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2015年08月13日

新科目「公共」、自民提言に沿う 教育現場には懸念も

朝日新聞  2015年8月6日

 新しい学習指導要領では「公共」「歴史総合」などの
必修科目が新設される見通しになった。
今後、高校の公民科と地理歴史科が大きく変わることになる。

現在、公民科は「現代社会」「倫理」「政治経済」の3科目で、
現代社会か残りの2科目かを選ぶ選択必修。地理歴史科は
「世界史」「日本史」「地理」。
世界史が必修、日本史と地理は選択必修だ。

公民科については、自民党のプロジェクトチームが2013年6月、
「社会でつまずき、責任ある行動がとれない若者が多い」として、
規範意識や社会のマナーを学ばせる必要性を指摘。
「(現行科目は)客観的な知識は断片的に教えているが、
パッケージ化した全体像は示されていない」として、科目の
新設を求める提言を発表した。

文部科学省は、おおむね提言通りの内容で検討している。
担当者は「主権者や労働者、消費者など、様々な主体として
自立することについて学ぶための科目が必要。専門性も大事だが、
高校生の貴重な時間を何に使うか、優先順位を考えなければ
ならない」と話す。

歴史教育をめぐっては、自民党などを中心に日本史の必修化を
求める声があった。歴史のうち世界史しか学ばない高校生も多く、
「日本人としてのアイデンティティーを学ばせる必要がある」との
理由からだ。日本史、世界史の両方とも学習が遅れると
最後に教わる近現代史が十分に定着しないといった課題もあった。

ただ、必修科目を増やすと選択の余地が狭まる。
文科省はこうした事情を考慮し、時代をある程度絞り、
世界史と日本史の要素をバランス良く学ぶ必要があると判断。
必修の新科目「歴史総合」は、日本と世界を関連づけて
近現代史を中心に学ぶ内容になった。

 教育現場には科目の再編を心配する声もある。

東京都立産業技術高等専門学校荒川キャンパス
(東京都荒川区)の和田倫明教授は、社会参加の意識や
主体的な判断力は「現代社会」「倫理」でも育てられるという。
「公共」の必修化について、理論や先人の思想を学ぶ機会が
減ることを懸念し「薄っぺらいハウツーものにならないよう、
倫理分野の内容も組み込んでほしい」と注文する。

7月26日、歴史教育について大学と高校の教員らが
意見交換する「高大連携歴史教育研究会」が発足した。
創立大会では、世界史と日本史をどう統合するかを
めぐり「高校で歴史の学習をひととおり終える前提で統合が
必要」「近代以前の歴史は省いていいのか」などの声が出た。
9月末までにホームページを開設し議論を進める予定だ。

会長の油井大三郎・東京女子大教授(国際関係史)は11年、
日本学術会議の分科会委員長として日本史と世界史を
「歴史基礎」に統合する案を提言。新科目について、
「日本史だけの必修ではなく、歴史基礎案と類似する」と
歓迎する。
一方、「統合の方法や入試とのかかわりは今後の課題。
現場が受け入れ可能な内容を提案したい」と話した。
(高浜行人、片山健志)


コメントです。
この記事についてですが、最初に見出しを読んだとき
公共とあったので、小学校での「道徳」の授業ように、
再び高校生を再教育するのかと思いました。
(マクドナルドを動物園化する行為の更生とか)
しかし、本文を読んでいくと、どうもそうではないようです。



posted by salsaseoul at 23:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本・政治 経済
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