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2015年07月12日

(ギリシャショック)ギリシャ、銀行破綻懸念 窓口閉鎖延長、引き落とし増

朝日新聞 2015年7月10日


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<銀行前に警官> 現金を引き出したばかりの人を狙う犯罪に備え、銀行前で警備する
警察官=9日午前、アテネ、矢木隆晴撮影


ギリシャで銀行破綻(はたん)への不安が広がってきた。
欧州連合(EU)側との支援交渉は12日が期限。
銀行の窓口閉鎖は9日も続いた。口座引き落としで高額なタブレット
端末や自宅用金庫を買う人が増加。危機拡大を警戒する米国や
国際通貨基金(IMF)はギリシャの債務減免に向け、EU側への
圧力を強めている。

 ■市民、モノに変え自衛

ギリシャ政府は8日、銀行の窓口閉鎖を13日まで続けると決めた。
2度の週末を含めて計15日間。ATMで1日60ユーロ(約8千円)
限りの引き出しを求める行列や高額の買い物は、銀行不信の表れだ。

アテネ市内の電器店を訪れていた銀行員のサノスさん(33)は
銀行が破綻するとみる。
「預金カットは間違いない」。預金はほぼ引き出したが、口座の
残高を少しでも減らすため約140ユーロのパソコン関連商品を
カードで買った。知人の企業経営者からは、ネット経由で預金を
取引先の口座に移したと聞いた。

「iPad(アイパッド)」などタブレット端末や携帯電話をカード払いで
買う人も増えている。
電器店の店員は「お金を失う前にモノに変えようとしているようだ」。
大半は口座からの即日引き落としだ。

欧州中央銀行(ECB)の昨年10月の調査では、ギリシャの主要4行の
うち3行が資本不足。預金流出はさらなる痛手だ。
ギリシャの中央銀行によると、個人と企業をあわせた国内の
預金残高は、5月時点で1299億ユーロ(17兆4066億円)と
1年で約2割減った。それに拍車がかかっている。

ただ、海外のネットショッピングなどはできないという。
ギリシャの口座から外国に資金が出るからだ。

市民は気が気でない。アテネ市内のホームセンターでは、銀行から
おろしたお金を入れておく金庫を買う客が、前年比で約15%増。
壁と床にネジで固定するタイプが人気だ。ECBは緊急融資の増額を
せず、銀行破綻への不安から市民は自衛に走る。
それが銀行の資金繰りをさらに苦しくする悪循環に陥ってい る。

 (アテネ=津阪直樹)

 ■債務減免へ、米が圧力

 ギリシャ経済を押しつぶしかねない約3200億ユーロ(約43兆円)の
債務を、軽くさせる時ではないか――。

米国は、そうしたメッセージを、特にギリシャの最大支援国ドイツに
向けて発し、危機収束へ圧力を強めている。

米国のルー財務長官は8日、米シンクタンクのイベントで
「ギリシャの債務は、長続きできる額ではない」と債務減免を訴え、
「ギリシャがユーロにとどまることが最良の結果だと多くの
関係者はみている」と強調した。

「債務減免が、ギリシャには必要だ」。IMF(本部ワシントン)の
ラガルド専務理事も同日、ワシントンでのイベントでこう発言した。
EU、ECBと共に「トロイカ」の一角としてこの5年間、ギリシャへ
金融支援を続けてきたIMFだが、債務減免に慎重なユーロ各国
への要求を強めている。

米オバマ政権が懸念するのは、ギリシャのユーロ離脱で地域が
不安定になる恐れがあるからだ。ウクライナ問題で米国と対立する
ロシアがギリシャに近づいていることに、神経をとがらせる。
緩やかな成長を続け、年内の利上げをにらむ米国経済にも
水を差しかねない。

 (ワシントン=五十嵐大介)

関連記事です。
中国が飛び付くジリ貧「ギリシャ」切売り政策

オリンピック開催地選考の最終局面、スペインのマドリードが
必死に経済回復をアピールしていたが、南欧を広く見回せば、
まだまだ状況は芳しくない。
中でもギリシャは身売り、切売りの日々である。


 外信部記者が言う。

「不景気で家賃の不払いが恒常化しており、不動産相場は下落の
一途です。そのためギリシャでは今年の4月、投資移民促進法案と
いうものが可決されました。 その国に投資すると、一定の居住権を
得られるというのは、世界各国で見られるものですが、ギリシャに
ついては25万ユーロ(約3300万円)以上の不動産を購入する
だけなのです」

米国のグリーンカードなどは、居住実態がないと、即取り上げに
なってしまうが、ギリシャの場合は定住も語学力も必要ない。
ただ買うだけ。
そこにつく「特典」に“あの国”が、当然食いついて来るのである。

「EUのほぼ全域を自由に動けるビザが付与されるのです。
そのため中国人から注目されている。何しろ、中国人の
パスポートはいまだに審査が厳しい。また億ションひしめく
上海の不動産事情と比べれば、安い買い物でもある。
欧州ビジネスを展開する中国人には、実にお得な投資です」(同)


となれば、ギリシャも必死に売り込む。北京特派員が最近の動きを追う。
「5月にはギリシャの首相が経済団体を引き連れて、港湾、空港など
への投資の呼びかけに北京を訪問しています。また7月には
ギリシャ軍の参謀長がアテネの 中国大使館を訪れ軍への
投資も呼びかけています。そして9月8日には福建省アモイの
コンベンションセンターで大規模なギリシャ投資の説明会が開かれた」

中国の投資に詳しいビジネス・ブレークスルー大学教授の
田代秀敏氏が言う。

「リーマンショック、欧州危機以降、世界各国がギリシャから
引き揚げる中、中国だけは商機と見て、積極投資を進めた。
すでにギリシャ最大のピレウス港は中国資本の支配下です。
中国は欧州に確たる拠点を築いて、市場とともに欧州ブランドを
手に入れようとしている。ギリシャがその入り口になろうとしています」


 新・ギリシャ神話――
『トロイの木馬』の中には中国人が入っていた……。


経済危機のギリシャでも「中国人の爆買い」

アテネを代表する観光地、アクロポリス。経済危機の中でも
連日、多くの観光客が詰めかけています。
中でも目立つのが「爆買い」でおなじみの中国人です。

「すばらしい景色ね。ギリシャには中国からの観光客がいっぱい
来ている。レストランには中国語のメニューもあったわ」
(中国人観光客)

観光の後はお買い物。買い物袋を提げて歩く彼らの姿は、今や
アテネでは見慣れた光景です。
しかし、中国人の購買意欲は、これだけにとどまりません。

アテネ市中心部から車で30分。
高級住宅街に建つマンションに入ってみると・・・

「こちらが今、売りに出されている物件なんですが、広いリビングから
ベランダに出ると、目の前にはエーゲ海が広がります」(記者)

「最近、海外からのお客様が増えています。一番多いのが中国です」
(不動産会社社長)

 実は経済危機の影響で、ギリシャでは不動産の価格が平均で3割も
下落。この部屋の場合、広さ330平米で価格は100万ユーロ、
およそ1億3500万円で すが7年前には倍の値がついていました。
今のうちに売っておきたい家主側の意向もあり、以前はほとんど
なかった中国人との契約件数は去年全国でおよそ 1000件に
上ったといいます。

「25万ユーロ以上(約3400万円)の物件が人気です。
別荘に利用したり投資目的で人に貸したりする人が多いです」
(中国側代理店)

「私たちにとって、まさに今がビジネスチャンスなのです。
経済危機のおかげで、ギリシャは良くも悪くも有名になりましたから」
(不動産会社社長)

ギリシャのユーロ圏離脱の可能性が出てきたことで、現在はやや
模様眺めの雰囲気となっていますが、ここでも中国マネーの存在感が
増しているのは明らかです。(10日14:55)


コメントです
ほとんだギャグ化しているギリシャ危機の話題です。
少しまとめてみると、
@ 本気で経済を立て直す気はなし。
A でも、消費を切り詰めた
生活はまっぴらごめん。
B だけど、民主主義の名の元、権利だけはしっかり主張する。
こんなところでしょうか?

ところで、余談になりますが、もしエーゲ海が中国のに押さえられて
赤の旗の軍事拠点になったとしたら、米国および西側国としては
ぞっとする事態でしょうね。



posted by salsaseoul at 13:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州
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