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2015年11月29日

漢方の原料、国内調達拡大 伸びる需要・中国産の価格高騰

朝日新聞 2015年11月28日

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ツムラなど漢方薬をつくる各社が、原料となる生薬の国内での
調達を増やそうと動いている。
漢方薬が見直され、国内の需要は伸びているが、生薬は
約8割を中国産に頼っており、価格も高騰しているためだ。

医療用の漢方薬で約85%のシェアを持つツムラは27日、
北海道夕張市の工場で新たに動かし始めた設備を報道陣らに
公開。生薬についた土や石などの不純物を機械や人の手で
取り除く選別工程を新設したほか、生薬の保管能力を
約2倍の約2千トン分に広げたという。

同社は北海道を 国内調達の約半分の量をまかなう重要
拠点に位置づける。今年に入り、自社農場の栽培面積を
60ヘクタールから約150ヘクタールに拡大した。
今後も契約農 家などを増やし、2014年時点の栽培面積
250ヘクタール、生産量710トンを、20年ごろを目標に
それぞれ1千ヘクタール、2千トンに伸ばす方針。

杉田亨専務は「(拡張で)工場の基盤は整ったが緒に
就いたばかり。
生産者と協力して生薬の生産拡大に励む」と話した。
生産品目もいまの10から28に増やす方向で試験栽培中。
全調達量に占める国内比率を20年以降、いまの
約15%から20〜25%に上げる方向だ。

医師の処方箋(せん)なしに買える一般医薬品(OTC)で
漢方薬シリーズを売るロート製薬も今秋、奈良県宇陀市で
生薬の試験栽培を始めた。小林製薬はOTCで使う
生薬の栽培技術の開発で農家に協力する。
化学最大手の三菱ケミカルホールディングスは7月、
最も使用量が多い生薬のカンゾウを国内で量産する
技術にメドをつけたと発表した。

ツムラなどが生薬の国内調達拡大に力を注ぐのは、
価格を抑えつつ、安定した量を確保する必要に
迫られているためだ。

製薬会社などが漢方薬の効き目を科学的に立証したり、
04年度からすべての大学医学部、医科大で漢方教育が
始まったりしたため、漢方薬を扱う医師が増加。
医療用は14年度までの10年間で数量が約2倍に伸び、
今後も増えるとみられる。

ただ、業界団体の日本漢方生薬製剤協会(日漢協)の
調べでは、12年度の国内使用量の80・7%を
中国産に依存。
品目数で45・6%にあたる1
23品目は全量が中国産だった。

経済成長で中国国内の生薬の需要が伸びたことや
天候不順による不作、投機資金の流入などが重なり、
14年の生薬の調達価格は06年に比べ約2・4倍に

上昇。薬用ニンジンは約5・8倍に高騰し、
製薬企業の生産コストを押し上げた。

特定の国や地域からの供給に依存すればするほど
価格変動の幅が大きくなるのは、ハイブリッド車などの
モーターに使うレアアース(希土類)の例でもあった。
技術開発で国内栽培できる品種や量を増やし、
あらかじめ決めた価格で生薬を買い入れる
契約栽培農家を開拓するなどの対策が喫緊の
課題だという。

 (伊沢友之)

 ◆キーワード

 <漢方> 
5〜6世紀以降に伝わった中国の医学を起源とし、
独自に発展した日本の伝統医学。
薬のつくりかたは約1800年前に編纂(へんさん)された
中国の古典「傷寒論」などにもとづく。日本の医療用では
葛根湯など148種類ある。2013年の生産額は
約1600億円で、医薬品市場全体に占める割 合は2%強。


コメントです
漢方薬。効き目を実感するまでに時間と費用が
必要ですが、効き目が有効な場合は体にやさしくて
いいですね。
さて、今日の話題は漢方薬の材料調達について
ですが、確かに中国産は長年のノウハウがあるので
頼向性が高いです。
しかし、調達の安定性から、国内産の供給体勢が
強化されれば、より安心ですね。


posted by salsaseoul at 22:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 医療
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