home003.gif

2016年06月07日

「死にゆくビジネス」 衰退する犬肉産業と転業への希望 韓国

AFP 2016年06月06日 12:16 発信地:ソウル/韓国

201606072.jpg
「死にゆくビジネス」 衰退する犬肉産業と転業への希望 韓国
ケージの中から外を見る犬。韓国・原州市にある飼養場で
(2016年4月27日撮影)。(c)AFP/Ed Jones


【6月6日 AFP】「これは死にゆくビジネスだ」──10年にわたって
営んできた食用犬の飼養場から、米国の動物保護活動家らが
犬たちを連れ出すのを見て、ゴン・インヤン(Gong In-Young)さんは
つぶやいた。

移動作業当日、ゴールデンレトリバーやシベリアンハスキー、
ロットワイラー、日本の土佐犬、韓国の珍島犬など200匹近くが、
サークル内に置かれた金属製の小さなケージの中から、
活動家らに対して激しく吠えていた。

ゴンさんの飼養場は、全国に数千ある施設の内の一つ。
食用として育てられる犬たちは、生まれてから食肉処理されるまで、
ケージの外に出ることはない。

韓国では、年間150万〜250万匹の犬が食用として消費されて
いるが、若い世代の需要減に伴い、犬肉産業は衰退傾向にある。

この飼養場は、米国を拠点とする動物愛護団体「国際人道協会
(HSI)」が閉鎖する5か所目となり、これまでで最大の規模を誇る。
閉鎖を受け、「この仕事を辞めることができて幸せだ」と
ゴンさんは語った。

そして、「昔は、他に食べるものがなかったから犬を食べた。
だが今の若い人たちは犬を食べる必要がない。
犬食は人々にとって奇妙なものとなった」と続けた。

■「好みの変化」

調査会社ギャロップ・コリア(Gallup Korea)によると、昨年1年間に
犬肉を食べた男性は、50〜60代では回答者の約半数に上ったが、
20代ではわずか同20%にとどまった。

ゴンさんは、犬をペットとして買う人が増えていることも、犬肉が
敬遠される大きな理由だと述べた。

国際的な動物愛護団体らは、長年にわたって犬肉産業を批判の
対象としてきた。HSIは昨年、飼養場4か所を閉鎖し、計225匹の
犬を救出している。大半の犬は、米国やカナダへと飛行機で
送られ、現地で里親に引き取られたという。

飼養場の閉鎖・廃業に伴い、場主らは飼育していた犬の頭数に
応じて最大6万ドル(約640万円)を受け取ることができる。
これを原資にして、フルーツや野菜などを取り扱う、
より「人道的」な事業を立ち上げることが可能となっている。


■世界から注目が集まる五輪

HSIのアンドリュー・プランブリー(Andrew Plumbly)氏は、
犬を助ける活動が広く報道されることで飼養場の残酷さに
ついての関心が高まり、「韓国の政策立案者らとの話し合い」に
つなげたいと語る。

韓国は、2018年に平昌冬季五輪大会を開催する。
プランブリー氏は、「世界は五輪に注目する。犬肉産業についても
注目するだろう。(政策立案者らは)その圧力を感じ、前向きに
対応してくれる可能性がある」と述べた。

韓国当局は、犬肉文化に関する否定的な評判に敏感だ。
1988年のソウル五輪開催時には、大会の開幕に先立ち、
ソウル市内にある犬肉レストランが閉鎖された。

ゴンさんは、さまざまな事業に失敗し、その後に犬の飼養場を
始めた。だが、この仕事を「誇りに思ったことは決して」
なかったという。農場の収入は 少なく、生活するのがやっと
だった。毎年、約200匹を販売したが、1匹当たりの平均価格は
約200ドル(約2万1000円)だった。

「私が廃業したら、犬たちははるかに幸せになると思った」と
話すゴンさん。その横では、ペットのスピッツ「スノー」が、
運び出されるのを待つケージの間を歩き回っていた。

韓国での飼養場経営に特別な免許は不必要だ。だが、
近隣住民に迷惑をかけていないか、犬の排せつ物が
放置されていないかを調べるため、当局の定期的な
検査があるという。

ペットの犬とケージの中の犬の飼育環境の違いについて
聞かれたゴンさんは、「天国と地獄の差だ」とコメントした。
(c)AFP/Hwang Sung-Hee

コメントです
韓国の犬食文化の衰退の話題です。
時代の変化とともに食文化も変わります。
かならずしも食文化の継承が必須とは
限りません。
消滅していく文化も、時代が
それを求めて
いるのでしょう。


posted by salsaseoul at 01:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国・北朝鮮
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/175591527
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック