ばれ始めた。
しかし、かれんな呼び名とは裏腹に、ベンアリ前大統領の
警護隊残党と国軍との銃撃戦が首都チュニスや観光地
カルタゴで続き、前大統領派の排除を求める国民は、17日
発足の新政権を「旧政権の継承」と反発する。
18日には治安部隊が抗議デモの参加者に暴行する場面も
見られ、治安も政情も「革命」と呼ぶにはほど遠い状況にある。
【カルタゴ(チュニジア北部)で和田浩明】

◇前大統領派と戦闘続く

チュニスから車で約30分。古代ローマに滅ぼされた
都市国家遺跡を擁し、政変前は観光客でにぎわっていた
カルタゴに17日入ると、銃撃音が散発的に響きわたる戦場だった。
大統領宮殿に至る道は国軍戦車が封鎖していた。
道路脇には、焼き打ちされた乗用車があちこちで
ひっくり返っていた。市内中心部のベンアリ氏の巨大看板は、
顔の部分が破り取られていた。
国軍とベンアリ前大統領の警護隊の残党との銃撃戦は、
16日夜から始まった。大学生のオマルさん(20)によると、
一部住居の屋根から前大統領派の狙撃手が発砲を
続けている。「ヘリコプターから狙撃手を狙い撃ちしやすいよう、
部屋の明かりを消して」と国軍から要請された。
住民が集まるカフェで取材中、「パン、パン」と乾いた銃声が
聞こえた。上空には軍のヘリコプターが旋回。戦闘が続いた
約1時間、「ドン」という腹に響く砲声が建物を震わせた。
宮殿や周辺に前大統領警護隊が潜伏しているためだ。
政変前に約3000人いたとみられる前大統領警護隊は今も
武装したまま。前大統領が孤児らを引き取って育てたとされ、
忠誠心が厚い。
武力抵抗を続ける可能性が高く、治安回復の道は多難だ。
17日に発表された新内閣メンバーは、メバザア暫定大統領が
「挙国一致内閣」を約束した。だが、ガンヌーシ首相ら
主要閣僚が残留し、野党から閣僚入りした3人が18日に
抗議の辞任を表明。新政権は旧政権と似た顔ぶれとなり、
全国で市民数千人が抗議デモを実施。チュニスでは鎮圧を
図った治安部隊が、デモ参加者に暴行したり催涙弾を発射した。
カルタゴのカフェにいた医師、スガイヤさん(44)が「ベンアリ
関係者が政府に残ることは受け入れられない」と語ると、
周りの人々もうなずいた。憲法が定める60日以内の
大統領選実施も実現は不透明で、国民の新政権への
失望感が新たな怒りに変わりつつある。
一方、長期専制や富の偏在などチュニジアと状況が
似ているアラブ諸国は、政変の飛び火を警戒している。
エジプトやアルジェリアでは政府に抗議する焼身自殺未遂が
相次いだ。隣国リビアの最高指導者、カダフィ大佐は
「ベンアリ氏は14年の大統領選不出馬を約束していた。
なぜ(国民は)待てなかったのか」と不快感を表明。
エジプトのアブルゲイト外相は「波及はない」と断言してみせた。
しかし、アラブ連盟のムーサ事務局長は17日、
「アラブ社会には(今回の政変と)共通する要因がある」と語った。


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