home003.gif

2017年10月22日

欧州の人身取引・密航業者90人逮捕 ユーロポール

2017年10月21日 AFP

20171022.jpg

【10月21日 AFP】欧州警察機構
(ユーロポール、Europol)は20日、欧州で子どもや
移民が被害者となっている人身取引・密航業者の
ネットワークに対して今月2件の一斉摘発を行い
90人を逮捕したと発表した。

摘発のうち一つは今月9〜13日の間に19か国で
行われたもので、未成年者34人と成人1072人が
「弱い立場、あるいは搾取される可能性のある状況」に
置かれており、容疑者16人が逮捕された。
ある例では、父親を装った男が偽のパスポートを
持った男児と空港に到着したところを警官が取り押さえた。

二つ目の摘発は密航を対象としたもので、
当局は74人を逮捕。うち4人は密航業者と
つながっていた。

 国際刑事警察機構
(インターポール、Interpol、ICPO)、欧州対外国境
管理協力機関(フロンテックス、Frontex)と連携して
一斉摘発したユーロポールによると、捜査期間中、
24万人以上に事情聴取を行ったという。

ユーロポールは、摘発は「性的搾取や強制的物乞い、
犯罪行為の強要などのホットスポット」となっている
移民受け入れセンターや国境周辺を中心に
行ったことを明らかにしている。(c)AFP


コメントです
人身売買、日本ではあまり話題にならない
犯罪ですが、欧州ではしばしば報道に
あがります。
やはり、他民族が共存する地域ならではの
文化の違いでしょうか?
言葉に語弊だあるかもしれませんが、
「民族格差」を感じさせる犯罪です。




Apple ibook版 サルサソウル発.jpg

Kindle版 サルサソウル発.jpg

Google Play版 サルサソウル発.jpg

楽天Kobo版 サルサソウル発.jpg

あじさい文庫だより Facebook.jpg

ヴィンテージジャージ専門のVanves.jpg

プラスチック成型 山八化成工業所.jpg
posted by salsaseoul at 08:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州

2017年02月25日

オランダの「妊娠中絶船」がグアテマラに入港、海軍が活動阻止

AFP 2017年02月24日

20170224.jpg
グアテマラのサンホセの港で記者会見を行った、オランダの女性権利団体
「ウィメン・オン・ウェーブス」の創設者で中絶医のレベッカ・ゴンペルツ氏
(2017年2月23日撮影)。(c)AFP/JOHAN ORDONEZ


【2月24日 AFP】オランダの女性権利団体が所有する
「妊娠中絶船」が
中米グアテマラの港に到着し地元キリスト教
団体などの激しい反発を招いている。
グアテマラ海軍は23日、
「中絶船」を監視するため巡視船を派遣した。


物議を醸しているのは、オランダの非営利団体(NGO)
「ウィメン・オン・ウェーブス(Women on Waves)」が所有する船。
首都グアテマラ市(Guatemala City)南方のサンホセに
入港した船に乗っている活動家らは、中絶が禁止されている
グアテマラの女性たちを支援すると宣言。法律違反を回避するため
同国沖の公海上で5日間にわたり中絶手術を無料で行うと
表明していた。

これに対しグアテマラ海軍は、ジミー・モラレス(Jimmy Morales)
大統領の指示に基づき「この団体が国内で活動することを許可しない」
との公式な申し立てを検察当局へ送ったことを明らかにした。

 一方、ウィメン・オン・ウェーブスは声明で、海軍が同団体の船を
不当に拿捕(だほ)したと主張。「グアテマラは自国の女性が安全に
中絶する権利を規制している。その規制に対する合法的な抗議を
(軍が)妨害している」と非難した。

グアテマラでは、母体の命に危険が及んでいる場合を除き、
中絶は禁止されている。ウィメン・オン・ウェーブスによると、
同国では違法で危険な中絶が毎年およそ6万5000件も
行われているという。

ウィメン・オン・ウェーブス創設者で中絶医のレベッカ・ゴンペルツ
(Rebecca Gomperts)氏はAFPに対し、今回の活動は2012年に
モロッコで行った活動以来だと明かした。モロッコでも妊娠中絶は
違法かつ社会的タブーとされており、この時も海軍が中絶船の
入港を阻止するため港を封鎖するなどした。
(c)AFP/Edgar CALDERON



コメントです。
オランダ人のおせっかいな女性が
わざわざ他国まで出向いて
自分たちの価値観を押し付けようと
しています。
やはり現地の宗教や生活スタイルを
リスペクトするべきでしょう。
それにしても、話題にもならない
身勝手な男たちの存在の薄さ。
せめて議論に加わりなさいよ。


Apple ibook版 サルサソウル発.jpg

Kindle版 サルサソウル発.jpg

Google Play版 サルサソウル発.jpg

楽天Kobo版 サルサソウル発.jpg

あじさい文庫だより Facebook.jpg

ヴィンテージジャージ専門のVanves.jpg

プラスチック成型 山八化成工業所.jpg

posted by salsaseoul at 00:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州

2016年09月25日

イタリア買春事件で珍判決、「被害少女に本を買い与えよ」

AFP 2016年09月24日 15:14 発信地:ローマ/イタリア

【9月24日 AFP】イタリア・ローマ(Rome)の裁判所で、
未成年の少女を買春した被告に対して、女性の尊厳に関する
書籍30冊をその少女に買い与えることを命じるという珍しい
判決が出された。イタリアのメディアが23日伝えた。

被告の男(35)は禁錮2年に加え、売春をしていた15歳の
少女に対して、英女性小説家バージニア・ウルフ
(Virginia Woolf)の小説やアンネ・フランク(Anne Frank)の
日記、米詩人エミリー・ディキンソン(Emily Dickinson)の
詩集などを買い与えるよう言い渡された。
さらにフェミニズムをテーマにした映画作品2本も提供するよう
命じられた。

ローマの高級住宅街パリオリ(Parioli)地区で14歳と15歳の
少女2人をあっせんしていたローマを拠点とする売春組織の
捜査が2013年から行われ、今回の裁判につながった。

最新の判決文は23日の時点では公開されていないが、
全国紙コリエレ・デラ・セラ(Corriere della Sera)は
「判事は少女に、彼女が受けた本当の『被害』は女性としての
尊厳が損なわれたことだと理解する助けとなる救済措置を
選んだようだ」と報じた。

一方、判事が被告に購入を命じた書籍に自身の著書が
含まれているベローナ大学(University of Verona)の
アドリアナ・カバレロ(Adriana Cavarero)教授(哲学)は、
判事はそれらの書籍を被告に読み聞かせる方が良かったと
同紙に語った。

「思春期は内省をする時期ではなく、被告の男性がしたことの
ほうがはるかに悪質だ。故意に未成年者との性行為に
金銭を払った大人なのだから」とカバレロ氏は述べた。
(c)AFP






posted by salsaseoul at 09:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州

移民に親切にしたベルギー警官、「うっかり」仏警察に拘束される

AFP 2016年09月23日 17:22 発信地:リール/フランス

【9月23日 AFP】フランスとベルギーの国境で、行き先を間違って
ベルギーに迷い込んでしまった移民13人を親切心から警察車両に
乗せてフランス側へ送り届けたベルギー人警官2人が、
仏当局に身柄を拘束されていたこと分かった。
両国当局が22日、明らかにした。

仏内務省は、ベルナール・カズヌーブ(Bernard Cazeneuve)内相が
駐仏ベルギー大使を呼んで「説明を求めるとともに、
不快感を表明した」と発表した。

ベルギーの警官2人は20日夜、イラク人とアフガニスタン人の
移民13人を連れて国境を越えた後、国境に接したフランスの町
ニエップ(Nieppe)で仏警察当局に拘束された。
仏警察によると、移民たちは英国へ渡る玄関口である仏北部の
港湾都市カレー(Calais)に向かおうとしてトラックに身を潜めたが、
車を降りたところで誤ってベルギーに来てしまったことに気付いたという。

ベルギー人警官らは、道路脇にいた移民たちを警察車両に乗せ、
フランス側まで連れて行った。拘束された警官の1人はベルギー
公共放送RTBFに対し、「彼らを沿道に放置して、そのまま国境まで
歩いていかせるのはしのびなかった。
だから、車に乗せて彼らの望む方向へ連れて行った」と説明した。

RTBFによれば、ベルギーのヤン・ヤンボン(Jan Jambon)
内相は「規則では、難民を国境まで送り届けることになっている。

問題は、路上に引かれた国境線が明確でないことだ。
彼ら(ベルギーの警官)がフランス領に侵入してしまったのは、
どこが国境なのか把握できていなかったからだ」と述べたという。
(c)AFP




posted by salsaseoul at 09:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州

2016年09月02日

「血の復讐」におびえる子どもたち アルバニア、中世の慣習今も

AFP2016年09月01日

20160902.jpg

アルバニア・シュコドラ付近にある自宅で母親と一緒に写真撮影に応じるアルバニア人の
少年クレビス君(左)と弟のアルバート君(2016年6月27日撮影)。
(c)AFP/DIMITAR DILKOFF

【9月1日 AFP】生活は苦しく、学校に通えないことも多い。そして日々、
誰かに殺される恐怖にさらされている。東欧のアルバニアで、
血の復讐の掟「ジャクマリャ(Gjakmarrja)」が残る世界に
生きる子どもたちの日常だ。

ジャクマリャは、ある一族の人が殺されれば、殺した相手の
一族の男性を復讐として殺せると定めたもので、歴史は中世に
さかのぼる。アルバニア北部の山岳地帯では現在でも
慣習として存続し、武器を持てる年齢の男性なら一族の
誰一人としてこの掟から逃れられない。

AFPは、この血讐の犠牲になるのではとおびえながら毎日を
暮らす子ども数人に話を聞いた。これらの男の子たちは、
首都ティラナ(Tirana)から北に90キロほどのところにあり、
モンテネグロとの国境に近いシュコドラ(Shkodra)町の
近郊に住んでいる。

クレビス君(13)は医者になるのが夢で、弟のアルバート君
(11)は将来、法務大臣になりたいという。マルセル君(13)は
歌手、タウラント君(仮名、13)はサッカー選手になるのが夢だ。

だが、彼らはそうした大志を抱いていても、学校に通うことも
できなければサッカークラブに所属することもできず、
音楽を習いに行くこともかなわない。

クレビス君、アルバート君の兄弟と、マルセル君は同じ一族の
出身。「ジャクス」と呼ばれる暗殺者に殺されないように、
質素な家に身を隠して生活することを余儀なくされている。

その理由は、親戚の男が2000年に、争いになった相手を
殺害してしまったからだ。そのため彼らは、明日にでも
襲撃に遭う恐れがあるのだという。

僕たちの一族は血まみれなんだ」。血で血を洗う報復と
死の連鎖にとらわれた生活をクレビス君はそんな風に表現した。

司法の機能不全

ジャクマリャの起源は、日常生活の規則を定めた
「カヌン(Kanun)」と呼ばれる社会規範がつくられた
15世紀の中世アルバニアにさかのぼる。カヌンでは、
誰かが殺害されたら、被害者の家族は加害者本人だけでなく、
加害者の氏族の男性全てを復讐の対象にできると
細かく規定している。

 シュコドラ町のボルタナ・アデミ(Voltana Ademi)町長は、
こうした血の抗争に巻き込まれた一族は「殺すか殺されるか」を
意識しながら暮らしていると話す。

一方で、問題はカヌンではなく、現在のアルバニア当局の
対応にあるという見方もある。憎み合う一族間の和解を
支援する団体で働くギン・マルク氏は、「国の機関や司法
システムが機能しなければ、人々は問題の解決策を
見つけられない」と指摘する。

アルバニアは特に、1990年代に一党独裁体制が
崩壊して一時無法国家に近い状態に陥った影響で、
伝統的な血讐文化の影響を受けやすくなっている。

今年4月に発表された公式統計では、66家族の計157人が
隠れて暮らしていると推定され、うち44人が子どもという。
このうち57前後の家族がシュコドラ周辺で暮らし、警察や
当局への通報はめったにないとされる。ただ、ジャクマリャの
脅威を口実に外国で虚偽の難民申請をする人もいるため、
正確な統計は入手しにくいのが実情だ。
(c)AFP/Briseida MEMA and Nicolas  GAUDICHET

コメントです

旧東欧の、古い習慣に関する記事です。
ここに限らず、世界中で古く常識外の

風習は多く残ります。

特に、復習殺人はそれほど珍しいのもではなく、
その地域の司法で違法であっても、現在も

まかりとおっているのが現状です。



posted by salsaseoul at 06:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州

2016年07月24日

仏テロ、ニースの光と影 北部の貧困層、失業の不満 事件発生から1週間

朝日新聞 2016年7月22日

201607242.jpg

フランス南部ニースでトラックが花火の見物客に突っ込み、
84人が犠牲になったテロから21日で1週間。事件は、
地中海に臨むリゾート地の二つの顔を浮かび上がらせた。
富裕層が住み、世界中から観光客が集う南部と移民らが
多く貧しい北部。テロの恐怖がさらなる分断を招きかねない。

現場となったビーチ沿いのニース南部の大通り
「プロムナード・デ・ザングレ」は、華やかなニースの象徴だ。
高級ホテルが軒を連ね、まぶしい日差しとテラスでの食事。
水着姿の人が行き交う。観光客らがそぞろ歩きする姿も
少しずつ戻りつつある。

だが、車で15分ほど北に向かうと雰囲気が一変する。
簡素な団地に洗濯物が無造作に垂れ下がる。
地べたに座り込んで所在なげな人たちの姿が目立つ。

チュニジア人のモアメド・ラウエジュ・ブレル容疑者(31)は、
北部に住んでいた。イスラム過激派の思想に染まり、
シリアなどに渡る若者も少なくないと指摘されてきた地域だ。

ニースの約8割のモスク(イスラム礼拝所)を束ねる組織の
オトマヌ・アイサウイ代表(46)は「過激化するのはモスクに
寄りつかない若者。インターネットを通じて過激派に接している」。
限られた人間関係に身を置き、過激な思想に染まるケースが
多いという。
追悼に訪れたバルス首相に18日、罵声が
浴びせられる場面があった。ソフィ・シャティさん(45)は
怒りをあらわに「彼は力強い演説をしなかった」。
追悼の場がテロを防げなかったオランド社会党政権への
批判の場になった。

ニースは、退職後に移り住む高齢世代も多く、保守層が強い。
足踏みする仏経済、高止まりする失業率などを背景に不満が
募る。イスラム過激派と移民・難民とがいっしょくたになって
攻撃対象にされかねない。

急先鋒(きゅうせんぽう)は、マリーヌ・ルペン党首が率いる
右翼・国民戦線(FN)。移民規制の強化を訴えるFNは
2015年末の地域圏議会の選挙で、ニースでは34%の
得票(第1回投票)で2位につけるなど支持を広げる。

厳しい風当たりに、北部の人たちの不安は高まる。
配送業を営むモロッコ移民のラッサンさん(34)は
「問題の核心は社会の不平等と差別だ。
多くの人はビーチ以外のニースを知らないが、北部では
若者は職にもつけない」と憤る。

北部の別の街で小さなスーパーを営むモアメドさん(40)は、
シリア行きの話をしている若い客がいると明かしつつ、話した。
「職や家族を持つために努力することが本当の聖戦だと、
彼らに気付いて欲しい」(ニース=福山亜希)

 ■容疑者、何度も下見

ブレル容疑者は14日夜、大型トラックでジグザグ運転を
しながら加速や減速を繰り返し、花火の見物客らをはねながら、
約2キロを暴走。警察官との銃撃戦で射殺された。

仏検察の捜査では、11日にトラックを借り、犯行直前まで
現場を何度も下見していたことが監視カメラの映像などでわかった。

押収されたパソコンには、7月以降ニースでのイベントの
開催予定や昨年のパリの同時テロなどの詳細を調べたり、
過激派組織「イスラム国」(IS)の宣伝ページを繰り返し
閲覧したりした記録が残っており、「短期間で急速に過激化した」
(カズヌーブ内相)とされる。ISが16日、犯行声明を出したが、
つながりは確認されていない。(パリ=高久潤)





posted by salsaseoul at 03:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州

2016年07月08日

「母親になると後悔するのか」…ドイツで一大論争に

「母親になると後悔するのか」…ドイツで一大論争に
AFP 2016 7月 7日


201607082.jpg
「母親になると後悔するのか」…ドイツで一大論争に
ドイツ・ベルリンで、学校に11歳の娘を迎えに行き、一緒に帰宅する母親
(2016年6月23日撮影)。(c)AFP/John MACDOUGALL

【7月7日 AFP】母親になったことを後悔する──
そんなことがあり得るだろうか? イスラエルの研究者が
提起したこの問いが、ドイツで長年のタブーに切り込んだ格好となり、
一大論争を巻き起こしている。

社会学者で、昨年「Regretting Motherhood
(母親になって後悔する)」という研究を発表したオルナ・ドーナト
(Orna Donath)氏は、「この話題はイスラエルでは1週間程度で
落ち着いたのに、ドイツでは何か月も続いている」と
その状況を比較する。

子どもを持たなければ「将来後悔する」という周囲の声に
うんざりしていたドーナト氏は、子どものことは愛しているけれども、
本音を言えば子どもを持たなければよかったと考える
女性23人からの言葉を集めた。

ドーナト氏の問題提起について、2001年に
「ドイツの母親という神話性」を題材に研究論文を発表している
学者のバルバラ・フィンケン(Barbara Vinken)氏は、
ドイツ人の心の琴線にこの研究が触れたのだと指摘する。

フィンケン氏は、「母親に何もかもが求められ、母親自身も自らに
全てを要求する社会で、子どもを持つことの喜びについての
根本的な問いを投げ掛け た」ためとその理由を述べる。
同氏によると、「ドイツでは、大学で教育を受けた女性の3
分の1以上が子どもを持っていない。これは欧州では他に
例を見ない状況だ」という。

ドイツには、子どもの幸福は社会や父親ではなく母親によって
決まるという考えが深く根付いており、女性のキャリア形成への
大きな問題となってい る。フィンケン氏はドイツに比べ出生率が
ずっと高い隣国フランスと比較して、「妊娠中でもグラス1杯の
シャンパンを飲むことができ、早期に断乳して産後3 か月も
すれば仕事に復帰し、以前のような『大人』の生活を取り戻すことが
容認されているフランスとは違う」ことを指摘する。

■「文化的な変化」は…

アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)氏が10年前に首相に
就任してからは政策的議論も活発となり、保育施設の増設や
父親の育児休暇取得奨励策など、出生率の引き上げを
目的に新政策が導入された。

だが、文化的な変化は、これに後れを取っている。
国内最大の発行部数を誇る日刊紙ビルト(Bild)紙は昨夏、
「キャリアを追求してパンツスーツを着用し、スムージーを飲み、
体を鍛える」女性を批判するコラムを掲載した。

寄稿した男性コラムニストはさらに、「(このような女性たちは)
まるで男のようだ。もはや母親ではない。自分の子どもが夜、
雷におびえていても起きやしない」とも続けている。

しかし、父親の関与を促そうという考えもさほど広がりを
みせていない。シンクタンク「ドイツ経済研究所(DIW)」が
最近発表した研究によると、家事に費やす時間では、
フルタイムで働く女性でも1日3時間と、男性よりずっと多いという。

他方で、この「母親論争」から距離を置くことを選択した
女性もいる。彼女たちは、子どもを持たないという権利を
擁護し、ドイツにおける親としての 役割や就業機会に
関して日常的に行われている論争には関わるまいとの
態度を示している。(c)AFP/Coralie FEBVRE



コメントです
ドイツでの婚姻男女の社会的地位は、

欧州の他の国と比べて微妙に差異が
ある話は聞いたことがあります。
少し話がそれますが、ドイツでは

ショッピングモールに
託児所ならぬ、「託夫所」なるものが
存在します。
買い物に来た時、夫を有料で預けるという
目的なのですが、ドイツ社会、経済に関しては
欧州一の規模を誇りますが、成人男性に関しては
かなりインマチュアーなのかもしれませんね。



posted by salsaseoul at 22:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州

2016年06月16日

保護者同伴なしで海渡る移民・難民の子ども倍増、ユニセフ

AFP 2016年06月15日

201606161.jpg
マケドニア国境に近いギリシャ・イドメニの難民キャンプを歩く子供たち
(2016年3月12日撮影、資料写真)。(c)AFP/DANIEL MIHAILESCU



【6月15日 AFP】欧州を目指し耐航性のない船で地中海
(Mediterranean Sea)を渡る保護者同伴のない子どもの数が、

今年になって倍増している。国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)が
14日、報告書を発表した。

ユニセフの報告書「Danger Every Step of the Way
(行く先々で直面する危険)」によると、イタリアに到着する
未成年10人に9人は保護者の同伴がない。今年に入ってからの
5か月だけで、こういった 未成年の数は7000人以上に
上っているという。

ユニセフは、保護者の同伴がなかったり、離ればなれに
なった子どもたちについて、密航業者からの虐待や搾取の
リスクがとりわけ高いと報告書で指摘した。

他方で、国際移住機関(IOM)によると、現在、リビアから
イタリアへと渡るナイジェリア人女性や少女の急増が
懸念されており、その80%が人身売買の犠牲者と推定されている。

IOMによると今年、地中海で命を落とした人の数は2859人に
上っており、その多くは子どもたちだという。
昨年は、一年間で同3770人だった。

今後、欧州は夏季を迎えるこれから、アフリカや中東から
地中海横断を試みる人の数はさらに増えるとみられている。

ユニセフの報告書によると、現時点で移民と難民は、
リビアに23万5000人、サハラ砂漠南縁部のサヘル
(Sahel)地域に95万6000人いるとされ、そのうちの
多くが欧州への入国を希望しているという。
                          (c)AFP/Gilles CAMPION




posted by salsaseoul at 02:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州

2016年05月05日

(人口減にっぽん 海外から考える:上)子だくさん、厚い支援 高い出生率、フランスは

朝日新聞 2016年5月3日
201605057.jpg
32年間で162人の子どもの面倒をみてきた
保育ママのフローランス・キュイサールさん=パリ市

201605055.jpg

201605054.jpg

2月に公表された2015年の国勢調査で、日本の人口は
5年前より100万人近く減った
。「保育園落ちた」の匿名ブログ問題は、子を産み育てにくい
日本の状況を改めて浮き彫りにした。
少子化・人口減に歯止めをかける有効な手立てはあるのか。
先進国では高い出生率を維持するフランスを訪ねた。

 ■保育ママ31万人/税優遇

パリ郊外に住む会社員、ギャラト・ビルジニーさん(35)は、
小学2年の長男を育てているシングルマザーだ。長男が
小さいときは、託児所に空きがなく、家で子どもを預かる
「保育ママ」に頼んだ。
「充実した保育サービスがなければ、仕事は続けられなかった」

フランスでも3歳以下の子ども約240万人のうち、託児所に
入るのは1割に過ぎない。それをカバーするのが保育ママ
の存在だ。国内に31万人いる。

「子どもたちの成長をみるのは、生きがい」。
パリ市東部の自宅マンションで、幼児3人を預かる保育ママの
フローランス・キュイサールさん(61)は話す。
32年間で162人の面倒をみてきた。

保育サービスに加え、給付面も手厚い。フランスで は、子育て
する家庭向けの代表的な家族手当は、2人以上の子どもが
いる家族だと、2人目に対し月約130ユーロ(約1万6千円)が出る。
子どもが14歳に なると加算され、20歳まで支給される。
子が3人以上になるとさらに手当が増える。保育ママを利用して
働く親には補助として手当も支給され、家族が多いほど
所得税が優遇される制度もある。

フランスでは、家族手当が医療や年金と並ぶ社会保障の柱の
ひとつだ。7千超の団体の71万家族が所属する非営利組織
「全国家族協会連合」や、政府や労組、有識者らでつくる
首相直属の「家族高等評議会」など、必要な家族政策を
実現させる「政治力」もフランス特有のものだ。

家族手当を支給する全国家族手当金庫の担当者は
「子育て支援は、将来年金を払ってくれる人の確保につながる」と
話す。フランスが現在の2程度の出生率を維持すると、
2060年の総人口のうち65歳以上の割合は3割以下に
抑えられ、推計で約4割に達する日本と大きな差が出る。

フランスでは、2度の大戦で隣国ドイツと戦った教訓として
出産奨励策が戦後に本格化した。70年代以降は、女性の
社会進出を支援することが家族政策の大きな目的になっている。

フランスの出生率は70年代半ばに2を割り込み、日本を
下回る時期もあった。政策効果が表れ、1・6台で底を打ったのは
90年代。2008年に「2」を回復するまで34年かかった。

 ■不景気、手当削減も

そのフランスの 家族政策も試練の時を迎えている。
今年1月に公表された15年の出生率(速報値)は1・96と、
10年ぶりの低水準。低下を招いたとみられているのが不景気と
緊縮財政だ。失業率は10%と高い水準が続く。財政赤字を
減らすため、家族手当の削減も始まっている。
これまで子どもの数に応じて同額支給されていたが、昨夏から
所得制限が設けられ、年収約6万7千ユーロを超える
世帯は手当が半額、約8万9千ユーロ超の世帯は4分の1となった。

仏西部ナント郊外に住む会社員ナデージュ・ケディラックさん(40)は、
共働きの夫と子ども2人と暮らすが、昨年、家族手当を
月約200ユーロから約50ユーロに減らされた。
「税金はたくさんとられているのに、どうして手当を
減らされるのか」と不満げだ。

リヨン第3大学のジャック・ビショ名誉教授は「老人が多くなり
年金は削りにくいが、家族手当は減らしやすい。富裕層の
出生率には手当削減の影響が出るだろう」と指摘する。

 ■<視点>政党は財源の具体像示せ

「保育園落ちた日本死ね!!!」のブログが共感を呼んだ
日本の状況をフランスの母親たちに伝えると、
「考えられない。保育ママもベビーシッターもいる」との
声が返ってきた。

日本経済研究センターによると、フランスでは、子育ての

負担よりも、手当や税制優遇など給付が多く、
年収3万ユーロの家庭で第3子まで育て上げると
「給付超」の額は計約3900万円に達する。
家族政策への財政支出(国内総生産比)は
日本の1%台に対しフランスは3%近い。

同センターの試算では、日本が出生率2・1と仏並みの
手当や保育サービスを目指すなら年間13兆円の
財源が必要。消費税率を5%幅上げ、すべて子育てに
回す計算だ。増税に頼らず社会保障を組み替えるなら、
医療費の窓口負担増など、社会保障費のうち
高齢者向けの割合を8割台から7割台に減らす必要がある。

ブログ問題後、与野党は競うように子育て支援の充実を
訴える。その財源を増税で賄うのか、高齢者へのサービス
削減で賄うのか。本気で取り組むなら「負担」の具体像を
示すことこそ政治の仕事ではないだろうか。
(編集委員・堀篭俊材)

コメントです

フランスをやり方を取り入れることができるかといえば、
必ずしもそうではないですが、それでも参考にはなりますね。
いい記事です。



posted by salsaseoul at 11:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州

2016年04月23日

エリートの資産隠し暴いたパナマ文書 ピケティ氏が警鐘

朝日新聞 2016年4月20日

201604211.jpg

ピケティ氏

■ピケティコラム@ルモンド

タックスヘイブン(租税回避地)や金融の不透明さに
関わる問題が、何年も前から新聞の1面をにぎわしている。
この問題に対する各国政府の声明は自信に満ちたものだ。
だが、残念ながらその行動の実態とはかけ離れている。
ルクセンブルク当局が多国籍企業の租税回避を手助け
していたことが暴露された2014年のルクセンブルク・リークで、
多国籍企業が子会社を利用して欧州にほとんど税を納めて
いないことが明るみに出た。16年の「パナマ文書」が明らかに
したことが何かというと、先進国と発展途上国の
政治・金融エリートたちが行う資産隠しの規模が
どれほどのものかということだ。ジャーナリストが
自らの任務を果たしているのは喜ばしい。
一方で、政府が果たしていないのが問題なのだ。
08年の金融危機以来、何もなされてこなかった。
ある面では事態は悪化してしまっている。

順を追って見ていこう。欧州では税の引き下げ競争の
結果、大企業の利益に対する課税の税率がこれまでに
ないレベルになった。例えば英国は課税率を17%まで
引き下げようとしている。主要国では先例のない水準だ。
しかもバージン諸島や王室属領にある他のタックスヘイブンを
保護したままである。何もしなければ最終的にどの国も
アイルランドの課税率12%に並ぶだろう。0%に
なることもありうるし、投資に対する補助金まで
出すはめになるかもしれない。
そんなケースがすでに見られている。

一方米国では利益に対して連邦税が課され、税率は35%だ
(さらに5〜10%の州税がかかる)。欧州が民間の利権に
振り回されるのは、欧州は政治的に細分化されており、
強力な公権力が存在しないからなのだ。
この袋小路から抜けだすことは可能だ。ユーロ圏のGDP
(国内総生産)と人口で75%以上を占めるフランス、ドイツ、
イタリア、スペインの4カ国が民主主義と税の公平性に基づいた
新条約を結び、大企業への共通法人税という実効性のある
政策を取れば他国もそれにならうほかなくなるはずだ。
そうしなければ世論が長年求めてきた透明性の確保に
つながらず、しっぺ返しをうけることになるかもしれない。

タックスヘイブンに置かれている個人資産は不透明性が
非常に高い。08年以降、世界のあちこちで巨額の財産が
経済規模を上回る速度で成長し続けた。その原因の一端は、
他の人々よりも払う税が少なくてすんだことにある。
フランスでは13年、予算相がスイスに隠し口座は持って
いないとうそぶき省内でその事実が発覚する懸念はなかった。
ここでもまたジャーナリストたちが真実を明らかにしたのだった。

スイスは、 各国間で金融資産情報を自動的に交換
することに公式に同意した。パナマは拒否しているが、
この情報交換で将来的に問題が解決されると考えられている。
だが、情報交換は18年になってようやく始まることに
なっているのに加え、財団などの保有株には適用されないと
いった例外まで設けられている。しかもペナル ティーは
一切設定されていない。つまり、私たちは「お行儀よく
してください」と頼めば、各国が自発的に問題を解決して
くれる、そんな幻想の中にいまだに生 きているのだ。
厳格なルールを順守しない国には、重い貿易制裁と
金融制裁を科すということを実行に移さなければならない。
ここではっきりさせておこう。ど んなわずかな違反に対しても、
その都度こうした制裁を繰り返し適用していくのだ。
もちろんその中にはフランスの親愛なる隣国スイスや
ルクセンブルクの違反も含まれるだろうが。こうした
繰り返しがシステムの信頼性を確立し、何十年にも
わたって罰を免れてきたことで生み出された、透明性が
欠如した雰囲気から抜け出すことを可能にするだろう。

 同時に、金融資産を統一的な台帳に登録するように

しなければならない。欧州のクリアストリームや米国の
証券預託機関(DTC)などといった金融市場で決済
機能を果たす機関を、公的機関が管理できるようにする。
こうした仕組みを支えるため、共通の登録料を課すことも
考えられる。得られた収入は、気候 対策などの
世界全体に関わる公益の財源にあてることもできよう。

疑問がまだひとつ残っている。不透明な金融と闘うために、
各国政府は08年からずっとほとんど何もしてこなかった。
なぜなのか。簡単に言えば、自ら行動する必要はないと
いう幻想の中にいたからだ。中央銀行が十分な貨幣を発行
することで、金融システムの完全な崩壊を免れ、世界を
存亡の危機に追いやる 過ちを避けることができた。
その結果、たしかに景気後退の広がりを抑えることはできた。

しかしその過程で、必要不可欠だった構造改革、
行政改革、税制改革をせずにすませてしまった。
公的セクターと民間とが持っている金融資産は全体で、
国内総生産(GDP)のおよそ1千%、英国では2千%に
あたる。それに比べれば、主要中央銀行の金融資産の
規模は、GDPの10%から25%に上がったとはいえ
小さいままで、必要が生じれば、より増やすことが
できる水準であることは安心材料だろう。

 しかしここからわかるのは、とりわけ民間部門の
バランスシートが膨張し続けていることと、システム全体が
極めて脆弱(ぜいじゃく)であるということなのだ。
願わくば「パナマ文書」の教訓に世界が耳をかたむけ、
いよいよ金融の不透明さに立ち向かわんことを。
新たな危機を招かぬうちに。

(〈C〉Le Monde,2016)

(仏ルモンド紙、2016年4月10−11日付、抄訳)



関連記事です。
パナマ文書、流出元にメス 地元検察、電子データ押収

201604212.jpg


 各国首脳らのタックスヘイブン(租税回避地)への関与を
暴露した「パナマ文書」について、パナマ検察当局は
流出元の法律事務所を捜索し、大量の電子データを
押収した。報道を主導する「国際調査報道ジャーナリスト連合」
(ICIJ)には、各国の税務当局から情報提供の要請が相次ぐ。

「27時間にわたる家宅捜索を終えた。押収した情報の
多さに満足している」

13日夜、中米パナマの首都パナマ市中心部。
法律事務所「モサック・フォンセカ」前で、前日から続いた
捜索を終えたばかりの検事が、世界中から詰めかけた

報道陣に語った。

モサック社から流出した「パナマ文書」は、タックスヘイブンに
よる資産運用の実態を明らかにした。パナマ検察当局は
12日、同社の活動に違法行為があった可能性があると
して捜索に踏み切った。

検察は専門家の手を借りて大量の電子データを押収。

「パナマ文書」と同様の顧客情報が含まれていると見られる。
検事は「内容を分析し、(違法性の有無について)結論を出す」と
説明した。分析には時間がかかる見通しだ。

同国のポルセル検事総長も記者会見した。
「不正の有無についてしっかり捜査する」と述べる一方、
「パナマでは税逃れそのものは刑事責任に問えない。
タックスヘイブンに設立された会社が何らかの不正に
利用されていなかったか調べる」とも述べた。

モサック社の前では13日、市民数十人が生活の苦しさを訴え、
「不正は許さない」と抗議した。参加したルイス・ゴンサレスさんは
「金持ちの汚いやり方を許してはいけない。
徹底的に捜査してほしい」と話した。

パナマ文書の発覚で批判が強まる租税回避の問題に
ついては、14、15日に米ワシントンで開かれる
主要20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議でも
議論される見通しだ。麻生太郎財務相は14日、国際的な
取り組みに向けて「パナマ文書」が「ある意味追い風に
なっている」と述べた。

課題の一つは、税逃れに使われている恐れのある国際的な
金融取引の情報を共有する仕組みをどう整えるかだ。
G20や経済協力開発機構(OECD)は過度な節税や
税逃れを防ぐため、国際的なルールづくりで昨年までに
合意した。各国は国外で暮らす人の銀行口座の情報を
自動で交換するしくみも2017年から順次始めるが、
パナマなど一部の国は参加していない。G20ではこうした
国々に参加を求め、抜け道を許さない体制づくりを急ぐ。

 (パナマ市=田村剛、ロンドン=寺西和男)

 ■<ICIJ提携記事>10カ国超の当局、閲覧要求 
報道側は拒否「独立して公に奉仕」

パナマ文書の報道を主導している非営利の報道機関
ICIJと提携先の報道機関に、英国やスペインなど
10カ国以上の税務当局が文書の提供や閲覧を
求めていることが分かった。ICIJは「我々は政府の
代理人ではなく、公に奉仕する独立した報道機関」とし、
要請を拒否している。

ICIJによると、スペインの税務当局の幹部から
「スペインの個人や法人に関する情報を共有してほしい」
との要請が届いた。このほか、英国、ベルギー、カナダ、
インドネシア、ブルガリア、ラトビアなどで、ICIJと提携する
地元の報道機関にも、各国の当局から同様の要請が
相次いでいる。日本の提携先である朝日新聞や
共同通信には今のところ、そうした要請はない。

 南ドイツ新聞によると、パナマ文書と同様のファイルの
一部を入手している当局もあるが、すべてのファイルを
持っている当局はない、とみられる。

国際的な社会問題を報道してきたICIJは取材資料を
政府に渡さないのが長年の方針だ。パナマ文書の
データベースは、一般の私人に関して公開の公益性が
低いメールや旅券などの情報が含まれているため、
提携先の記者以外の閲覧は断っている。ICIJや
朝日新聞は2013年4月にも今回とは別のタックスヘイブンの
秘密ファイルに基づき、世界の政治家らの関わりを報道した。
当時、OECDの税務長官会議はICIJを名指しして
「情報を税務当局に提供すること」を奨励したが、

ICIJは応じなかった。

パナマ文書を巡っては、一部の国で記者を攻撃する
動きも出ている。エクアドルの ラファエル・コレア大統領は、
ネットで「腐敗に対する『選択的』な闘いは、さらなる腐敗で
あるだけだ」とツイート。ジャーナリスト6人の名前と
アカウント名も書き込んだ結果、記者に脅迫や侮辱の言葉が
浴びせられている。ベネズエラの国営メディアは
「政府首脳の周辺を選択的に取材している」として記者を
非難 しているという。ロシアのプーチン大統領は14日に
出演したテレビ番組で、「アメリカ政府の職員の陰謀だと
知っている」と改めて反発した。(編集委員・奥山俊宏)

 ■「暴露心配」「調査、来るのか」 日本の一部富裕層、動揺

「パナマ文書」をめぐり、日本の一部の富裕層にも動揺が
広がっている。ICIJが公益目的で5月に公表を予定する
法人や個人の情報をもとに、日本の国税当局も調査すると

みられるからだ。

「私の会社も暴露されないか」「国税が来るのか」。
香港が拠点の税務・投資コンサルタントの日本人男性には
顧客から問い合わせが殺到している。

開業以来、日本人約300人のタックスヘイブンの法人設立を
支援。手がけた案件にはモサック社が絡むものもあると
いう。男性は顧客に「直ちに問題があるわけではないので、
お待ち下さい」と説明している。

ただ男性は、顧客が日本で適正に税務申告しているかは
知らない。「もし顧客が脱税容疑に問われれば、私も
『幇助(ほうじょ)』ということになるのか。非常に不安だ」

日本の国税局OBの税理士は「公開された文書に
自分の名前が載っているのがわかり、修正申告する
動きも出てくるのではないか」。

東京の税理士法人の場合、顧客は60〜70代の上場企業や
中小企業の経営者が多いという。近年はIT企業の創業者ら
40代も増えている。目的の多くは節税だ。顧客は
「自分は人より頑張った」「従業員を養えるよう利益を
確保したい」などと考えているという。

日本人の節税策にも、モサック社のような法律事務所が
関わるのはなぜか。

日本に近い香港やシンガポールには、日本の富裕層を
相手にするコンサルティング会社がある。多くは日本人
スタッフが常駐。現地で伝統的に富裕層向けサービスに
強い欧州系金融機関の支店で、口座を開く。

ただ、長年こうしたサービスを手がける会社の代表は
「コンサル会社の多くは各国の税務や法律に精通しておらず、
自ら法人の設立はできない。モサック社のような
法律事務所などに直接または間接的に丸投げしている」と明かす。

 ■高度な税逃れ、国税も関心

日本では海外に5千万円超の財産を持つ人に、それら
をリストアップする「国外財産調書」の提出義務がある。
国税庁によると14年分は約8千人が提出し、財産総額は
3兆円を超えたが「提出していない人がいる」(担当者)。
タックスヘイブンを利用する富裕層が含まれるとみられる。

追徴課税される例もある。13年には証券会社元役員が、
香港の会社に移した約7億円について東京国税局に
所得隠しを指摘されたことが判明。10年には東京の
私立大学の元総長(故人)が欧州のリヒテンシュタインの
銀行口座で運用していた株式など約15億円分について、
遺族が相続財産の申告漏れを指摘されたことが分かっている。

日本の国税庁は富裕層への課税強化を重点課題と
している。14年から「超富裕層プロジェクトチーム」を東京、
大阪、名古屋の各国税局に設け、高度な節税策の
実態把握を進めている。17年から世界の100カ国・地域で
銀行口座などの情報を交換する仕組みも始まる。

パナマ文書には具体的な人名や会社名が記されている。
ICIJが公表すれば、日本の国税当局も申告漏れの
有無など必要な調査に乗り出すとみられる。

国際税務に詳しい国税局OBの税理士は「文書に名前が
載っている人物にはそれを根拠に調査ができ、会社が
判明すれば預金や資産の動きから申告漏れの
有無もわかる」と話す。(磯部征紀、水沢健一、中村信義)


posted by salsaseoul at 03:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州

2016年04月10日

中国、狙いは欧州経済だけじゃない…ギリシャ・ピレウス港「獲得」、ちらつく海軍拠点化の野望

産経新聞 2016.4.9

201604091.jpg
中国海運最大手が経営権を握るギリシャ・ピレウス港の第2埠頭
2012年5月(宮下日出男撮影)
201604092.jpg

【ベルリン=宮下日出男、北京=矢板明夫】ギリシャは8日、
同国最大の港であるピレウス港の売却契約について、
中国海運最大手の中国遠洋運輸集団 (コスコ・グループ)と
正式に調印した。ピレウス港は地中海の海運の要衝で、
アジア・中東地域から欧州への玄関口にあたり、今後、中国の
欧州進出に拍車がかかる可能性がある。

コスコ・グループは中国政府の管理下にある国有企業で、
今回の買収は習近平指導部が主導する形で進められた。
現地からの報道では、中国側はピレウス港を運営する
国営会社の株式の67%を2段階に分け、
計3億6850万ユーロ(約450億円)で取得する。

中国側はこのほか港湾整備・開発に3億5千万ユーロを
投資する予定。当初は株式51%分の取得にとどめ、
これらの投資の実行を受け5年後に残りの株式を買い取る。
中国はすでにピレウス港のコンテナ埠頭の運営権を握っていた。

ギリシャは欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)の支援を
受けて財政再建中で、同港などの国有資産の民営化は

支援実行の条件。当初は民営化に反対したチプラス政権も
現在は推進姿勢に転じている。首相府付近ではこの日、
民営化反対のデモも行われた。

習指導部は現在、中国を起点に内陸と沿岸の2つのルートで
インフラ建設を通じて欧州まで経済圏を構築する
「新シルクロード(一帯一路)構想」を推進 している。
ピレウス港の取得は構想実現の鍵を握るといわれており、
将来は中国海軍が欧州に進出する際の拠点として
利用することも視野に入れているという。

中国はアジア回帰を強める米国へ対抗するため、欧州と
アフリカでの経済的、軍事的影響力の拡大を急いでいる。
中東欧やアフリカ諸国でもさらなる港湾などインフラの
買収を検討しているほか、セルビア−ハンガリー間の

鉄道建設計画も進めている。

中国の外交関係者は「今回の買収は中国とギリシャの
双方にプラスだ。中国企業がピレウス港をうまく運営

できれば、ほかの港を買収する際の抵抗が少なくなる」と
話している。

【用語解説】ピレウス港

 ギリシャの首都アテネ近郊に位置する、地中海沿岸で
最大規模の港の一つ。運営会社によると、2013年の
年間の利用旅客数は約1700万人、コンテナ埠頭での
取扱貨物量は約64万TEU
(1TEUは長さ20フィートのコンテナ1個)。

コメントです
日米と比べて、中国と欧州の関係はそれほど緊張感が
あるわけではありません。
むしろ、欧州は中国の経済力をあてにしている感さえあります。
ですが、確かにギリシャは欧州にとっては、お荷物国ですが、
それでも、地理的に見て守りの要に位置する国です。
そこを、よりによって中国の進出を許しますか?
おそらく、将来、脅威になるでしょう。



posted by salsaseoul at 00:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州

2016年01月31日

ハンガリーの赤い有毒汚泥流出事故、工場関係者ら全員に無罪判決


AFP 2016年01月29日

201601311.jpg
ハンガリー西部で、決壊したアルミニウム精錬工場の廃液貯水池から流出した
有毒汚泥で赤く染まったコロンタール村の家々(2010年10月8日撮影)。(c)AFP

【1月29日 AFP】ハンガリーで2010年にアルミニウム工場の
廃液貯水池が決壊し、大量の有毒汚泥が流出して地元住民ら
10人が死亡、150人がやけどを負った事故の責任を問う裁判で
同国西部べスプレーム(Veszprem)の裁判所は28日、
工場の経営者ら被告15人全員に無罪を言い渡した。
被害者らは怒りの声を上げている。

この事故は、ハンガリー西部アイカ(Ajka)で2010年10月4日、
MALハンガリーアルミニウム製造販売会社(MAL)のアルミニウム
精錬工場の廃液貯水池が1週間続いた大雨の後に決壊し、
赤い有毒汚泥が流出したもの。110万立方メートルもの廃液は
洪水と化して近隣の3つの村を押し流し、家々は高さ2メートルの
汚泥に埋まった。

最終的に汚泥は40平方キロの範囲に広がり、ドナウ(Danube)川に
まで達した。貯水池に近い河川の生物は、ほぼ完全に死滅。
政府は非常事態を宣言し、約8000人が避難するハンガリー
史上最悪の化学事故となった。
現在も、数百ヘクタールの土地が立ち入り禁止となっている。

工場の責任者だったゾルターン・バコニ(Zoltan Bakonyi)
被告とMAL幹部ら社員15人が業務上過失、廃棄物管理違反、
環境破壊などの罪で起訴され、検察側は全員に禁錮刑を求刑していた。

しかし28日、裁判所は事故原因は「土壌の安定性が失われたため」と
判断。15人に刑事責任は問えないとして、全員に無罪の判決を
下した。検察側は上訴する方針だ。

無罪判決は、傍聴席を埋め尽くした事故の被害者や犠牲者遺族らの
間に強い怒りを巻き起こした。破壊された家々の写真を掲げた
男性が「とんでもない 判決だ!断固、抗議する!」と叫び、
警備員に法廷の外へ連れ出される一幕もあった。
(c)AFP/Peter MURPHY、Geza MOLNAR


コメントです
ハンガリーのアルミニウム工場の事故記事、
ここでも掲載しましたが、最近、工場関係者の
判決が出たようです。
それで全員無罪だそうですが、現地司法の
下した判決、はたして正当なのでしょうか?





posted by salsaseoul at 23:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州

2016年01月05日

ネオナチ糾弾の歌、22年の時を越え1位に 難民を応援

朝日新聞 2016年1月3日

201601041.jpg
シェーネ牧師(左端)の指導を受け、ギターを練習する難民たち
2015年12月、独ラーテノー、玉川透撮影

東西統一後まもない1993年のドイツで、移民を襲うネオナチを
糾弾し、人々の共感を集めた歌があった。
「シュライ・ナハ・リーベ(愛への叫び)」。
この曲が昨秋、22年の時を越えヒットチャート1位に輝く
「奇跡」が起きた。

歌うのは、過激な表現が持ち味の男性3人組ロックバンド
「ディ・エルツテ」。このバンドの研究本を書いた
フランク・ゴイケさん(54)は「愛への叫び」について
「物議を醸すこともあった彼らが、初めて強い政治的な
メッセージを込めた曲」と話す。

曲の中で、荒ぶるネオナチにこう呼びかけた。

おまえの暴力は愛への無言の叫びにすぎない/
おまえの軍靴は愛情を切望する

異例のリバイバルには、「仕掛け人」がいた。

独北部オスナブリュック在住のソフト開発者、
ローランド・タプケンさん(33)。昨年8月末、友人の
結婚パーティーでディ・エルツテの曲が流れたのを聞いて
ひらめいた。「『愛への叫び』を難民への応援歌にできないか」

シリアなどから欧州への難民流入が激化する中、
極右勢力による保護施設襲撃や放火が増えていた。

タプケンさんの提案は、ソーシャルメディアで反響を呼んだ。
友人の音楽教師ゲルハルト・トルゲスさん(46)が
専用ホームページをつくり、CD購 入やラジオへの
リクエストを呼びかけると、支援の輪は急速に広がった。
ディ・エルツテ自身も、曲の収益を難民支援団体に
寄付する考えをサイトで示した。

発表当時でも最高位9位だった曲が、昨年9月には
ドイツの週間ヒットチャートで1位に。独語圏の
オーストリアでも1位、スイスでも上位に入った。
ドイツのチャート集計会社は「これだけ長期間を
経て再び成功した曲は、過去に例がない」と驚いた。

一方、トルゲスさんの元には、極右勢力からと
みられる脅迫の電話やメールが相次いだという。

ドイツは今、岐路に立っている。

あまりの難民の数に、歓迎ムードは下火に。難民に
寛容な姿勢を示したメルケル首相への政治的な圧力も
強まるばかりだ。極右勢力による難民への攻撃や
排斥デモも、やむ気配はない。

歌の面でも変化が起きている。ドイツでは戦後しばらく、
大ヒット曲の多くは英語で歌われてきた。若者たちが
ナチスの台頭を許した親の世代を嫌悪し、自国文化から
距離を置いたことが背景にあるといわれる。

ポピュラー音楽・ビジネス大学(独マンハイム)の
ウード・ダーメン教授は「当時の若者たちは、国や家族から
解放された自由の楽園を求めた。
その象徴が英語の曲だった」と見る。

だが政治・経済両面でドイツの存在感が増す中、
独語の曲がチャート上位を占めるように。2015年6月には
史上初めて上位10曲全てを独語の曲が占めた。
独音楽産業協会のフロリアン・デュリュッケ氏は
「自国の物を愛する欲求が高まっている」と分析する。
ナショナリズムの過度の高揚を警戒する声もある。

それでも、タプケンさんやトルゲスさんが「愛への叫び」
復活に込めた思いは、確かに伝わっている。

昨年12月、難民約700人が身を寄せる独北部ラーテノーの
保護施設。寒空の下、ギターの音が響くと人々に笑みが
こぼれた。中東やアフリカから逃れた十数人が
不慣れな手つきでギターやキーボードを奏でる。

地元の牧師ウォルフ・シェーネさん(53)が呼びかけ、
11月から演奏を教えている。
楽器は地元の住民らが寄付してくれた。

シリア南部シュワイダー出身のシャディル・ナセルさん(24)は
「ドイツ語は勉強中。会話はうまく通じないけど、音楽なら
笑いあえる。早くうまくなりたい」と声を弾ませた。

シェーネ牧師は言った。「将来、難民のバンドを結成し、
みんなで『愛への叫び』を演奏します」(ベルリン=玉川透)

     ◇

〈欧州への難民流入〉 紛争地シリアやアフガニスタン
などから欧州に渡る難民が、2015年に急増。
国連難民高等弁務官事務所などによると、同年だけで
100万人を超えた。多くは受け入れに積極的なドイツなどを
目指している。欧州連合(EU)は加盟国に受け入れの
割り当て義務化を決めたが、東欧など一部の国は反発している。


コメントです
旧東欧の崩壊も、西側から流れてくる、音楽にのせた
自由の叫びが引き金になったといわれています。
また、音楽を媒介に、しばしば大規模なチャリティーの
呼びかけが行われることがあります。
もちろん、自然発生ではなく、仕掛け人がいてのことですが、
それがうまく働けば、得られる成果は莫大なものです。




posted by salsaseoul at 00:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州

2015年11月19日

パリ郊外の「ふつうの若者」 数年前から過激思想に


朝日新聞 2015年11月18日

201511193.jpg

パリ同時多発テロは、過激派組織「イスラム国」(IS)の
国境を超えるネットワークの存在を浮かび上がらせた。

シリアで立案し、ベルギーで準備。過激思想に染まった
フランスの若者らが自身命を投げ出して市民の命を奪う。
ふだんの暮らしのすぐ隣に、闇が広がっていた。

パリ北東の移民が多い郊外の町ドランシー。
赤や青の遊具を備えた子どもの遊び場を囲むように、
れんが造りの公営団地が立ち並ぶ。
ここでサミー・アミムール容疑者は育った。

3階にある容疑者宅を訪ねると、玄関の扉は木の板で

ふさがれていた。テロの直後、警察が突入したと聞いた。
容疑者は13日夜、パリのコンサートホール「ルバタクラン」で
自動小銃を乱射し、観客らを無差別に殺害したと疑われている。
自身はその場で死亡。28歳だった。

「静かで、礼儀正しい青年だったよ」。
容疑者宅の隣に住むリシャル・ベラセムさん(65)は取材に
そう語った。
アルジェリア出身の両親と、姉、妹の家族5人暮らし。
容疑者はエレベーターで近隣住民と乗り合わせると、
気軽にあいさつを交わすような「ふつうの若者」だったという。

目立たないとはいえ、変化はあった。向かいの部屋に住む
イスラム教徒のハムダさん(63)は「何年か前にアラブの
民族衣装を着るようにはなった。急にジムにも通い始めた」。
ただ、容疑者が過激思想に傾倒していると感じたことはない。

容疑者はなぜ、凶行に走ったのか。仏メディアによると、
容疑者は2012年10月、国際テロ組織アルカイダの拠点が
あるイエメンに渡航しようとして、友人とともに仏警察に
逮捕された。パスポートも押収されたという。

逮捕される前、容疑者は地元の路線バス運転手として
1年半ほど働いていた。この間に起きた変化に、同僚の
女性は気づいていた。「採用されたころは気さくだったのに、
だんだん目を合わせなくなっていった。運転手の休憩所で
会っても、握手を拒否されるようになった」

この会社は運転手を採用する際、心理的な耐性を調べる
テストを義務づけている。同僚は「問題があれば不採用に
なるはず。ここにいた間に洗脳されたんだと思う」と話した。

容疑者宅と同じ団地に住む40代の女性は、若者たちが
昼間から過激主義について話しているのを見たことがある。
「勧誘だったのだと思う。年長者がほかの若者を説得
するような口調だった」

16日に記者会見したドランシー市長は容疑者の母親の
話として、容疑者は12年ごろ、隣の市のモスク
(イスラム礼拝所)に通うようになりイマーム(宗教指導者)に
過激な思想を吹き込まれたと語った。

13年夏ごろ、容疑者はISが勢力を伸ばしていたシリアへと

渡った。
連れ戻すため後を追った父の説得にも応じなかったという。
そして今回、生まれ育った母国で犯行に及んだ。
(パリ=渡辺淳基)

■ベルギーが「準備拠点」 独警察の逮捕者は7人に

シリアで計画され、ベルギーで犯行グループが
組織され、フランスで共犯者を得て実行された――。
フランス当局が描くパリ同時多発テロの構図はこうだ。

仏・ベルギー当局の発表などを総合すると犯行グループは
少なくとも計11人で構成されていた。現場で死亡した
実行犯7人のうち、2人はベルギーに住んでいた。

犯行グループが、今回のテロで関係の深いベルギーを
「準備拠点」としていた実態が浮かびあがる。

ベルギーは人口約1150万人、日本の九州より面積が
小さい国だが、国内のイスラム過激派は約500人に上り、
多くがISに参加するためシリアやイラクへの渡航経験がある。
欧米メディアによると、人口あたりではEUで最も多い。

過激派が多く潜んでいるとされるのが、ブリュッセル西部の
モランベーク地区だ。首謀者とみられる
アブデルアミド・アバウド容疑者(27)=シリア滞在中=と、
カフェで自爆した容疑者弟のサラ・アブデスラム容疑者(26)
=国際指名手配中=は、いずれも同地区の出身だった。

ベルギーの 捜査当局は15日に同地区を捜索し、16日には
アブデスラム容疑者の関係先のアパートにも踏み込んだ。
その間、道路が封鎖され、警察官が通りを埋めた。
爆発のような音も聞こえた。学校に子どもを送り届けた
主婦セファ・アクトゥムさん(43)は「モランベークの評判が
悪いのは確かだが何が起きているのか分からない」と語った。

街のあちこちに、仏語とアラビア語を併記した看板があり、
通りを行き交う女性の多くが髪をスカーフで覆う。
モスクも多い。

実行犯がベルギーを拠点としたのは理由がある。
フランスと国境を接する南部はフランス語圏で、パリまで
列車で約1時間。「シェンゲン協定」の下で、両国間は
人やモノの自由な移動が認められている。

武器の闇市場の存在も指摘されている。今年1月の
仏週刊新聞シャルリー・エブドなどの襲撃事件やベルギーの
テロ未遂事件でも武器の調達先になったといわれる。

また、国の北部はオランダ語圏で南部は仏語圏。
言葉の壁が、警察組織の連携にとってマイナスに
働いているとの指摘もある。テロ組織にとっては厳戒態勢の
隣国フランスよりも拠点がつくりやすいとの見方もある。

17日、ベルギーに接する独西部アーヘン近郊でドイツ警察は
今回のテロに関与したとされる男女計7人を逮捕。
各国は背後関係の解明を急いでいる。
(パリ=高久潤、ブリュッセル=吉田美智子、玉川透)


コメントです
パリ同時多発テロ関連の記事です。


posted by salsaseoul at 03:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州

移民地区、たびたび捜索 高失業率、募る不満 ベルギー

朝日新聞 2015年11月18日

201511191.jpg

パリ同時多発テロの犯行グループが拠点としていたブリュッセル
西部のモランベーク地区。ベルギー捜査当局が大規模な捜索を行った。
移民国家ベルギーを象徴する街に17日、記者が入った。

テロに関与したとされるサラ・アブデスラム容疑者(26)
=指名手配中=は、同地区の中心部から約1キロ離れた
閑静な通りに住んでいたとみられる。捜査当局の大規模な
捜索から一夜明けた17日、3階建てアパートの玄関は
当局にこじ開けられ、窓ガラスが割られていた。

住民の男性は「実行犯の男なんて知らない。警察はみな壊して
いったが、何も見つけられなかった」と話した。
同地区では、1月にベルギーで警察署などを狙った
大規模テロ計画が発覚して以降、
捜査当局がたびたび捜索しており、住民には不満が募る。

アルジェリア系移民の販売員アリ・タヘさん(33)は
「若者をイスラム過激派に向かわせているのは政治だ。
学校に行けず、職もなく、希望をなくしてシリアに行く
しかなくなった気持ちは分かる」と訴えた。

イスラム系移民が多く住む同地区は、レストランや商店の
看板は仏語とアラビア語が併記され、イスラム教徒のスカーフを
かぶった女性が目につく。1960年代後半から中東やアフリカの
移民たちを労働力として迎え入れてきた。

現在、地区に住む約9万5千人の8割が移民系とされ、
国籍は約100に上る。移民国家ベルギーの象徴的な街だ。

だが、若者の失業率は4割以上。満足な教育も受けられない。
欧米メディアによると、2004年のスペイン列車爆破テロの
首謀者や今年8月にパリ行き国際特急で取り押さえられた
武装犯も住んでいたという。

ミシェル首相は15日、地元テレビで「(テロを)未然に防ぐための
様々な手は打ってきたが、不十分だった」と認めた。

 (ブリュッセル=吉田美智子、玉川透)

 ■<考論>移民への偏見、過激行動の一因 
ダニエラ・クリムケ独ハンブルク大学教授(国際テロ・犯罪学)

パリの同時多発テロは1月の仏週刊新聞社襲撃に比べて
脅威の拡散という点でも桁違いだった。
欧州の難民政策も大きな影響を受けるだろう。
すでにポーランドが欧州連合(EU)の難民受け入れ
分担に反対するなど波紋が広がっている。

シリアなどから流入する難民の中に、過激派組織
「イスラム国」(IS)の息のかかった者が紛れ込んでいないか、
警戒する必要はある。しかし、問題の本質は欧州諸国が
長い間、移民らの社会統合に力を注いでこなかったことにある。

フランスはドイツと並ぶ移民大国だが、社会統合策が
成功しているとはいえない。
むしろ社会の偏見は強まっている。
移民らの大半は経済社会の中心にはなれず、常に不満を
抱えている。これが彼らの孤立化を助長し、過激な行動に
走らせる一因ともなっている。

移民の側も西洋社会がイスラム社会を敵視していると
主張する代わりに、溶け込めない理由を受け入れ先の
人々に根気強く訴えていかなければならない。

イスラム過激派とイスラム教は、区別して考えなくては
ならない。だが、テロの脅威にあおられて感情論に傾けば、
その重要な区別は容易にできなくなってしまうかもしれない。
二つを結びつけて外国人排斥を訴えてきた右翼勢力などに
とって、今回のテロは願ってもない機会になってしまう。

 (聞き手・玉川透)

 ■ベルギーと関連のあるテロ

2003年5月 モロッコ・カサブランカのベルギー
         領事館周辺などで連続爆破テロ

  04年3月 スペイン・マドリードの駅で同時爆破テロ。
         首謀者がベルギー在住との情報

    05年 イスラム教に改宗したベルギー人女性が
         イラクで自爆テロ

  10年9月 デンマーク・コペンハーゲンで、ベルギー国籍の
         チェチェン人がテロ未遂

  15年1月 仏週刊新聞「シャルリー・エブド」などで連続テロ。
         容疑者の1人がブリュッセルで武器を購入か

     8月 オランダ・アムステルダム発パリ行きの国際特急で
         テロを企てた男を米軍人が取り押さえた。

         男はブリュッセルで乗車

    11月 パリで同時多発テロ。容疑者3人がベルギーに在住歴



コメントです
パリ同時多発テロ関連の記事です。



posted by salsaseoul at 02:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州

2015年11月17日

(時時刻刻)仏、ISと全面対決 国際テロへ、IS戦術転換か

朝日新聞 2015年11月17日
201511171.jpg
201511172.jpg

パリ同時多発テロについて、仏政府は、過激派組織「イスラム国」
(IS)がシリアで計画を立て、戦闘員に実行させたとの見方を固め、
全面対決を決めた。仏捜査当局は国内各地で捜索を実施し、
次々と身柄を拘束。シリアのIS拠点を空爆し、軍事介入を強める
姿勢も鮮明にした。米国主導のIS封じ込めは新たな段階に
入ったバルス仏首相の発言や、フランスやベルギーの捜査からは、
今回のテロ事件をISが組織的に計画自ら指揮した疑いが強まっている。

仏警察は13日夜のテロ事件発生直後から警戒態勢を敷き、
15日夜から16日にかけて、イスラム過激派の拠点を一斉に
捜索。168カ所で23人を拘束し、AK47など自動小銃4丁、
ライフル銃8丁、短銃19丁、防弾チョッキなどを押収した。
殺傷能力の高いロケット砲も見つかった。

1月の仏週刊新聞シャルリー・エブド襲撃事件や、その後に欧州で
起きたテロ事件は、いずれも「一匹おおかみ」型犯行の性格が
色濃い。実行犯は単独か2人のケースが大半で、ISと直接の
関係があるという形跡はなかった。

ISがテロの戦術を変えた背景には、「支配地」での劣勢を
外国でのテロで取り戻そうとする意図が垣間見える。

ISは最近、10月31日に224人が死亡したエジプト東部
シナイ半島でのロシア機墜落、11月12日にレバノンの
首都ベイルート南部での連続爆発で犯行声明を出した。
他にもトルコやサウジアラビアなどで積極的な動きを見せる。

一方で本拠地とするイラクとシリアでは苦戦を強いられている。
イラクでは13日に北部の拠点であるシンジャルが、
クルド人部隊に奪還された。西部アンバル州ラマディでも、
イラク治安部隊が攻勢を強めている。
また、シリア政府軍は10日、ISが2年間占拠を続けてきた
北部アレッポ近郊の空港を解放した。

今回の同時テロが標的としたのは、ISと敵対するフランスの
首都で、世界的に著名な国際都市パリ。そこで、大規模な
テロを「成功」させれば、組織の知名度が格段に上がる。
IS側には過激思想を支持する各国富裕層から寄付金を集め、
戦闘員の志望者を増やしたいとの思惑もあったとみられる。

AP通信によると、イラク政府はパリでテロ事件が起きた前日の
12日、ISの最高指導者アブバクル・バグダディ容疑者が
戦闘員に対し、欧米やロシア、イランなど交戦する国に対する

攻撃命令を出したとの情報を覚知。
フランスを含む関係国に通知していたという。

米中央情報局(CIA)のブレナン長官は16日、ワシントンで
講演し、パリでのテロについて「単発の行動ではないと見ている」と
述べ、今後もISが同様のテロを企てる可能性が高いとの
認識を示した。

ISは16日、新しい動画をネット上に投稿した。戦闘員と
みられる男は「十字軍に参加している国々に告ぐ。
フランスの中心地パリを攻撃したように、我々は
必ず米国の中心地ワシントンを攻撃する」と予告した。

 (パリ=神田大介、渡辺淳基)

 ■仏大統領「戦争をしている」

オランド仏大統領は16日午後、上下両院議員を集めた
ベルサイユ宮殿に姿を見せた。テロ犠牲者らに黙祷(もくとう)を
捧げた後に始めた異例の演説を、こう切り出した。
「フランスは戦争をしている」。
そして、シリアでのIS攻撃の強化を表明した。

「同じだけの報いを与える」(バルス首相)として、フランスは
テロのわずか2日後の15日にISが首都と称するシリア北部
ラッカの空爆に踏み切った。「ISによる犯行」と断定していた
オランド大統領は、この日も「ISを撃破する」と力を込めた。

オランド政権が素早く報復攻撃した背景には、最大野党の
右派・共和党(旧民衆運動連合)や、反移民の訴えを強める
右翼政党・国民戦線などによる治安対策の批判をかわす
狙いもあるとみられる。

フランスは、米国が主導する対IS作戦をいち早く支持して
参加した。エジプトにラファール戦闘機のほか、ミストラル級
ヘリコプター空母を売却。カタールにも戦闘機を売るなど、
対IS包囲網を狭めるために軍事的関与を強めてきた。

フランスの軍事作戦への傾斜は、英国にも波及している。
英国は対IS有志連合に同じく加わるが、軍事作戦は原則
イラクに限定してきた。キャメロン政権は2013年8月に
対シリア軍事作戦の承認を議会に求めたが、否決された。
米国につき従い泥沼にはまったイラク戦争の後遺症で、
介入にアレルギーがあった。

しかし、英BBCラジオで16日、シリア空爆の是非を問われた
キャメロン首相は「議会を説得する必要がある」としつつ、
「私は常にそうするのが賢明だと考えてきた」と述べ、
フランスと歩調を合わせる意欲を示した。
(パリ=青田秀樹、梅原季哉)

 ■リビア・マリ… 仏の介入次々

フランスのサルコジ前政権は2011年3月、米英などで
つくる多国籍軍を主導する形で、内戦下にあったリビアに
対して空爆を開始。カダフィ独裁政権の人権侵害を
封じるとの目的を掲げていた。

しかし、フランスの旧植民地であるにもかかわらず、

チュニジアで始まった民主化を支援することが遅れたため、
北アフリカで薄れた自国の存在感を取り戻したいとの焦りから
軍事介入に踏み切ったとの見方もある。カダフィ政権が
倒れたが反体制派だった軍事組織が各地に割拠。IS系組織も
勢力を伸ばし、事実上、無政府状態に陥っている。

オランド大統領は13年1月、イスラム武装勢力が支配した
旧植民地マリの北部への空爆を命令。地上部隊も派遣し、

武装勢力の掃討作戦を展開した。
そして14年9月には米国が主導する有志連合の一角として、
イラクのISの拠点などの空爆に参加した。

また、シリアのアサド政権の打倒を掲げ、反体制派を
支援する一方、ISを掃討する名目で15年9月に
米国などとともに空爆に踏み切った。

 ■空爆8千回、遠い掃討 「憎悪の連鎖」懸念も

「米国の目標は(ISの)封じ込めであり、我々は
封じ込めてきた。彼らはイラクやシリアで、支配域を
拡大してはいない」。オバマ米大統領はパリでの
同時テロが起きる直前、米ABCのインタビューで、
こう語った。

ISはシリアの内戦に乗じて勢力を急速に拡大した。
危機感を抱いたオバマ政権は14年8月にイラク北部で、
翌9月にはシリア領内で空爆に踏み切った。
ただ、地上戦闘部隊は送らず、英仏などと共にISの拠点や
リーダーを狙った空爆に限定した。また、イラクの治安部隊や
シリアの反体制派への訓練や武器供与などの側面支援をしてきた。

しかし、ISの勢力拡大は食い止めているとはいえ、
「掃討」とはほど遠い情勢だ。AP通信によると、米情報機関は
イラク空爆開始から1年後の時点 でIS戦闘員の規模を
2万〜3万人と推計。空爆前から実質的に減っていない。
米軍主体の空爆は既に8千回以上に及ぶが、イラク第2の
都市モスルなど重要拠 点の奪還は見通しが立たない。
シリアで反体制派に行ってきた訓練計画も頓挫している。

そんな中、アサド政権の転覆に慎重なロシアは、ISの拠点
だけでなく、欧米などが支える反体制派に対しても空爆を加えたと
される。地域によっては、ISが再び息を吹き返す可能性もある。

米軍はフランスを含む有志連合の各国と連携し、イラクと
シリア内外でISの組織弱体化を急ぐ。
ただ、軍事介入を強めれば民間人の犠牲者も増え、
過激思想がさらに拡散するおそれがある。
(ワシントン=佐藤武嗣、カイロ=翁長忠雄)




posted by salsaseoul at 22:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州

計画的テロ、分刻みに波状攻撃 実行犯の行動を検証

朝日新聞  2015年11月16日

201511161.jpg

パリ同時多発テロが、組織化された集団による周到に準備された
計画的犯行だったことが明らかになってきた。

 「三つのグループが組織的に起こしたテロだ」

14日夜の記者会見で、仏検察担当者はテロの周到な計画性を
強調した。検察の説明や現場の目撃証言を総合すると、
犯行グループが綿密な計画に基づき、三つに分かれて
短時間で波状攻撃を仕掛けることで、より大きな脅威を
与えようとした意図が浮かび上がる。

検察の説明によると、まず13日午後9時20分に、3人グループの
1人がサッカー場「スタッド・ド・フランス」の入り口付近で体に
巻いた爆弾を起爆し、通行人1人を巻き込んだ。
同様の方法で、残る2人もそれぞれ自爆している。

最初の自爆テロから5分後の同9時25分、別の3人グループが
パリ中心部のレストラン「ルプチカンボジュ」付近で、自動小銃の
乱射を始めた。その7分後には、近くのレストランで、さらに
4分後には南のカフェ付近で乱射。計39人を殺害した。

標的となったカフェやレストランには多くの弾痕が残されているが、
いずれも高さ約1メートル前後に集中。客が座っていたテーブルを
狙った様子がうかがえる。隣接するコインランドリーにもガラスが
散乱しており、人影のある場所を無差別に攻撃したようだ。

ホールに向かう直前に襲われたカフェ「ラベルエキップ」の向かいの
トルコ料理店の経営者(30)は、「銃撃は1分以上続いた」と
証言した。銃を持った男2人と、そばの黒い車の中で待つ1人が
見えたという。

「グラスに手を伸ばしたまま、テーブルにうつぶせに倒れている
客もいた」。
近くに住むレストラン経営者ロマン・ロヌイエさん(48)は振り返る。

さらに同9時40分、3人がホールに立てこもって銃の乱射を始めた。
最初の自爆テロが始まってから、わずか20分後だった。

仏メディアは、既に判明している7人以外に、なお逃走している
犯人がいる可能性があると報じている。
検察は、共犯者がいるかどうかについても捜査を進めるとしている。
(パリ=高久潤、渡辺淳基)



posted by salsaseoul at 00:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州

パリで同時多発テロ、死者120人超 仏は国境封鎖へ

朝日新聞 2015年11月14日

フランスのパリで13日夜(日本時間14日早朝)、中心部の
コンサートホールや北部のサッカー場などを標的とした同時
多発テロ事件が起きた。ホールで起きた銃撃事件では、
100人以上が死亡。現地メディアは一連のテロによる死者は
少なくとも120人以上としている。AFP通信によると、けが人は
200人以上で、うち80人が深刻な状態だという。
今のところ犯行声明は出ていない。オランド仏大統領は14日未明に
テレビに出演して演説。
「かつてないテロだ。攻撃はまだ続いている」と述べたうえ で、
仏全土に国家非常事態を宣言し、国境を封鎖すると述べた。
一方で、「我々は冷静にならないといけない」とも呼びかけた。
また、パリのイダルゴ市長は市民に自宅から出ないよう
呼びかけた。
仏政府はパリ周辺に1500人の兵士を新たに
配置し、厳戒態勢を敷いた。

AFP通信によると、ホールやその周辺の飲食店など、
サッカー場も含め、パリとその周辺の計7カ所が襲撃されたという。

現地メディアによると、パリ中心部にあるコンサートホール
「ルバタクラン」では13日夜、米国のロックバンドによるライブが
開かれていたところ、何者かが中に押し入り、一時、多数の
観客らを人質に取って立てこもった。その後14日未明に
治安部隊が突入。容疑者らを射殺した。

会場に居合わせた目撃者が現地メディアに語ったところでは、
容疑者らはステージの上にのぼり、約10分間にわたり、
銃を乱射したという。ロイター 通信は目撃者の情報として、
容疑者らがアラビア語で「神は偉大なり」と叫びながら銃を
乱射したとの情報を伝えている。また、AFP通信は、容疑者の
一人が 「シリアに介入する必要はなかった」とオランド大統領を
名指しで批判していたと伝えた。

標的になったコンサートホールは、今年1月、パリで起きた
連続テロ事件で12人が死亡した週刊新聞社
「シャルリー・エブド」から北に約500メートルに位置している。

その他に襲撃された飲食店などの多くはコンサートホールの
近くにあることから、容疑者らが、周辺を無差別に襲撃したとの
見方もある。

さらに13日午後9時ごろ、パリ郊外にあるサッカー場の
入り口付近で複数回の爆発が発生した。当時、サッカー男子の
フランス代表対ドイツ代表の親善試合の最中で、オランド
大統領も観戦していた。この爆発は、自爆テロとの情報もある。

AFP通信は仏捜査当局筋の話として、一連のテロ事件で
容疑者8人が死亡したとみられると伝えた。

オランド大統領は一連のテロ事件を受け、15日からトルコで
開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議の出席を
取りやめることを明らかにした。

一方、サッカーのドイツ代表チームが宿泊するパリ市内の
ホテルに13日朝、爆弾を仕掛けたという匿名の脅迫電話が
あり、選手が一時避難する騒ぎが起きていた。
独DPA通信が伝えた。

パリ警察が建物や敷地内を捜索したが、爆発物は
見つからなかったという。
同時多発テロと脅迫電話との関連は分かっていない。
(パリ=青田秀樹、アムステルダム=高久潤)

     ◇

■近年の主なテロや襲撃事件

<2013年>

 1月 アルジェリアの天然ガス施設が襲われ、
    日本人10人を含む人質40人死亡

 4月 米国ボストン・マラソンのゴール付近で爆発、3人死亡

<2014年>

 5月 ベルギー・ブリュッセルのユダヤ博物館で男が発砲。
    観光客ら4人死亡

10月 カナダ・オタワの国会議事堂内で男が銃を乱射

12月 オーストラリア・シドニーで男がカフェに立てこもり。
    人質2人が死亡

 〃  パキスタン・ペシャワルの学校で武装グループが銃を乱射。
    約150人が死亡

<2015年>

 1月 新聞社などが狙われた仏パリの連続テロで17人が死亡

 3月 チュニジア・チュニスの博物館が襲撃され、22人が死亡

 6月 チュニジア・スースの高級ホテル襲撃。外国人観光客ら
     38人死亡

 8月 タイ・バンコク中心部の「エラワン(びょう)」で爆発、
    150人が死傷

10月 トルコ・アンカラで爆発テロ。クルド人との和平願う集会
     参加者ら約100人死亡

 〃  エジプト・シナイ半島でロシア機墜落
     乗員乗客224人全員死亡。爆弾テロ説浮上




コメントです
パリ同時多発テロ関連の記事です。



posted by salsaseoul at 00:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州

2015年11月16日

同時テロ、IS犯行声明 パリで6カ所襲撃、死者128人 仏大統領、強く非難

朝日新聞  2015年11月15日

フランスのパリで13日夜(日本時間14日早朝)に起きた
同時多発テロを受け、オランド仏大統領は14日午前に演説し、
過激派組織「イスラム国」(IS)によるものだと断定した。
AFP通信によると犠牲者は128人。
オランド氏は
「フランスや、私たちが世界中で守っている価値に対する戦争だ」と
強く非難した。
ISは犯行声明を出し、「嵐の始まりに過ぎない」と警告した。

オランド氏は仏全土に国家非常事態を宣言し、国境管理の強化
措置を取ると述べた。ただ、空港や鉄道駅は使うことができる。

パリでは30日から国連気候変動会議(COP21)が開かれる。
また、14日にはウィーンで各国外相によるシリア和平会議、
15日にはトルコ・アンタルヤで主要20カ国・地域(G20)首脳
会議が開催され、犯行は国際社会の注目が集まる時期を
狙った可能性がある。

ISは14日、フランスへの批判を含むビデオ声明をネット上に
発表。さらに「ISフランス」名義で「8人の兄弟が自爆ベルトと銃で

フランス首都の標的を正確に攻撃した」とする犯行声明を出した。
ISが通常出す犯行声明と同じスタイルを使い、アラビア語、
フランス語、英語で書かれている。
声明は「我々の預言者を侮辱したフランスとその協力者は
『イスラム国』の主な標的であり続ける」としている。
ただし、声明が含むのは既に報道されている内容だけで、
犯人しか知り得ない新しい事実はない。

AFP通信が複数の目撃証言として報じたところでは、
コンサートホールを襲撃した容疑者は「オランド(仏大統領)の
責任だ」と叫んでいたという。

テロはほぼ同時刻に、パリ市内と近郊の計6カ所で起きた。
仏紙ルモンド(電子版)によると、死亡したのはパリ中心部の
コンサートホール「ルバタクラン」で少なくとも82人、カフェ
「ラベルエキップ」で少なくとも19人、パリの北のサッカー場
「スタッド・ド・フランス」で3人など。AFP通信によるとけが人は
300人で、うち80人が深刻な状態だという。

日本外務省によると、14日夜の時点で、日本人の被害は
確認されていない。

複数の欧米メディアはサッカー場を襲撃した容疑者の遺体から
シリアとエジプトのパスポートが見つかったと報じた。
本人のものかは不明。また、仏紙リベラシオン(電子版)によると、
コンサートホールを襲った容疑者の1人は指紋から30代の
フランス人の男だと判明した。過激傾向を強めているとして、
情報機関が動向を注視していたという。ベルギー公共放送に
よると、テロとの関連で当局が同国内の3カ所を捜索し、
男1人を拘束した。

英紙ガーディアン(電子版)は、ドイツ南部バイエルン州の
オーストリア国境付近でモンテネグロ国籍の男(51)が5日に
逮捕されていたと報じた。車から爆発物や武器が見つかり、
州政府筋はパリでのテロに「関与を疑わせる証拠がある」と
しているという。

AFP通信は仏捜査当局筋の話として、一連のテロ事件で
容疑者8人が死亡したと伝えた。

 (パリ=神田大介、高久潤)

コメントです
パリ同時多発テロ関連の記事です。





posted by salsaseoul at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州

2015年10月03日

アサド政権の延命狙う IS拡大脅威 ロシア空爆

朝日新聞 2015年10月1日

201510036.jpg


プーチン大統領が30日、シリア領内の過激派組織「イスラム国」
(IS)への空爆に踏み切った。ISがロシアにとって無視できない
脅威となっていることは事実だが、中東でロシアが影響力を発揮
するための足場となってきた、シリアのアサド政権の延命を
狙っていることは明らかだ。

空爆は、プーチン大統領がニューヨークで開かれている国連総会
から帰国した翌日というタイミングで始まった。プーチン氏はわずか
半日のニューヨーク滞在中、オバマ米大統領のほか、イラン、
イラク、トルコ、サウジアラビアの首脳と相次いで会談した。
いずれもシリア問題やIS問題に深くかかわっている国々で、
ロシアの対シリア政策をプーチン氏から直接説明したとみられる。

ロシア軍は8月末からシリアに戦闘機を配備するなど、急速に
軍事支援を進めていた。国連での首脳外交を終えた時点で
空爆に踏み切ることを、このころから想定していたとみられる。

ウクライナ東部での親ロ派武装勢力とウクライナ政府軍の衝突は、
これと軌を一にして沈静化している。モスクワ・カーネギー研究所の
トレーニン所長は「おそらく偶然ではない」と指摘する。
ロシアがシリアに専念せざるを得ない状況になったという見方だ。

ロシアはシリアの地中海沿岸タルトスに海軍の補給基地を
持っている。地中海に海軍を展開するための貴重な拠点だ。
武器取引やエネルギー分野でもロシアと深い協力関係に
あったアサド政権が崩壊し、欧米からの支援を受けた反政府
勢力主体とする政権が誕生することは、プーチン氏にとっては
容認できない事態だ。

また、ISにはロシアから約2400人が参加しているとされており、
ISの勢力拡張がロシアにとって深刻な脅威となっていることも
背景にはある。

プーチン氏は30日、アサド氏に対して「自国と自国民のために、
譲歩に向けた柔軟性を発揮することを期待している」と述べた。
政権の崩壊を避けて、事態を軟着陸させたい意向をにじませた。

 (モスクワ=駒木明義)

 ■安保理で米国を牽制

国連安全保障理事会で30日午前(日本時間同日夜)、
シリアやイラクで勢力を拡大するISなど、国際テロの脅威に
ついての自由討論が始まった。直前にシリアでの軍事介入に
踏み切ったロシアは、シリアのアサド政権も含めた関係国との
協力の必要性を強調した。昨年来、アサド政権の同意なく
空爆を続ける米主導の軍事作戦への牽制(けんせい)とみられる。

安保理の9月の議長国はロシアで、ラブロフ外相が議長席に
座った。ラブロフ氏は演説で、シリア軍だけでなく、イラク軍や
クルド人勢力、シリアの一部反体制派の力を結束する必要が
対テロとの取り組みには必要だと述べた。また、プーチン
大統領がシリア国内での武力行使の同意を議会から
得たことも説明した。ロシアはシリアで始めた空爆について、
米国や、米国の有志連合への参加国にも報告済みで、
作戦の効果を最大化するため、各国との情報交換を密に
する姿勢を示した。

ラブロフ氏は、ロシアが対テロで各国が結集する趣旨の
安保理決議案を提出すると宣言した。米主導の対IS作戦が
行き詰まる中、ロシアが主導権を握る意欲を示した形だ。

欧州に流入する難民危機については「根本原因を除去
しなければ、解決できない」として、残虐行為を繰り返す
IS打倒の必要性を重ねて強調した。

一方、米国のオバマ大統領は29日、国連本部でIS対策の
ハイレベル会合を開き、シリアでISを打倒するには
「新しい指導者とシリアの人々を結束できる政権が必要だ」と
述べ、アサド政権の「退陣」を求める姿勢を改めて示した。

オバマ大統領によると、米国主導の有志連合への参加国は
約60カ国に増加しているという。

 (ニューヨーク=金成隆一)

 ■シリア領内での対IS空爆

 <14年9月>

米とサウジアラビアなど中東5カ国の有志連合が空爆開始

シリアのアサド大統領が空爆開始を受け「テロと戦う
国際社会の努力を支持する」と発言

 <15年6月>

有志連合の9カ月間の空爆でIS戦闘員1万人以上を
殺害したと米が表明

 <8月>

 トルコが空爆に参加

 <9月>

 豪、仏が空爆に参加

 ロシアも空爆を開始

関連記事です。
ロシア、IS以外も空爆 シリアで続行、米は懸念

201510044.jpg201510043.jpg

ロシアが1日、シリア領内で過激派組織「イスラム国」(IS)以外の
過激派の拠点を空爆した。AFP通信が伝えた。9月30日に空爆を
始めた際には、標的をISに限定すると説明していた。

シリアのアサド政権延命のため、米国が支援する反体制派を
攻撃している可能性もあり米国とロシアの対立が深まる恐れがある。

AFP通信によると、シリアの治安当局者は1日、ロシアが、シリア
北西部イドリブ県にある国際テロ組織アルカイダ系組織の拠点を
攻撃したと話した。

ロシアのラブロフ外相も同日、米ニューヨークでの会見で
「ロシアはISやその他のテロリストを攻撃している」と述べ、
空爆の対象を拡大する意向を示した。ISへの空爆を大義名分に、
他の反体制派の拠点を攻撃している疑いがある。

30日にシリア中部ラスタンなどで行った空爆でも、米欧などが
支援するシリア反体制派の統一組織「シリア国民連合」の
ハーリド・ホジャ議長が「ロシア軍はISもアルカイダもいない
場所を襲撃した」と、ツイッターに投稿した。米国のカーター国防
長官も「恐らくISの軍は存在しなかった」と話すなど、ロシア側の
説明には疑念が出ていた。

また、ロシアのノーボスチ通信によると、ロシア外務省高官は1日、
イラク政府から要請があれば、イラク領内のISへの空爆も検討
すると述べた。ただ、ラブロフ氏は1日の会見で現時点ではイラクでの
空爆は計画していないとした。

ロシアは、8月末からシリアに自軍の戦闘機を配備するなどアサ
ド政権を支える立場だ。シリアの地中海沿岸に海軍の補給基地を持ち、
武器取引やエネルギー分野でも関係が深い。米国の求めるアサド
大統領の退陣が実現し、欧米が支援する反体制派主導の政権が
誕生することは避けたい。

一方、シリアとイラクの領内では、米国主導の有志連合が昨年から
ISに空爆を続けている。米国のケリー国務長官とラブロフ氏は30日、
ニューヨークで会談。米軍とロシア軍の偶発的な衝突を避けるため、
対話することで一致した。(モスクワ=中川仁樹)

■内戦5年目、入り乱れる

5年目に突入し、国内外で数百万人が避難したシリア内戦は、
様々な勢力が入り乱れて複雑化している。

欧米やトルコが「穏健な反体制派」とみなして支援してきた
「自由シリア軍」は統率力と求心力に欠け、諸勢力はバラバラに
戦っている状態が続いた。その間に台頭したのが戦闘力の
高いアルカイダ系「ヌスラ戦線」。今春以降、自由シリア軍、
ヌスラ戦線を含む集団が反アサド連合を組み、シリア北西部の
イドリブ県のほぼ全域を掌握した。

昨年6月にカリフ(預言者ムハンマドの後継者)制国家を
宣言したISは、今年5月には中部の要衝パルミラをアサド
政権軍から奪った。領域拡大を図るISはヌスラ戦線など
他のイスラム過激派ともたびたび戦闘している。

米軍主導の有志連合はISを標的に昨年9月から空爆を始めたが、
ISの勢いは衰えていない。米国はアサド大統領の退陣を
求める立場だが、アサド政権軍が仮に崩壊した場合、
ISが支配領域を拡大する懸念もある。(カイロ=翁長忠雄)

コメントです。
ロシアの中東への軍事介入の話題です。
誰かが仲介して攻撃の足並みをそろえないと、
むちゃくちゃな状態に陥ってしまうでしょうね。
それでなくても、民間人への誤爆が多数報告
されていますから。




posted by salsaseoul at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州