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2018年02月25日

使い捨ての医療器材、リサイクルへ 医療費削減も期待

朝日新聞  2018年2月3日

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手術などで用いる使い捨て医療器材のリサイクルに向け、
医療業界が動き始めた。昨年国が制度を作ったのを受けて、
メーカーや滅菌業者が協議会を立ち上げ、普及に取り組む。
新品なみの品質を持つ安価な中古品が広がれば、
医療費削減につながる可能性がある。

協議会は、米国の医療器材リサイクル大手の日本法人を
含む9社で結成。東京で2日会見した松本謙一理事長
(サクラグローバルホールディング会長)は、
「目的は医療製品の有効活用や安全管理。
医療廃棄物の削減にもなる」と語った。会員企業は、
早ければ今春にも製造販売のための承認を申請、
2018年度中に第一号の販売を目指すという。

腫瘍(しゅよう)などを切除する電気メスの電極や、
骨を切るのこぎりの刃などの器材は、メーカーが
添付文書(説明書)で使用を1回限りと定めたものが
少なくない。感染や機能の低下を防ぐためだが、
あるタイプのカテーテル(細い管)は
約20万円するものもある。

一方、医療者側には「洗浄、滅菌すれば使えるものがあり、
もったいない」との声も強い。厚生労働省は昨年7月、
使い捨て器材を再製造する制度をつくった。
業者は回収した使用済み器材を分解、滅菌。
新品と同等の清潔さや品質を証明し、国の承認を

得れば製品として販売できる。

協議会は当面、医療機関に制度や中古品について
情報提供を進め、リサイクルで必要になる技術などの
勉強会を開く。

発足メンバーの医療器材販売会社ホギメディカルに
よると、国内の医療機器市場は約2・7兆円。
使い捨てタイプは約1・5兆円あり、うち約1割が
リサイクル向きだという。リサイクルは米国や
ドイツが先行、米国では新品の5〜7割の価格という。

ただ、器材の材質や形によって洗浄、滅菌の
しやすさは違う。品質の証明をどこまで国から
求められるのかも不透明だ。
再製造のコストがかかり過ぎれば普及しない恐れもある。

厚労省がリサイクルを認めた背景には、医療機関の

独断で滅菌して再使用したケースが相次いで
発覚したことがある。添付文書は強制力がなく、
一般的に安全性を確保すれば、医師の裁量で文書に
沿わない使い方もできる。だが、07年に神奈川県で
起きた院内感染では、使い捨て器材の再使用が
影響した可能性が指摘された。安全性の観点から
厚労省は添付文書に書かれた使い方を守るよう、
再三通知してきた。

だが、15年には、神戸大学病院や東京医科歯科
大学病院で再使用が判明。
昨年も、大阪国際がんセンターなど関西の複数の
医療機関で明らかに。
同センターは15年以降だけで435件にのぼった。
最も多かったのは電気メスの電極で一つ約2万円だった。

同センターは再発防止を徹底している。
手術室が並ぶフロアでは使用済み器材が入ったゴミ箱が
次々と運ばれる。その一つには血管や組織を
つなぎとめるための器材が10個ほど。
一つ数万円するが医療廃棄物として扱われる。
手術では多数の器材が使われ、
「滅菌すれば使えそうな物もあるが仕方ない」と
職員はいう。

国際医療福祉大学大学院の武藤正樹教授は
「より安全な再製造品が使われれば、器材の
再使用が減っていくのではないか」と期待を口にする。
一方、全国の国立大学病院の担当者でつくる団体は、
使い捨ての器材を複数回使用できるようにした方が
医療費の大幅な削減を期待できる、と主張している。



コメントです。
医療器材の再生利用の話題です。
このあたりの試みはとても興味深いですね。
まず、市場を確保したいために安全性を盾に
反対する器具メーカー。
国の方針はもちろん医療費削減。
そして医療現場ではコスト削減のため
違法な自主再利用。
ひとくちに再利用の促進といっても
モノによっては再生処理加工したほうが
コスト高になる場合もありますが、
国、メーカー、そして医療機関が
しっかりと連携して可能性を広げてほしいですね。






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posted by salsaseoul at 02:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 医療
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