home003.gif

2015年03月01日

「イスラム国」入り、英国・韓国の若者も 世論に衝撃

朝日新聞 2015年2月25日

20150301.jpg

ロンドン・ガトウィック空港で17日、セキュリティーゲートを通過する英国の少女3人
(監視カメラ画像から)=AFP時事、ロンドン警視庁提供

■ロンドンの10代少女3人、失踪

 欧米などから過激派組織「イスラム国」(IS)入りを目指す若者らの
流れが止まらない。英国では今月中旬、15〜16歳の同級生の
少女3人が失踪し、トルコ経由でシリアのIS支配地域に入ったと
みられることが分かった。学校で優等生だったという少女たちが、
家族も気づかぬ間に過激な思想に傾倒した事態は、英世論に
衝撃を与えている。

英BBCなどによると、3人は同じロンドン東部の中等学校に通う
友達同士で、うち2人はバングラデシュ系という。学期の中間休み中
だった17日の早朝、「結婚式に出席する」などと家族にうそを
ついて出かけ、ロンドン近郊のガトウィック空港からトルコ航空で
イスタンブールへ向かった。

家族からの通報を受け、英警察は少女の顔写真や空港の
監視カメラの画像を公表。公開捜査に乗り出した。
家族はテレビのインタビューで涙ながらに「帰って来て」と呼びかけ、
キャメロン首相も「非常に心配しており、政府としても救出のために
できることをすべてやる」と力説した。

だが24日になって、3人がすでにトルコ南部キリス付近から
シリアのIS支配地域に入ったとみられることが分かった。

少女らが通う学校では、昨年12月にも少女らと仲が良かった

女子生徒(15)が同じ経路でシリアへ渡航した。今回失踪した
少女たちは当時、警察に事情を聴かれたが、同調するそぶりは
なかったという。少女らはインターネットやソーシャルメディアを
通じてひそかに過激思想に傾倒していったと考えられている。

ロンドン大学キングスカレッジの研究者によると、これまでISが
支配するシリアとイラクに向かった英国人は500〜600人
だという。戦闘員の男性と結婚するために渡航する女性もいる。
英BBCは、これまでにISに渡った英国人女性は50人以上に
上り、多くは若者だと伝えた。(ロンドン=渡辺志帆)

     ◇

■韓国の少年「訓練受けている」

韓国の情報機関、国家情報院は24日、トルコで1月に
行方不明になった韓国人の少年(17)が「イスラム国」(IS)に
加わり、訓練を受けていると国会の情報委員会(非公開)で
明らかにした。出席した議員らによると、同院は「正確な場所は
確認できていないが、ISで訓練を受けている」と説明したという。

ソウル地方警察庁などによると、少年は1月10日にシリアと
国境を接するトルコ南部キリスのホテルで朝食をとった後、
行方不明になった。警察が自宅のコンピューターを分析
したところ、ISやシリアなどのキーワードで検索した痕跡が
あったほか、ISの旗の写真などが保存されていた。

2月25日付の主要各紙は、この情報を1面で報道。
中央日報は「もう韓国もテロ無風地帯ではないという事実が
確認された」とし、政府にとって非常事態となったと指摘した。

米軍主導の有志連合は、昨年8月からイラク、同9月からは
シリアでISを狙った空爆を続けるが、同組織の勢力を
抑えられていないのが実情だ。

米国政府の「米国家テロ対策センター」は、ISに加入するために
イラクやシリアに渡った外国人戦闘員は90カ国から計2万人に
達すると分析し、今月、米下院で報告した。
多くは中東・北アフリカ諸国からだが、少なくとも3400人は
欧米などの西側諸国の出身者だとしている。

特にシリアへの外国人戦闘員の流入は、過去20年に起きた
アフガニスタン、パキスタン、イラク、イエメン、ソマリア
などへの流入をはるかに上回る規模だとしている。
(ソウル=貝瀬秋彦、イスタンブール=春日芳晃)


関連記事です。

欧州出身テロリスト3000人…原因は青年失業(1)

26日(現地時間)、米メディアはイスラム・スンニー派武装
反乱軍「イスラム国(IS)」 の隊員である米国人の死を
一斉に報じた。約10年前にキリスト教からイスラム教に
改宗したカリフォルニア出身のダグラス・マケイン(33)だ。
シリアで自 由シリア軍(FSA)との交戦中に死亡した彼に
ついて、家族と知人は「ユーモア感覚があり、家族を愛する
平凡な人」と語った。彼が極端主義に傾倒するほどの
理由を探せなかった家族は衝撃を受けた。
  ◆米国人記者を斬首したマジェド、裕福な家庭出身
 米国人記者ジェームズ・フォーリーを斬首したIS隊員
アブデル=マジェド・アブデル・バリー(23)はロンドンに
ある100万ポンド (約17億8000万ウォン)の家に居住
していた英国人と確認された後、ISで活動する西側出身の
若者に関する報道が相次いでいる。ほとんどの報道が
「いったいなぜ」という疑問に焦点が置かれている。
先週、米国務省はIS隊員を含め、イラク・シリアで活動中の
外国人ジハーディストが約50カ国出身の1 万2000人と
発表した。欧州連合(EU)情報当局はイラク・シリアなどで
活動するEU国家出身のジハーディストが3000人に
のぼると把握している。この人たちが祖国に戻ってテロを
起こすことを、米国など西側は最も憂慮している。

  ◆「貧困ではなく仕事がないため」
過去には学べず貧しい人たちがテロに加担する可能性が
高いというのが定説だった。実際、過去のテロリストの
成長環境は極めて劣悪な ケースが多かった。彼らにとって
テロ集団は現実から逃避する場だった。IS隊員になった
西欧の若者も同じだ。ただ、彼らが脱出しようとする
対象は以前のように貧困や無知ではないというのが、
専門家らの診断だ。
 米ノースイースタン大政治学科のマックス・エイブラハム
教授は「人をテロ集団に導く主な原因は失業」と述べた。
「職業がなくて貧しいからではなく、する仕事がないため」と
いうことだ。
エイブラハム教授は「本当に貧しければ目の前の現実的な
問題に没頭し、テロリストになる考えはしない」 と話した。
生活できるほどの余裕があるため目的のない人生について悩み、
ISに代案を発見し、加担するということだ。インターナショナル
ビジネスタイムズは
「自ら社会で疎外されたと考える若者が、仕事がないため、
または退屈を感じて急進主義に向かう」
と伝えた。
実際、ISの外国人隊員の多くは青年失業に苦しむ欧州出身だ。
英ガーディアンによると、最大1万2000人と推定されるISには
約 3000人の外国人隊員がいて、うち4分の1は英国出身だ。
ベルギー・フランス出身も数百人にのぼり、スウェーデン人も
少なくないと推定される。景気低迷が続く欧州の青年失業率は
20%を超える。全体失業率の倍だ。景気低迷の苦痛は少数者
にはよりいっそう過酷であり、イスラム教徒の青年の失業率は
平均青年失業率の倍以上も高いと把握されている。
職業がないスラム教徒の青年は、欧州で極右政党が躍進した
ことでさらに疎外された。極右派が高い失業率の原因を
外国移民者のせいにしているからだ。英国の国際急進
主義研究センター(ICSR)の研究員シラーズ・マホは
「欧州の主流社会で排斥された人たちは外部で自己を
見いだそうとする」と話した。IS外国人隊員を多数“輩出”する
英国・フランス・ベルギー・スウェーデンはともにイスラム教徒の
人口比率が高い国だ。


コメントです
じっさいのところはわかりませんが、欧州出身の志願者は、
貧困や社会の閉塞感に絶望して志願していったわけではなくて、
生活にそれほど困ってなく興味本位で志願を決定した感がありますね。
日本でも、オウム教等のカルトに傾斜していった若者が多数
いましたが、その現象に似ていないこともないですね。


posted by salsaseoul at 20:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/114465230
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック