この論文の執筆者の一人、ハーバード大の
デービッド・キース(David Keith)教授
(工学、公共政策)は、「風力はあらゆる環境的尺度で
石炭より優れているが、その環境への影響を無視
できるわけではない」と指摘した。
 19世紀末以降、地球の平均気温は約1度上昇しているが、
地球温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定(Paris Agreement)」は、
環境への重大な影響を回避するため、平均気温の上昇を
1.5〜2度に抑えることを各国に求めている。
風力発電が気候変動に与える影響はこれまでにも研究されてきた。
米科学誌サイエンス(Science)に最近発表された研究によると、
サハラ砂漠(Sahara Desert)の一画に風力発電用のタービンを
集中的に設置した場合、周辺の気温や降雨量、
ひいては植生にまで影響を及ぼすという。
ハーバード大の研究チームによると、同等のエネルギー生成率で
比較した場合、風力発電による環境負荷は太陽光発電の
約10倍に上るという。
キース氏は、「風力発電の恩恵はゆっくりと積み重なっていくが、
風力発電が気候に与える直接的な影響はすぐに現れる」と
説明し、「向こう10年という視点で見れば、風力がもたらす
気候への影響は実は石炭やガスよりもいくつかの点で大きい。
向こう1000年という視点で見れば、風力は石炭やガスよりも
はるかにクリーンだ」と指摘している。(c)AFP

コメントです。
まったくの素人判断ですね。
風力発電がそれほど非効率だとは
思いもよりませんでした。
風力発電に限らず、どんな設備でも
プラント製造時に環境負荷が
発生します。
そして、その後の運用時にほぼ
ゼロエミッションかと思いましたが、
案外非効率なんですね。