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2016年04月10日

中国、狙いは欧州経済だけじゃない…ギリシャ・ピレウス港「獲得」、ちらつく海軍拠点化の野望

産経新聞 2016.4.9

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中国海運最大手が経営権を握るギリシャ・ピレウス港の第2埠頭
2012年5月(宮下日出男撮影)
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【ベルリン=宮下日出男、北京=矢板明夫】ギリシャは8日、
同国最大の港であるピレウス港の売却契約について、
中国海運最大手の中国遠洋運輸集団 (コスコ・グループ)と
正式に調印した。ピレウス港は地中海の海運の要衝で、
アジア・中東地域から欧州への玄関口にあたり、今後、中国の
欧州進出に拍車がかかる可能性がある。

コスコ・グループは中国政府の管理下にある国有企業で、
今回の買収は習近平指導部が主導する形で進められた。
現地からの報道では、中国側はピレウス港を運営する
国営会社の株式の67%を2段階に分け、
計3億6850万ユーロ(約450億円)で取得する。

中国側はこのほか港湾整備・開発に3億5千万ユーロを
投資する予定。当初は株式51%分の取得にとどめ、
これらの投資の実行を受け5年後に残りの株式を買い取る。
中国はすでにピレウス港のコンテナ埠頭の運営権を握っていた。

ギリシャは欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)の支援を
受けて財政再建中で、同港などの国有資産の民営化は

支援実行の条件。当初は民営化に反対したチプラス政権も
現在は推進姿勢に転じている。首相府付近ではこの日、
民営化反対のデモも行われた。

習指導部は現在、中国を起点に内陸と沿岸の2つのルートで
インフラ建設を通じて欧州まで経済圏を構築する
「新シルクロード(一帯一路)構想」を推進 している。
ピレウス港の取得は構想実現の鍵を握るといわれており、
将来は中国海軍が欧州に進出する際の拠点として
利用することも視野に入れているという。

中国はアジア回帰を強める米国へ対抗するため、欧州と
アフリカでの経済的、軍事的影響力の拡大を急いでいる。
中東欧やアフリカ諸国でもさらなる港湾などインフラの
買収を検討しているほか、セルビア−ハンガリー間の

鉄道建設計画も進めている。

中国の外交関係者は「今回の買収は中国とギリシャの
双方にプラスだ。中国企業がピレウス港をうまく運営

できれば、ほかの港を買収する際の抵抗が少なくなる」と
話している。

【用語解説】ピレウス港

 ギリシャの首都アテネ近郊に位置する、地中海沿岸で
最大規模の港の一つ。運営会社によると、2013年の
年間の利用旅客数は約1700万人、コンテナ埠頭での
取扱貨物量は約64万TEU
(1TEUは長さ20フィートのコンテナ1個)。

コメントです
日米と比べて、中国と欧州の関係はそれほど緊張感が
あるわけではありません。
むしろ、欧州は中国の経済力をあてにしている感さえあります。
ですが、確かにギリシャは欧州にとっては、お荷物国ですが、
それでも、地理的に見て守りの要に位置する国です。
そこを、よりによって中国の進出を許しますか?
おそらく、将来、脅威になるでしょう。



posted by salsaseoul at 00:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州
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