home003.gif

2015年12月17日

北朝鮮から? 漂着船、日本海側に続々 21件30遺体

朝日新聞 2015年12月16日

201512170.jpg


201512171.jpg
甲板に残されていた漁網=石川県輪島市門前町鹿磯の鹿磯漁港
201512172.jpg
甲板上の船室内には無線機のような機械や懐中電灯も

201512174.jpg
甲板にあったたばことスプーン

201512173.jpg
船底にあった即席麺とみられる商品の袋

201512175.jpg
船に掲げられていた赤色の表記


201512176.jpg
木造船の甲板上にあった小さな船室の内部。棚に乾電池やたばこのケースが残されていた


201512177.jpg
甲板にあったイカ釣り用とみられる漁具や靴

201512178.jpg
石川県沖で見つかり引き揚げられた木造船


日本海側の各地で漂流・漂着した木造船が相次いで見つかっている。
日本海側を管轄する五つの管区海上保安本部や警察に取材した
ところ、10月以降、今月14日までに木造船やその一部が
見つかったのは計21件に上り、計30人の遺体が確認された。
海保などは北朝鮮から漁船が流れてきた可能性が高いとみている。

石川県沖では11月下旬、木造船3隻が漂流しているのが
相次いで見つかった。遺体は計10人。石川沖で一度にこれほどの
遺体が見つかるのは異例だ。3隻は同県輪島市門前町鹿磯
(かいそ)の鹿磯漁港に引き揚げられ現在も漁港に置かれている。
長さ10〜13メートル強。管理している石川県漁業協同組合
門前支所や輪島市の了解を得て、船の内部に入った。

1隻の甲板に上がると、漁網や多数の釣り針、長靴や手袋が
散乱していた。甲板には漂流の間に付いたのか、藻のような
ものが張り付いている所もある。ペットボトルやたばこの箱には
ハングルのような文字も。

別の船の甲板には、操舵(そうだ)室とみられる狭い船室があり、
無線機のような機器や懐中電灯も。床に落ちているのは羅針盤に
みえる。甲板の開口部から甲板の下をのぞくと、船内が複数の
部屋に区切られていた。スプーンや即席麺とみられる商品の
袋も落ちていた。

2隻の船体に赤色などの文字がある。かすれているが、金沢
海上保安部などによると、それぞれハングルで「保衛部」
「朝鮮人民軍」と判読できるという。

1隻の甲板には、周囲を照らす電球のようなものが
備えられている。鹿磯漁港の関係者は「イカ釣りでイカを集める
ための明かり」と推測する。釣り針も形状からイカ釣り用と
みられるという。「釣り船が遭難し、流されたのだろう」

輪島市に よると、流れ着いた船は、持ち主が受け取らない
場合、水難救護法に基づいて市が漂着ごみとして処分する。
昨年6月にも解体費や運搬費を含む約50万円を負担して
処分した。今回の3隻は単純計算で約150万円が
見込まれるが、予算計上している漂着ごみ処理費は
年間50万円。船の破片や油入りの缶など危険物を
処理するためで、一度に3隻の木造船は「想定外」だ。

市の記録によると、2012年度は船3隻や大型の木片など
計10件の漂着があり計157万円の処理費がかかった例も。
別の部署の予算もかき集めたという。

市と県、県漁協、七尾海上保安部は今月2日に開いた
会議で、今回は環境省の漂着物処理予算をあてるよう
県を通じて求める方向で調整する方針を決めた。

■危険冒しても漁に

輪島市を含め、漂流・漂着船の多くは、北朝鮮の釣り船と
みられる。背景に何があるのか。

朝鮮半島情勢に詳しい関西大学経済学部の李英和
(リヨンファ)教授は金正恩政権の政策転換を要因にあげる。
「今夏、金氏から『兵隊にたんぱく質をたくさん食べさせろ』
との指令が出た。国策として漁獲量を増やそうという運
動が始まった」という。

さらに、ここ数年、取り分や現金をもらえるシステムが
一律制から漁獲高に応じた方法に転換したため、
漁民たちの士気も上がっているという。「多少危険を
冒しても漁に出ようとする人が増えた」と指摘する。

「朝鮮人民軍」「保衛部」といった文字については
「漁業は軍の独占的な利権だが、軍とは別組織の沿岸を
警備する保衛部が漁業権に一部食い込もうとしている。
二つの組織が漁民を集めて駆り出している」。

同様の形の船は例年、日本海側に流れ着いている。

日本海の海流に詳しい九州大学応用力学研究所の
千手(せんじゅ)智晴准教授(海洋物理学)によると、
対馬海流の一部が朝鮮半島の東側を北上して北緯
38〜39度線付近で半島にぶつかり、日本の沿岸に
戻ってくるという。「この海流に加え、10月ごろから
徐々に強くなる南東への冬の季節風で船が流される。
季節風がさらに強まる来年2月ごろにかけて、漂着は
増える可能性もある」とみている。(板倉吉延、定塚遼)






posted by salsaseoul at 02:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国・北朝鮮
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/170037434
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック