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2015年10月04日

宅配便、留守で2割が再配達 排ガス増・人手不足に懸念

朝日新聞 2015年10月3日

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宅配便の取扱量が増えるなか、受取人の留守で2割が
再配達となっている。輸送トラックの排ガスが増えることや
運転手不足への懸念が浮上し、国が対策に乗り出した。
宅配業者は新たな受け取り拠点をつくるなど、サービスを
広げて効率的な配達を図っている。

「また間に合わなかったか……」。東京都内に住む出版会社
勤務の女性(30)は7月、マンションの郵便受けに入って
いた不在票を見て肩を落とした。

静岡県の母親から菓子が送られてきたが、仕事で不在だった。
再配達を依頼したが、帰宅が間に合わなかった。
宅配ボックスのないマンションに移って再配達の依頼が増えている。

こうした再配達が各地で目立っている。国土交通省は昨年12月、
宅配事業大手3社を対象に再配達の発生率を調査。
約413万個を調べた結果、2割が再配達されていた。
都市部、都市郊外、地方のいずれもほぼ同じ傾向だった。

トラックで運ばれる宅配便の取り扱い個数は増加傾向で、
2013年度に35億個を超えた。再配達が顕著な背景には、
通信販売の普及や、共働き世帯が増えるなどライフスタイルの
変化があるという。

再配達の影響は小さくない。同省の試算では、トラックの排ガス
では年42万トンの二酸化炭素が発生する。山手線の内側面積の
2・5倍と同じ広さのスギ林が吸収する量に匹敵するという。

不在者への配達には、のべ年約1億8千万時間かかり、
労働力に換算すると約9万人分になる。業界ではトラック
運転手の不足感も強まっており、全日本トラック協会の4〜6月期の
調査では人手不足の見通しがあると答えた事業者は半数にのぼった。

「再配達の過剰発生は社会的損失」とみる同省は6月、宅配事業者や
通販会社、大学教授らによる検討会を発足させた。

業界では対策を進めている。

ヤマト運輸は、あらかじめ配達予定日や時間をメールで知らせ、
外出先でも変更できる会員向けアプリを配信。
帰宅途中に受け取れるようコンビニ約4万店で荷物を預かる
会員向けサービスも行う。

日本郵便は4月から楽天と連携し、楽天市場で購入した物品を
預かるロッカーを都内24カ所の郵便局に設置。11月には
配達予定日を事前にメールで知らせるサービスも始める。
楽天は、関西大学や地下鉄なんば駅、名鉄名古屋駅など
全国23カ所に独自に宅配ボックスを設置している。
(中田絢子)


コメントです
この記事は、増え続ける通販で宅配便の不在が
社会的に悪影響を及ぼす内容です。
ところで、ここでは話題になっていませんが、
実は大手通販会社の配達外注を請け負っている
個人営業の配達員さんがいちばん配達先の不在に
悩まされているはずです。
不在なしで配達できたとしてもコストがぎりぎりですから。
だいたい、通販を利用する客なんてそれを買いに行く
時間がないからネットで買ってしまうわけで、そうなると
配達先が不在がちなのはセットみたいなもんです。
まあ、大手通販会社が営業戦略として「送料無料」と
していることが、実は環境にものすごく悪影響を
及ぼしているのかもしれませんね。





posted by salsaseoul at 00:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本・社会
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