

【9月30日 AFP】精肉店を営むエリザベット・キュレ
(Elisabeth Cure)さんは今月後半に入り、伝統的に
肉食を好むフランス人の食生活を変革しようと活動している
「急進的ビーガン(完全菜食主義者)」グループの投石で、
パリの南西50キロに位置する静かな町、サンタルノーアンイブリン
(Saint-Arnoult-en-Yvelines)にある店の窓ガラスを
割られる被害を受けた。
キュレさんがAFPに語ったところによると、投石があったのは
午前3時ごろで、店の上階で就寝中だったキュレさんは驚いて
目を覚ました。ここ1年、フランス各地で起きている似たような
事件と同様に、店頭には「(家畜への)弾圧をやめろ」と
いう示威的な落書きが残されていた。
「これで急進的ビーガンの仕業だと分かったのです」
精肉店に対するビーガンの襲撃や脅迫がこのように
過激化したため、全国1万8000店が加盟している
「フランス食肉専門店・食肉ハムソーセージ専門店・総菜店
連盟(CFBCT)」は6月に緊急事態だと表明し、
政府に保護を要請した。ジャンフランソワ・ギアール
(Jean-Francois Guihard)会長はAFPに
「今年に入って17軒の精肉店が店の窓を壊された。
破壊行為は何十回もあった」と話した。
また「国は何らかの措置をとる必要がある」とした上で、
精肉店を脅かす活動を「一種のテロ」と批判した。
フランスの食肉消費は、健康へのリスクや価格上昇、
アニマルライツ(動物の権利)への意識の高まりを
要因として1990年代末から徐々に減少しているものの、
多くの人は引き続き堂々と肉を食べている。
ただ、少数派の急進的なアニマルライツ擁護団体は、
畜産業界や食肉業界の動物虐待や残虐行為をことさら
強調することで、食生活を転換させようとしている。
■和解見えぬ一方、完全菜食主義も支持広げる
従来こうした団体はパンフレットの配布やデモなどの
活動をしていたが、ここ数年は食肉処理場に不法侵入したり、
食肉加工プラントに血のりをまき散らしたりといった
直接行動に出るようになっている。
このところの精肉店襲撃について責任を問われた団体は
今のところないが、「L214」や「269ライフ・フランス
(269 Life France)」、「ブシェリー・アボリシオン
(Boucherie Abolition、肉屋廃止の意)」などの団体は、
強硬な働きかけを行う戦術の先頭に立っている。
ブシェリー・アボリシオンと269ライフ・フランスは9月22日、
全国各地の精肉店の前でデモを実施した。パリ市内で
子豚の死骸を持ってデモを行った活動家の一人は、
精肉店の窓ガラスを割ることを非難せず、
「いざとなったら刑務所に入る覚悟はできている」
「われわれの活動で制限されているのは
対人暴力のみだ」などと語った。
家畜飼養や食肉処理で生計を立てている人々と、
動物の大量殺害を止めさせようと活動している人々の間で、
衝突が発生するリスクは高まりつつあるようだ。
南部モンペリエ(Montpellier)にある
ポールバレリー・モンペリエ第3大学
(Paul-Valery University Montpellier 3)の研究者、
マリアンヌ・セルカ(Marianne Celka)氏は、
両者が和解する可能性は「ない」との見方を示した。
ただ、大手スーパーの精肉売り場の向かい側に
「100%ビーガン」の食品売り場が設けられている事例も
あると指摘し、ビーガニズム(完全菜食主義)は
フランス国内で支持を広げつつあると述べた。
(c)AFP/Guillaume DECAMME
フランスのビーガンが暴れている
話題です。
しかし、私的な意見ですが、
世界一個人主張が強いフランス人。
いくら言いたいことがあるといっても、
法に触れる行動を行ったうえで
アウトでしょう。
統治国家なんだから。
だったら自分の主張が通るように
写真に掲載されている女性も
ただの愉快犯に見えてきます。
品格を保って日々過ごしていきたい
ものです。