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2013年12月29日

2ちゃん、匿名の代償 ライバル作家を中傷…身元ばれて信頼失う

2ちゃん、匿名の代償 ライバル作家を中傷…身元ばれて信頼失う
朝日新聞 2013年12月23日

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ネット掲示板「2ちゃんねる」から今年8月下旬、3万件以上の
会員情報が流出した問題が思わぬ事態を引き起こしている。
相手をののしり、自作自演の書き込みをした人たちがネット上で
次々と特定されている。当の本人たちに何が起き何を思うのか。
■「愚かでした」

気鋭の男性小説家(35)はこの秋、作家仲間や出版社への
おわびに追われた。

作家は2ちゃんねるの掲示板で、ライバル視していた小説家を
「虚言癖がある」と攻撃し、別の小説家の作品が原作の漫画に
ついてはアンケートをした出版社を「打ち切り確定なのに資源の
無駄」と批判。一方自身を「(出版社が)『作家買い』をする
例外中の例外」と自賛していた。

一連の騒ぎでネットで暴言や中傷を繰り返していたことが発覚し、
仕事上の関係先や信頼を失った。

作家は取材に「相手を見下したい、おとしめたいという漠然とした
悪意があった。相手の欠点とみた部分を、一方的に罵倒する
書き込みは快感だった」と振り返る。賛同する書き込みを
見つけると、快感がさらに増したという。

高校卒業後にフリーターを6年ほど経験し、ニートとなっていた
3年目に書いた小説が入賞。作品評価が気になり2ちゃんねる
頻繁にアクセスするようになった。「匿名での書き込みで歯止めが
利かなくなった。愚かな行為でした」

■おびえる毎日

関東地方に住む30代の会社員男性はネットに自分の情報が
さらされないか、毎日おびえている。2ちゃんねる自作自演
10年ほど続けていた。返信が来るのが、ただ楽しかった。

特に不幸話は人を引きつけた。借金がある離婚男性を装い
「死のうと思います」と、架空の身の上話で同情を誘った。

「がんばれ!」「経験を生かして生きろ」。励ましの返信を改めて
読み返すと心が痛む。「弱者のまねをするなんて最低の人間。
ばれたら会社や隣近所にゆがんだ人間と思われる。
仕事を辞めなければならない」

今回の問題について2ちゃんねるのサーバー運営会社(米国)は
ホームページ上に「サイバー攻撃を受け、情報が流出した」と公表。
会員制サービスの情報管理の仕組みを改め、再開するとしている。

記者は流出経緯や匿名投稿者がネット上で明かされている事態に
ついて、運営会社と運営に携わる関係者に計4回、取材依頼の
メールを送ったが、回答はない。

■リスク、もっと意識を

匿名の書き込みが誰のものか、投稿主の身元がわかってしまう
ことをネット用語で「身バレ」という。2ちゃんねるの会員情報
流出から4カ月たった今も、ネット上では誰の書き込みか
特定する動きが続いている。

ネットトラブル研究の第一人者で、多摩大学情報社会
研究所の田代光輝・客員研究員は「名前や住所という
個人情報だけでなく、その人格までうかがえる情報が大量に
流出した初めてのケースだ」と指摘する。

今回は会員情報に加えて、数十万件の書き込み履歴が
流出したことで個人が特定された。ただ、これまでも身近な
人物が情報を漏らすなどブログや掲示板の投稿主が特定
されたケースは多い。
「ネットに匿名は存在しない。そう思って利用した方がいい」

「ネットの記録性にも目を向けて欲しい」と注意を
呼びかけるのは、ネット上のコミュニケーションを研究する
関西学院大の鈴木謙介准教授(社会学)だ。

ネットに記録された情報は拡散し、消し去ることは不可能に
近い。検索も簡単だ。コンビニのアイスケースに入り込んだ
写真など、若者たちによるツイッターへの悪のり投稿が
夏以降、社会問題化。身内に発信したつもりが、拡散した
ケースもあった。経済産業省のキャリア官僚は、東日本
大震災
直後の匿名ブログでの不適切な投稿が、
今年9月下旬に発覚し処分された。

鈴木准教授は「投稿する前に、自分にメリットのある
書き込みかどうか、もう一度、心に問い直してほしい」と
話している。
  (須藤龍也)

■ネット利用、心がけ5カ条
 (1)情報は漏れると心得よ
 第三者の流出事故まで防げない
 (2)匿名なんて、あり得ない
 IPアドレスや履歴……足跡だらけ
 (3)いつか、あなたも狙われる
 過去の情報が特定の材料に
 (4)失敗は闇夜とともに
 夜中は気持ちが大きくなる
 (5)飲んだら書くな 書くなら飲むな
 お酒は判断を鈍らせる
 (多摩大学・田代光輝客員研究員が監修)
キーワード
2ちゃんねる会員情報3万件流出問題> 掲示板の
書き込みを過去にさかのぼって検索できる有料サービス
2ちゃんねるビューア」の会員情報が8月下旬、ネット上に
流出した。3万件以上の氏名や住所、クレジットカード番号
などが含まれていた。同時に会員IDと結びつける情報や
、数十万件に及ぶ書き込み履歴も流出。1件ずつ照らし
合わせることで、書き込んだ人物が次々と特定されている。


コメントです。
2ちゃんねる 「身元バレ」の話題です。
フェイスブックの実名によるプライベート記述発信も
時と場合によっては見苦しいことがありますが、
匿名による傍若無人な書き込みも情けない行為ですね。

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posted by salsaseoul at 21:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本・社会
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