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2013年07月12日

マンション:63平方mに12人…組合「脱法ハウスだ」

マンション:63平方mに12人…組合「脱法ハウスだ」
毎日新聞 2013年07月11日 

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東京都江戸川区の分譲マンションで、部屋の持ち主(区分所有者)の
1人が3LDK(63平方メートル)を「12人用のシェアハウスに改築する」
と申し出て、管理組合とトラブルになっていることが分かった。
中央区銀座のシェアハウス運営業者が持ち主に「家賃収入が
倍になる」として計画を提案。組合は「実態は脱法ハウスであり、
認められない」と主張している。この業者は同様物件を多数既に
運営しているといい、今後他にも問題が広がる可能性もある。

◇管理組合と業者対立…マンション一室、改築計画

このマンションは築約30年で166戸が入り、出入り口はカード式
オートロック。5月8日、シェアハウス業者から突然「カードを13枚
ほしい」「明日から工事を始める」と組合の理事長に連絡があった。

業者や持ち主が組合に示した設計図面によると、改築で3LDKの
間取りを崩し、廊下やトイレなどわずかな共用部分を残した上で、
12の専有スペースに複雑に切り分ける。それぞれに鍵がかかり、
広さは1.5〜3.2畳と極端に狭く、大半に窓がない。「居室」
とみれば建築基準法令に違反する。

理事長に連絡があった3日後、組合は持ち主と業者を呼んで
説明を求めた。議事録などによると、「常識で考えて違和感がある」
「騒音や利用者とのトラブルも心配だ」と難色を示す住人たちに、
業者は「女性専用のハウスにする。管理規約はシェアハウスに
することを禁じていない」と主張。持ち主の女性も「シェアハウスと
して貸すのは問題ないと国土交通省に確認した」などと訴えた。

持ち主に名指しされた同省マンション政策室の職員は「電話相談は
受けたが、図面も見ていない。そもそも技術的に判断する部署
ではない」と困惑する。組合は、法令上問題が無いことを証明する
文書を示すよう持ち主に求めたが、正当性を主張する文書が
届いただけで、公的機関が発行した書面の提示はないという。

組合の管理規約は「改修工事は1カ月前に理事長に書類申請し、
承認を得なければならない」と定める。持ち主は6月18日付で
申請書を組合に送付。今月13日の理事会で審査される。
住人側には安全面だけでなく、資産価値下落を懸念する声もあり、
不承認の公算が大きいが、女性は「自分の専有部分の使い方に
ついて他の住人に反対する権限はない」としており、
工事を
強行する可能性もある。

 

コメントです
脱法ハウスの話題です。
ネット上でもいろんな意見が飛び交って
いますが、建築物のオーナーや、
斡旋業者は、該当物件に同居しながら
事業を進めるぐらいの気迫があれば、
事業内容に関して
少しは説得力が
あるのですが。
「脱法ハウス」。
いずれにしても、品格に欠ける事業内容ですね。



posted by salsaseoul at 02:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本・社会

2013年06月14日

認知症女性に対して洋服等、月50万強販売…販売した百貨店に返金命令

認知症女性に対して、洋服等、月50万強販売…
販売した百貨店に返金命令

読売新聞  2013年6月14日10時49分

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認知症の女性が2008年に商品を購入した記録。毎週のように来店し、
3月だけで約35万円、4月には約50万円の買い物をしたことが分かる

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認知症の女性が購入した洋服の一部。同じようなデザインの服が多数ある

認知症の高齢者に対して、百貨店が大量に商品を売って裁判に
なるケースが各地で起きている。

今年4月には、女性客に4年半で約1100万円分の婦人服を
売った東京都内の百貨店に対し、東京地裁が、一部は認知症
発症後の売買契約だったと認めて購入代金約240万円の
返金を命じた。百貨店側は
「特定の病気の人にだけ販売を拒否することはできない」
しているが、売り手の姿勢が問われている。

訴えていたのは世田谷区の独り暮らしの女性(78)。
渋谷区の東急百貨店東横店のブティックで、2006年からの
4年半に280点の婦人服を買っていた。

離れて暮らす弟(70)によると、10年6月、身内の葬儀に
参列した女性の上着とスカートの組み合わせがちぐはぐな
ことに気づき、自宅を訪ねると、「未開封のブラウスやジャケットが
部屋中にあふれていた。ぞっとする光景だった」という。

同年8月に出た病院の診断は「アルツハイマー型認知症で、
発症から5年ほど経過」。弟は同百貨店に事情を説明して
商品を売らないよう頼んだが、同店は女性への販売を続けた。

弟は11年5月からは女性の成年後見人になり、12年2月、
約1100万円の返金を求めて東京地裁に提訴した。

裁判で採用された証拠では、女性は毎週のように同百貨店を訪れ、
ジャケットやコート、ブラウスなどを多いときには月に50万円
以上購入。同じ商品を複数回買ったことも、店員からブティックに
無関係の健康食品を2万円で買ったこともあった。

関連記事です。
16歳少年がキャバクラ豪遊 代金550万円
支払いめぐる訴訟で大半免責 京都地裁

16歳の少年が父親のクレジットカードを盗み出してキャバクラ4店で
豪遊した代金約550万円を、父親側が支払うべきか否かが争われた
訴訟の判決が23日、京都地裁であった。橋詰均裁判長は
「店側は、少年が未成年という疑いが強いのに利用させ、カードの
不正使用に便乗して暴利を得ようとした」などとして、少年に
飲食させた店の落ち度を認定。代金のうち約480万円の支払いを
免責する、父親側の実質勝訴の判決を言い渡した。

「ドンペリ」タワー、一夜255万円…

判決によると、少年は父親の財布からクレジットカードを盗み、
平成22年12月11〜29日に京都市内のキャバクラ4店で利用。
高級シャンパン「ドンペリ」を使ったシャンパンタワーや
高級ブランデー「ルイ13世」を注文し、一晩の支払いが
255万円にのぼったこともあった。

橋詰裁判長は判決理由で、少年がホステスに年齢を「18歳」と
告げていたことに触れ、「未成年の疑いが強いのに酒を
提供しており、健全さを害する行為だった」と判断した。

その上で、店側は「少年が父親のカードを不正使用していたと
認識していたり、不正使用を強く疑う事情があったりした」と指摘。
「不正や少年の思慮不足に便乗して暴利を得ようとしており、
公序良俗に反する」と認定し、約480万円分の免責が
成立するとした。



posted by salsaseoul at 22:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本・社会

2013年06月09日

「DJポリス」に警視総監賞授与へ W杯出場決定後の渋谷でユーモア誘導 負傷者、逮捕者ゼロを評価

「DJポリス」に警視総監賞授与へ W杯出場決定後の
渋谷でユーモア誘導 負傷者、逮捕者ゼロを評価

産経新聞  2013.6.7 18:47

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サッカー日本代表がW杯出場を決めた後のJR渋谷駅前のスクランブル交差点で、
巧みな話術とともに集結したサポーターらを誘導する機動隊員
4日、東京都渋谷区(大里直也撮影)

サッカー日本代表がW杯出場を決めた4日夜、東京・渋谷の
スクランブル交差点で、お祭り騒ぎのサポーターたちをユーモア
あふれる話術で誘導した20代の機動隊員に、警視庁が
警視総監賞を授与する方向で検討していることが7日、分かった。
ネット上では「DJポリス」の愛称で賛辞を贈られており、若者の
心をつかみ、トラブルを最小限に抑えた結果が評価された。

「日本代表のユニホームを着ている皆さんは、12番目の選手です。
チームワークをお願いします」

4日のW杯出場決定直後、車両上の機動隊員の1人が交差点内で
喜びを爆発させるサポーターに向かい、拡声器で訴えた。

行く手を阻まれた車に寄りかかる若者には「そういう行動は
イエローカードです」とやんわり“警告”。「怖い顔をしたお巡りさんも
心の中ではW杯出場を喜んでいます」と“本音”が漏れると、
周囲は「お巡りさん」コールで沸いた。

隊員は第9機動隊「広報係」に所属。今年1月に庁内のアナウンス
技術の競技会で優勝し、難関の「広報上級検定」にも合格した。
ネット上などで評判となったソフトな口調は一般市民向けの
バージョンで、現場の状況を見極め、アドリブを織り交ぜたという。

思わぬ注目を集めた隊員は「大変驚いている」と恐縮。結果的に
負傷者、逮捕者はゼロだった。警視庁幹部は「パフォーマンス
そのものではなく、トラブルの抑制に貢献したことが表彰に
値する」と話している。



コメントです
今日のような話題は楽しくていいですね
それから、ここでのコメントとしては、
今回機動隊員が行ったマネージメントが、
記憶するかぎりアジア諸国では初めての
スマートで柔軟な「お役所しごと」となった
可能性があります

つまり、欧米では以前からたまに見かけた
スマートさを、意図することなく自然発生的に
公共機関が行った、これは、日本が国家として
好感的に成熟した表れかもしれません。
最近は、経済成長や軍事規模等で中国や韓国
そしてその他のアジア周辺諸国から突き上げが
厳しくて寂しい報道も多い日本ですが、意外な
場面で国家の底力を感じさせるトピックでした。




posted by salsaseoul at 01:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本・社会

2013年05月23日

三浦雄一郎さん、エベレスト登頂成功! 史上最高齢80歳の夢実現

三浦雄一郎さん、エベレスト登頂成功!
史上最高齢80歳の夢実現

産経新聞  2013・5.23

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 【プモリ・キャンプ1(ネパール)=早坂洋祐】80歳で3度目の
世界最高峰・エベレスト(標高8848メートル)登頂を目指していた
プロスキーヤーの三浦雄一郎さんは23日、登頂に成功した。
80歳7カ月での最高齢登頂記録となった。

登頂したのは三浦さんをはじめ、次男の豪太さん(43)、
登攀(とうはん)隊長の倉岡裕之さん(51)、撮影担当の
平出和也さん(33)の日本人隊員4人と、登山をサポートした
6人のシェルパたち。

三浦さんらは23日午前2時15分(日本時間同5時半)ごろ、
最終キャンプ(8500メートル)を出発。無風快晴の天候の中、
午前6時40分には8700メートルの南峰まで到達。最後の
難所の岩壁「ヒラリーステップ」を越え、“地球の頂点”にたどり着いた。

三浦さんは2003年に70歳で、08年に75歳でエベレストに登頂。
その後、スキー事故による骨盤骨折や持病の不整脈を乗り越え、
今年3月29日に日本を発ち、エベレスト街道でトレッキングを開始。
4月16日にベースキャンプに到着、5月16日から頂上アタックを
始めた。その後、6カ所のキャンプを経由して頂上を目指していた。


コメントです
三浦雄一郎さん史上最高齢80歳にてエベレスト
登頂に成功した話題です

もちろん、多くの方々のサポートもあったでしょうが、
それでも、多くの偶然と必然があったうえでの快挙ですね。
感動しました。


posted by salsaseoul at 18:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本・社会

外れ馬券を「経費」と認定 大阪地裁判決、脱税は有罪

外れ馬券を「経費」と認定 大阪地裁判決、脱税は有罪
朝日新聞 2013・5・23
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30億円余りの競馬の払戻金を申告せず、約5億7千万円を
脱税したとして、所得税法違反罪に問われた元会社員の
男性被告(39)=大阪市=の判決が23日、大阪地裁であった。
西田真基裁判長は、被告がパソコンで継続的に大量購入した
馬券は経費にあたるとして脱税額を5億円以上減額。
一方で「申告義務を果たさなかった」と述べ、懲役2カ月
執行猶予2年(求刑懲役1年)を言い渡した。

被告は着順予想ができる市販ソフトを独自改良し、日本中央
競馬会
(JRA)が運営するサイトで馬券を購入。
2007〜09年に計約28億7千万円を投じて30億円余りの
払戻金を受け、約1億4千万円の利益を出した。
被告は税務申告を一切していなかった。

判決は、被告の馬券購入について「大量、継続的に買っており、
娯楽ではなく資産運用とみることができる」と指摘。
競馬の払戻金は「偶発的に手にした一時所得」とした
検察側の主張を退け、年間収入から全損失を経費と
して差し引ける「雑所得」と認めた。

そのうえで経費は当たり馬券の購入代金だけではなく、
外れ馬券を買った分を含む計約28億7千万円と判断。
被告が得た利益から算出される脱税額は約5千万円とした。
一方、被告が申告しなかったことは「許されない」と批判した。

被告に対しては、大阪国税局が05、06年分も含めた
計約8億1千万円を追徴課税し、被告側は取り消しを国に
求める訴訟を起こしている。23日の判決は、この訴訟にも
少なからず影響を与えるとみられる。(水沢健一)


関連記事です。
ハズレ馬券は経費か 脱税裁判判決に競馬ファン恐々

年間で延べ1億6千万人が買っているとも言われる競馬の馬券。
3年間で約1億4千万円をもうけた男性(39)が、約4倍もの脱税を
指摘された事件の判決が23日に大阪地裁で言い渡される。
最大の争点は外れた馬券に投じた資金が「経費」にあたるか
どうか――。競馬ファンが司法の判断に注目している。

■40万円超す一時所得は申告対象

「払戻金を税務署に申告するなんて、考えたこともありません」。
晴れ渡った18日の阪神競馬場兵庫県宝塚市)。
馬券の購入歴が10年以上になる会社員男性(31)は、
この日も人気が高いレースを中心に数千円ずつ賭けたという。

ここ3年ほどは年200万円前後をつぎ込むが、勝って払い戻しを
受けるのは100万〜150万円。赤字だが、「当たり馬券」の
購入額次第では確定申告の対象となる。

競馬やパチンコなどのギャンブルは所得税を計算する際、
いくら使ったかは考慮されない。男性の場合、仮に150万円の
払戻金を得た年の当たり馬券の購入総額(元手)が40万円
だったとすると、これは経費と認められる。
そして残りの110万円から50万円の特別控除を
差し引いた60万円が「一時所得」となる。

会社勤めの人に40万円を超える一時所得があると、
確定申告
しなければならない。会社員の男性は競馬の
収支がマイナスだったとしても、給与所得に一時所得の
半額を上乗せした額に応じて税率分(5〜40%)を
納めることになる。

一方で、男性が外れ馬券の購入に使った160万円は経費と
認められない。ギャンブルは働いて賃金を得る労働のように
継続行為ではなく、税務上は偶発的な「棚ぼた収入」と
とらえられるからだ。この考えに基づき、勝った時の
投資額だけが経費になる。

「外れ馬券が経費にならないなら、収支がマイナスでも
課税されるかもしれない」と男性。当たり馬券を棚ぼた
収入と見なされることにも「全てのレースを通して
緻密(ちみつ)に予想している人は少なくない」とし、
納得がいかない様子だ。

別の男性会社員(41)も「もうけ以上に税金取られたら、
たまらんわ」と吐き捨てた。

もっとも、こうしたギャンブルの収支を帳簿やパソコンに
残している人は少ない。このため、国税当局は預金通帳
出入金記録などから推計して申告漏れを指摘することになる。

■利益1.4億円、課税5.7億円

競馬ファンに懸念が広がる背景には、23日の大阪地裁
判決がある。
被告は大阪市内の元会社員男性(39)。
2007〜09年に得た30億円余りの競馬の払戻金を
申告せず、約5億7千万円を脱税したとして所得税法
違反罪に問われている。大阪国税局の告発を受けた
大阪地検が11年2月に在宅起訴し、昨年11月に
公判が始まった。

男性は着順予想ができる市販のソフトを独自改良。
04年以降、日本中央競馬会(JRA)がインターネット上で
運営する馬券購入サイトを通じ、会社が休みの土日に
全国であるほぼ全てのレースに賭けていた。1レース
ごとに何百通りもの馬券を買っていたという。

検察側の主張はこうだ。男性は少なくとも07〜09年の
3年間で計約28億7千万円をつぎ込み、30億円余りの
払戻金を手にした。所得税法に基づき、経費は当たり
馬券の購入額にあたる約1億3千万円。男性はこれを
差し引いた約29億円を一時所得として確定申告し、
約5億7千万円を納めなければならなかったとし、
懲役1年を求刑している。

一方で、約1億4千万円の利益の4倍もの脱税額を
指摘された男性側は反論。「馬券を当てたのは偶発的
ではない。今回のケースは独自改良ソフトを使い、
継続的に大量の馬券を買う方法でしか成立しない」と訴え、
外れ馬券の購入費を含む約28億7千万円の投資額
すべてが経費にあたると主張している。

男性は利益も申告していなかったが、「国税当局とJRAは
申告の必要性を周知しておらず、被告に強いるのは
酷だ」とし、無罪を言い渡すよう求めている。

馬券の大量購入による払戻金をめぐっては、外国為替
証拠金取引
(FX)の扱いと同様に、総収入から全ての
損失を差し引いた「雑所得」などとして申告された例がある。
国税当局は一時所得と指摘したが、神奈川県での
ケースでは今も国税不服審判所で係争中だ。(水沢健一)

■「税の公平性を欠く」

《作家で競馬評論家の山野浩一さんの話》 競馬の払戻金を
申告する人はほとんどいないはず。ある人は課税され、
別の人は課税されないのでは税の公平性を欠く。
一般的な感覚では、手にした所得を上回る納税を
求めるのは税制として矛盾がある。今回の裁判は
競馬と税をめぐる問題点が露呈したケース。判決が外れ
馬券を経費として認めるかどうかは、今後の競馬ファンの
動向にも大きな影響を与えるかもしれない。

    ◇

〈一時所得〉 生命保険の満期金などの「臨時に得た所得」で、
競馬の払戻金やパチンコでの収入も含まれる。直接
かかった費用を経費として差し引き、特別控除額(50万円)を
除いた額を指す。会社員の場合は40万円を超えると
確定申告
が必要になり、半額が課税される。売り上げの
多くが公共事業やスポーツ振興に充てられる宝くじ
サッカーくじは課税対象から外れている。


コメントです
個人的な意見としては、なかなかユニークな判決ですね
ただ、詳しい方々の意見としては、男性に杓子定規に課税して
スケープゴートにしたところで、それが原因でンの競馬離れが
加速するようならその損失は過大で、よって今回の判決は
出来レースとみなす発言が目立ちました。
いずれにしても、一個人が何のバックグラウンドも持たずに
多額のお金を動かし、そして国税局(国家)と真っ向面から
裁判をして事実上の勝訴を取った。
ほとぼりが冷めたらどこかの会社が映画化しそうな話ですね。


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2013年05月11日

face book「いいね!」の分析で、支持政党や性的指向も分かってしまう?

face book「いいね!」の分析で、
支持政党や性的指向も分かってしまう?

朝日新聞 2013 5 10

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【杉本崇】医療、防災、エネルギーなどでITの活用を進める
ための戦略案を、政府のIT戦略本部が5月下旬にもまとめる。
インターネット上の膨大なデータ「ビッグデータ」の解析に
役立つ技術開発を推し進めることや、データの利用に
当たってのルール作りなどが検討されている。

■医療や防災、政府推進

IT活用は安倍政権の成長戦略の柱の一つ。データ保存の
形式が違うなど使いにくかった官公庁や自治体が持つ
データを、だれでも利用できる形で公開し、新産業を
生み出すことが期待されている。総務、文部科学、経済産業の
各省はすでに生命科学、防災、地球環境などのデータ
分析の技術開発を進めている。

ビッグデータは、企業が商品やサービスの評判を知る
マーケティングのほか、リスク管理に活用されている。
クレジットカード会社の中には、利用者の購入パターンを調べ、
不正利用とみられるパターン外の行動を短時間で検知する
仕組みを導入したところもある。

■権利侵害の対策課題

一方、プライバシー侵害のおそれもある。水道とガスを通信
技術を使って共同検針する実証実験は、使用履歴を
組みあわせると入浴時間がわかるため、中止された。
米国では、量販店がサプリメントなどの購入履歴をもとに
女子高生にマタニティー商品のダイレクトメールを送り、
家族に妊娠が知られた事例もある。

米政府は消費者保護のため、2012年2月に
「消費者プライバシー権利章典」を公表。EUでも、
サーバーの管理者や検索サービス会社に個人が自分の
情報を削除させる「忘れられる権利」が提唱された。

ネット上のデータは急増し、街頭カメラは数十人の顔の画像を
1秒ごとに網羅的に収集・記録できる。データによっては個人でも
収集・分析できる。日本もルール作りの検討の場を設けることが
戦略本部の戦略案に盛り込まれる見通しだ。

ITに詳しいジャーナリストの森健さんは「ビッグデータを活用
すれば渋滞予測や疫学調査などで良い研究が期待できるが、
どのデータをどこまで利用していいのかを決めるべきだ。
匿名情報からでも個人を特定できることもあり、あいまいな
『プライバシー』の定義から議論し、欧米並みのルール作りを
急ぐべきだ」と指摘する。

     ◇

〈米国の「消費者プライバシー権利章典」〉 事業者に課す
義務として、消費者のネット上の行動履歴の追跡を拒否できる
権利(Do―Not―Track)を明確にしたほか、個人情報が
不正確な場合、消費者への悪影響に適切な対処を求め、
情報を修正する権利など7項目を指針として提示している。

     ◇

■例えばこんなに分かっちゃう 
「いいね!」で情報丸裸
ネットで収集されうる
ビッグデータの一つに、交流サイト「フェイスブック」の
著名人や商品のページにボタンを押して賛同を示す
「いいね!」がある。これを分析すると、宗教や
支持政党、性的指向が7〜9割の精度でわかる
可能性があることがわかった。

英ケンブリッジ大などのチームは米国の約5万8千人の
利用者にアンケートして性別や宗教、支持政党、人生観
などを聞く一方、各人の平均170件の「いいね!」の
データをつきあわせた。

すると、どのページで「いいね!」を押すかのパターンを
調べれば、その人が白人か黒人かは95%、
性別は93%、共和党支持か民主党支持かは85%、
キリスト教かイスラム教かは82%、同性愛者かどうかは
75〜88%の精度で、それぞれ言い当てられることがわかった。

具体的なページとの関連では、例えば、人生に満足している人は
「サラ・ペイリン前アラスカ州知事」や映画「インディ・ジョーンズ」に
「いいね!」を押す傾向があったという。

チームは「広告などには役立っても、意図せず政治信条や性的
指向などを企業や政府、友達に明らかにしてしまう危険がある」と
指摘している。

成果は米アカデミー紀要で発表された。
研究チームは利用者の人柄を診断するフェイスブック用ソフト(http://www.youarewhatyoulike.com)を公開している。

 

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2013年04月15日

緊急地震速報メール、2府14県に…西日本で初

緊急地震速報メール、2府14県に…西日本で初
 読売新聞  2013年4月13日17時47分
兵庫県の淡路島付近を震源とする地震の発生後、携帯電話各社は
近畿、中国、四国地方にいる利用者に対し、気象庁が発表する緊急
地震速報
を「エリアメール」や「緊急速報メール」で一斉に配信した。
配信区域は2府14県。
気象庁によると西日本でこれほど広範囲配信されたのは初めてという。

メールは申し込み不要。電源を切るか、圏外でない限り、
マナーモードでも大きなブザー音が鳴る。

震源から離れた地域では揺れが来る前に受信した人も。

大阪府柏原市、会社員女性(25)は「寝ていたら突然、携帯電話から
普段とは違う大きな音が鳴り、驚いた。
地震の前に目覚めることができたので良かった」と話していた。

 


関連記事です。
淡路島地震:緊急地震速報の警報間に合わず…震源地近く

13日早朝に兵庫県淡路島付近を震源として発生した地震で、
気象庁は、地震の初期微動を地震計で捉えてから7.5秒後に
緊急地震速報の警報を発表した。しかし、直下型の地震だった
ため、震源近くの淡路島全域と大阪湾沿岸などは大きな揺れ
(主要動)が到達する前に警報が発表できず、間に合わなかった。
大阪管区気象台によると、今回、速報が出た対象地域は
震度4以上の揺れが予想された愛知から広島にかけて。
神戸市などは速報発表から0〜5秒後、大阪市な
どは5〜10秒後に大きく揺れた。

また、大阪府が事前に登録した府民らに提供している
防災情報メールが、地震発生時に配信されなかった。
府のホームページ、おおさか防災ネットにも午前8時半まで
情報が掲載されなかった。府災害対策課は「原因は不明で、
府民に申し訳ない」と謝罪した。
同課によると、防災情報メールは大阪管区気象台から府に
自動的に送られる災害情報をメール配信するサービスで、
07年3月から運用を開始。登録者約10万人のうち、
地震の場合は地域別に震度3以上の希望者に配信している。
【池田知広、山下貴史、深尾昭寛】



コメントです。
西日本で初の緊急地震速報メール。
震源地から離れた地域では携帯電話からの
警報音を
地震の揺れを感じる前聞くことが
できたようです。
ただ、震源地に近い場所では警報発信が
間に合わなかったようで少し残念ですが、
緊急時に備えて設置したシステムが
ちゃんと
作動したようなので、とりあえず安心しました。


posted by salsaseoul at 01:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本・社会

2013年03月21日

交通安全協、リストラ恐々 大阪の免許講習、民間が落札

交通安全協、リストラ恐々 大阪の免許講習、民間が落札
朝日新聞 2013 3 20

【長野佑介】財団法人・大阪府交通安全協会が約40年に
わたって府警から委託されていた運転免許の更新時講習が
4月から、入札で競り勝った一般企業に委ねられる。
協会は年間収入(今年度は約17億円)の3割を占める委託料を
失う。このため、府警OBが半数近くを占める職員431人のうち、
200人規模の人員削減に踏み切る方針だ。

警察庁によると、栃木、埼玉両県のように、更新時講習の
一部を自動車教習所やその業界団体が担う例はあるが、
全受講生を民間企業が請け負うのは大阪が初という。

更新時講習は、各都道府県の運転免許センターや地元警察署などで
開かれる。交通安全協会が随意契約で各警察本部から委託
されるケースが大半だった。このため政府の規制改革・民間開放
推進会議が2004年、「一般競争入札を行うことが望ましい」と答申。
12年度までに全警察本部で入札が導入された。

大阪府警によると、初入札となった11年実施の12年度分は
交通安全協会だけが参加し、約5億3千万円で落札した。
12年8月に実施された13(新)年度分の入札には、神戸市
中央区
のコンサルタント会社「ブレインワークス」が参入し、
協会より約6千万円安い約4億8千万円で落札した。

更新時講習は、免許更新者の違反の有無などにより、3年
もしくは5年ごとの受講が義務づけられている。府内では
年間100万人以上が対象という。

府警によると、ブレイン社は2月末時点で、府警OB20人を
含む約130人の指導員を確保。研修のほか、府警の担当者の
助言も受けて指導方法を練っているという。

講習会場は門真、光明池の両運転免許試験場あるが、
それ以外に各警察署から500メートル以内に会場を設ける
必要がある。協会の請負時は地区の施設などを会場に
していたが、ブレイン社が担う4月以降は、近隣のテナントビルの
一室などに変更になるという。府警幹部は「一般企業が担うからと
いって講習の質を下げるわけにはいかない。
委託先の変更を機に、より充実した講習にしたい」と話す。

■警察OBら200人削減方針

「交通知識に長(た)けたプロが担うべき業務だと思っていた。
協会の設立理念から考えても、100万人の運転者に安全教育を
できる機会を失ったことは残念だ」。大阪府交通安全協会の
幹部は肩を落とす。

同協会の職員は2月1日現在、431人。このうち府警OBが
201人で、約47%を占める。更新時講習には、府警OB95人を
含む215人が携わってきたが、競争入札で完敗したことで、
その大半と雇用契約を更新しない方針だ。14年度分の入札に
参加するかどうかも未定という。

「大阪の敗北」は全国に波紋を広げる。兵庫県交通安全協会の
担当者は「ひとごとではない。どこも同じ気持ちではないか」と話す。
同県は11年7月からの3カ年分で一般競争入札を実施し、
協会以外の応札はなかった。県警幹部は「大阪で落札したのは
神戸の会社。大阪で得たノウハウを元に、次は兵庫の入札に
参加するかもしれない」と話す。

広島県も08年度分から一般競争入札を導入したが、競合する
会社はなく、県交通安全協会が落札を続けている。
協会幹部は「民間が価格競争をしかけてきたら太刀打ちできない」と
心配する。約220人いる職員のうち、講習に従事するのは
県警OB約50人を含む約60人。「大阪のようなことが起きれば、
大半を切らなければいけなくなるかもしれない」と言う。

大阪と同程度の年間100万人規模の受講者がいる埼玉県
警察署での講習を県交通安全協会が、運転免許センターでの
講習を県指定自動車教習所協会(社団法人)が、それぞれ
請け負うケースが長年続く。両業務とも入札で民間企業の
参加はないが、協会幹部は「いずれどんどん競争にさらされる。
我々の存在自体が不要になる日が来るかもしれない」と

不安を漏らす。

栃木県では、競争を促すため、12年2月に実施した12〜13年度の
2年分について、「更新時講習」と「窓口業務」に分けて入札を
実施した。窓口業務は免許更新時期の通知や免許証の交付などだ。
これまでは双方の業務とも県交通安全協会が担っていたが、
窓口事務は宇都宮市の警備会社が落札した。更新時講習は、
協会が人材派遣会社に競り勝った。

県警会計課によると、両業務の12年度単年の総契約額は
約1億8千万円。前年度に比べ、窓口事務では約8千万円、
講習では約1千万円の削減につながったとみられる。

     ◇

八代尚宏国際基督教大学客員教授(経済政策論)の話》 
大阪のケースは、交通安全協会の独占受注に風穴が開いたと
いう点で評価できる。民間企業との健全な競争が続いていけば、
経費削減につながり、協会も自然と役割に見合った規模に
縮小していくのではないか。ただ、交通安全指導の質が確保
されているかは注視しないといけない。しっかり事後評価して、
民間でも担えるのか、どういったスキルが求められるのかを
検証する必要がある。

     ◇

〈交通安全協会(安協)〉 交通安全の推進を目的として
設立されている非営利法人。全国的な活動を推進する
「全日本交通安全協会」のほか、都道府県や警察署単位で
財団法人、社団法人として設置されている。
多くの警察OBの天下り先にもなっている。街頭での交通安全の
啓発活動や、学校などでの交通安全教室の開催、免許の
更新時講習などが主な業務。


コメントです。
なんでも民間にすれば風通しが良くなると
いう意見がすべてとは言いませんが、
一般的に、一団体による独占業務では
業務内容の改善や向上を望むことは
難しいと思います

いずれにしても、落札した民間企業は、
免許更新付随するコスト削減はもちろん、
個人情報の機密保持等の責務問われる
わけですから、しっかりと緊張感を持って
業務委託を推進してほしいですね。



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2013年02月22日

ガソリンスタンド廃業相次ぐ 地下タンク改修義務が負担

ガソリンスタンド廃業相次ぐ 地下タンク改修義務が負担
朝日新聞 2013年01月31日

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【鈴木逸弘】ガソリンスタンドが淘汰(とうた)の波にさらされている。
古くなった地下タンクを1月末までに改修するよう義務づけられた
ことで、改修費用を負担できずに廃業する業者が相次ぐ。
最大で2千店が廃業に追い込まれるとの見方もあり、生活に
欠かせない燃料供給網が寸断しかねない事態だ。

■供給網、寸断の恐れも

ガソリンスタンド事業者らでつくる全国石油商業組合連合会の
担当者は「3月の年度末までの店じまいは最大2千店になりそうだ」と
ため息をつく。
スタンドはピークの1994年度に全国約6万カ所あった。
しかし、マイカー離れや燃費向上によるガソリン販売量の減少、
店舗間の価格競争もあり、年1千店以上が閉鎖する状況が15年以上
続いている。2012年度はその倍の水準に増える可能性がある。

減少傾向に追い打ちをかけたのが地下の燃料タンクの改修義務だ。

老朽化したタンクは壁が腐食し、油漏れの危険があるため、設置後
40年が過ぎたタンクは改修が義務づけられたのだ。その改修期限が
今月31日。零細業者を中心に、廃業の申し出が絶えなかった。

業界側は今後5年でさらに3500カ所程度のタンクが設置40年を

迎えて改修が必要になると予想する。帝国データバンクの早川輝之氏は
「閉鎖ペースが加速する可能性が高い」とみている。

■地域で唯一の店、断念

山形県境に近い秋田県湯沢市院内地区。昨年の大みそか、地域で
唯一のスタンド「加藤商店」が静かに店を閉じた。

43年前、秋田市と福島市を結ぶ国道13号のバイパス開通にあわせて
開業した。山形県側のスタンドと10キロ近く離れており、観光客や
運送業者から頼りにされた。加藤俊雄社長(83)は冬場は車の運転が
困難な高齢者らに灯油を配達したりもしてきた。

しかし、タンク改修義務で状況は一変した。

開業時に埋設した3本のタンクすべてが対象になり、費用は総額
700万円ほど。国の補助制度を利用することも考えたが自己負担が
300万円近い。「大金をはたいてタンクを直しても、どれだけ
続けられるか」。結局、期限の1月末までの改修をあきらめた。

老朽化した地下タンクの改修は全国的に進んでいない。消防庁に
よると、スタンドなどの給油施設で、おおむね40年を超えたタンクは
全国で約2万9240本ある。しかし、12年9月末時点で改修
されたのは1万127本で、改修率は34・6%。最も高い島根県で
も64%。急ピッチの改修が進んだとしても、大幅な改修率の
改善は難しい状況だ。

対象タンクが1本しかない沖縄県を除き、改修率が14・2%
(昨年9月末時点)と全国最低だった青森県の石油商業協同
組合は「改修せずに廃業されると、過疎地が多いだけに燃料の
供給ルートが維持されるか心配」という。

利用者の不便さにどう立ち向かうか。スタンドが3カ所以下の
自治体を資源エネルギー庁は「給油所過疎地」と定義しているが、
12年3月末で238市町村あり、拡大中だ。

これまでも長野県南部の泰阜(やすおか)村で、村唯一のスタンドを
運営するJAが08年、地下タンク老朽化で閉鎖の意向を示した際、
村の有志18人が380万円を出資し、スタンドを買い取ったことが
あった。宮城県七ケ宿町は、閉鎖したスタンドを自治体が引き取り、
公設民営で別の企業に無償で貸し付け、再開した例もある。

今回の廃業続出でも、自治体がどう対応するかが問われる。

     ◇

《危険物の地下タンク改修義務》 消防庁は2011年2月の
消防法改正で、ガソリンなどの危険物の地下貯蔵タンクのうち、
設置から原則として40年を経過したものに改修を義務づけた。
タンクの内側を繊維強化プラスチックで覆って補強したり、地下に
埋め込んだ電極に電流を流し、タンク壁面の腐食を防いだりする
対策が求められる。改修の猶予期間は今月末まで。


コメントです。
主要道路沿いにガソリンスタンドが多く
点在する都市部ではあまり実感がありませんが、
地方ではガソリンスタンドは大切なインフラです

国は、地下タンクの補修に関しての補助を、
[3分の2]などけち臭いことを言わずに、審査を
強化したうえで全額補助にすればいいと思います。
その程度の費用は、消化る見込みのない
まんない補正予算」の貼り付け合戦を少し
控えれば簡単に捻出できると思います。


posted by salsaseoul at 00:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本・社会

2013年01月17日

自殺:3万人下回る…15年ぶり 若年層は増加傾向

自殺:3万人下回る…15年ぶり 若年層は増加傾向
毎日新聞 2013年01月17日

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警察庁は17日、12年の自殺統計(速報値)を公表した。
全国の自殺者数は前年(11年)から2885人減の2万7766人となり、
97年以来15年ぶりに3万人を下回った。自殺者は、警察庁が
統計を取り始めた78年以降、2万〜2万5000人台で推移し、
金融不安や景気悪化が拡大した98年に急増し3万人を突破。
03年に最多の3万4427人となり、10年以降は毎年1000人以上
減っていた。内閣府対策推進室が減少の要因を分析する。

昨年の自殺者は男性が1万9216人(前年比1739人減)、
女性は8550人(同1146人減)で、都道府県別では東京が最多の
2760人、最少は鳥取の130人。38都道府県で減少し、東京と
神奈川、大阪、千葉はそれぞれ200人以上減った。
東日本大震災の被災3県は宮城が508人(同25人増)、岩手が
353人(同48人減)、福島が452人(同73人減)。

内閣府によると、01年と11年の比較では▽20歳未満は36人増の
622人▽20代は209人増の3304人▽30代は833人増の
4455人と増加傾向にあり、担当者は「雇用環境の悪化などを
背景に若年層は依然多い」と指摘する。

自殺を巡っては、年間3万人を超えたのを機に国が対策に乗り出し、
06年に自殺対策基本法が施行。昨年8月にはいじめ自殺対策などを
柱とする新たな「自殺総合対策大綱」を決めた。【村上尊一】

関連記事です。

昨年の自殺者 減少の理由
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昨年の自殺者数が15年ぶりに「3万人」を下回った。

私たちが自死遺族(自殺で家族を亡くした遺族)と協力して行った
過去の調査から、「自殺の背景には60を超える要因」が潜んでおり、
「自殺で亡くなった人は平均4つの要因を抱えていた」ことが
分かっている。自殺の要因は一様ではなく、「これをやれば自殺が減る」
といった万能薬もない。(「自殺実態白書2008」ライフリンク発行

それでも3年前から、毎年千人単位で減少してきているのは、
遅ればせながらだが「自殺対策を推進するために必要な社会的条件」が
整ってきたことの影響が大きい。
「自殺」といっても、多くは死を強いられているのであり、自ら死を選んで
いるわけではない。生きる道を選択できるだけの支援を得られれば、
多くは「自殺」ではなく「生きる道」を選ぶ。結果、自殺は減るのだ。

だが、日本の自殺は1998年に急増して「3万人超」となってからも、
2006年に超党派による議員立法で『自殺対策基本法』が作られるまで、
タブー視され続け、社会的な対策も放置されてきた。個人の問題と
されてきた自殺がようやく社会問題化され、対策が動き出してから、
実はまだ数年しか経っていない。

たらればを言っても仕方ないが、下記の「自殺対策を推進するために
必要な社会的条件」がもっと早期に整備されていれば、事態は
大きく変わっていただろう。

◆◆◆

1)地域データの公表

政府が詳細な自殺の地域データを公表するようになったのは、
2010年。それまでは年一度(6月頃に)、全国規模のデータを
公表するだけだった。自治体が自殺対策に取り組みたくても、
自分たちの地域の自殺実態が分からず、闇夜に矢を放つような
対策や漠然とした啓発しか行えなかったのである。それが現在は、
市区町村単位の自殺データが毎月公表されるようになり、各地で
実態に即した実践的な対策を行えるようになった。
首長たちの意識も一変させ、地域レベルの対策を大きく後押しした。

2)先進事例のモデル化

例えば、東京・足立区による「自殺対策の都市型モデル」や
東京・荒川区による「医療と地域が連携した自殺未遂者支援」、
それに東京都による「こころといのちの総合相談会」や
「多分野合同研修会」など。地方と比べて自殺率が低いからと
(人数は多いのだが)対策が立ち遅れてきた都市部において、
先駆的な取り組みがここ数年で一気にモデル化されてきた。
「こう進めればいい」という都市部における自殺対策の見本が
できてきた。

3)ネットワークの構築

そうしたモデルや見本を互いに学び合い、全国に普及させるための
ネットワークも成長してきた。2010年に「自殺対策全国民間
ネットワーク(70団体)」が発足し、2011年には「自殺のない
社会づくり市区町村会(235自治体)」が立ち上がった。
現場に最も近いところで活動している両ネットワークが、
今年度から合同で研修会を開くなど、相互の連携が進んでいる。

4)タイミングの設定

やはりこれも2010年からになるが、政府は、日本で自殺が
増える傾向にある3月を「自殺対策強化月間」に定め、
全国各地で相談会や啓発イベントが集中的に実施される
タイミング(契機)を作った。自殺を最もタブー視していた行政が、
率先して地域の自殺対策に取り組むようになったことは
(取り組まざるを得なくなったことは)大きな変化だ。
初年度は、強化月間の翌月に自殺者数が前年同月比で
16%減少し、当時過去最大の下げ幅を記録した。

5)財源の確保

2009年に政府が「地域自殺対策緊急強化基金(3年度分として
100億円)」を造成し、都道府県に配分。
さらに、都道府県から市区町村にも配られ、財政がひっ迫
している市区町村においても、政府から10分の10の補助を
受けて、地域にとって必要な対策を講じられるようになった。

◆◆◆

つまり、全国各地で、自殺対策月間にあわせて、全国の様々な
先駆的なモデルを参考にしながら、それぞれの地域の自殺
実態に即した対策を進められるようになってきた。
この数年間で、「自殺対策を推進するための社会的条件」が
整ってきたことにより、自殺対策の全国的な底上げが
図られてきたのである。

加えて、多重債務問題が改善されてきたことや、暮らしや
命の危機に瀕した稼動年齢層が以前よりは多少
(まだまだ不十分だが)生活保護制度を利用しやすくなったこと。
昨年3月に「よりそいホットライン(傾聴だけでなく実務的な
支援も行う総合相談事業)」が開始され、また「いのちと暮らしの
相談ナビ」が携帯大手3社との協働により広く周知されたことで、
自殺リスクを抱えた人でも支援策にたどり着きやすくなったこと
なども、現場の実感として、「減少」に寄与していると言える。

しかし、である。

依然として交通事故死者数の約7倍、一日平均70人超が
自殺で亡くなっているわけで、何ら楽観できる状況にはない。
自殺率で言えば、アメリカの2倍、イギリスやイタリアの3倍と
いう非常事態のままだ。

「自殺の多くは追い込まれた末の死」であり「自殺対策とは
包括的な生きる支援」であると、昨夏改定された『自殺総合
対策大綱(自殺対策に関する国の指針)』に謳われた。
今後やるべきことも、すでに細かく列記されており、あとは
それらの「生きる支援」を、一つひとつ確実に実行に
移すことが課題だ。

自殺は様々な問題が最も深刻化した末に起きている。
であればこそ、自殺対策を通して、社会の様々な問題に
働きかけることもできるはず。『大綱』の副題に「誰も自殺に
追い込まれることのない社会の実現をめざして」と掲げられて
いるように、総合的に自殺対策を推し進めていくことは、
まさに社会づくりに他ならない。

「3万人」といった数字に囚われがちだが、自殺で亡くならざるを
得なかった「一人ひとりの存在」に想いを馳せながら、
「誰も自殺に追い込まれることのない社会イコール
誰も置き去りにされることのない社会イコール
生き心地のよい社会」の実現に向けて、今日も力を尽くしたい。



コメントです

自殺者数が15年ぶりに減少した話題です
このような統計記事を読むと、どうしても
思考は全体的な数字だけを追いがちですが、
総数はひとりひとりの個々数掛け算だと思うと、
やはり残念な発表だと思います。
関連記事は、
NPO法人「自殺対策支援センター」

ライフリンク様の記事を転載させていただきました。



posted by salsaseoul at 22:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本・社会

2013年01月14日

日本原電、発電せず最高益 上半期、電力5社から基本料

日本原電、発電せず最高益 上半期、電力5社から基本料
朝日新聞 2013年01月11日

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【松浦新】
敦賀原発福井県)などを持つ原発専業会社の日本原子力発電
(本社・東京)が、原発を動かしていないにもかかわらず今年度
上半期の純利益が過去最高の209億円になった。
東京、関西など5電力が電気を買う契約を続け、電気が送られて
いないのに「基本料」として計760億円ほども払ったからだ。
この費用は各電力の電気料金に含まれ、利用者が負担している。

株式を上場していない日本原電が昨年末に関東財務局に提出した
2012年度半期報告書(連結)でわかった。これまでの通期の純利益
最高は08年度の約32億円で、このまま大きな損失がなければ
通期も過去最高になる見通しだ。

報告書によると、上半期の発電量はゼロだったのに、売上高は
前年同期比1割減の762億円になった。
ほとんどが東京、関西、東北、中部、北陸の5電力からの収入だ。
一方、原発を動かしていないので発電の費用がかからず、
もうけが大きくなった。

日本原電の説明では、5電力とは契約を毎年更新し、実際に電気を
送らなくても「基本料」が支払われる。上半期の支払いは東電が
277億円、関電が162億円、中部電が146億円などとなっている。

日本原電は「原発の維持・管理などの経費をまかなうために
支払われている」(広報室)と説明する。東電は「日本原電の原発は
当社と共同開発したもので、長期にわたって電力を買う契約を
しているため、発電の有無に関係なく支払っている」(広報部)という。

しかし、日本原電の原発3基は11年3月の東電福島第一原発事故を
受けて止まったままだ。さらに、契約を続けても、電気が送られる
見通しもたっていない。

敦賀1号機は70年の運転開始から40年以上もたち、2号機は
原子力規制委員会が建屋の真下に活断層があるとの可能性を
指摘しているため、廃炉になる可能性がある。東海第二原発
(茨城県)は地元の反対で再稼働が難しい情勢だ。

一方、5電力は、日本原電に支払う費用を電気を送るためにかかる
「原価」として家庭向け電気料金に含めている。昨年9月に値上げ
した東電は日本原電への支払い費用を原価に入れた。
昨年11月に値上げ申請した関電も原価に含めており、経産省の

電気料金審査専門委員会が審査している。

 
関連記事です。

発電ストップでも年間1000億円超の収入
日本原電に電力会社から流れる異常事態

発電会社「日本原子力発電」が保有する原発3機とも運転が
停止されているにも関わらず、東京電力などから年間1000億円を
超える電力料が原電側に支払われる異常事態になっている。

日本原電は、東電など電力会社が出資して設立され、東海第2原発、
敦賀原発1、2号機からの電力を各社に供給していた。
それが、震災の影響で3機とも発電がストップしており、
売る電力がゼロの状態が続いている。

2012年度上半期の利益は増えていた

各社との契約では、原電側には、燃料などの従量料金は
支払われていないが、供給電力ゼロでも、維持管理費などの
基本料金は支払われている。
その額は、2011年度だけで1443億円にも上る。

12年度の上半期も、762億3500万円に達した。
年度全体では1000億円を超えるのは確実だ。

そして、自民党の河野太郎衆院議員は、13年1月8日のブログで、
電力を供給していた時代よりもなぜか原電側の利益
増えていると指摘した。

10年度の1年は、純利益が8億1200万円だったのに、12年度
上半期の半年だけで、なんと209億7300万円にも激増して
いるのだ。営業・経常利益も、100億円余だったのが、
300億円ほどと3倍近くに膨れあがっている。この状況について、
河野氏は、ブログの中で「原発が停止し、販売すべき電力が
無いほうが圧倒的に利益が多い!」と皮肉っている。

有価証券報告書を見ると、震災後となる11年度は、
従業員1376人の平均給与額が638万円に達していた。
20人いる取締役は、計4億7900万円の報酬を受け取っており、
常勤14人で見ると、平均3000万円超という高給だ。
こうした待遇は、われわれの電気代から賄われているわけだ。

発電ゼロでも利益が増えているということは、コストが
かからなくなっているからではないのか。

仕事が減ったことについては否定

こうした疑問について、日本原電の広報室では、
次のように説明する。

「電力料の収益は、電力会社から月割りで入ってきますが、
支出は、年度末に出るケースが多々あるんですよ。
それで、上半期は支出が少ないと、収益が大きく見えることになります。
上半期で大きな収益だからと言って年間でそうなることにはなりません。
新しく安全対策をする工事などもあり、年度で比較しないと分からない
ということです」

確かに、11年度は、純利益が128億円の最終赤字になっている。
赤字になったのは、12年ぶりだ。これは、被災した東海第2原発の
復旧費用を特別損失で計上したことが大きいという。
ただ、12年度がどうなるかについては、何とも言えないとしている。

従業員の給与や取締役の報酬については、電力各社と同レベルの
カットをしていると説明した。

発電ゼロで仕事が減ったことについては、日本原電の広報室は
否定した。

「発電所の機器を点検したり、新しい安全対策に携わったりと、
仕事に余裕があるわけではありません。それに、3機を再稼働
させることに備える必要もあります」

とはいえ、発電ゼロでも電気代から高額な料金が支払われて
いることに変わりはなく、ネット上では、「確かにこりゃ変だ」
「もう電気代払いたくない」といった声も漏れている。



コメントです
日本原子力発電が、発電せずに最高益をあげていた話題です。
もちろん、多くの方々がこのようなだらしないシステムによる
電気料金への価格転嫁に憤慨していますが、もう少し深層を
掘り下げてみると、もし、東日本大震災による原発事故が
なければ、日本原子力発電の存在自体が話題に上がることも
なかったかもしれません。つまり、電力会社各社の情報公開
あまりにも
不透明なために、このようなだらしないシステムと
組織編制が成り立つのでしょう


posted by salsaseoul at 22:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本・社会

警官採用に「うそ発見器」検討 警察庁、不祥事予防に

警官採用に「うそ発見器」検討 警察庁、不祥事予防に
朝日新聞 2013年1月8日

編集委員・緒方健二】犯罪を起こしそうな人を採用しなければ
不祥事を少しでも減らせる――。そう考えた警察庁が、警察官
採用試験ポリグラフ(うそ発見器)検査を導入することを
検討している。以前に盗撮やわいせつ行為などをした人が
試験を突破して警察官になり、同じ過ちを繰り返す例が目立つためだ。
■人権巡り慎重論も
捜査機関の職員採用時にポリグラフを使うのは
「米国など海外では珍しくない」(警察庁幹部)という。
ただ、事件捜査で容疑者に使う検査の導入には、警察内部にも
「受験を避けられ人材確保にマイナスになる」と反対がある。
人権上の問題から慎重にすべきだとの指摘も予想される。

構想では、ポリグラフは了承を得た受験者に限って用いる。
「小児性愛をどう思うか」「痴漢に興味があるか」などを聞き、
その反応を採否の参考にする。

検討のきっかけは「警察官の資質を明らかに欠く者に
よる不祥事の続発」(幹部)だ。

2012年1月に懲戒免職になった愛知県警の巡査は女子中学生への
わいせつ行為や女子高校生への強姦(ごうかん)未遂などが発覚した。
高校生のころから小学生や中学生にわいせつ行為をしていたとされ、
調べに「警察官になったら改心しようと思っていた」と話したという。

神奈川県警の巡査は、女子中学生を刃物で脅してわいせつな
行為をしたとして12年5月に懲戒免職になった。高校時代から
女性のスカートめくりを繰り返していたという。「警察官になれば
痴漢をやめられると思ったが、欲望に勝てなかった」と供述した。

強制わいせつで12年5月に懲戒免職になった長野県警の巡査も
調べに「(採用前の)03年ごろからわいせつ事件や下着盗みを
十数件していた」と話した。

警察庁は昨年設けた不祥事対策委員会で、不適格者の採用を
どう防ぐかを話し合った。「徹底した素行調査」の意見も出たが
「人権侵害と指摘されかねない」として見送りに。代わりに
ポリグラフの案が出た。

推進派は「市民の安全を守る警察官の採用には特別な手段が
必要」と話す。一方、ある警察本部の幹部は「ポリグラフを嫌って
受験者が減り、よい人材を得られなくなる」と慎重で、適性検査で
性癖を見抜く手法を検討中という。

警察庁は対策委での議論を経て導入したい考えだ。
ただ、警察職員を含む地方公務員の採用試験の内容を
最終的に決めるのは都道府県の人事委員会。複数の人事委員会は
「就職差別につながる」として、補導歴や家族情報、本籍地を
調べたり面接で聞いたりすることを認めていないといい、
ポリグラフ検査が認められるか不透明な部分もある。

■警官の質確保に危機感

《解説》全国で不祥事が多発したのを受け、国民のための
警察に生まれ変わると誓った2000年の「警察改革」が
根付いていない。警察庁幹部は、このごろの各種の全国会議で
そう繰り返す。十数年がたち、当時の屈辱と約束を忘れつつ
あるというのだ。ポリグラフ(うそ発見器)検査の導入案は、
そんな危機感から出てきた。

改革の進み具合は不祥事の数に表れる。00年に546人
だった懲戒処分を受けた警察官・警察職員は09年に242人に
まで減った。しかし、10年に増加に転じ、12年は400人を大きく
超えた。最も重い処分の懲戒免職は60人を突破し、00年以降
最多。中堅幹部の警部補が夫婦を殺し、証拠隠滅のため
放火したとして逮捕された事件もあった。

不適格者の採用阻止は数年来の課題だ。採用後すぐに
入校させ、警察官の基本を教え込む警察学校で「教官が
資質を欠く者を見抜き、排除している」という。

だが、その教官が学生にわいせつ行為をしたり、骨折させるほど
殴ったりして処分されるようでは話にならない。

警察官・警察職員の大半は地方公務員で、採用試験は地方
公務員法に基づき都道府県ごとに行われる。11年度は全国で
12万5638人が受験し、1万4704人が合格、競争率は
8.5倍だった。過去20年では94年度の26.2倍が最高で、
05年度からは10倍に達していない。

ポリグラフ検査導入には、「受験者が減る」といった警察内部の
懸念に加え、人権上問題ではないかといった批判も予想される。
試験内容を最終的に決める都道府県の人事委員会が認めるか
どうかもわからない。

しかし、警察は及び腰になっている場合ではない。警察庁
警察改革の精神を従来の「国民のため」から最近、「困り苦しむ
国民を助け、不安を抱く人々に安心を与えること」と言い換えている。
本気でそれを目指すなら、ポリグラフ検査など大胆な策の
実現へ向けて動く時だ。


     ◇

〈ポリグラフ検査〉 「ポリ(poly=多数の)グラフ(graph=記録するもの)」。
対象者の呼吸や血圧、脈拍、皮膚の電気反応などを同時に測定、
記録する装置。日本の警察は1956年から捜査に導入。
容疑者らに事件に関する質問をしてデータの変化を見る
科学的検査だが、変化と供述内容の真偽は必ずしも
一致せず、記録が裁判で証拠採用されたことはあるものの、
これだけでは証拠となりにくい。捜査では、供述内容が
信用できるかを判断する目安のひとつとして使っている。

専門の訓練を受けた職員が相手の承諾を得たうえで機器を取り付け、
検査する。
全国の警察で毎年5千件前後実施され、2011年は6026件。

 


コメントです
この話題、多くの方々がツイート等で多くの意見を述べられており、
賛否両論が目立ちますが、検討案としては有効だと思います

確かに、たった一部の警官の不祥事でも全体(母体組織)にまで
飛び火するため、歯止め策として採用時の試験方法の検討
ひとつの方法だと思います


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2012年12月13日

角田美代子容疑者が自殺 尼崎連続変死事件

角田美代子容疑者が自殺 尼崎連続変死事件
日本経済新聞 2012・12・12
兵庫県尼崎市の連続変死事件で、兵庫県警は12日、殺人容疑などで
再逮捕した無職、角田美代子容疑者(64)が死亡したと発表した。
同日午前6時20分ごろ、県警本部(神戸市中央区)の留置場で
首に衣類を巻いたまま動かなくなっているのを、巡回中の県警
留置管理課員が発見。病院に運ばれたが、まもなく死亡が
確認された。県警は自殺とみており、司法解剖して死因を調べる。
美代子容疑者の周辺では昨年11月以降、尼崎市や高松市で
男女6遺体が見つかっている。県警は同容疑者が一連の事件を
主導していたとみて捜査していたが死亡により全容解明は
困難になった。
留置管理課によると、美代子容疑者は
午前6時ごろまで、県警本部3階の留置場で布団の中で
あおむけになって寝息を立てていた。しかし、約10分後、
巡回中の課員が寝息がないことを確認。同6時21分に
留置場内に入ったが、すでに意識不明だった。神戸市内の
病院に運ばれ、同7時15分に死亡が確認された。

美代子容疑者は普段着ている黒い長袖Tシャツの両袖の部分
を首に1回巻き結んだ状態だったとされる。同じ留置場には
連続変死事件とは別事件の容疑者2人が留置されていた。
美代子容疑者の異常に気づかなかったという。

美代子容疑者は10月22日以降、巡回する留置管理課員に
対して複数回「死にたい。どうしたら死ねるのか」などと
自殺をほのめかすようなことを話していた。「寝られない」など
とも訴え、睡眠導入剤を処方されていたという。

美代子容疑者の再逮捕容疑は、親族6人と共謀し、
昨年7月25日ごろから同27日ごろの間、尼崎市の
同容疑者の自宅マンションで、橋本次郎さん(当時53)を
ひもで縛って監禁し、暴行や飲食物を与えないなどして
虐待し殺害した疑い。

橋本さんは岡山県の海中から引き揚げられたドラム缶に
コンクリート詰めにされていた。県警によると、美代子容疑者は
再逮捕容疑について「悪いのはすべて私です」と話していたという。

橋本真佐男・県警留置管理課次席の話 
原因など詳細は調査中。
今後、このような事案が起こらないよう努めたい。

関連記事です。
県警「監視体制に不備」 尼崎連続変死、
容疑者が留置場で自殺

兵庫県尼崎市の連続変死事件で、県警本部の留置場で
自殺したとみられる無職、角田美代子容疑者(64)
殺人容疑などで再逮捕=について、県警が最も厳しい
監視レベルを敷いていなかったことが12日、県警への
取材で分かった。県警留置管理課は「重大な容疑者を
死亡させてしまい、結果としてミスがなかったとは
言えない」として監視体制の不手際を認めた。
一方、司法解剖の結果、美代子容疑者の死因は
首が絞まったことによる窒息死だったと判明。
県警は自殺とみている。

留置管理課によると、美代子容疑者は県警本部
(神戸市中央区)3階の留置場で勾留。同本部には女性用の
留置場が3部屋並んで設置されており、美代子容疑者は
監視カメラのない3人部屋に収容されていた。
留置場の担当者がいる監視台の正面に位置し、距離は
2〜3メートルだという。
同課によると、最も厳しい監視体制の
場合は監視カメラが据え付けられた1人用の部屋に
収容するという。この部屋は監視台から見て左側。
担当者は監視台の下に設置されたモニター映像で部屋の
内部を確認できる状態とされる。

この部屋について、同課は「監視カメラ付きの留置部屋で、
プライバシーを保つための遮蔽板を取り除いた状態」と
説明するが美代子容疑者の留置に関しては
適用していなかった。

同課によると、美代子容疑者は10月22日以降、課員に対し
計4回にわたり「家族のことを思うと、生きていたくない」
「どうやったら死ねるか」などと吐露。このため同容疑者を
「特別要注意者」に指定し、巡回数を通常1時間4回の
ところ、計6回に増やして監視強化したが、留置方法に
ついては特に変えていなかった。

同課はこうした措置について「留置場には美代子容疑者の
ほかに2人おり、気持ちを落ち着かせられる。
また同居者の協力で(自殺などを)未然に防ぐ効果が
あると判断した」と釈明している。

また留置場を開閉する緊急用の鍵は、日中は課員の休憩室、
夜間から早朝の間は監視台に保管されているが、12日
午前6時10分ごろに美代子容疑者の異変に気づいた女
性巡査長は監視台の鍵を使って入室せず、約5分間
様子を見ているだけだったという。

同課は「重大な容疑者を死亡させるという留置管理上の
ミスがなかったとは言えない。再発防止に努め、
監視体制が適切であったかどうかを検証する」としている。

コメントです
角田美代子容疑者が自殺したようです。
これで、この容疑者生前中はもちろん、
最期の瞬間に至るまで、自己中心的に
自分の意思を貫き通し
人生「勝ち逃げ」で
逃げ切ったと言えるでしょう。

いずれにしても、角田美代子容疑者を公的に
罰則を与えられなかったという事実は、
被害者の皆様の失われた人生、そして命を、
一度ではあきたらず複数回にわたって冒涜した
ことになります。
関係者は再発防止を徹底していく必要がありますね。


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2012年11月06日

日本で図書館利用者が増加、高齢化や不況が影響か

日本で図書館利用者が増加、高齢化や不況が影響か
2012 11 1 朝鮮日報日本語版

インターネットやスマートフォン(多機能携帯電話端末)が
紙の本に取って代わる時代といわれるが、日本では
図書館の利用が増え続けている。

日本の文部科学省が1日に発表した社会教育調査の中間報告に
よると、2010年度に公共図書館が貸し出した本は国民1人当たり
5.4冊と、過去最高を記録した。1970年代には、1人当たりの
貸出冊数は年間1.0冊にとどまっていた。10年度の貸出数は
延べ6億6000万冊、本を借りた人は延べ1億8000万人だった。
特に、小学生への貸出数は1人当たり26.0冊で、3年前の
18.8冊に比べ大幅に増えた。

図書館利用者数の増加は、高齢化に伴う高齢者数の増加と
関連があるとみられている。文部科学省は「団塊の世代の
退職が本格化し、空いた時間に図書館で本を読んで過ごす人が
増えたのではないか」と分析している。
実際に、東京・千代田区の図書館は平日も多くの高齢者が訪れ、
空席がほとんどないほど混雑している。

図書館の利用増は不況の産物だとする見方もある。長期的な
景気低迷に伴う所得の低下で、本の買い控えが進んでいると
いうわけだ。日本の出版市場は1996年をピークに縮小しており、
廃業・閉店する出版社や書店の数も増え続けている。
その一方で、「ブックオフ」などの古本販売店は好調を続けている。

図書館数の増加やさまざまなサービスが利用者を増やしたとの
分析もある。日本の図書館数(学校の図書室を除く)は90年の
2172館から昨年には3274館に増えた。財政悪化や高齢化による
人口減少、少子化で学校など公共施設の閉鎖が続いている中でも、
図書館だけは増えている。図書館側も利用者を増やすため、
閉館時間を遅らせるなどサービスの向上に力を入れてきた。

日本経済新聞によると、東京の新宿区立大久保図書館は仕事帰りの
会社員にも利用してもらうため、2010年度から平日の閉館時間を
午後7時から午後9時45分に延長した。その結果、同年度の貸出数は
3年前に比べ9.2%増えたという。このほか、図書館に置いていない本を
別の図書館から取り寄せるサービスなども行われている。



コメントです

図書館の利用状況の話題です
公共施設の利用が活発になるということは、
商業サイドからみればマイナスかもしれませんが、
情報の共有が進むわけですから、廃棄本が減るなど
他のメリットもあります。
それだけ、社会成熟化が進んでるのかもしれませんね。




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2012年09月17日

ごみ散らかす女子高生らにナイフ…釈放後も公園掃除を続ける男の胸の内

ごみ散らかす女子高生らにナイフ…
釈放後も公園掃除を続ける男の胸の内

産経新聞 2012 9 4
東京都西東京市で8月、公園でごみを散らかしていた女子高生に
腹を立て、ナイフを見せて脅したとして無職の男(60)が
警視庁田無署に逮捕された。
その後、釈放された男は取材に対し「一晩中夜遊びし、
ごみを散らかす子供たちを注意したかった」と動機を説明した。
近隣住民によると、実際に、夜遅くに騒いでごみを放置していく
若者たちは、地域の迷惑の種になっていたという。
ナイフを取り出す行為は決して許されない。
しかし、周囲に迷惑をかけていた
若者の側には非はなかったのだろうか。(大島悠亮)

取り出したナイフに女子高生の悲鳴

捜査関係者によると、8月27日午前6時ごろ、男はいつものように、
ボランティアで続けている掃除をするため、妻とともに公園を訪れた。
近隣住民もラジオ体操のために徐々に集まり始めていた時間だったが、
ベンチには女子高生(15)と男子高校生2人が座り込み、周りには
空き缶や菓子の袋が捨てられていた。
夜中から公園の周りで夜遊びをし、食べ散らかしていたのだった。

このときの様子を、男は取材に対して、こう説明する。

「妻が足下のごみを拾い始めても、3人は散らかったごみの中に
足を投げ出し、黙ってその様子を眺めているだけ。
妻が『掃除するから、足をどけてくれないかな』と頼んでも、
『おばさんは掃除の人?』と聞き返すだけで、手伝うどころか、
足をどかそうともしなかった」

捜査関係者らによると、腹を立てた男は、3人に近づき、持っていた
折りたたみナイフを取り出し、自分の腰の辺りで開き、こう注意した。

「襲われるなよ。こんなものを持っている俺みたいなやつもいる」

女子高生は「きゃあー、怖い」と驚きの声を上げ、2人の男子高校生と
ともに公園から走り去った。

男はそのまま公園に残って掃除をしラジオ体操に参加しようとしていた。
しかし、そこに、数人の制服警察官がやってきて、男にこう告げた。
「あなたですね。ちょっと来てもらえますか」
男はそのまま、田無署に暴力行為法違反の現行犯で逮捕された。

「本来は親や学校が注意すべき」

男は同署で取り調べを受けたが、がんを患っていることなどから、
「留置に耐えられない」と判断され、その日のうちに釈放された。
ただ、同署は今後、男を書類送検する方針だ。

「注意をしようと思っただけ。公園は閑静な住宅街にあるが、
夜中になれば不審者が出るかもしれないし、危険だ。
本来なら、親や学校が注意すべきだが、言わないのだろう。
私がしっかり注意しなければ、と思った」

男は、取材に対し動機をこう説明した。ナイフを所持していた理由に
ついては「仏壇に供える野花を刈り取るために持っていた」と話した。
警視庁によるとナイフの刃渡りは約7センチ。確かに、所持が
銃刀法違反にならない程度のものではあった。

散らかる空き缶、花火のごみ「誰かが言わなければ…」

だからといって、ナイフを持ち出し、脅していいはずはないが、
一方で、男は理由もなく極端な行動をとったわけではなかった。
実は、この公園は以前から若者が夜中に騒ぎ、
ごみを散らかす場所になっていて男は以前からそのことが
腹に据えかねていたのだった。

近隣住民によると、公園では夜になると、若者グループが
遅くまで騒ぐ声が響き渡ることも少なくなかった。
管理する西東京市によると、5、6年前には、「騒音がうるさい」
などの苦情が寄せられたことから、午後10時以降の利用を
控えるように注意喚起する看板が設置されていた。

市の担当者は「その後は、市に苦情は来ていない」と
説明するが、男や住民らによると、いまだに夜が明けると、
ベンチ周辺に空き缶やたばこの吸い殻、食べかすなどが
捨てられたままになっていることが少なくない。特に小中学生、
高校生が夏休みの期間中は、花火の燃えかすなどのごみも
増えるという。男は、こうした状況を見かね、ラジオ体操が
始まる午前6時半の約30分前に掃除を始めるようになった。
多いときにはコンビニエンスストアのポリ袋3つほどのごみを
拾うときもあった。ラジオ体操に参加している近所の女性は
「いつも散らかっているところを片付けてくれて、○○さんには
感謝している」。別の女性も「刃物を出したという注意の仕方が
悪かったのかもしれないが、誰かが女子高生らに言わなければ
ならなかったと思う」と話した。
釈放後も続ける公園掃除「もう注意はしない」…

釈放後も公園で掃除を続けているという男。ある日の朝、掃除を
するところを、記者が話を聞いたところ、こう公園への思いを語った。

「約20年前に肝臓がんを患い、入退院を繰り返していた。
体力を取り戻そうと2年前から始めたのがラジオ体操で、
公園を掃除するのも気持ちよく体操をするためだった」

男はこうも話した。「自分には子供はいないが、よその子供でも、
自分の子供だと思って接したいと考えていた。あの日、
女子高生ら3人に注意したのも、健全な遊びをしてほしかっただけだ」。
ただ、次に同じような状況に遭遇しても、もう注意するのは
やめることにしたという。

「ナイフを出したことが良くなかったというのは分かる。ただ、
どうして出したのか、分かってもらえないままに逮捕されたのが、
非常に悔しい。ああいう若者が増えてもいいのか」

男はこう言うと、さびしそうに公園から立ち去った。


コメントです
この男性、高校生がごみを捨てていることにではなく、
未成年に向かって注意できなくなった、つまり、
自信を失くした年長者に対して、問題提起を
したかったのでしょうね

(男性自身も含めてと思われます)
ところで、ここでも警察の対応のお粗末さが気になりますね。
大津の自殺少年の時の対応にも類似すると思われます。


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2012年08月15日

<九大生体解剖事件>「戦争は人を狂わす」最後の目撃者語る

<九大生体解剖事件>「戦争は人を狂わす」最後の目撃者語る
毎日新聞 8月15日(水)
20120815-00000068-mai-000-2-view.jpg
事件後に描かれたスケッチを使って当時の様子を語る東野さん
福岡市中央区草香江で、金秀蓮撮影
1945年5月、大分、熊本両県境に墜落したB29搭乗の
米兵8人が次々と旧九州帝国大(現九州大)医学部に
運ばれ、やがて死亡した。
連合国軍総司令部(GHQ)が「類例ない野蛮さ」と表現した
「九大生体解剖事件」。医学生として立ち会った福岡市の医師、
東野利夫さん(86)は何を目撃し、何を思ったのか。
「戦争は人を狂わせる。悲惨と愚劣しか残らない」。
67年後の今、東野さんは改めて平和の尊さを訴える。
東野さんは1945年、同大医学部に入学。約1カ月後、
配属された解剖学教室で、事件は起きた。
「手術する場所を貸してほしい」。外科医から解剖学教室の教授に
連絡があった。数日後、米兵の捕虜2人が運ばれてきた。
麻酔がかけられ、肺の手術が始まった。透明の液体が体内に
入れられたが、その液体が代用血液として試された海水
だったことは後に知った。

実験手術だった。軍の立ち会いの下、4回にわたって8人に
上り、うち2回を目撃。無傷の捕虜にも施され、終わると血液は
抜かれ、息絶えた。「ただ不思議で怖くて、緊張して体が固まった」。

東野さんはGHQの調べを受け、裁判の証言台にも立った。
主導していたとされる軍医は空襲で死亡、執刀した外科医も
拘置所で自殺した。

「軍人と医者が残虐非道なことをしたが、れは事件の本質ではない」。
東野さんは独自に調査中、気が付いた。「当時の心理状態は
平和な時代には考えられないほど、おかしな状態だった」。
戦争末期の空気と混乱は医者をも狂わせた。

事件の目撃者が東野さんだけとなり、講演にも力を入れたが、
体力の衰えで数年前から休止した。時代は移りゆくが、平和への
思い、願いに変わりはない。「非戦を誓った憲法9条は必ず
守ること。そして捕虜に対し学内の医師がメスを持ったという
事実を正面から受け止め、母校の敷地に8人の慰霊碑を
造ってほしい」【金秀蓮】

【ことば】九大生体解剖事件

1945年5〜6月、墜落したB29に乗っていた米軍捕虜計8人が、
旧九州帝国大医学部で実験手術を受け死亡した。西部軍司令部は
8人について、広島へ移送後に被爆し死亡したとしたが、GHQの
調査などで発覚。計28人が起訴され、5人の絞首刑を含む
計23人が有罪判決を受けた。



関連記事です。
九大医学部生体解剖事件

九大医学部アメリカ兵生体解剖事件(昭和20年)

日本が敗戦を迎える数ヶ月前のことである.昭和20517日から
62日にかけてこの事件が起きた.アメリカ軍B29爆撃機の
飛行士捕虜
8人が九州帝国大学医学部・解剖学教室で生きたまま
解剖されたのである.これが世に言う「九大生体解剖事件」である.

戦争が激化し,日本全体がアメリカ軍のB29爆撃機による空襲を
受けていた.この事件で犠牲となった8人の
B29爆撃機の
飛行士は,昭和
2055日に大分県・竹田市上空に飛来,
日本海軍の戦闘機・紫電改の体当たりを受け撃墜された
搭乗員たちであった.搭乗員8人はパラシュートで無事に着地したが,
捕らえられて捕虜となった.そして翌
56日,汽車で竹田市から
福岡市の西部軍司令部に送られてきた.まだ童顔の若い兵士たちは
しばらくの間捕虜収容所にいたが,昭和
20517日から
6
2日にかけ,九大医学部解剖学教室に連行され生きたまま
4回の解剖が行われ次々に死んでいった.医学上の実験材料と
して生体解剖がおこなわれたのである.この事件は中国大陸に
おける
731部隊(石井部隊)とともに日本医学史上最大の汚点である.

敗戦によりこの事件の発覚を恐れた軍司令部と九大関係者は
8人の捕虜の死を広島の原爆によって死亡したように隠蔽工作を
おこなった.しかし
GHQに届いた一通の英文の匿名投書によって,
昭和
21713日,突然GHQが九州大学に車で乗りつけ
岩山教授を戦犯容疑で逮捕した。九大関係の逮捕者は5名で,
この生体解剖事件が暴かれることになる.姑息な隠蔽工作は
通用しなかったのである.

昭和215月から極東国際軍事裁判が開廷され,この事件は
昭和
233月から5ヶ月にわたり横浜地裁で審議されることに
なった.そして「生体解剖事件」に関わった軍司令部
16人,
九大医学部関係者
14人が軍事裁判にかけられることになった.
起訴状による罪状は,生体解剖をして死亡させたこと,死体を
冒涜し丁寧に埋葬しなかったこと,虚偽の報告と情報妨害であった.

昭和23827日,横浜軍事裁判所第1号法廷において
判決が下された.ジョイス裁判長は軍司令官・横山勇中将(
59),
軍参謀・佐藤吉真大佐(
49),鳥巣太郎教授(39),平尾健一(39),
森良雄講師の計
5人に絞首刑を言い渡し,4人を終身刑とし,
14人が3年から25年の重労働,6人を無罪とした.
このように厳しい判決が下された.

この「生体解剖事件」は,九州帝国大学医学部・第1外科の
岩山福次郎教授が中心となっておこなわれた.同第1外科出身の
笹川拓・軍医見習士官が生体解剖を発案し,これを西部軍司令部が
許可したとされている.しかしこの事件の真相は,笹川拓・軍医
見習士官が昭和
206月の空襲で死亡し,首謀格の岩山福次郎
教授が逮捕翌日に土手町刑務所で自殺したことから詳細は定か
ではない.岩山福次郎教授が残した遺書には「いっさいは軍の
命令,責任は余にあり.鳥巣,森,森本,仙波,筒井,余の命令にて
動く,願わくば速やかに釈放されたし,
12時,平光君すまぬ」と
書かれてあった.生体解剖が軍部からの命令であったのか,
軍部からの依頼であったのか,あるいは岩山福次郎教授の
意志がどの程度あったのかは定かではない.しかし,どのような
動機であれ,当然ながら生体解剖は人道上決して許されるべき
ものではない.この事件が起きた終戦前4ヶ月の戦局は
米軍が沖縄を占領し,福岡は
B29の空襲により連日甚大な
被害を受けていた.食料が乏しくなっており,また大本営
からは「捕虜は適当に処理せよ」との指令がきていた.
この適当に処分せよの言葉がこの生体解剖の引き金になった.
米軍捕虜の対処に困っていた
西部軍は,九州大学出身の軍医見習い笹川拓が立案した
生体解剖に同意したのだった.破滅寸前の日本,焦土化した
福岡,このような末期的な戦局の中で,米軍爆撃機の飛行士を
争捕虜としてではなく,無差別爆撃を行った戦争犯罪者として
扱ったことが問題をつくってしまった.解剖学教授・平光吾一は
この事件を振り返り,「日本国土を無差別爆撃し無辜の市民を
殺害した上,捕獲された敵国軍人が国土防衛に任ずる軍隊から
殺されるのは当然と思った」と昭和
52年発行の文藝春秋12月号で
その当時の社会背景を述べている.

 しかしたとえ生体解剖事件が軍部の命令であったとしても,
戦争犯罪というよりも猟奇的な事件と感じるのは,
「生きたまま解剖する」という非人道的犯罪が,人間の生命を
守るべき医学部構内で行われたことである.それは法律以前の
問題,人間としての罪,道徳,倫理の問題であった.
また裁判で処罰された者が
29人,生体解剖に動員された医師の
延べ数が
40人,この関与人数の多さから想像できるように,
この異様な犯罪が医学部の中で組織的に行われたことに
戦慄を覚える.このような犯罪が医師というエリート集団によって
なぜ組織的に行われたのかを考える必要がある.事件に
関わった人たちを非人道的と非難し糾弾するだけでは
この事件の本質には届かない.

当時の戦時体制下では,大学は軍部に協力することが
国家総動員法で義務づけられていた.そして軍部に協力しない
教官は罰せられる状況にあった.九大は西部軍部司令部の
指揮下にあった.九大の総長は海軍大将・百武源吾であり,
医学部教授は陸軍の嘱託という立場にあった.もちろん研究の
テーマは軍用医学に関することになっていた.大学職員は軍隊と
同様に
3階級が定められ,各階級に応じて挙手礼が行われていた.

大学医学部は教授を頂点とする封建的社会であるが,戦時下の
上下関係は軍隊と同じように厳しいものであった.この事件を
理解するためには,このような戦時下の社会構造を理解して
おく必要がある.軍司令部や教授の命令は絶対であり,彼らに

逆らえない状況の中で否応なく組み込まれた事件と理解したい.
医学のため,日本のため,様々な理由を自分に言い聞かせて
解剖に応じたのであろう.戦争という異常な渦の中で,
この犯罪はおこなわれたのである.

岩山教授は生体解剖についての記録を残していない.
そのため解剖の目的,解剖の内容は,関係者の口供書から
推測するだけである.岩山教授の目的は何だったのだろうか.
生体実験によって医学の可能性を探りたい気持ちが強かった
のだろうか.戦争中の医学研究の対象は軍用医学であり,
戦争に役立つ研究を行うのが医学部の目的であった.
そのため戦争に傷ついた日本の国民,民間人を救うという
大義名分が彼の動機であったと想像することができる.

日本は連日空襲を受け,外傷治療に必要な輸血が極端に
不足していた.そして輸血に代わる代用血液がその当時の
軍用医学の重要な課題になっていた.岩山教授の専門は
血液に代わる代用血液であり,彼の関心も当然そこに
あったと思われる.そして捕虜に行った生体実験も,血液の
代用として海水を体内に注入する実験が主であった.
人間の血液の代わりに食塩水が注入可能かどうか,肺は
どの程度切除可能かどうか,てんかん療法としての
脳切開法の効果,このような実験が若いアメリカ兵捕虜を
相手に解剖学教室でおこなわれた.そしてその有効性が
調べられた.計
4回解剖がおこなわれ,1回目は全肺摘出,
海水の代用血液,2回目は心臓摘出,肝左葉切除,3回目は
てんかんに対する脳手術,4回目は代用血液,縦隔手術,
肝臓摘出であった。米兵の生体解剖は麻酔下で行われたが,
解剖は病院の手術室ではなく解剖学教室の解剖台で行われた.
米兵は手術中,もしくは手術直後に死亡した。

この岩山教授が行った実験が,軍用医学としてどの程度意義が
あったかは分からない.しかし捕虜を実験動物と同様な扱いで
死亡させたことは確かである.
岩山教授は
731部隊が中国でおこなった人体実験の資料を
入手しており,
731部隊と同じ考えが教授の根底にあったと
思われる.当時,医学部第
1外科の助教授だった鳥巣太郎は,
1回目の生体解剖の後,岩山教授に解剖の中止を
進言している.しかし自分の進退をかけた鳥巣助教授の
進言は受け入れられず,鳥巣助教授は教授に逆らい
3例目以降の解剖には参加していない.しかし皮肉なことに,
岩山教授の自殺により,裁判では鳥巣太郎がこの事件の
責任者として絞首刑の判決を受けることになった.

 戦争という状況の中で,この事件は多くの医師たちの関与の
もとで行われた.生きたまま解剖台に乗せられたアメリカ兵を
前に,医師たちは何を思い,何を考えメスを手にしたのだろうか.
生々しく脈打つ心臓を見つめながら,血液を抜き,食塩水を
注入し,肺を切除し,医師たちはどのような思いで生体解剖を
おこなったのだろうか.

生体解剖事件に加え,進駐軍は解剖された捕虜の肝臓を
宴会で試食した疑惑についても,激しい取り調べをおこなった.
元偕行社病院長ら
5人の関係者が米軍検察官の取り調べを
受けることになった.そして拷問にちかい取り調べを受け
自白の口供書にサインするが,人肉試食疑惑は証拠
不十分により
5人は無実となった.この人肉試食疑惑は
功を急いだ米軍調査官のでっちあげとされている.
いずれにせよ生体解剖事件は日本の医学史上最大の
猟奇事件といえる.医師の良心さえも軍国主義体制の
渦の中に飲み込まれてしまったのである.
軍部,医学部教授という権威主義のなかで,医師としての
最大の恥部を晒してしまった.

生体解剖事件の判決から2年がたった昭和2510月,
朝鮮戦争が勃発するとマッカーサーは政治的配慮から
この事件の関係者全員を減刑とした.
その結果,絞首刑は減刑され,死刑囚はいなくなった.
さらに講和恩赦がおこなわれ,なし崩し的に釈放が

おこなわれた.鳥巣太郎も絞首刑を免れ,昭和291月に
出所している.鳥巣太郎は平成
2年に85歳で他界するが,
人間としての罪を負い,自責の念から逃れることはなかったと
されている。

この事件は岩山教授を中心とした非人道的犯罪と安易に
解釈することができる.しかし,大学という組織が関与した
この犯罪は,むしろ「人間は状況によってどのような行為を
も行い得る存在」であることを直視すべきであろう.
普段は上品なことを口に出していても,その時代の状況,
組織集団の雰囲気に容易に流されてしまうのが
人間なのかもしれない.現在,現役で働いている医師たちは
この事件を知らないでいる.この事件について
当時の関係者を責める気持ちにはなれない.
むしろこの事件が,生命を扱う多くの医師たちの記憶から薄れ,
この事件が残した教訓が忘れ去られてしまうことを恐れる.

なお生体解剖事件と同様に日本の医学が残した汚点の
ひとつである旧関東軍
731部隊は戦後しばらくはその存在が
表に出ないでいた.石井四郎軍医を中心とした
731部隊は
人体実験で
3000人の生命を奪ったとされている.
アメリカはこの大規模な人体実験をおこなった旧関東軍
731部隊の
実験データと引き換えに関与した軍医たちの戦犯を不問としたが,

731
部隊の犯罪はより責められるべきものである.

生体解剖事件については,遠藤周作が小説「海と毒薬」として
昭和
32年に「文学界」に発表され,翌年4月に文芸春秋新社より
刊行された。ちなみに「海と毒薬」というタイトルは遠藤周作が
見舞客を装って九大病院の屋上にのぼり,そこから海を眺めて
いて思いついたとされている.「海と毒薬」は熊井啓監督により
映画化され,昭和
62年ベルリン映画祭銀熊賞審査員特別賞を
受賞している.この事件の詳細については上坂冬子の著書
「生体解剖」(中央公論社,昭和
54年)が最も詳しくまた
信頼性が高い.上坂冬子はアメリカ国立公文館から
この事件の公判記録を入手して本を書いている.

コメントです
九大生体解剖事件についての
記事です。
より、くわしい方の記事を転載させて
いただきました。



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2012年08月11日

キラキラネームに賛否「個性的な子へ」「読めないのは問題」

 キラキラネームに賛否「個性的な子へ」「読めないのは問題」
産経新聞 8月10日(金)
亜人夢(あとむ)、瑠美衣(るびい)、羅偉我(らいが)…。
名付け相談に実際に寄せられた名前候補の数々だ。
こういったアニメのキャラクターのような名前の子供が
増えているという。「キラキラネーム」と呼んで肯定的に
とらえる人がいる一方で、不快に感じて「DQN(ドキュン)
ネーム」と呼ぶ人も。このような名付けの傾向について、
命名研究家の牧野恭仁雄さんと、
京都文教大の小林康正教授に見解を聞いた。
 ■「個性的な子への願い反映」小林康正氏

 ○90年代から増加

 −−なぜ近年、奇抜な名前の子供が増えているのか

 「さまざまな要因が複合しているが、最も重要なのは“個性ある
子に育ってほしい”という個性化願望だろう。常識外れの名前自体は
昔から一定数存在していたが、流行から外れず、しかも人と違って
個性的という名前をうまく付けるのは難しい。それが1990年代
半ば以降、名付けへの情報産業の参入で初めて可能
になった」

 −−具体的には?

90年代に登場した『たまごクラブ』などの妊婦向け雑誌は、膨大な
新生児名を集積し、データベース化して提供した。難読のものも
少なからず含まれる人気名を多数参照し、そこからさらに少し
ずらすことで、個性的な名付けが容易に実現できるようになったが、
難読化も進行することになった」

 −−親の自己満足や教養欠落の露呈として批判も多い

「奇抜な名前は親の社会階層の低さと関連していると言われるが、
学問的に証明された説とは言い難い。何をもって“DQN
(ドキュン)ネーム”とするかの基準もない。
批判にも一定の意味はあるが、どういう名前にすればいいかの
建設的な提言がなく、名付けに悩む親には届きにくいだろう」

 −−読めない名前は不便で、いじめなどの不利益を招くのでは?

 「今後そうした名前が多数派になれば、不利益を被ることも
少なくなっていく。社会生活上もっぱら使われるのは姓であり、
名前の重要性は高くない。逆に覚えてもらいやすいなどのメリットも
ある。そもそも大正から昭和後期という過去半世紀あまりが、
読みやすい名前が非常に多かった例外的な時代だったので、
他人の名前は読めるのが当たり前だとみな思い込んでいただけだ。
日本史をさかのぼってみると、そうした時代は一般的ではない。
今は過渡期だ」

 −−昔から難読名がある

「例えば、武士の実名(じつみょう)は変わった読ませ方が多く、
江戸中期の国学者、本居宣長も『最近は読めない名前が多くて
困る』と著書に書いているほどだ。漢字一字に多くの読ませ方が
あるという日本語の表記システム上、読めない名前は必然的に出てくる」

 ○背景に子育ての変容

 −−公共性の観点で批判もある

 「今の子作り・子育ては地域や社会という公共の干渉から
離れ、父母だけのものとなっている。公共空間ではなく親子の
親密空間のために子供の名前があるのだから、親にとって
キラキラと輝くような名前でないと、子育てが楽しくなくなって
しまう。そうした子育ての変容を考えずに、公共空間を意識して
いない名付けだと親を批判するのは、あまり有意義とは思えない」
(磨井慎吾)


 ■「読めないことに問題ある」牧野恭仁雄氏

 ●不利益生じる

 −−子供に名前を付ける上で大切なことは何か

 「第一に『こう呼びたい』という親の正直な気持ちを表現して
いること。第二に、その子が喜んで使えて、周囲の人に迷惑に
ならないということ。名前は珍しかったり、奇抜だったりするから
いけないのではない。読めないなど欠陥がある名前が問題なのだ。
私の名前の『恭仁雄』は、初対面の人に『くにお』と読んでもらった
ことはない。これは非常につらいことで、先日も旅館に電話で
予約をした際、私の名前の漢字を伝えるのに15分もかかって
しまった。『恭』の字を伝えるのが難しく毎回苦労する。
私に対応してくれる人にも迷惑をかけてしまうことになる」

 −−どういう名前は好ましくないか

 「まず男女の区別がつかない名前は良くない。漢字の読み方が
正しくないのは重大な欠陥だ。例えば、事件や事故に巻き込まれた
時などに個人を特定するのに時間がかかり、とんでもない
不利益が生じる懸念がある」

 ●名前は公共財

 −−個性を表現するため変わった名前を付けるという人もいる

 「名前は漢字を使って付ける。漢字は長い歴史のある、
そしてこれからも長く使われる、日本人にとっての公共財だ。
公共財を使う以上はルールを守るのは当然だ。名付け相談の際に
『その漢字の読み方は間違っていますよ』と指摘すると
『私はそう読ませます』という人がいる。文字の読み方を個人が
変えていいと考えるのは不遜で傲慢なことだ。ルールを守らない
のが個性だと勘違いしている人がいるが、そういう思いが親から
子に伝わってしまったら大変だ」

 −−ユニークな名前が花盛りだ

 「自分の子供をおもちゃにしているとしか思えないような乱暴な
名付けが増えている。学校の中で自分の名前が呼ばれるのを
嫌う子供は少なくないと聞いている。その子が大人になったとき、
厳粛な席で名前を呼ばれることで失笑を買ったりしたら、精神的に
傷つくことになるだろう。変わった名前を付けることは個性を重視
する新しい風潮だと思い、自分の子供にも、と考える人が多いようだが、
無抵抗な赤ちゃんに問題のある名前を付けるのは残酷なことだ」

 −−いつごろから増えたのか

 「平成になってからぽつぽつ出始めて、ここ10年で爆発的に
増加した。間違った読み方の名前や暴走族の落書きのような
名前に対し多くの人が不快や迷惑を感じる。親が知的でないと
いう印象を与えることにもつながり、社会で生きていく上で大きな
障害になりかねない。子供の将来を考えて名付けをしてほしい」
(櫛田寿宏)

 【プロフィル】小林康正氏(こばやし・やすまさ) 昭和35年、
神奈川県生まれ。52歳。早稲田大学第一文学部卒業、
駒沢大学大学院人文科学研究科社会学専攻修了。
専門は民俗学、身体技法論。京都文教大学総合社会学部教授。
著書に「名づけの世相史」、共著に「課題としての民俗芸能研究」など。

【プロフィル】牧野恭仁雄氏(まきの・くにお) 昭和18年、
東京都生まれ。68歳。これまでに10万件以上の名付け相談を受け、
100万を超える名前の候補にコメントをしてきた名付けの第一人者。
著書に『子供の名前が危ない』『最高の名前にたどりつく名づけの極意』
『はじめての名づけ百科』などがある。


関連記事です。
大手企業役員 「正直キラキラネームの学生の採用ためらう」
当て字や変わった読み方で、マンガのキャラクターのような
個性的な名前の子供が増えている。いつからか、そうした名前は
「キラキラネーム」と呼ばれるようになった。が、親が特別な
期待を込めて付けた名前が、もしかしたら将来、裏目に出て
しまうかもしれない。大手都市銀行の人事担当者は明かす。

「3年ほど前、子会社のキラキラネーム系の男性新入社員が
入社半年ほどで出社しなくなった。間もなくその親が会社に
乗り込んできて、『上司のいじめのせいで子供が出社拒否に
なった』とまくし立て、会社に補償まで求めたのです。
だが、人事が調べても上司に落ち度はなく、男性社員の
被害妄想だっただけでした。
その一件以来、人事ではエントリーシートや面接の際に、
キラキラネームの人にはどうしても厳しくなってしまう。
試験結果が同程度なら、やはり一般的な名前を優先して
採用する。前例があるのに人事は何を考えてんだ、
と責められる可能性があるからです」

なんと、キラキラネームの学生は就職活動で不利だというのだ。
一部の極端な例だけで決めつけることには問題があるが、
このように採用試験の際にキラキラネームを気にするように
なった企業は少なくない。ある大手メーカー役員は、
「いいにくいことだが」と前置きし、
「そういう名前を付ける親御さんの“常識”
はどうしても本人に影響してしまうからね」と語った。


コメントです

最近、知人から聞いた話ですが、
最近の小学校の同級生名簿を
見ると、まるでキャバクラやホストクラブの
「源氏名」が羅列してあるようだ、と

これはあくまでも本人の個人的な
感想ですが、「キラキラネーム」、場合によっては
将来、就職等で不利益をこうむる可能性も
あるのですね。
世相を反映している話題ですので、ここでも
掲載しました。




posted by salsaseoul at 19:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本・社会

2012年07月30日

泉佐野市の高校生自殺 いじめでなく「悪質犯罪」の可能性

泉佐野市の高校生自殺 いじめでなく「悪質犯罪」の可能性
J-CASTニュース 7月30日(月)
大阪府泉佐野市在住の定時制高校1年・川岸朋之さん(18)が
2011年10月、貝塚市で自殺した問題で、中学校の元同級生らから
借用書を書かされたり、窃盗を強要されたりという疑惑が浮上した。
インターネット上などでは「いじめではなく犯罪ではないか」という声も
上がっている。
大阪府警と貝塚署は自殺から約9か月後の12年7月末、
ようやく重い腰を上げ、再捜査を開始した。

■15万円借用書、ひったくりや窃盗強要も

川岸さんは11年10月、貝塚市内の商業施設跡地で首を
つって死亡しているのが発見された。
携帯電話には「自殺の動機がこれって大分情けないな。
16日までに38000円は無理や。仕事もしてないのに。
払えたとしても、なんやかんや話だしてきて取られるのが
目に見えてる。悪魔や」「生きるのがほんまに疲れました。
でももっと生きたかったし。もっとみんなと遊びたかったし。
もっと楽しい事したかった。死にたくない。死ぬのは怖い」など、
金銭を要求していたと思われるメモや遺書のようなものが
残されていた。この文書を見た家族は大阪府警貝塚署に
捜査を要請していたが、11年末に証拠不十分として
捜査を打ち切っていた。

しかし12年7月になって、川岸さんの父親が「息子がひったくりを
強要されていた」と申告し、さらに友人がひったくり強要と
「事情聴取の際、加害者の男子高校生から口止めされ、
嘘をついていた」と証言。
府警少年課と貝塚署が26日から再捜査を開始した。

また各紙報道によると、川岸さんが自殺する約10日前の
11年10月15日、加害者とされる少年グループに15万円の
借用書を書かされていた。加害者は10年7月に川岸さんに
現金2万円を貸しており、この2万円プラス月1万円の利子を
13か月分支払うという内容だった。さらに金を払わせるため、
ひったくりを強要されていた、店のレジカウンターから金を
盗まされていたと川岸さんの友人が証言しているという。

■「大津いじめ問題大きくなり再捜査決めたのでは」

この事件について、「いじめで自殺した」などとされているが、
報道の内容が事実とすると、高すぎる金利や窃盗の強要など、
もはやいじめの範囲を超えていると思われる。

まず借用書の内容についてインターネット上では
「出資法違反ではないか」という見方がある。
出資法には「金銭の貸付けを行う者が、年109.5パーセントを
超える割合による利息(債務の不履行について予定される
賠償額を含む)の契約をしたときは、5年以下の懲役若しくは
1000万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する」と
規定されており、借用書にあった月1万円の利子は違法となる。

ひったくりや金を盗むことの強要については、恐喝罪
(10年以下の懲役)や脅迫罪(2年以下の懲役または
30万円以下の罰金)、強要罪(3年以下の懲役)に
問われる可能性がある。

遺族は捜査打ち切り後に何度も警察署を訪れて再捜査を
求めてきたという。再捜査開始後には報道陣の取材に対し
「以前から話しており、対応が遅すぎる」と話している。
インターネット上では「大津市のいじめ自殺問題がここまで
大きくならなければ再捜査もされなかったのでは」と
いぶかしむ声も上がっている。


コメントです

泉佐野市・高校生自殺事件に関する記事です。
上記にあるように、誰が見ても、大津の事件が
クローズアップされたことによって再捜査が
始まったようですが、該当警察署のこのような
お粗末な対応には本当にがっかりさせられます。
まあ、ここに限らず、該当する学校関係者、
教育関係者、警察、そして加害者の保護者は、
まず、「恥」を知るべきですね。

posted by salsaseoul at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本・社会

いじめはご法度…学校や市教委“隠蔽体質”の背景

いじめはご法度…学校や市教委“隠蔽体質”の背景
産経新聞 7月20日(金)
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【今、学校で】大津の中2自殺(中)

「万引したって言えやー。言わへんかったら殴るぞ」。
大津市の陸上競技場のスタンド席にある通路の鉄柵に、
市立中学2年の男子生徒=当時(13)=は鉢巻きで後ろ手に
縛り付けられていた。同級生ら3人は執拗(しつよう)に
男子生徒に迫った。昨年9月29日の体育祭での出来事だ。

男子生徒はこらえていたが、殴られ続け、泣きながら
「万引しました」と言った。3人のうちの1人は、この様子を
携帯電話の動画で撮影し「やった! 撮れた!」とはしゃいだ。
男子生徒が自殺したのはその12日後だった。

 ◆衝撃的回答16件

「自殺の練習をさせられていた」。男子生徒の自殺から9カ月が
経過した今年7月、自殺直後に実施した全校生徒アンケートに、
衝撃的な回答が16件あったことが判明。
市教委はそれまで、「殴られる」などのいじめがあったことは
公表していたが、「自殺練習」については「伝聞情報」として
公表せず、加害生徒側にも確認していなかった。
その上で「自殺といじめの因果関係は確認できなかった」とした。

学校や市教委の“隠蔽(いんぺい)”には、いくつかの背景
があったことがうかがえる。

いじめに関する著書がある評論家の芹沢俊介氏は
「学校は授業が滞りなく行われるのが正常。いじめが
確認されると、その対応で正常が崩されることへの
恐怖感があり、隠蔽の一因になったのではないか」とみる。
「いじめが起きた以上授業や行事を止めてでも向合うことが不可欠だ」

通学区域外の小学校や中学校への進学を認める「学校選択制」の
弊害を指摘する声もあがる。

大津市でも、隣接区域選択制を導入していた。この制度下では、
人気の違いによって、入学者数に差が出る。
それは、保護者や地域からの学校評価にも直結する。

東京都内の元公立中学校長は「どんな学校も、地域に対して
いい学校に見せたいという思いが強い。特に保護者の関心が
高いいじめは“ご法度”。
そこに隠蔽体質が生まれやすい」と打ち明ける。

元中学教員で鳴門(なると)教育大大学院の阪根健二教授は、
教員の心理的な問題も指摘する。「いじめがあることが汚点
になるという思いがあり、失点を減らしたいという考え方が
いじめに向き合う姿勢を後退させているのではないか」

教育委員会の構造的な問題もある。教育委員は教育の
専門家ではない地域住民から選ばれ、月1〜2回の定例会で
教育行政を行うが、実際に業務を行うのは教育長を

中心とした事務局職員で、多くは教員出身。
「委員会は事務局の決定を追認するだけの名誉職」などと
形骸化が指摘されてきた。今回のケースも、自殺後の委員会で
報告があったにもかかわらず、委員からは質問や意見は
一切出なかった。東京学芸大教職大学院の今井文男
特任教授は「大事故が起きたときこそ、情報公開や調査の
あり方などについて、民間人である教育委員の感覚が
教育行政に反映されるべきだった」と指摘する。

 ◆見えない青写真

男子生徒は、小学校の卒業文集に、印象的だった出来事を
運動会と記し、「中学になったら、この経験を生かし、
体育祭で発揮したい」とつづった。多くの生徒に目撃され、
今回のいじめの象徴的な暴行が、その体育祭で行われていた。
あまりに悲しい。

平野博文文部科学相は17日の会見で「いじめが深刻化する
前に全国の教育委員会から早く文科省に報告を上げて
もらいたい」と話し、国と教委、学校で情報を共有し、自殺を
防ぐ仕組みを検討することを表明した。
だが、その仕組みの青写真は、まだ見えない。


コメントです

大津の中2自殺事件に関する記事です。

posted by salsaseoul at 00:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本・社会

2012年07月29日

高齢者を狙った「ハイハイ商法」とは 被害者の平均年齢は79.5歳

高齢者を狙った「ハイハイ商法」とは 被害者の平均年齢は79.5歳

MONEYzine 7月29日(日)

古くからある悪質商法の一つ、催眠商法。最近も被害が
相次いでいるようだ。国民生活センターは7月20日、
ホームページ上で「SF商法『つられて買ってしまったけど』の巻」を
公開した。72歳の女性が言葉巧みに高額商品を購入させられる
事例を紹介し、注意を呼び掛けている。

催眠商法とは、冷静な判断ができない高揚した雰囲気の中で、
高額な商品を売りつけるもの。狭い会場に人を集め、販売員が
巧みな話術で場を盛り上げながら、「ハイ、ハイ」と手を
上げさせることから「ハイハイ商法」と呼ばれたり、最初に
この商法を始めた団体の名から「SF商法」とも呼ばれる。

同センターは、2010年7月14日にもこの商法についての
注意喚起を行ったが、2年越しの再掲載であることから、
現在も被害が続いているとみられる。

販売される商品は布団類、健康器具、健康食品などで、
金額は20〜50万円くらいのものが多く、最近では
数万円程度のものも増えているという。

被害に遭わないためには、
「無料配布や販売会のチラシ、引換券を配っていても受け取らない」
「販売員や近所の人に誘われても、絶対に会場へ行かない」
「タダより高い物はないと心得る」ことが大切とアドバイスしている。

また、空き店舗を利用した期間限定の店舗や臨時の販売会では、
トラブルが発生した際には連絡が取れないことが多く、架空の
連絡先だった場合は、被害の回復が困難になると解説している。

一方、茨城県は6月28日、この「催眠商法」の手口で高額な商品を
売り付けたとして、ある訪問販売業者を、特定商取引法
(販売目的等不明示など)に基づき、3か月間の業務停止を命じた。
この業者は催眠商法によって、ネックレス、ブレスレット、首巻、
腹巻きの4点セットを22万円で販売していたという。茨城県の
消費生活センターには、2011年12〜2012年4月までに計13件の
苦情・相談が寄せられ被害者の平均年齢は79.5歳だった。

国民生活センターは、契約をやめたい場合はクーリング・オフを、
その期間が過ぎていたとしても契約に納得がいかないときは、
あきらめずに自治体の消費生活センターに相談するよう
呼び掛けている。
(加藤 秀行 、 簗瀬 七海)


関連記事です。

密室商法の現場に潜入、そこから学んだこと

先日、筆者はたまたま密室商法
(催眠商法、SF商法、あるいはハイハイ商法とも言われる)に
紛れ込むことができた。最初はバカバカしくて半身に
構えていたが、実は企業営業にとっても多くの学ぶべき点が
あることに気付いた。

妻の買い物に付き合って出掛けたときのこと、駅前で妻が
ビニール袋入りの黄色いビラを受け取った。
「面白いからあなたももらったら」という妻の勧めで筆者も
ビラ配りの若者に近づいたが、ビラの受け渡しを拒否された。
3度ほど要求すると、若者は「あのお母さんと一緒ですか」と
言いながら、渋々ビラを渡してくれた
(ちゅうちょした理由は後で分かる)。

黄色いビラには「砂糖を10円で売ります」と書いてある。
その20〜30メートル先にある、既に閉鎖したはずの
小さな店の前で、机の上に砂糖袋を並べて10円で
売っているのだ。妻が2人分の代金を支払うと、
砂糖と一緒に1枚の白いビラを手渡された。
先ほどの黄色いビラも、この白いビラも
薄汚れているので、何度も使い回しているのだろう。

魅力的な商品を無料で!

白いビラには「トイレットペーパー、ラップを無料で差し上げます」と
書かれている。主婦ならば店の中に入りたくなるような
殺し文句だ。筆者は店の入り口で20人も入れば一杯に
なる店内をのぞいていた。中では老婦人たちが十数人
立っていて、中年男の説明を熱心に聞いている。若者が来て、
筆者に靴を脱いで中に入れと勧める。
「靴を脱いで入らないと商品をもらえませんよ」と若者は言うが、
筆者は外から首だけ突っ込んで話を聞いていた。

中年男は、当社は通信販売の会社だとカタログを見せながら
説明し、ここにある商品を差し上げますなどと面白おかしく
口上を述べている。30分ほど経過したところで
「これからいよいよ商品を差し上げます」と言う。再び若者が
筆者に近寄って来て、靴を脱いで中に入ることを勧める。
「ただ聞いているだけだ」、「中に入らないと品物をもらえませんよ」、
「品物はどうでもいい」と押し問答した途端、若者は
「どうでもいいのなら帰ってよ」とすごんで体を押してきた。
仕方なく、筆者は興味本位で靴を脱いで中に入った。

いざ、現場に潜入

トイレットペーパー、ラップと次々に品物を無料で渡すのだが、
1品ごとに30分ほどの説明が入る。商品の説明はわずかで、
ほとんどは世間話を面白おかしく話している。とにかく笑わせて
くれる中年男のなまりのある話術に、その場にいた全員が
完全にはまってしまっている。

「家にトイレのある人?」という質問に、老婦人たちは大笑い
しながら手を挙げて「ハイ、ハイ」。「このトイレットペーパーを
使ってみたい人?」、「ハイ、ハイ」、「そのお母さんの声が
一番大きいから1個多くあげる」といった具合に、あちこちで
「ハイ、ハイ」との大声。雰囲気から筆者も手を挙げざるを得ない。
まさに「ハイハイ商法」である。テンプラ揚げ鍋とこし網の
セットや包丁など、いかにも値のかさみそうな品物は盛んに

説明するがなかなか配らない。

しばらくすると小さないすが用意され、座るように促される。
全員座ると中年男の説明にはますます熱が入る。とにかく話が
面白い。気が付くと入り口が紅白の幕で仕切られて、
外界から閉ざされている。密室の状態だ。中の人間に一体感が
生まれるには十分な雰囲気だ。そう言えば、最初の段階で
1人がスッと会場から出て行ったとき、中年男はすかさず
こう言ったのだ。「あの人は昨日もここに来て、ただでたくさん
もらって帰った人だ。僕と目が合ってバツが悪くて出て行った」
(後で判明するが、昨日は開催されていない)

しばらくしてさらに1人が抜けた。中年男は「ああいう落ち着きの
ない人は、相手にしない。残った人は選ばれた人だ」と言った。
否が応でも仲間意識が醸成されつつあった。

靴の下敷きが取り出された。「ひざの痛い人?」、「ハイ、ハイ」、
「腰の痛い人?」、「ハイ、ハイ」、「肩の痛い人?」、「ハイ、ハイ」。
皆、品物がほしいから元気に返事をする。

「この商品を敷くと痛みが取れます、1枚1029円なんて安いでしょう」
「安いねえ」
「洗えば何度でも使えます」「お得ですよ」
「ほしい人?」
「ハイ、ハイ」
「よし、今日は特別500円にしておくよ」「安過ぎるよ」

気が付くと、説明をする中年男の両側に若者が2人ついて、
絶妙な相づちを打ちながら、中年男をサポートしている。
彼らは明らかに訓練されているのだ。全員が競うように
下敷きを受け取る。すべて行き渡ると「内緒で今日は
お金はいりません」「無料ですよ」と語り大きな拍手が出る。

「本当に内緒ですよ。お金を受け取らないと法律違反になるから」
「絶対内緒ね」。老婦人たちはかなり得した気分になって
大満足の様子だ。
彼女らはあたかも同志であるかのような感覚になってきたようだ。

顧客のしぼり込み

入店から2時間ほど経過し、筆者は次の用件があるので
退室しようとしたが、若者にとがめられた。事情を話して
ようやく退室を認められたが、紅白の幕をめくって靴を
はこうとしたところ、外をガードしている2人の若者に

押し戻されそうになった。事情を話して何とか開放された。
数人のビラ配り、店の前で砂糖を売る役、中年説明員、
相づちを打つ若者、外界との間でしっかりとガードする若者、
彼らのチームワークは実に見事である。

ほかの用件を済ませて1時間後に帰宅した筆者を、妻が
「わたしも今帰ったばかり」と迎えた。妻が手に入れた品物は
筆者が退場した時点から増えていなかったが、
妻は退屈しなかったと言う。中年説明員から妻を含む3人に
「あなたたちはもう帰っていい」と言われて退場したそうだ。

妻によると、参加者の中でも若い人たちが追い出されたそうだ。
押しに弱そうな高年配女性10人ほどが残されたらしい。
顧客のしぼり込みだ。そうすると、筆者のような男は彼らに
とってお望みでなく、実は退場されてホッとしたのではないか。

過去同じような経験がある妻によると「最後に、断り難い
状況の中で数十万円する布団などを売りつけられる」そうだ。
翌日、駅に行ったついでに店を確認すると、シャッターが
下りて静かな閉鎖店舗に戻っていた。

コメントです

「ハイハイ商法」(催眠商法・SF商法)の話題です。
現場体験をされた方の記事がありましたので、
参考にさせていただきました。

posted by salsaseoul at 21:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本・社会