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2010年09月01日

<フランス>ロマ国外退去の姿勢強化 国内外から批判

<フランス>ロマ国外退去の姿勢強化 国内外から批判
毎日新聞 9月1日(水)20時31分配信

【パリ福原直樹】フランス国内を放浪するロマ族について、
サルコジ政権が「パリの窃盗の5分の1はロマの仕業だ」
などと指摘、出身国への国外退去を加速する姿勢を強めている。
同政権の姿勢には国際社会から強い批判が出ており、ロマの
出身国であるルーマニアも欧州連合(EU)での討議を要求する
など、問題は広がる一方だ。
仏のオルトフー内相とベッソン移民相は8月30日、「パリで過去
18カ月間、(ロマ中心の)ルーマニア人の犯罪は2.6倍に増えた」
とも指摘。「(ロマによる)窃盗や、しつこい物ごいへの対抗手段」
として今後、より簡単にロマをルーマニアなどの出身国に退去
させる手段を考慮するとした。
仏では7月、国内を放浪する「非定住者」が商店を略奪するなどの
暴動が発生。サルコジ大統領はロマ族などの違法キャンプの
撤去方針を示し、ここ1カ月で約1000人をルーマニアと
ブルガリアに帰還させた。仏政府によると、今年のロマ国外退去者は
すでに約8300人と、昨年1年の約7900人を大きく上回っている。
これには国連などのほか、欧州安保を目指す全欧安保協力機構
(OSCE)も強く批判。サルコジ政権内部からも「人権侵害」との
批判が出始めている。
ルーマニアからの報道によると、同国のバコンスキ外相は
「(仏の姿勢は)問題の根本的解決にならない」として、欧州レベル
での討議を求めた。一方、ルーマニアのロマ援助団体
「ロマ市民連合」は仏製品不買運動のほか、欧州各国の
仏大使館前での抗議活動を呼び掛けている。

 ◇ことば ロマ
インドが起源とされる民族で、欧州には推定で1000万人以上が
在住。ルーマニアやブルガリアを中心とする旧東欧に多く定住する
一方、一部は各地の移動を続ける。欧州では「ジプシー」などと
呼ばれ差別されるが、集団で窃盗などを働き、摘発される例も
報告されている。


関連記事です。
EU:少数民族ロマの対応に揺れる 治安維持か人権尊重か

【ブリュッセル福島良典】

欧州に暮らす少数民族ロマへの対応を巡り、欧州連合
(EU、加盟27カ国)が揺れている。犯罪対策の一環として
約200人のロマを出身国ルーマニアなどに送還したフランスに
続き、多数のロマを抱えるイタリアがEUに国外追放の許可を
求める考えを明らかにした。特定集団の排除による
「国内治安の維持」か、欧州市民として自由に暮らす

「人権の尊重」か。ロマの扱いは欧州に難題を突き付けている。

フランスのサルコジ政権は7月28日、国内にあるロマなどの
違法キャンプ300カ所の撤去や、犯罪者の強制送還を含む
ロマ対策の強化を発表した。8月6日に違法キャンプの撤去を
開始したのに続き、政府は19、20の両日、216人のロマに
帰国費用を渡し、ルーマニアとブルガリアに帰還させた。

これを受け、イタリアのマローニ内相は21日付イタリア紙
コリエレ・デラ・セラで、ロマによる自主的な帰還に任せた
フランスの措置では不十分だと指摘。「最低限の収入や
定住地などの生活条件を満たしていないと判断された
EU加盟国の市民」を国外追放する許可を9月6日の
EU主要加盟国の内相会合で求める意向を表明した。

人の移動の自由は物資の円滑な流通や、通貨の共通化と
並ぶEUの基盤だ。しかし、「国境なき欧州」で増加する
不法滞在者の取り締まりは各国政府にとって頭痛の種に
なっている。「欧州市民の移動の自由」を強調するEUに対して、
ロマ送還国のフランス、出身国のルーマニアともに
「ロマが欧州社会に溶け込むためのEUレベルの計画」の
立案を急ぐよう促している。

ルーマニアとブルガリアは07年1月にEU入りしたばかりの
新規加盟国。「駆け込み加盟」の色彩が濃く、EUは組織犯罪や
政府高官による汚職の摘発を強化するよう両国政府に
求め続けている。両国からフランスやイタリアなどへのロマの
流入は、EU域内の「東西格差」が人口移動という形で
噴出している現象でもある。

ロマ送還には人権団体や国際機関に加え、ローマ・カトリック教会が
抗議の声を強めている。ローマ法王ベネディクト16世は22日、
「人間の多様性」を受け入れるよう説き、フランス政府の措置を
暗に批判した。また、フランス北部でロマ支援に取り組む
神父が抗議の意思表示として勲章の返上を宣言するなど、
ロマ送還への非難がカトリック界で広がっている。





コメントです。
村野瀬玲奈の秘書課広報室 から引用させていただきます)

ニコラ・サルコジー仏大統領の移民政策が非難を呼んでいる。

「サルコジー大統領の心臓発作」発言をアルチュール・エルヴェ
司祭は後悔していて、このような「ものの言い方」は認められない
という批判はカトリック界からもありますが、彼の発言の趣旨
そのものはカトリック界から支持されています。ローマ教皇
ベネディクト16世もわざわざフランス語で「多様な人々を
受け入れること」を呼びかけて間接的にサルコジーの政策を
批判しているくらいです。

私はといえば、上に訳した彼の思慮ある発言にしびれました。


「少しだけでもここに立ち寄って、しばしば
きびしい境遇の中で生まれる幼子たちの
声を聞き、彼らの姿を見て、抱き締めて
やることに手間はかかりません。」


「サルコジー大統領の心臓発作」発言は言わずもがなでしたが、
「大統領殿、治安の責任を少数民族にすべてなすりつけるかわりに、
あなたがナチスまがいの差別的政策の対象にしている少数民族の
幼子を現場に見に来なさい」という強烈な抗議を現場の愛情ある
支援者の言葉として「翻訳」したこの一言だけで、
このアルチュール・エルヴェ司祭の人間性とその気持ちは
痛いほど伝わってきました。私はこの司祭を断然支持します。

さらに、アルチュール・エルヴェ司祭が勲章を返上するのは、
国家から授与された勲章の使い方として最高だと思います。
勲章の使い道としてはこれしかないですね。笑

勲章を返上する相手が、
差別と歴史修正主義と憎悪扇動を禁じる法律(4)(フランスでの適用例)
という記事でも書いたように、人種差別発言で罰金処分を食らい、
今もサルコジー大統領とともにナチスまがいの差別的政策を
実行中のブリス・オルトフー(Brice Hortefeux)内務大臣ですから、
あまりにもはまりすぎです。

さて、このようなカトリック界からのサルコジー批判が決して
フランス社会と国際社会の良識の中で例外的ではないことは、
今回アルチュール・エルヴェ司祭の発言を読むために私が
選んだ保守系マスメディアの中の記事がサルコジー批判の宗教界や
政界からの声を惜しみなく伝えていることに象徴されています。

(転載ここまで)





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posted by salsaseoul at 23:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州
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