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2013年05月10日

復興予算1.2兆円、基金化し流用 被災地外にも

復興予算1.2兆円、基金化し流用 被災地外にも
朝日新聞  2013年 5月 9日

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【座小田英史、古城博隆】東日本大震災の復興予算のうち
約1・2兆円が公益法人や自治体が管理する「基金」に配られ、
今も被災地以外で使われていることがわかった。
全国で林道を約1900キロもつくるなど、約20基金が復興と
あまり関係のない事業に使っている。政府は昨年、復興予算を
被災地以外で使わないことにしたが、基金の使い道を
チェックしていないため、抜け道になっている。

政府は被災地の公共事業や雇用支援のため、2011〜12年度に
約17兆円の復興予算をつけた。しかし、沖縄県の国道整備や
反捕鯨団体「シー・シェパード」の対策費などに使われていることが
わかり、今年度からは原則として被災地以外では使えないことにした。

ところが、朝日新聞の調べでは、約17兆円からいろいろな基金に
配られた約2兆円のうち、約20基金に配られた約1・2兆円分が
被災地以外でも使えるままになっている。

農林水産省が所管する「森林整備加速化・林業再生基金」には
復興予算から約1400億円がついた。「被災地の住宅再建などの
ために材木が必要になる」という理由だ。

朝日新聞が岩手、宮城、福島の被災3県をのぞく42道府県
東京都神奈川県には配られていない)に使い道を聞いたところ、
12年度末までに約400億円が約1900キロの林道整備などに
使われた。残る920億円でさらに数千キロの林道整備や
間伐(木を間引くこと)を進めるという。

全国で学校を卒業して3年以内の人を雇った企業に補助金を
出す「新卒者就職実現プロジェクト」には、復興予算から
235億円がついた。この事業は、厚生労働省の局長級が
天下りしている中央職業能力開発協会の基金で進めている。

ほかにも、震災後に失業した人などの再就職を支援する「
重点分野雇用創造事業」(厚労省)に2千億円、
「住宅用太陽光発電高度普及促進復興対策基金」
経済産業省)に323億円などがついている。

基金は各省庁や自治体が数年かかる事業を進めるため、
予算などから配られたお金をためておく「財布」として
使っている。毎年の決算がなく、財務省のチェックも
届きにくい。基金を管理する公益法人には、各省庁の
官僚が天下りすることも多い。

このため、財務省も基金に配った復興予算の実態を
把握しておらず、各省庁に説明を求めている。今後、
被災地以外への流用が確認されれば、事業をストップ
したり予算を返すよう求めたりする方針だ。

   ◇

〈「基金」による事業〉 基金は各省庁が所管する公益法人
都道府県などが管理・運営している。いったんお金を
ためておき、何年かかかる事業を進めていく。
必要に応じて事業を進められる一方、毎年の決算がないので
チェックが行き届かない。
また、公益法人には各省庁から官僚が天下りすることも多い。

 

posted by salsaseoul at 23:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 東日本大震災
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