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2013年09月28日

ジンバブエで中国台頭 強制収用の白人農地に翻る深紅の旗

ジンバブエで中国台頭 強制収用の
白人農地に翻る深紅の旗

朝日新聞  2013年9月26日

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中国企業が採掘する金鉱山で警備するジンバブエ人。制服の腕章には
「中華人民共和国 保安」と書かれていた=中央マショナランド州
(ジンバブエ北部)、杉山正撮影

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旧白人農地の手前の工場ではためく中国旗と、ここで働く中国人労働者
チノイ、杉山正撮影

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南部アフリカの資源大国ジンバブエで、中国の存在感が著しく
増している。強権的なムガベ政権が30年以上も続く同国から、
欧米系企業が離れたところに、豊富な鉱物資源や農産物を
求める中国系企業が進出した格好だ。欧米と対立する政権は
中国を歓迎するが、市民の間には反発する声もある。

ハラレから北西に約100キロの農村チノイ。幹線道路沿いには、
収穫が終わり乾期で枯れ草が横たわる地元の農家の畑が続く。

そこに突如、広大な緑の農地が出現した。無数のスプリンクラーが
自動で水をまく。かつてアフリカの「ブレッド・バスケット(パンかご)」と
言われた豊かさを思い起こさせた。

ただ、そこではためていたのは深紅の中国旗。
スーツを着た中国人たちも行き来している。

ここは元々、白人の農地でムガベ政権が強制収用した土地だった。
ジンバブエ政府との契約で「ワンジン」という中国企業が3年ほど
前から運営している。
現地責任者によると、現在は5千ヘクタールで
小麦や大豆、タバコなどを年2回収穫しており、近く8千ヘクタール
まで拡大する予定だ。20人の中国人と500人のジンバブエ人が
働くという。
直接運営する他にも、中国企業は現地農家と個々に
契約するなどして全国に浸透している。

あるジンバブエ政府幹部は、所有する旧白人農地200ヘクタールの
農産品の売却で中国企業と契約する。この企業から無償提供を
受けた肥料や農薬を使い、できたタバコを卸してもらっている。
「中国企業は金払いがいい。もちろん日本企業も歓迎するが、
中国企業と違うことをしてくれるのか」と話した。

一方、商業農場主組合のチャールズ・タフス会長は所有していた
すべての農地を失った。
「自分たちが整えてきた農地。
(中国企業が運営するのは)道理が通らない」と語った。

 ■鉱物資源にも触手

金やダイヤモンド、クロムなどの豊富な鉱物資源に絡む
ビジネスにも、中国企業の進出は著しい。

首都ハラレから北に約60キロ。北部の中央マショナランド州の
未舗装の道を進み、金鉱山を訪ねると、中国製のトラックや
重機がフル稼働していた。警備していたジンバブエ人の
制服には「中華人民共和国 保安」と書かれた腕章。
入り口付近にはムガベ大統領の選挙ポスターが貼ってある。

鉱山からほど近い場所に、中国人技術者が住む簡易な
建物があった。ネギや春菊などの中国野菜の畑もあり、
小部屋で中国人技術者がマージャンをしていた。
12人の中国人が住み込み、150人のジンバブエ人を雇用して
いるのだという。公用語の英語が堪能な中国人はいない。
責任者だという中国人男性は英語で
「ビジネス、グッド。ゴールド、メニー」とだけ言った。

ここで働く鉱員のジョーさん(55)によると、この鉱山の
運営がイギリス系企業から中国企業に変わってから、
待遇は悪化した。「給料も安全性も下がった。
地下200メートルでの作業でも、中国人は落盤対策を
してくれない」。
周辺の金山では中国企業が採掘規模を拡大しているという。

ジンバブエ商工会議所のエコノミストは
「中国による経済植民地化だ。中国系企業下の労働者は
悲劇的だ。まるで奴隷のように扱われている」
と語った。

■欧米の制裁後に関係強化

ジンバブエは元々、英国の植民地。アフリカ諸国の独立が
始まった1950年代以降も少数派の白人支配が続いた。
「民族解放」を訴えて独立闘争を展開したムガベ大統領は、
80年に独立を勝ち取って以来、「国民の英雄」としてずっと
政権の座にある。
中国はかつて、ムガベ氏の独立運動を
支持した経緯があるが、2002年ごろから、経済、軍事の
両面で急速にジンバブエとの関係を強めた。
ムガベ政権が、00年ごろから白人の大規模農地の強制
収用を始め、欧米との関係を悪化させて以降のことだ。

欧米からの経済制裁を受けて苦しむジンバブエは、
「ルックイースト」というアジア重視の外交政策を掲げ、
中国との経済関係強化に活路を見いだした。中国も、
ジンバブエの豊富な鉱物資源と、高い農業生産性に
目をつけ、「古くからの友人」(中国外務省)の立場を
生かして、ジンバブエへの経済進出を加速させた。

欧米は、7月に実施された大統領選で親欧米の
ツァンギライ首相を支援し、政権交代をきっかけとした
経済関係の復活に期待していた。だが、結果はムガベ氏の
圧勝。状況は変わらなかった。

報道によると、ムガベ氏は24日、国連総会が開かれている
ニューヨークで、中国の王毅(ワンイー)外相と会談。
「中国はわれわれが最も信頼できるパートナーだ」と述べた。

日本政府関係者は「西側との関係が悪化した間に中国が
入ってきてしまった。欧米は、振り上げた拳を下ろす
きっかけを探している状態だ」と話す。(ハラレ=杉山正)


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posted by salsaseoul at 18:27| Comment(0) | TrackBack(0) | アフリカ
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