朝日新聞 2013年09月11日00時04分
【モスクワ=駒木明義、ワシントン=鵜飼啓】
シリアのムアレム外相が10日、訪問先のロシアで、
シリアが保有する化学兵器を国際管理下に置くというロシアの
提案を受け入れる考えを表明した。オバマ米大統領も提案を
評価しており、シリアへの武力行使が回避される可能性が出てきた。
9日にロシアのラブロフ外相から提案を受けたムアレム外相はこの日、
ロシア下院のナルイシュキン議長と会談。「昨日のうちに我々は提案に
合意した。アメリカからシリア侵略の根拠を奪うためだ」と述べた。
ロシアの提案は、シリアへの武力行使が回避される前提で、
シリアが保有する化学兵器をすべて国際管理下に置く
▽将来はシリアが化学兵器禁止条約に加わり、すべての
化学兵器を破棄する――という内容。
ラブロフ外相は10日の会見で、既にシリアと共に国際管理のための
具体的な計画作りに着手したことを明らかにした。近日中に計画を
国連安全保障理事会や化学兵器禁止機関に示す考えという。
ホワイトハウスによると、オバマ大統領は10日、キャメロン英首相、
オランド仏大統領とそれぞれ電話で話し合い、提案の具体化で緊密に
協力することで合意した。安保理決議を念頭に、同日中に国連での
議論を始めるという。
提案を真剣に受け止める」などと前向きに評価。
「化学兵器を使わせないという目標を軍事行動なしで達成できるのなら、
その方が望ましい」とも語った。
ラブロフ氏は「ロシアだけの発案とは言えない。米国側との接触を
通じて出てきた」と述べて、米国が武力行使を断念することへの期待を
示した。オバマ氏もロシアのプーチン大統領と意見交換したとしている。
ただ、アサド政権が保有する化学兵器をすべて明らかにするのか、
懐疑的な見方も根強い。米側には「時間稼ぎ」との懸念もあり、
ケリー米国務長官は10日の下院軍事委員会で「(具体的な)
提案を待っているが長く待つわけではない」と述べ、軍事的圧力を
続ける必要性を強調した。
関連記事です。
ロシア、シリアの化学兵器管理めぐり「具体案」を策定中
[モスクワ 10日 ロイター] - ロシアのラブロフ外相は10日、
シリアの化学兵器を国際管理下に置くための「有効で具体的な」
計画の策定に取り組んでいると述べた。
シリア政府と詳細について協議していることも明らかにした。
ラブロフ外相は記者会見で「ロシア側としては目下、有効かつ
明確で具体的な計画案の策定に取り組んでおり、そのために
文字通り今現在もシリア側と連絡を取り合っている」と指摘
国連事務総長や化学兵器禁止機関(OPCW)、国連安保理の
理事国とも協力していく」と語った。
ではなく、米国と接触するなかで生まれた案であるとして
シリアのムアレム外相は10日、米国による軍事介入を回避
するため、化学兵器を国際管理下に置くとのロシアの提案を
受け入れることを明らかにした。ロシアのインタファクス通信が報じて
インタファクス通信によると、同外相はロシアの下院議長に対し、
「前日、ラブロフ外相と非常に実りある協議ができた。ラブロフ外相は
そのなかで化学兵器に関するイニシアティブを提示、夕方には
われわれはロシアの提案に合意した」と述べた
攻撃の根拠がなくなるため、ロシアの提案に合意したとしている。
コメントです。
今回のシリアでの騒動。
湾岸戦争やイラクへの武力行使の時と
比べたら、かなり慎重な各国の様子が
うかがえます。
正直言って、戦争なんて誰だってイヤですし、
湯水のように費用を使っても、たいした
成果が得られていないのが現状ですから。
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