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2012年07月18日

アフガンで「名誉殺人」が急増、女性蔑視のタリバン時代に逆行

アフガンで「名誉殺人」が急増、女性蔑視のタリバン時代に逆行
ロイター 7月17日(火)
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[チャリカール(アフガニスタン) 16日 ロイター]
アフガニスタンの首都カブール北方パルワン州の墓地。
新婚だった娘の墓に頬をあてたサベラさんは、涙にぬれた
顔をぬぐいながら悲痛な叫び声を上げていた。
「私の娘よ。なぜ彼らはあなたをこんなにも残酷に殺したのか」。
娘のタマナさん(15)は、同国で急増する「名誉殺人」の被害者で、
親族に殺害されたという。
名誉殺人という言葉は、家族の名誉を汚したとして、主に
女性や少女が殺害されるケースに用いられる。
アフガニスタン独立人権委員会(AIHRC)によると、同国では
過去4カ月で52人の少女・女性が殺害され、そのうち42人が
名誉殺人の犠牲になった。昨年全体で20件だった
名誉殺人が、今年はハイペースで増加している。

駐留する北大西洋条約機構(NATO)軍の大部分が、2014年末
までの撤退に向けた準備を進める中、活動家や議員の一部からは、
反政府武装勢力タリバンとの和平実現を目指すカルザイ政権が、
タリバン側に加担していると非難する声が聞こえる。

タリバン政権時代の1996─2001年、女性の参政権や教育を
受ける権利は認められず、就労の大半が禁止されたほか、
外出は許可制で男性の付き添いが必要だった。

タリバン政権崩壊で、女性は基本的な権利を取り戻したが、女性の
権利に対する政府の姿勢が後退している兆候がみられている。
カルザイ大統領は今年初め、女性は男性より価値が低く、
殴られても問題ないとする聖職者らの発言を容認している
ように映った。

政府の姿勢について、女性議員のフォージア・クーフィ氏は
「カルザイ氏は変わってしまった。女性の問題は、もはや
彼の優先事項にはない」と批判を強めている。

東部ラグマン州では先週、同州で女性問題を担当していた
ハニファ・サフィさんが、車に爆弾を仕掛けられ死亡する
事件も発生。これらの事案に対し、大統領府
の報道官は、政府は女性問題に取り組んでいるが、
「女性にとって不幸な出来事が起こっている。
政府はできる限りのことを行っている」と強調した。

<強制結婚>

タマナさんは、不倫を疑われた女性が先月公開射殺された
現場からそう遠くない場所で死亡した。この事件では、
国際社会が一斉に非難の声を上げ、州政府もタリバンの
犯行だとしたが、タリバンは関与を否定している。

両親の話によると、タマナさんは今年3月、州都チャリカールに
あるパン店に出掛けた後、戻ってこなかった。ようやく両親が
娘と再会できたのは今から1週間前、病院のベッドに
横たわった娘の遺体を目にした時だった。
葬儀で撮影された映像では、タナマさんの顔には
あざがあり、白いシーツで包まれていた。

サベラさんはロイターに対し、「娘はいつも勉強はやめたくないと
話し、いつか車列を組んで移動するような重要人物になりたいと
語っていた。でも、今は土の中」と、夫に涙を拭いてもらい
ながら娘への思いを打ち明けた。

タマナさんは、いとこからの結婚の申し込みを数カ月にわたって
拒み続けたが、最終的には結婚を強要された。
その後、結婚に不満な態度を隠すことができず、
「反抗的な妻」とみなされ、殺されたという。

チャリカールの警察当局は、タマナさんが故意に毒を盛られた
可能性があるとの見方を示しているが、今月末に検視結果
が出るまでは、はっきりとしたことは言えないとしている。
タマナさん殺害事件では、逮捕者は出ていない。

パルワン州では今年3月以来、タマナさんを含め8人の
女性が殺害されている。

(原文執筆:Amie Ferris-Rotman、Mirwais Harooni記者、
翻訳:野村宏之、編集:本田ももこ)


関連記事です。

アフガン東部で「名誉殺人」、母親と子ども2人が首切られ死亡

[カブール 4日 ロイター] アフガニスタン東部ガズニ州で、
30歳の女性とその8歳と9歳の子ども2人が首をはねられ
殺害された。警察当局は、殺害した犯人は女性の元夫(38)で、
今回の事件は同国で急増する「名誉殺人」とみられると発表した。

名誉殺人という言葉は、家族の名誉を汚したとして、
主に
女性や少女が殺害されるケースに用いられる。

アフガニスタン独立人権委員会(AIHRC)によると、
同国では昨年20件の名誉殺人があったとされ、
今年は3─4月だけで16件記録されたという。

地元警官はロイターに対し、「子どもたちは母親が
殺害されるのを目の前で見た。そのため、子どもたちも
殺されてしまった」と述べた。ガズニ州当局によると、
女性は元夫と1年前に離婚したが、約10年間に
わたり家庭内暴力に苦しんでいた。

警察は男の行方を追っているとしているが、同国では
女性への暴力犯罪が罪に問われないケースが多い。
活動家らは、警察の汚職体質や女性への暴力が
許容される状況を非難するとともに、カルザイ大統領は
女性の人権に対する関心が希薄だと批判している。

コメントです。
あいかわらずこの地域の
男たちの意識の低さには絶句させられます。
少し付け加えますが、女性に暴力を振るったり、
する理由として、精神的に下位にあるために、
少しでも優位に立とうとして女性を拘束したり、

また、最悪の場合虐待に至ります。
つまり、該当地域の男性は基本的に
精神力が弱いようですね。


posted by salsaseoul at 00:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 南アジア・インド周辺国
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