【10月21日 AFP】欧州警察機構
(ユーロポール、Europol)は20日、欧州で子どもや
移民が被害者となっている人身取引・密航業者の
ネットワークに対して今月2件の一斉摘発を行い
90人を逮捕したと発表した。

摘発のうち一つは今月9〜13日の間に19か国で
行われたもので、未成年者34人と成人1072人が
「弱い立場、あるいは搾取される可能性のある状況」に
置かれており、容疑者16人が逮捕された。
ある例では、父親を装った男が偽のパスポートを
持った男児と空港に到着したところを警官が取り押さえた。

二つ目の摘発は密航を対象としたもので、
当局は74人を逮捕。うち4人は密航業者と
つながっていた。

 国際刑事警察機構
(インターポール、Interpol、ICPO)、欧州対外国境
管理協力機関(フロンテックス、Frontex)と連携して
一斉摘発したユーロポールによると、捜査期間中、
24万人以上に事情聴取を行ったという。

ユーロポールは、摘発は「性的搾取や強制的物乞い、
犯罪行為の強要などのホットスポット」となっている
移民受け入れセンターや国境周辺を中心に
行ったことを明らかにしている。(c)AFP