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2013年02月22日

ガソリンスタンド廃業相次ぐ 地下タンク改修義務が負担

ガソリンスタンド廃業相次ぐ 地下タンク改修義務が負担
朝日新聞 2013年01月31日

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【鈴木逸弘】ガソリンスタンドが淘汰(とうた)の波にさらされている。
古くなった地下タンクを1月末までに改修するよう義務づけられた
ことで、改修費用を負担できずに廃業する業者が相次ぐ。
最大で2千店が廃業に追い込まれるとの見方もあり、生活に
欠かせない燃料供給網が寸断しかねない事態だ。

■供給網、寸断の恐れも

ガソリンスタンド事業者らでつくる全国石油商業組合連合会の
担当者は「3月の年度末までの店じまいは最大2千店になりそうだ」と
ため息をつく。
スタンドはピークの1994年度に全国約6万カ所あった。
しかし、マイカー離れや燃費向上によるガソリン販売量の減少、
店舗間の価格競争もあり、年1千店以上が閉鎖する状況が15年以上
続いている。2012年度はその倍の水準に増える可能性がある。

減少傾向に追い打ちをかけたのが地下の燃料タンクの改修義務だ。

老朽化したタンクは壁が腐食し、油漏れの危険があるため、設置後
40年が過ぎたタンクは改修が義務づけられたのだ。その改修期限が
今月31日。零細業者を中心に、廃業の申し出が絶えなかった。

業界側は今後5年でさらに3500カ所程度のタンクが設置40年を

迎えて改修が必要になると予想する。帝国データバンクの早川輝之氏は
「閉鎖ペースが加速する可能性が高い」とみている。

■地域で唯一の店、断念

山形県境に近い秋田県湯沢市院内地区。昨年の大みそか、地域で
唯一のスタンド「加藤商店」が静かに店を閉じた。

43年前、秋田市と福島市を結ぶ国道13号のバイパス開通にあわせて
開業した。山形県側のスタンドと10キロ近く離れており、観光客や
運送業者から頼りにされた。加藤俊雄社長(83)は冬場は車の運転が
困難な高齢者らに灯油を配達したりもしてきた。

しかし、タンク改修義務で状況は一変した。

開業時に埋設した3本のタンクすべてが対象になり、費用は総額
700万円ほど。国の補助制度を利用することも考えたが自己負担が
300万円近い。「大金をはたいてタンクを直しても、どれだけ
続けられるか」。結局、期限の1月末までの改修をあきらめた。

老朽化した地下タンクの改修は全国的に進んでいない。消防庁に
よると、スタンドなどの給油施設で、おおむね40年を超えたタンクは
全国で約2万9240本ある。しかし、12年9月末時点で改修
されたのは1万127本で、改修率は34・6%。最も高い島根県で
も64%。急ピッチの改修が進んだとしても、大幅な改修率の
改善は難しい状況だ。

対象タンクが1本しかない沖縄県を除き、改修率が14・2%
(昨年9月末時点)と全国最低だった青森県の石油商業協同
組合は「改修せずに廃業されると、過疎地が多いだけに燃料の
供給ルートが維持されるか心配」という。

利用者の不便さにどう立ち向かうか。スタンドが3カ所以下の
自治体を資源エネルギー庁は「給油所過疎地」と定義しているが、
12年3月末で238市町村あり、拡大中だ。

これまでも長野県南部の泰阜(やすおか)村で、村唯一のスタンドを
運営するJAが08年、地下タンク老朽化で閉鎖の意向を示した際、
村の有志18人が380万円を出資し、スタンドを買い取ったことが
あった。宮城県七ケ宿町は、閉鎖したスタンドを自治体が引き取り、
公設民営で別の企業に無償で貸し付け、再開した例もある。

今回の廃業続出でも、自治体がどう対応するかが問われる。

     ◇

《危険物の地下タンク改修義務》 消防庁は2011年2月の
消防法改正で、ガソリンなどの危険物の地下貯蔵タンクのうち、
設置から原則として40年を経過したものに改修を義務づけた。
タンクの内側を繊維強化プラスチックで覆って補強したり、地下に
埋め込んだ電極に電流を流し、タンク壁面の腐食を防いだりする
対策が求められる。改修の猶予期間は今月末まで。


コメントです。
主要道路沿いにガソリンスタンドが多く
点在する都市部ではあまり実感がありませんが、
地方ではガソリンスタンドは大切なインフラです

国は、地下タンクの補修に関しての補助を、
[3分の2]などけち臭いことを言わずに、審査を
強化したうえで全額補助にすればいいと思います。
その程度の費用は、消化る見込みのない
まんない補正予算」の貼り付け合戦を少し
控えれば簡単に捻出できると思います。


posted by salsaseoul at 00:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本・社会
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