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2016年07月18日

新型出生前診断、3万人超が受診 臨床研究3年間で集計

朝日新聞 2016年7月16日

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妊婦の血液からダウン症など3種類の染色体異常を調べる
「新型出生前診断」の臨床研究を実施している病院グループが
16日、導入から3年間で計3万615人が検査を受け、
1・8%に当たる547人が陽性と判定されたと発表した。
確定診断のため、おなかに針を刺して採取する羊水検査などで
染色体異常が確定した417人のうち94%に当たる394人が
人工妊娠中絶を選択したという。

集計によると、陽性と判定され羊水検査を受けた458人の
うち91%に当たる417人が染色体異常と診断され、高い精度で
判定できることがわかった。一方、陽性と判定されたうち89人は
羊水検査を受けず、その多くは死産だとみられる。89人の中の
13人は研究から離脱し、人工妊娠中絶を選択したケースが
含まれるとみられるという。

94%が中絶を選択したことについて、病院グループ事務局の
関沢明彦・昭和大教授は

「当事者たちは悩んで苦渋の決断をしている。

最終的な判断は尊重されるべきだと考える」と話した。

新型出生前診断は十分な情報がないまま中絶が広がれば、

命の選別につながりかねないとの指摘もあり、2013年4月、
適切な遺伝カウンセリング体制を整備するなどの目的で
臨床研究として始まった。対象となるのは、他の検査で
染色体異常が疑われるケースや出産時の年齢が35歳以上の
妊婦で、20万円程度の自己負担がある。

日本産科婦人科学会の 指針に基づき日本医学会が認定した
施設で実施され、現在は71施設が登録されている。
病院グループへの参加は1年目の37施設から現在は66施設に
増加。 検査を受けた妊婦も1年目の約8千人から3年目は
約1万2千人と大幅に増えた。さらに同グループに参加して
いない認定施設でも検査は実施されている。関沢 さんは
「臨床研究としての目的は終えつつある。一般の診療への
移行に向けて、議論すべき時期にきている」と話している。
(南宏美)


コメントです
2013年4月に実施開始された新型出生前診断の話題です。
3年間経過して資料も集まったようで、実状の発表が
ありました。
本文にもありますが、

「当事者たちは悩んで苦渋の決断をしている。

最終的な判断は尊重されるべきだと考える」

これが実状でしょうね。



posted by salsaseoul at 10:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 医療
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