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2015年08月12日

子供自殺、9月1日最多 長期休み明けに集中 国調査42年分

朝日新聞 2015年8月12日


18歳以下の自殺人数を日付別に分析したところ、9月1日が
突出して多く、夏休みなど長期休暇が明けた時期に集中して
いることが内閣府の調査でわかった。増加傾向がみられる
8月下旬から9月上旬を前に、文部科学省は今月4日、
児童・生徒への見守りを強化するなど重点的な対応を求める
通知を全国の都道府県教育委員会に出した。

 1972〜2013年の42年間に自殺した子どもの総数は
1万8048人で、日付別に合計した。最も多かったのは
9月1日(131人)で、
4月 11日(99人)、
4月8日(95人)、
9月2日(94人)、
8月31日(92人)が続いた。
7月下旬から8月上旬は40人以下の日が多いが、
8月20日 以降は連日50人を超えていた。夏休みや
春休みなどの終わりが近づくと、自殺者が増える
傾向が浮かび上がった。

内閣府は「環境が大きく変わり、プレッシャーや
精神的動揺が生じやすいと考えられる」と指摘。
長期休業の期間に合わせて、児童・生徒の見守りを
強化したり、相談に応じたりすることが効果的だと提言した。

内閣府によると、大学生も含めた学生・生徒の自殺数は
14年の1年間に866人で、このところ減少傾向にある。
大学生が428人を占め、専修学校生など109人、
高校生213人、中学生99人、小学生17人。
原因別では、小中学生は「家族からのしつけ・叱責(しっせき)」
「学校の友人との不和」が目立ち、高校生になると
「学業不振」「進路に関する悩み」が増える。

 (太田泉生)

 ■18歳以下の自殺者が多い日

(1)9月1日  131人

(2)4月11日  99人

(3)4月8日   95人

(4)9月2日   94人

(5)8月31日  92人

(1972〜2013年の自殺者数を日付別に合算。内閣府調べ)


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夏休みなど長期休暇が明ける前後に、子どもの自殺が増加する
傾向が、内閣府の調査で裏付けられた。いじめ対策や子どもの
支援に関わってきた人たちは、「子どもの異変に敏感になって」と
呼びかけている。

 「実感通りの数字だ。休み明けに多くの子どもが自殺している
現実を知ってほしい」。いじめ問題に取り組むNPO法人
「ジェントルハートプロジェクト」理事の小森美登里さん(58)
=横浜市=はそう話した。

 1998年の夏休み中に、長女の香澄さん(当時15)がいじめを
苦に自殺。教員や保護者への講演に取り組んできた。
子どもの命を守るために「最も大事」と強調するのが夏休みだ。

「いじめに苦しむ子どもは、学校が始まる日を指折り数えて
追い詰められている」。いじめが解消していると期待して
登校したが変わらず、その落胆が自殺につながっていると見る。

「子どもは親に悩みを話しにくいため、学校の役割が大きい」と
小森さんは言う。先生がいじめに気づいたら、被害者に会って
「あなたをこうして守る」と伝え、その子が納得したら、具体的な
行動を取るべきだという。

小森さんは娘が苦しんでいると気づき、必死に支えようとしたが、
自殺するとは思ってもみなかった。「いじめが心を深く傷つけ、
生きる力まで奪うと気づいていなかった。
命に関わるという認識が大切です」

どうしたら、異変に気づけるのか。不登校の子らの居場所を
川崎市で運営するNPO法人「フリースペースたまりば」の
西野博之理事長(55)は「日常からアンテナを立てていないと、
子どものSOSに気づきにくい」と指摘する。

起床が遅くなったり、元気がないように見えたりしても、
大人は「怠けているだけ」などと見過ごしがちだ。

だがいじめや勉強の重圧など悩みを抱えている場合もある。
腹痛などの身体症状もあったら要注意。問いただすのではなく
寄り添って気持ちを打ち明けやすいようにしてほしいという。

西野さんは「学校は命を削ってまで行くところではない。
本当につらい時はちょっと休むことも考えて」とアドバイスする。

 (太田泉生)

 
■全国共通の子ども向けの電話相談

 ○24時間子供SOSダイヤル

 0570・0・78310(通話料が必要、保護者も可)


 ○チャイルドライン

 0120・99・7777
(月〜土曜の午後4〜9時、通話無料、18歳まで)




posted by salsaseoul at 23:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本・社会
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