時事通信社 2016 2 18
記者会見で生体肝移植の拒絶反応抑制法を発表する山下健一郎特任教授(手前右)ら
18日午後、札幌市
生体肝移植を受ける患者とドナー(臓器提供者)のリンパ球から
培養した特別な免疫細胞を使い、免疫抑制剤を使わず拒絶反応を
抑えることに成功したと、北海道大病院が18日発表した。
移植の1年半後には免疫抑制剤が不要になり、治療法として
確立されれば、患者の負担を大きく減らすことができる。
一般的に、臓器移植を受けた患者は拒絶反応を抑えるため、
免疫抑制剤を飲み続けなければならない。
患者にとっては多額の医療費負担に加え、免疫抑制剤の
副作用として感染症にかかりやすくなるなどのリスクがあった。
北大病院は順天堂大と共同で、2010年11月から臨床研究を
実施した。患者とドナーの血液から移植前に採取したリンパ球を
混ぜ合わせ、特別な制御性T細胞を培養。
この細胞を再び患者の体内に戻すことで、移植された肝臓を
患者の免疫システムが異物と捉えて攻撃する拒絶反応が
起きなくなるという。
北大病院で臨床研究の対象となった30〜60代の男女10人の
うち、7人は移植から18カ月後に免疫抑制剤の使用を中止。
その後2年以上服用せず、生活しているという。
山下健一郎特任教授は記者会見で「良い結果が出た。
なるべく多くの患者に、この治療が役に立てるよう
尽力していかねばならない」と語った。
(2016/02/18-17:30)
18日午後、札幌市
生体肝移植を受ける患者とドナー(臓器提供者)のリンパ球から
培養した特別な免疫細胞を使い、免疫抑制剤を使わず拒絶反応を
抑えることに成功したと、北海道大病院が18日発表した。
移植の1年半後には免疫抑制剤が不要になり、治療法として
確立されれば、患者の負担を大きく減らすことができる。
一般的に、臓器移植を受けた患者は拒絶反応を抑えるため、
免疫抑制剤を飲み続けなければならない。
患者にとっては多額の医療費負担に加え、免疫抑制剤の
副作用として感染症にかかりやすくなるなどのリスクがあった。
北大病院は順天堂大と共同で、2010年11月から臨床研究を
実施した。患者とドナーの血液から移植前に採取したリンパ球を
混ぜ合わせ、特別な制御性T細胞を培養。
この細胞を再び患者の体内に戻すことで、移植された肝臓を
患者の免疫システムが異物と捉えて攻撃する拒絶反応が
起きなくなるという。
北大病院で臨床研究の対象となった30〜60代の男女10人の
うち、7人は移植から18カ月後に免疫抑制剤の使用を中止。
その後2年以上服用せず、生活しているという。
山下健一郎特任教授は記者会見で「良い結果が出た。
なるべく多くの患者に、この治療が役に立てるよう
尽力していかねばならない」と語った。
(2016/02/18-17:30)
コメントです
臓器移植手術後の免疫抑制剤を不要にする
治療法は、前から研究が盛んに行われていましたが、
今日の北大の発表によると、かなり具体的に
臓器移植手術後の免疫抑制剤を不要にする
治療法は、前から研究が盛んに行われていましたが、
今日の北大の発表によると、かなり具体的に
実用化に近づいたようです。
臓器移植患者にとっては明報ですね。
今後も、より精度の高い実用化に向けて
研究を進めて欲しいものです。
臓器移植患者にとっては明報ですね。
今後も、より精度の高い実用化に向けて
研究を進めて欲しいものです。