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2009年07月23日

人民元切り上げから4年 金融危機で力

人民元切り上げから4年 金融危機で力

7月23日18時7分配信 産経新聞

 
中国人民銀行(中央銀行)が外国為替への管理フロート
(変動相場)制の導入と、約2・1%の対ドル切り上げを
突然発表した2005年7月の「人民元ショック」から21日で
4年。膨大な貿易赤字を抱える米国からの政治的な
通貨切り上げ圧力に屈した点で、1985年9月の「プラザ合意」
で日本が味わった「円高局面」と共通するところがある。

 切り上げ後、21日までの4年間に人民元の対ドルレート
上昇率は21%に達したが、推移をみると「元高」傾向は
米サブプライム住宅ローン問題が深刻化し始めた昨年6月に
ほぼストップしている。金融危機を機に、米国からの圧力という
「政治相場」を押し止め、中国は元相場を再び自らの管理下に
収めることに成功したといえそうだ。円高に振り回された日本経済の
苦難とは一線を画す。

 みずほ総研の鈴木貴元・上席主任研究員(中国駐在)は
「金融危機が中国経済にとっても人民元にとっても、歴史的な
転換点になる」と話す。

 今年6月末に2兆1316億ドル(約200兆円)に達した
外貨準備高で、総額1兆6千億ドル前後の米国債とモーゲージ
(不動産担保)債を保有する中国は、いわば米経済最大の
スポンサーだ。いかに対中貿易赤字が深刻であっても、
金融危機下のオバマ政権にとって米国債とドルを買い支え続けて
もらいたい中国にいま、元高圧力をかける政策は得策ではない。

 訪中したロック商務長官が15日、北京での講演で「中国が
人民元レートの柔軟化と、いっそうの市場開放を進めれば
世界経済回復の助けになるだろう」と述べたが、ブッシュ政権時代の
ポールソン財務長官が政治圧力を巧みに使いながら進めた
元高誘導とは異質な「懇願」に近い。

 温家宝首相はかねてから「危機のときこそ危(危機)を機(チャンス)
に変えろ」と号令をかけている。いまこそ「元の国際化のチャンス」と
考えている。2020年までに上海を国際金融都市にするとの
目標達成にも元の国際化は欠かせない。

 ただ、上海対外貿易学院の陳子雷副教授は「中国は
ハードカレンシー(国際兌換通貨)化やドルと並ぶ基軸通貨化を
めざしてはいない」とみている。為替レートを含む金融自由化で
経済を市場の「見えざる手」に委ねる政策は、「社会主義市場経済」
という特殊な中国の一党支配型の経済体制に楯(たて)突く懸念があり、
米国で起きたような金融危機を防ぐ手だてを失うと共産党が危惧(きぐ)
しているからだ。

 まして基軸通貨として世界経済に責任をもつほど、中国は
寛大ではないし、実力もない。

 4年前に導入された「管理フロート制」は人民銀が当日の
基準値を決め、上下0・3%(07年5月に同0・5%に拡大)
でしか取引できない「管理」された相場だ。金融危機で世界経済に
おける発言力を相対的に高めた中国は、市場動向に左右されずに
当局が有利と判断した為替レートを維持する戦略を簡単には
放棄しないだろう。

 27日からワシントンで開かれる「米中戦略経済対話」の
オバマ政権との初会合で、貿易不均衡の是正や元相場を
めぐる協議が行われたとしても、もはや米国側に主導権はない。

 金融危機の原因を「行き過ぎた資本主義」と考える中国。
一見、どこか矛盾しているように見えた「社会主義市場経済」だったが、
これを次なるグローバルスタンダード(国際基準)として受け入れざるを
得なくなる時代が来るのかもしれない。(上海 河崎真澄)



コメントです。


最近、「 人民元がドルを駆逐する 」 という話題が巷で
飛び交っています。

その根拠を、簡単に数字で説明すると、

@ GDPについて (
08年)

1.   アメリカ   14兆2000億ドル   
2.  日本      4兆9237億ドル  
3.  中国      4兆4016億ドル  

アメリカと中国の差は約3.7倍。


A 軍事費について (08年)

1.アメリカ 6070億ドル 
2.中国    849億ドル

3.フランス  657億ドル

4.イギリス  653億ドル 
5.ロシア   586億ドル
6. ドイツ   468億ドル 
7.日本    463億ドル
 


B 外貨準備高について (08年)
 
1. 中国    2兆1300億ドル
2. 日本    1兆1550億ドル

3. EU       5570億ドル




( これらの項目は目安であって、経済専門家の方々からは
  お叱りを受けそうですが、あくまでも一般の方々にわかり
  やすく説明するためのものです。 念のため   )



さて、上の3つの比較を見てみると、現時点では機軸通貨・ドルを
持つ米国との国力の差は歴然ですが、それでも、ここ数年の経済
発展によって台頭してきた中国の国力はかなり巨大なものといえます。

それに、上の通貨単位はすべてドルです。つまり、それぞれの国内での
標準物価に換算すれば、例えば月30万円で米国と中国ではそれぞれ
何人の兵士がまかなえるかを考えてみてください。
すると、軍事費の差も、数字だけを比較するより、実質の予算内容は
かなり圧縮されると思います。

このように、
「 人民元がドルを駆逐する 」まで話を飛躍させてしまうと
かなり端的な印象を受けますが、それでも、人民元が世界通貨の中で
かなり力をつけてきたことは明らかな事実です。




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posted by salsaseoul at 18:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 中国・台湾
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