【5月2日 AFP】55歳以上で進行性のうつ病を患っているケースでは、
将来の認知症リスクが高まる恐れがあるとの研究論文が4月30日、
発表された。論文は、特定のうつ病について、認知症の初期症状で
ある可能性があるとしている。

うつ病と認知症が強い相関関係にあることは、これまでの研究で
知られていたが、その詳細については分かっていなかった。
今回の研究論文では、初めてうつ病のタイプによって、
その関係性に違いがあることが示されている。

うつ病には、一度のみ発症するものや何度も再発するものの

他にも、時間の経過とともに症状が軽減するケースや
逆に悪化するケース、さらには慢性的 なケースもある。
また、その原因をめぐっては、日常生活での有害事象に対する
反応であったり、脳内化学物質や情報伝達機能の異常で
あったりとさまざまだ。

英精神医学専門誌ランセット・サイキアトリー(Lancet Psychiatry)に
掲載された研究論文では、オランダの研究チームが1
993〜2004年に、55歳以上を対象に収集した3325人分の
データを分析。その後10年間にわたる追跡調査を行った。

研究開始当初、対象者全員にうつの症状がみられたが、
認知症患者は一人もいなかった。
最終的には434人が認知症を発症し、このうちの348人が
アルツハイマー病と診断された。

研究チームは、患者のデータをうつ病の種類に応じて

5グループに分類した。進行性のうつ病がみられた
グループでは、255人のうち55人が認知症を発症していた。
他のグループの発症率は約10%であったのに対し、
このグループでは約22%と約1.5倍高かった。

論文の執筆者らは声明を発表し、一定の年齢以上に
おける進行性のうつ病が認知症の初期症状である
恐れがあるとしながら、また、認知症と一部のうつ病では、
その原因が同じである可能性を研究は示唆していると
述べた。(c)AFP


コメントです
進行性うつ病と認知症の関係についての記事です。

まだまだわかっていない点が多いですが、
少しでも解明することによって、治療に向けての
研究材料になればいいですね。
今や、誰にとっても「人ごと」ではありませんから。