中国に堪忍袋の緒を切らせるな―中国国営メディア
Record China 6月16日(木)7時36分配信

14日、中国の国営メディアは、南シナ海問題において中国は被害者だと
した上で、ベトナムに対し「中国は耐えに耐えた。
これ以上耐えられない状態に追い込むな」と警告した。写真はトンキン湾の油田。
2011年6月14日、中国の国営新華社通信(電子版)は、
南シナ海問題において中国は被害者だとした上で、ベトナムに対し
「中国は耐えに耐えた。これ以上耐えられない状態に追い込むな」と
警告した。以下はその内容。
中国とベトナムの関係は歴史が証明する通り、和すれば互いに
利あり、争えば共に傷つく。歴史の教訓は汲み取るべきだ。
中国は国家利益の問題で、決して譲歩しない。トウ小平もかつて、
「国家の主権と安全を常に最上位におくこと」と言っていた。
中国は平和をこよなく愛するが、武力での脅しには決して屈しない。
砲弾を数発撃ちこんで中国人を屈服させる時代は終わったのだ。
南シナ海問題において、中国は被害者である。
中国は耐えに耐えた。これ以上耐えられない状態に追い込むな。
我々は「南シナ海行動宣言」にのっとり、一貫して話し合いに
よる解決を主張している。武力をひけらかしても、対立が激化する
だけだ。南シナ海の主権が中国にあることは疑いのない事実。
ベトナムも1975年まではこれに異議を唱えていなかった。
1960年と1972年に出版された「世界地図」がその証拠だ。
ベトナムは2006年だけで南沙(スプラトリー)諸島から少なくとも
1200万トンの天然ガスを持ち出している。
他人のものを取っておいて、それでもなお屁理屈をこね、
こぶしを振り回すとは。世の中のどこでそんな道理が通用するのか?
「暴力行為」に出ても良い結果は得られない。
中国はただ抑制しているだけだ。
軟弱でいじめやすいと勘違いしないでほしい。
南シナ海問題は域内だけで解決すべき問題だ。
外部勢力を引き込んだり、介入させたりする必要はない。
かえって問題を複雑にするだけだ。(翻訳・編集/NN)
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南シナ海緊張:中国とベトナム、対立がエスカレート

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南シナ海の領有権をめぐる中国とベトナムの対立が
軍事行動の準備へとエスカレートしている。
ベトナムは大規模な海上実弾射撃演習を実施したのに続き、
1979年の中越戦争以来32年ぶりに戦時の兵役免除者に
関する法令を発表した。中国は今月初めに南シナ海で
空輸部隊を動員した島への上陸作戦演習を行ったことを
公表し、対抗姿勢をあらわにした。
米国も西太平洋を管轄する空母ジョージ・ワシントンが1
2日に横須賀港を出港し、南シナ海方面に移動するなど、
万一の事態に備える動きを見せている。中国の専門家は、
両国が軍事衝突を起こす可能性は当面低いとみているが、
両国の対立はしばらく続くと予測した。
ベトナムは13日、中部の都市ダナンの東40キロの海上で
9時間にわたる大規模な実弾射撃演習を実施した。
また、同日にはグエン・タン・ズン首相が戦時の徴兵免除対象者に
関する規定を盛り込んだ法令に署名した。
15日付中国紙・東方早報は「1979年の中越戦争以来、
32年ぶりの徴兵関連の法令だ」と報じた。
中国側は同法令について、ベトナム政府が内部で軍強硬派を抑え、
対外的には中国に警告を発する狙いがあると分析している。
ベトナムでは、中国が先月末、南シナ海で2回にわたり、
国営石油会社ペトロ・ベトナムに所属する石油探査船の
探査用ケーブルを切断したことで、反中ムードが高まっている。
今月初めにはハノイの中国大使館前で相次いで反中デモが行われ、
ベトナムのハッカーは中国の地方政府のウェブサイトを攻撃した。
中国メディアは、ベトナム軍幹部が「中国が西沙(パラセル)諸島を
武力で占領すれば、陸路で北京を攻撃する」と語ったと報じた。
ベトナムは来月初め、南シナ海で米国との合同軍事演習を行うなど、
武力の誇示を続けるとみられる。
15日付香港紙サウス・チャイナ・モーニング・ポストは、米第7艦隊
所属の駆逐艦が来月ベトナム、タイ、インドネシア、マレーシアと行う
合同軍事演習に参加するため、ダナンに移動すると報じた。
中国は当初、平和攻勢をかけた。
中国外務省の洪磊・副報道局長は14日の定例会見で
「南シナ海の紛争は関連国による2国間交渉によって、
平和的に解決されるべきだ。中国はこの問題の解決に当たり、
武力で相手を脅すことはない」と述べた。
また「当事国以外の国は当事国の直接交渉努力を尊重して
ほしい」と述べ、米国の南シナ海問題への介入をけん制した。
しかし、中国軍部はそれに激怒した。中国のメディア華媒網は、
中国の空輸部隊が今月2日、南シナ海で島への上陸演習を
実施した模様を詳細に報じた。報道は「中国軍が今回の演習で
2000キロ以上を移動し、南シナ海上の島の周辺に到達後、
敵の激しい抵抗を突破し、島を占領する演習を行った」という
内容だった。
中国海軍幹部はベトナムの実弾射撃演習について
「大半は砲弾射撃であり、ミサイルも1970−80年代にロシアで
生産された旧式のもので、脅威にはならない」と切り捨てた。
中国の中央人民ラジオは15日、中国海事局所属でヘリコプター
搭載可能の巡視船「海巡31」(3000トン級)が南シナ海方面に
出発したと報じた。同船は南シナ海の西沙諸島、南沙(スプラトリー)
諸島など紛争地域を経由し、シンガポールに向かう予定で、
ベトナムに対する武力誇示が目的との見方が出ている。
専門家は、両国の対立が武力衝突に至る可能性は低いと
みている。シンガポール国立大学東アジア研究所の
陳剛研究員は「ベトナムは米国を引き込み、多国間交渉で
南シナ海問題を解決しようとしている。内部では強硬姿勢を取るが、
対外的には中国を意識し、調整を図っている」と述べた。
また、北京大の朱峰教授は「ベトナムは軍事的には
中国の相手ではないが、米国を信じ、冒険的な行動を取るならば、
南シナ海で軍事衝突が起きる可能性も排除できない」と指摘した。
コメントです。
ベトナム、中国の南シナ海での衝突状況に
ついての記事を掲載しました。
ところでこの問題、専門家は大きな衝突に
発展する恐れはないとコメントしていますが、
はたして、そんな穏便に収束するでしょうか?
事態はそんなに簡単ではないと思います。
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