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2013年08月18日

「既読スルー」をストレスに感じる理由とは?

「既読スルー」をストレスに感じる理由とは?
ダ・ヴィンチ電子ナビ 8月18日(日

「KS」という言葉をご存知だろうか。これは「既読スルー」の
頭文字をとったもの。
「スルー(through)なら、頭文字はTだろう!」と思わず
ツッコみたくなるが「既読無視」という言葉とともに流行している。
これは、今や国内ユーザー数4500万人の大人気、無料通話
アプリ・LINEに関する言葉。チャット感覚での素早いやりとりは
魅力的だが、最近では「LINE疲れ」を起こす若者が多く、
特にメッセージを読んだかどうか分かってしまう「既読機能」は
かなりのストレスになっているようだ。即返信しないと、
「KSかよ!(既読スルーかよ!)」と叱られてしまうらしい。
精神科医の香山リカ氏の『生きづらい〈私〉たち 心に穴が空いている』
(講談社)によれば、 現代の若者の間に従来の精神医学の
概念の枠だけで説明できない問題が起きているらしい。周りからの
印象と本人の実感が全く異なる現代人が増えているのだそうだ。
現代人は周りから見れば、友達が多く社交的に見えるのに、
本人は自分を理解している人が居ないという孤独を抱えている。
他人の言葉に敏感で、周囲に合わせたい気持ちが人一番強く、
ストレスも抱えがち。時には「死にたい」「消えてなくなりたい」と
思うこともあるようだ。
これは、他人からの客観的な視線と、主観的な自分の両極性に
引き裂かれた「解離的」な状態だと香山氏は指摘する。
現代人は、周りに合わせている自分と本当の自分の差に
苦しみを覚えやすく、その苦しさから脱するために、異常なまでに
他との繋がりを重んじ、裏切りは許さないのだという。
その原因として香山氏はインターネットの出現を指摘している。
インターネットにおける交流は現代人に「ネット人格」を作ることを
促し、解離のメカニズムを発動させる機会が増やしてしまった。
特にSNSは毎日が同窓会、と言われるように人に背伸びを強いる。
インターネットは人と人との関係を革新的に変え、その結果として、
人の心のありかたそのものを大きく変容させてしまったのだ。
現代人は人との繋がりを強く重んじ、だからこそ傷つけられやすい。
だが、一方で「今の若者は昔とは違う」と強く線引きしても
いけないだろう。「夜遅くまで友達とLINEしちゃうのは、
昔の若者がオールナイトニッポンを聞いて一晩過ごしたのと
似た感覚」という発言をTwitter上で見かけたことがあるが、
昔はラジオを聞きながら人との繋がりを感じたように、今は
LINEで人と密に繋がっているのだ。LINEのグループ機能を
使えば数人のグループ内だけでより密で会話が手軽にできる。
それは時に排他的だが、強い一体感を感じさせるものでもある。
コミュニケーションをとる頻度が増え、問題が起こるきっかけが
増えてしまっているのかもしれない。
今の若者をアブナイと言う前に、若者の心にぽっかり穴が
空いているという事実に目を向けるべきだろう。
あの子の心に空いた穴を埋めるのはアナタかもしれない。

文 = アサトーミナミ
(ダ・ヴィンチ電子ナビより)


コメントです
@モード等の携帯電話でのメール機能が開始されて
14年ぐらいでしょうか( 2013年 現在 )。
それまでは、PCによるメールのやりとりだけだったので、
メールを受けとってから返信するまでの時間差に関して
社会は寛容でした。
ところが、携帯メール開始以後、即返信が必須となり、
逆に返信までの時間の長さが先方との距離の遠さの
バロメーターに
なっていったように思われます。
そして、そこからSNS等が少しずつに広まっていき、
スマートフォンの普及でパソコンの電源を入れなくても
リアルタイムで知り合いの動向を知ることができるように
なり、また、同様に自身の近況も発信することが
できるようになりました。
さて、今日の記事はそんな環境に関して多少疲れが
出てきた内容の記事ですが、もう少し時間がたてば、
そのような環境に振り回されず適度にシステムを
活用する人たちと、そうでない人たちに二分化されて
それなりに成熟していくと思います。



 
posted by salsaseoul at 16:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本・社会
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