コメントです。
プラスチックごみの海洋汚染が
深海部にまで及んでいる報告記事です。
便利さと手軽さ、それに経済成長を
優先した結果、そのコストは皮肉なことに
逆に高くつきそうですね。

上海市の路上に現れた新しいモバイクの自転車(2019年1月24日撮影)
(c)CNS/厳大明
【2月1日 東方新報】中国の出前サービスアプリで知られる美団
(Meituan)の創業者、王慧文(Wang Huiwen)
高級副総裁は、傘下に収めていたシェア自転車大手の摩拝単車
(モバイク、Mobike)を全面的に美団に吸収し、
またブランド名も「美団単車」に近く変更することを明らかにした。
このほど発表した社内文書で明らかにした。
昨年の買収劇から10か月の間で「美団」化へと進んで行ったモバイク。
ついにブランド名も消滅することになった。
昨年10月末の上場を機に、情報位置サービスプラット(LBS)
フォームの構築を宣言していた美団。このプラットフォームには
ネット配車、大型バス、無人配送などの部門を含んでおり、
今回の王高級副総裁の宣言は、モバイクが美団の
「LBSプラットフォーム」自転車事業部に事業を承継し、
王氏本人も同事業部のトップを兼任するというものだった。
モバイクは今後、美団のアプリのみで利用が可能で、
これまでのモバイクユーザーにとって、もともとの利用習慣を変えざるを得ない。
■巨額な借り入れが状況をより苦しい立場に
モバイクは、2015年1月創業。翌年から上海市で本格的な
シェア自転車サービスを開始した。サービスは海外19か国まで
展開し、ユーザーが利用した走行総距離はのべ
182億キロメートルとまで言われる。以後3年以上もの間、
モバイクは少なくとも7回の借り入れを行っている。
特に17年に2億1500万ドル(約234億円)、
その5か月後には6億ドル(約655億円)超を借り入れ、
シェア自転車業界で1社の借り入れ額としては
過去最高額を記録している。
このようなやり方で、急速に市場を占有したモバイクだったが、
シェア自転車の膨大な維持管理費を資本金の追加のみに
頼らざるを得ない延命的な運営を続けていた。
「ユニコーン企業」と称されたシェア自転車企業はその実、
「張り子の虎」であり、華やかな繁栄の裏には暗い危険が潜んでいたのだ。
【シェア自転車の天国と地獄】
「成功も早かったが、失敗も早かった」。
ここ近年のシェア自転車業界の発展を一言で例えるなら、
これが最も適切な言葉になるだろう。
ofoであれ、モバイクであれ、ともに有効的に利益を出す
方法を見つけられなかったことが原因だと一部から指摘されているが、
現在のシェア自転車企業は「損しか出ない商売」
というレッテルすら貼られている。
また、シェア自転車の急激すぎる発展は、新たな問題を
絶えず引き起こした。計画性のない自転車の大量配置、
地下鉄やバス停、オフィスビル付近の大量の自転車は、
路上の正常な通行にも影響を及ぼした。
また、ofoに関しては、オンライン上のデポジット返金を待つ
ユーザーはすでに1000万人を超え、完済には見通しが
立たない状況だ。ofo創業者の戴威(Dai Wei)氏は
「信用を失墜した被執行人
(訳注:裁判所が借金返済能力があると認定したにも関わらず、
返済しない要注意人物)」リストに加えられ、
かつて「新4大発明」とまで称されたシェア自転車の創業者は、
世間に「厚かましい」という烙印(らくいん)まで押されている。
まさに業界は「天国と地獄」である。
(c)東方新報/AFPBB New
最初に上海でレンタサイクルを
見たとき、ℚRコード決済で
すべて乗り捨てができて、
なんて頭がいいんだと思いましたが、
きちんと運用できず、文字通り
自転車操業だったようですね。
残念です。
でも、考えてみれば、
最近の日本では自転車を
交通インフラとして整備するより、
放置自転車や自転車損害保険に
注目されています。
なんでも、増やせばいいと
いうものでもないのですね。