【3月3日 AFP】英ロンドンの中央刑事裁判所の陪審は2日、
ロンドン市内にあるマドラサ(イスラム神学校)
「ランタン・オブ・ナレッジ」の管理者の立場を
利用して生徒らを勧誘し、子どもの「軍隊」をつくって
多発攻撃を実行させようとしていたとして、
ウマル・アハマド・ハック被告(25)に有罪評決を下した。
ハック被告はロンドン東部出身で教員資格は持っておらず、
ロンドン警視庁の声明によれば、子どもたにテロリストに
よる過激な暴力映像を見せたり、警察官をナイフで刺す
「テロリストの役を演じさせ」たりするなどして急進化させ、
「ロンドン市内の企業や地域に多発攻撃」を行わせようと
していたという。
ロンドン警視庁テロ対策司令部のディーン・ヘイドン氏は、
「ハック被告は欧州や英ウェストミンスターで発生した
襲撃事件に触発された危険人物で、銃やナイフ、爆弾、
大型車両などを使って罪のない人々を同時多発的に
殺害する計画を企てていた」と述べている。
さらなる捜査で、ハック被告はリップル・ロード・モスクでも、
11〜14歳の子ども55人に対して急進化を試みていた
ことが明らかになっている。
ハック被告はこれまでに、テロを実行するための情報を
収集し、テロに関する文書を配布したなど、
4件の罪状について認めていた。
また同被告の共犯者として、アブサヘル・マムン被告(29)と
ムハンマド・アビド被告(27)にも有罪判決が言い渡されている。
(c)AFP
コメントです。
紛争地で子ども軍隊を組織化しているのは
周知ですが、まさか大都会のロンドンでこのような
蛮行が企れていたとは驚きです。
早期逮捕に至ってよかったですね。
しかし、ダメージの大きさから世界中のテロリストの
標的にされるロンドン。
気の毒です。
皮肉なことに警察や捜査機関も実力を
どんどん上げているのでしょうね。