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2016年01月14日

(時時刻刻)「難民が犯罪」揺れる独 申請者、ケルンで集団暴行容疑

朝日新聞 2016年1月11日

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ドイツ・ケルンで9日、性犯罪の抗議のため集まった反移民団体
「ペギーダ」の支持者の前に立つ警官隊=ロイター

難民受け入れに積極的なドイツのメルケル首相が新年早々、
窮地に立たされている。西部ケルンで昨年の大みそかに女
性への強盗や暴行が多発し、容疑者の中にアフリカや
中東からの難民申請者が多く含まれていたことが判明。
難民に対する国民感情は悪化し、受け入れ反対派が勢いを増す。

 ■政権に批判、退去厳格化の動き

「ケルンで大みそかに起きた事件は、忌まわしい犯罪であり、

断固とした対応が求められる」

メルケル氏は9日、独西部マインツで会見し強い口調でこう語った。

事件は昨年12月31日の深夜から元日の未明にかけて、
ゴシック建築が美しいケルン大聖堂が見下ろす中央駅周辺で
起きた。年越しを祝う群衆にまぎれ、男らが集団で通行人の
女性を取り囲み、痴漢行為や暴行に及んだり、財布や
ハンドバッグなどを奪ったりしたという。

地元警察は9日、女性からの被害届が379件に達しており、
窃盗や傷害のほかに、女性への痴漢行為や暴行に関する
届け出も約4割に上ると明らかにした。

内務省は8日、確認できた容疑者は32人で、うち22人が
難民申請者だったと発表。容疑者には、少人数のドイツ人や
米国人も含まれているが、大半はアルジェリアやモロッコ、
イラン、シリアなど中東や北アフリカの出身者で、捜査対象の
76件中12件が性的犯罪の容疑という。独有力誌
シュピーゲルによると、難民保護施設などから盗品の
携帯電話も見つかったという。

また、大みそかの夜にはケルンだけでなく、北部
ハンブルクや南部シュツットガルトでも同様の事件が
起きていた。一連の事件は突発的ではなく、年越しの
集まりを狙った計画的な犯行との見方も出ているが、
全容は解明されていない。

難民支援に積極的に取り組むドイツの人々に、事件は
大きな衝撃を与えた。

事件への対応が不適切だったとして8日、ケルンの
警察トップが更迭された。難民・移民に批判的な新興右派
「ドイツのための選択肢」(AfD)は
「難民流入時の管理不備が原因だ」と政権を批判した。

9日には、「反イスラム」デモを続けている団体
「西洋のイスラム化に反対する愛国的欧州人」
(通称ペギーダ)らの呼びかけで、約1700人がケルン
中心部でデモを行い、「性犯罪を起こす難民を追い出せ」
などと訴えた。デモ隊の一部が暴徒化し、警官隊と
衝突する騒ぎも起きた。

これに対し、難民排斥に反対するデモも行われ、
1千人以上が「ナチスは出て行け」などと訴えた。

ケルンの事件を受け、メルケル氏の与党キリスト教
民主同盟は9日、警察の取り締まり強化に加え、
有罪判決を受けた難民申請者への対応などを協議。
3年以上の実刑を受けた場合などに難民申請者を
国外退去させる規定になっている現在の制度について、
厳格化するよう政府に法改正を求めることで一致した。

メルケル氏も9日の会見で、罪を犯した難民申請者に
ついて「執行猶予付きか実刑かに関わらず、ドイツに
居住する権利を失う」と明言。厳格化が「独国民だけで
なく、ドイツで暮らす大半の難民にも利益になる」と
理解を求めた。

■流入110万人、歓迎薄れる 世論調査「不利益」
41%「有益」38%

「我々は成し遂げられる」を合言葉に、メルケル氏は
難民受け入れでの結束を国民に呼びかけてきた。

戦後ドイツの歴代政権は、難民や移民を積極的に
受け入れてきた。多様性を重んじる独社会の
人権意識に加え、ナチスによるユダヤ人らの
大量虐殺(ホロコースト)や、その後、多くの難民を
生み出した過去への反省が背景にある。

ドイツでは経済成長に伴い、現在50万人の労働力が
不足しているとされ、特に看護や介護、建設分野で
人材が求められている。一方で日本と同様に少子高齢化が
進んでおり、経済界を中心に難民を新たな労働力と
して期待する側面もある。

独メディアによると、ナーレス労働相は昨年12月の
議会で、「2016年中に数万人の難民がドイツの労働
市場に参入できる」との見通しを示した。

戦後、トルコなどから多数の移民を受け入れた経験から、
社会統合のシステムも確立している。認定審査を経て
ドイツに居住が認められた難民たちは、政府の
「統合コース」に従い独語はもちろん、歴史や文化など
独社会に溶け込むためのスキルをたたき込まれる。

だが、ドイツ市民の難民歓迎ムードはここにきて急速に
下火になりつつある。

中東シリアなどからドイツに入った難民は昨年1年間で、
当初の予想80万人を超える過去最多110万人に達した。
地方政府ごとに受け入れを割り当てているが、保護施設が
不足し、対応する職員も足りない。異なる文化や宗教の
難民同士がいさかいを起こし、警察が出動する事態も
たびたび起きている。

難民流入の玄関口となっている独バイエルン州の
ゼーホーファー首相は、受け入れ数は「年間20万人が
社会の限界だ」と言い切る。

パリで昨年11月に起きた同時多発テロでは、実行犯が
難民に紛れて欧州に渡っていた可能性が高まっている。
ドイツでもテロへの脅威が高まるなか、極右勢力による
保護施設への襲撃や放火は昨年1千件を超え、前年の
2倍以上に。反難民デモも収まる気配はない。

難民受け入れを進めるメルケル政権だが、難民支援策を
めぐり、ドイツの世論は二つに割れつつある。

独公共放送が事件後に行った世論調査では、41%が
難民流入はドイツに「不利益」と回答。「有益」の38%を
上回った。また、68%が国内でテロが起きることが
「不安」と答えた。

冬場に入って鈍化している難民の流入も春になれば、
再び勢いを増す。難民に対する国民感情が悪化すれば、
メルケル政権への反発が広がりかねない。
政権は、「憎むべきは難民ではなく犯罪だ」(政府報道官)と
国民に理解を求めている。(ベルリン=玉川透)


コメントです
不可解な事件です。
犯人たちは、なぜ、この時期にドイツ国民の
神経を逆なでするような犯行に挑んだのでしょうか?
このことで難民受け入れに逆風が吹くのは目にみえて
います。
ひょっとして、難民受け入れ反対派の仕組んだ
[やらせ・狂言]、
もしくは、現政権が難民受け入れ姿勢を
変更したいための自作自演劇?
つまらない想像がふくらみます。
それぐらい、犯人たちの行動は幼稚で、動物的です。




posted by salsaseoul at 01:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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