【9月24日 AFP】イタリア・ローマ(Rome)の裁判所で、
未成年の少女を買春した被告に対して、女性の尊厳に関する
書籍30冊をその少女に買い与えることを命じるという珍しい
判決が出された。イタリアのメディアが23日伝えた。

被告の男(35)は禁錮2年に加え、売春をしていた15歳の
少女に対して、英女性小説家バージニア・ウルフ
(Virginia Woolf)の小説やアンネ・フランク(Anne Frank)の
日記、米詩人エミリー・ディキンソン(Emily Dickinson)の
詩集などを買い与えるよう言い渡された。
さらにフェミニズムをテーマにした映画作品2本も提供するよう
命じられた。

ローマの高級住宅街パリオリ(Parioli)地区で14歳と15歳の
少女2人をあっせんしていたローマを拠点とする売春組織の
捜査が2013年から行われ、今回の裁判につながった。

最新の判決文は23日の時点では公開されていないが、
全国紙コリエレ・デラ・セラ(Corriere della Sera)は
「判事は少女に、彼女が受けた本当の『被害』は女性としての
尊厳が損なわれたことだと理解する助けとなる救済措置を
選んだようだ」と報じた。

一方、判事が被告に購入を命じた書籍に自身の著書が
含まれているベローナ大学(University of Verona)の
アドリアナ・カバレロ(Adriana Cavarero)教授(哲学)は、
判事はそれらの書籍を被告に読み聞かせる方が良かったと
同紙に語った。

「思春期は内省をする時期ではなく、被告の男性がしたことの
ほうがはるかに悪質だ。故意に未成年者との性行為に
金銭を払った大人なのだから」とカバレロ氏は述べた。
(c)AFP