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2016年07月06日

快楽中枢への刺激、免疫力高める可能性 研究

AFP 2016年07月05日

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快楽中枢への刺激、免疫力高める可能性 研究
フランスパンの中に巣を作ったハツカネズミ。東京都内の井の頭自然文化園で
撮影(2008年1月6日撮影、資料写真)。(c)AFP/Yoshikazu TSUNO

【7月5日 AFP】マウスの脳の快楽中枢を人工的に刺激すると
免疫力が高まるとの研究論文が4日、英医学誌
「ネイチャー・メディスン(」に発表された。プラセボ(偽薬)の
効力を説明する一助となる可能性のある結果だという。

論文の主執筆者で、テクニオン・イスラエル工科大学医学部の
アスヤ・ロールズ助教は「好ましい期待に関連する脳の部位を
活性化させることが、病気に立ち向かう体の働きに影響を及ぼす
可能性があることを、今回の結果は示している」と話す。

今回の研究成果が「病気を治すために脳の潜在能力を利用する
新薬の開発につながる日が来るかもしれない」と、
ロールズ助教は述べた。

有効成分を一切含まない偽薬であっても本物の薬だと信じて
服用すると、人間の脳の快楽をつかさどる報酬系を活性化
できることは以前から知られていた。

ロールズ助教は、AFPの取材に「だが、これが肉体の健康に影響を
及ぼす可能性があるかどうかは不明だった」と語った。

また、実際に免疫反応が強化されるとしても、その場合に
免疫信号が体中に伝わる正確な仕組みも科学的に
解明されていなかった。

ロールズ助教と研究チームは、マウスの脳の報酬中枢にある
特定の細胞を刺激した後、そのマウスから採取した免疫細胞を
致死性の大腸菌にさらして培養した。

論文によると、これらの免疫細胞は、細菌を殺傷する効力が
通常の免疫細胞の2倍以上高かったという。

研究チームは次の実験で、これと同じ免疫細胞を
別の複数のマウスに接種した。

30日後、この新たなマウス群も同様に、感染症の撃退に
成功する確率が通常の2倍以上高かった。


■摂食と性行動

免疫を高める信号は「腹側被蓋野(ふくそくひがいや)」
と呼ばれる脳の部位から発せられる。この部位には、
気分を変える化学物質のドーパミンによって作動する
報酬系がある。

マウスや人間が、おいしい食事や性的接触による快感を
近い未来に体験できると知ると、脳スキャン画像では
この部位が明るくなる。

腹側被蓋野から発せられる免疫向上の指令は、危機的
状況での急な反応に関与する交感神経系を経由して体中に

送られ、細菌と闘う免疫反応を誘発することが
今回の研究で分かった。

今回の実験で観察された関連性では、進化的圧力が
重要な役割を果たしている可能性があると
研究チームは推測している。

摂食行動や性行動によって、個体は細菌にさらされる」と
ロールズ助教は説明する。「報酬系が活性化されると
同時に免疫が高まるとすれば、進化上の利点が
もたらされると考えられる」

研究の次の段階では、この因果関係を再現できると
考えられる分子を見つけるためのマウス実験を実施する
予定だ。これらの分子は、薬剤として利用できる可能性がある。
「これらは、新たな治療標的として使用できるかもしれない」と、
ロールズ助教は指摘した。(c)AFP/Marlowe HOOD


posted by salsaseoul at 02:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 医療
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