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2011年04月24日

集団レイプは無罪 パキスタン、最高裁判決に批判相次ぐ

集団レイプは無罪 パキスタン、最高裁判決に批判相次ぐ

産経新聞 4月24日(日)7時56分配信

【ニューデリー=田北真樹子】パキスタン東部
パンジャブ州の村で起きた集団レイプ事件で、
被告の男6人のうち1人を除く全員が無罪となる判決が、
最高裁であった。被害者の泣き寝入りが常となっている
社会の因習を破り、勇気を持って法的手段に訴えた
被害女性の行動は国内外の関心を集めていただけに、
人権団体は最高裁の判決を非難している。
被害女性は、同州南部の村に住む
ムクタラン・マイさん(40)。
2002年6月、村議会の指示により、公衆の面前で
6人の男性からレイプされた後、裸で街頭を歩かされた。
当時12歳の弟がライバル部族の女性と関係を持った
ことに対する相応の行為として姉のマイさんを
レイプする判断が下された。
この後、マイさんはレイプ犯や指示を出した男らを
訴えた。ラホール高裁は「証拠不十分」で、直接レイプに
関わったとされる6人のうち5人に無罪、1人に終身刑を
言い渡した。事件に関わったのは計14人。1人を除いて
全員が自由の身となった。
これを不服としてマイさんは05年に最高裁に上告。
しかし、約6年を経て今月21日に出された判決は
高裁の判断を支持するものだった。
判決について、パキスタン人権委員会は、
「レイプが横行し、犯罪が報告されずに終わる国で、
この判決は被害者に声をあげるのをとどまらせ、
女性への犯罪を増加させるものだ」と非難した。
「これが私たちの娘の扱い方だ」といった怒りの声が
地元紙(電子版)に掲載されるなど、批判が相次いでいる。
一方で、読み書きもままならず、地方の農村から声を
あげたマイさんの勇気ある行動は、これまで国内外の
称賛を集めてきた。
マイさんはいま、各地から寄せられた支援金で
女子学校を設立して運営している。

関連記事です。

パキスタンでのレイプに対する戦い

Battle against Pakistan rape (ビデオ映像 2分32秒)
パキスタンでのレイプに対する戦い
http://news.bbc.co.uk/player/nol/newsid_6430000/
newsid_6434100/6434153.stm?bw=nb&mp=rm

「16歳のナジーマさんです。
村の男達に捕まって集団レイプされました。
その後、裸のまま道に放り出されたといいいます。
『私はいつまでも忘れられません。
泣きながら目を覚ますこともあります』
この事件が起きた村です。
この家で暴行が行われたということです。
ここパキスタンではレイプはよく起きます。
二時間に一人がレイプされ、
八時間に一人が集団レイプされています。
婦女暴行事件との戦いが難しいのは、
女性に対するパキスタン人一般の態度です。
女性はモノと同じ扱いをされ、
問題が起きれば金で解決できると思っていることです。
被害者の親族達は、別の見解を示しました。
従兄弟と駆け落ちしたということです。
これは部族の名誉を傷つけたことになり、
そこでナジーマを暴行して片をつけたということです。
被告の家族は補償として女を差し出そうとしています。
犠牲になるのはいつも女性です。
こうした部族の掟は非合法ですが、
法律を改正して、レイプを起訴し易くしようとしています。
しかし動きは緩慢です。

(NASREEN SIDDIQI:War Against Rape NGO)
『態度は今も余り変わっていません。
法整備を実現するのは今でも難しいのです』

しかし女性の中には戦っている人もいます。
ムクタ・マイさんは、五年前に集団暴行されました。
部族会議の命令で行われたのです。
それに対し訴訟を起こしています。
彼女は文盲ですが、教育が女性の権利回復に
繋がることを知りました。
350人の子供達がこの学校で読み書きを習っています。

(MUKHTAR MAI)
『私は事件後に警察に行ったんですが、
その時に村の女性達から止めようという動きがありました。
しかし村の外から来た人達が元気づけてくれました』

この事件の教訓ははっきりしています。
法律は味方にはなりますが、
女性も自立の精神を持たないといけないということです」

Trauma of Pakistan's rape victims
パキスタンのレイプ被害者のトラウマ
http://news.bbc.co.uk/2/hi/south_asia/6433357.stm

<参照>
「因習を破るパキスタン女性」米ABC NIGHTLINE
http://ima-ikiteiruhushigi.cocolog-nifty.com/
gendaisekai/2005/03/abc_nightline.html



コメントです。
パキスタンの話題です。
この国では、宗教経典を都合よく解釈して、
傍若無人にふるまう悪習が
未だに
はびこっています。

ところで、次のことはここでも何度もいいました。
「民族の固有文化、そして宗教概念は
 尊重すべきであって、他国が干渉する
 権利はない」
、と。
ですが、それが単にその土地の首長や、
それらの取り巻きの連中にとって
都合のいい既得権にすぎないケースも
よくあるようです。

参考:
上記記事に類似する悲惨な事件について
リンクしておきます。


トルコの「名誉殺人」 16歳少女を親が生き埋め
インド、伝統の犠牲「名誉殺人」 家族が阻む異なる身分の恋愛




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posted by salsaseoul at 18:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 南アジア・インド周辺国
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