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2016年04月29日

菊池桃子さん「PTAは任意」 発言に広がる共感なぜ?

朝日新聞 2016年4月27日
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1億総活躍国民会議の初会合を終え、報道陣の取材に答える
メンバーの菊池桃子さん=2015年10月、首相官邸


学校のPTAは、入っても入らなくてもどっちでもいいはずなのに、
全員参加の雰囲気がある――。
先月、タレントの菊池桃子さんのこんな趣旨の発言が、ネット上で
話題になった。活動するもしないも個人の自由のはずなのに、
なぜPTAの世界ではそれが難しいのか。

■共感の投稿相次ぐ

菊池桃子さんがメンバーを務める政府の「1億総活躍国民会議」
終了後だった。発言は3月25日にあった会議で語った内容を
明らかにしたものだ。ネット上で注目され、ツイッターには
「よく言ってくれた」「正論だ」など共感するコメントが相次いだ。

菊池さんの発言に反響があったのは、PTAが一般的には
「事実上の強制加入」だからだ。子どもが入学すると、入会するか
どうか意思確認をせずに自 動的に会員としたり、退会の規定が
なかったりする学校がほとんど。会員になるだけでなく、
「全員が一度は役員を」「一人一役」といったルールもある。
活動を休んだり役員を断ったりすると、「不公平だ」
「授業参観には来るくせに」などと言われることもあるという。
建前は「任意」でも、「入会しない」選択は難 しいのが実情だ。

この春に東京都世田谷区の 小学校に長女が入学した女性(33)は、
入学前の学校説明会でPTAの説明を受けた。
入会の意思確認は何もなく、「毎年一つは係をしてもらいます」
などと 書かれた紙が配られた。PTA活動は任意と聞いたことは
あったが、「子どもに何か不利益があったらと考えると、
参加しないと言い出せる雰囲気ではなかっ た」。

■「加入義務はない」

首都大学東京の木村草太教授(憲法学)は「PTAに加入する
義務は法的にはない。憲法21条が保障する結社の自由は、
加入しない自由も保障している。任意であるものを強制かの
ように見せたり、子どもへの影響をちらつかせて強制したり
すれば、詐欺や脅迫行為だ」と指摘する。

2014年には、熊本市内の男性がPTA加入の際に意思確認が
なかったことを不服として、会費の返還などを求めてPTAを
提訴するという訴訟沙汰になったこともある。熊本地裁は
今年2月に請求を棄却したが、男性は控訴している。

大津市が 今春、市内55の小中学校を対象にアンケートを
実施したところ、8割の学校がPTAが任意団体であることを
保護者に説明していなかった。会費の徴収方法 も、2校を
のぞくすべてが「学校徴収金と同時に保護者口座から引き落とし」
だった。子どもの学習のためのお金と一緒くたに
集めていることも判明した。

■規約に明記の動き

そんな中、任意性のあいまいさを問題視する動きも出ている。

横浜市PTA連絡協議会は今月13日に開いた新任PTA
役員向けの研修会で、任意性の指導をした。
任意性を取り上げるのは今年で5年目。
だいぶ浸透してきたという。浜松市内には、今年度から規約の
冒頭に、「入退会は自由」と明記した小学校がある。
今年4月までPTA会長を務めた越智浩さん(50)は
「入会申込書もなく、『入って当然』という雰囲気がまかり
通っていた。規約は自由な活動への第一歩だ」と話す。

「運営からトラブル解決まで PTAお役立ちハンドブック」
著者でフリーライターの田所永世さん(41)は
「フルタイムで働く親が増えているの に、専業主婦を前提と
したまま。『参加しにくい』『入りたくない』と感じる人が
増えている」と指摘したうえで、「必要なのは、無駄な活動を
見直し、負担を 軽くすることで、さまざまな環境の人が
参加しやすい形にしていくことだ」と話す。(田中聡子)

     ◇

■菊池桃子さんの発言要旨

 働く母親にとって、PTA活動の負担が大きく、仕事に
支障を来しているとの声があがっている。任意参加なのに
全員参加することが暗黙の了解となっているケースが多い。
政府が積極的に関与・指導をし、女性の就業問題の
議論を深めて欲しい。

関連記事です。
永遠の謎?PTAは、なぜこんなにモメるのか

父親たちをビビらせる“不穏な空気”の正体
母たちをモヤつかせるあの問題

初めてPTAに足を踏み入れた父親たちををしばしば
戸惑わせるのが、母親たちの間に流れる、何やら
モヤモヤとした不穏な空気です。これはいったい、
なんなのか?!母親自身も漠然とモヤついて
いるだけで、長い間この問題は放置されてきました。

最初に結論を言ってしまうと、
不穏な空気を生み出す最大の原因は「活動時間」だと
思います。PTA活動を平日日中に行っていると、
どうしても“専業母”と、“働く母”の間の溝が深まりやすいのです。

地域によっては、夜や土日に活動するPTAもだいぶ増えて
きましたが、特に都市部は地方に比べると専業母率が
高いこともあり、まだ平日日中に活動しているPTAが
少なくありません

ひと世代前までは、世の母親の大半は専業主婦でしたから、
PTA活動を平日日中に行うのは理にかなっていたのですが、
いまは状況がまったく異なりま す。働く母親が増え、
専業母はもはや少数派となりました。それなのに
活動時間は昔のままなのですから、どうしたって
無理が生じます。

言うまでもないことですが、お勤めの母たちが平日日中の
PTA活動に参加するためには、仕事を休まねばなりません。
これは大きな負担です。

一方で、専業母も人数が減っているのに、そのなかでPTAの
仕事をまわそうとするのですから、こちらもやはり負担が
過剰になっています。このような状況は、働く母、専業母、
どちらにとっても不幸なものと思えます。

コメントです。
PTA問題です。
この手の問題は、なんとなくタブーとなって
誰もが口にできない雰囲気になっています。
反対・賛成、それぞれの意見がありますが、
いちばん大事なことは声をあげて議論を
することです。
そのステップに入らないことには、
いつまでたっも「臭い物に蓋」で
根本解決になりません。
しかし、日本の教育現場は、現状を
変えるという行為をもっとも面倒がる
人たちの集団ですから、そうとう難しいですね。


posted by salsaseoul at 20:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本・社会
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