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2015年11月21日

ハトを使って乳がん発見、米研究チームが実験

CNN 2015.11.20

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乳房の細胞の画像からがんの有無を見分けるハト=Ed Wasserman/U. of Iowa


(CNN) ハトを使って乳がんの画像診断をすることが可能で
あることを、カリフォルニア大学デービス校の
リチャード・レベンソン教授(病理学・臨床検査学)らの
研究チームが明らかにした。

鳥は紫外線など、人間よりも幅広い波長の光を「見る」ことが
できる。

また、これまでもハトを訓練すれば視覚的な手がかりから
画像を分類できることは分かっていた。アルファベットの文字を
識別したり、着ているものが違っても人を見分けることもできる。

そうしたハトの視覚能力を知ったレベンソン教授は、この能力を
何かに役立てることはできないかと「知的な遊び心」から
考えたという。

そこでアイオワ大学のエド・ワッサーマン教授(実験心理学)と

組み、乳癌検査画像をハトに見せる実験に取り組んだのだ。

実験では8羽のハトを使い、目の前の画面に乳房の細胞の
拡大写真と、青と黄色の四角を同時に映し出した。
そして写真にがん細胞が映っていれば青の、そうでなければ
黄色の四角をつつくよう、えさを使って教え込んだ。

15日間の訓練の結果、ハトは初めて見る画像であっても
がん細胞の有無を85%の確率で見分けることができる
ようになったという。

ただし、がんの可能性がある乳腺密度の高い画像などは
うまく識別できなかった。
米放射線医学会乳房画像委員会のデブラ・モンティチオーロ博士に
よれば、乳房は脂肪や乳腺密度のパターンが人によって異なるため、
人間でもそうした画像からがんを見つけ出すことができるように
なるには「長年の経験が必要に なる」という。

論文は、インターネット科学誌「プロスワン」で発表された。


コメントです
ハトを使って乳ガン検査を行う実験の記事です。
どこまで実用性が確定できるかはわかりませんが、
参考記事として掲載しました。




posted by salsaseoul at 22:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 医療

天気予報、世界へ「輸出」 ビッグデータ活用、高い精度 40カ国以上に伝授

朝日新聞 2015年11月19日

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世界各地の膨大な観測記録(ビッグデータ)をもとにした日本の
天気予報が、世界で活躍している。異常気象が農作物に
及ぼす影響が深刻化するなか、アジア諸国を中心に
世界40カ国以上に普及。
分析するコンピューター進歩などで予報の精度も年々向上している。

「まず、低気圧や高気圧を発達させる兆候を示すデータを
見つけてください」

17日、東京・大手町の気象庁。アジア各国の気象予報官らが、
日本の職員から1カ月先の天気予報を行う際の注意点の
説明を受けていた。

8回目を迎えた今年の研修には、パキスタンやミャンマーなど、
アジアの15の国と地域から15人が参加し、20日まで続く。
ベトナム水文気象予測センターのリ・ハさん(35)は
「日本のように精度の高い予報を農業に役立てたい」と話す。

気象庁が各国に無償で提供しているのが「数値予報」。
地球全体を2〜20キロの格子状に区切り、各地点での
気温や気圧などの膨大な観測データをスーパーコンピューターで
計算。高気圧や低気圧、前線の動きなど、今後の天気の
移り変わりを予測する基礎データにあたる数値だ。

気象庁はこのデータを目的に応じたソフトで解析し、翌日や
数カ月先の天気予報に活用。各国は数値予報の一つで
20キロ範囲で区切った「全球モデル」のデータ提供を受けて、
1カ月先の天気などを予測する。

予報の精度は、観測データの多さやスパコンの計算能力に
左右される。米英などの先進国もそれぞれ開発し、世界各国に
提供するとともに精度を競っている。気象庁は2007年ごろ
から外国への提供を開始。09年には世界気象機関から
アジアの気象業務で指導的立場に指名され、研修を開く
ようになった。アジア以外にも、アフリカのケニアやリビア、
オセアニアのフィジーにも提供する。

気象庁異常気象情報センターの大野木和敏所長は

「日本のモデルが世界で活用されれば、不具合を改良する
機会も増え、結果的に日本の予報精度も上がっていく」と話す。

 ■的中率、年々上昇

「天気予報が大はずれすることは少なくなっている」。
気象庁数値予報課の永戸久喜班長は胸を張る。

気象庁が夕方に発表する「明日の予報」。
雨が降るか降らないかの予報が当たった割合は
1990年代が80%台前半だったが、最近では
80%台後半に上昇した。

的中率の上昇は「数値予報」の進化に比例している。
数値予報が導入されたのは59年。77年に気象衛星が
打ち上げられ、79年からは雲の動きをもとに、上空の
風向・風速を予測できるようになるなど、予報に使う
観測データが増えてきた。膨大な計算を担うスパコンも
現在は9代目。1秒間に847兆回の計算ができる。
導入当初の1千億倍の処理能力という。

気象庁は来年にも、今年7月に正式運用が始まった
観測衛星「ひまわり8号」の観測データも活用する方針だ。

撮影間隔を従来の30分から2分半に短縮し、カラーで
みられる。観測する気象現象も5種から16種に増え、
大気中の水蒸気量も詳細に分析できる。永戸班長は
「数値予報の技術を上げたい」と話す。(鈴木逸弘)

■姿消す「天気相談所」 地域の予報、民間会社でも可能に

数値予報は民間の気象情報会社にも提供され、
特定地域のピンポイントの天気予報などに活用されている。
きめ細かい予報が可能になるなか、市町村が運営し、
地元の予報に取り組む天気相談所は姿を消している。

福島県郡山市は99年度末、東京都八王子市は
2009年度末にそれぞれ廃止。阪神大震災後、防災意識の
啓発を目的に開設した大阪府羽曳野市も04年度で
市独自の天気予報の発表をやめた。気象予報士として
勤務した高島誠さんは「民間の情報会社の予報が普及し、
現地観測や経験をもとにした地元の天気予報への
期待は薄れた」と話す。

一方、茨城県日立市の市役所最上階にある天気相談所は、
予報を続けている。3人いる気象予報士の一人、
池田恵介さんは「小雨のやむ時間など地元データを使って
違いを出す工夫をしている」。

台風の接近時は存在感を発揮した。9月に関東・東北豪雨の
一因となった台風17、18号の発生時は市の防災会議に
出席。土砂災害や河川の氾濫(はんらん)に警戒が必要な
時間帯、対応する職員の招集時間の目安などを
気象データから説明した。

コメントです
日本の最新技術による天気予報の話題です。
確かに、ひと昔前に比べて天気予報の精度が
格段に良くなっている気がします。
そして、そのノウハウが日本国内だけでなく
外国でも活用されているようです。
こんな明るい話題ばかりだといいですね。


posted by salsaseoul at 00:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 環境

(世界発2015)無差別性暴力、内戦の闇 コンゴ民主共和国、救済進まず

朝日新聞 2015年11月19日

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内戦状態が続くアフリカ中部のコンゴ民主共和国(旧ザイール)。
紛争下で、多くの女性たちが無差別的なレイプを受け続けている。
救済に取り組む現場の医師たちは、国際社会がもっと被害に
目を向けるべきだと訴えている。

 ■連れ去られ、幼児までも

午前7時、東部ブカブ近郊のパンジ病院。鉄製の柵で守られた
病院の中庭に、民族衣装の女性たちが集まってきた。
太鼓のリズムに合わせて、スワヒリ語の聖歌を歌う。
ほぼ全員がレイプの被害者だ。

病院では内戦が始まった1998年から、兵士らに性暴力を受けた
女性たちを受け入れてきた。その数は計約3万人に上る。

被害女性の多くは、けがをしているだけでなく、家族の面前で
レイプされ、精神的な傷を負っている。

そのため、病院では運び込まれてもすぐに手術をせず、
まずは何が起きたのかを理解させる。多くは自暴自棄に
なっており、手術をしても、食事を取らなかったり、
薬を飲まなかったりするからだ。産婦人科医は「元通りの
暮らしに戻れるまでには、少なくとも1年かかる」と話す。

院内のケア施設では約200人の女性が暮らす。
30代の女性が「事実を知ってほしい」と取材に応じた。

99年、教会で礼拝中に武装集団に囲まれ、2人の女性と
ともに森に連れ去られてレイプされた。
翌日、女性2人は逃げようとしたが見つかり、灯油の入った
バケツを頭に担がされ、火をつけられて亡くなった。

その後、自身は武装集団の部隊長の「妻」にさせられ、
森で暮らした。レイプは続き、3人の子どもを産んだ。
4年たったある日、部隊長に「なぜ言うことを聞かないんだ」と
銃剣でのどを刺された。数週間後、兵士らが出かけた隙に
子ども3人を連れて逃げた。

「今の不安は子どもたちのこと。父親が戦場のレイプ魔
だったと知ったら、どんなに悲しむか」

子どもの被害も少なくない。ブカブ北方の村で母親(33)の
足にまとわりついていた少女(3歳10カ月)も、
その一人だという。

母親によると、2014年9月上旬、少女を置いて
外出している間に武装集団が侵入し、少女を襲った。
村ではその日、18歳までの計20人がレイプされたと
いう。母親は「毎日おびえている。逃げたいが、
避難場所が見つからない」。

病院の運営担当者は「病院でケアを受けている
200人のうち、25人は10歳未満の子どもだ」と話した。

 ■「影響、何世代も続く」治療するムクウェゲ医師

パンジ病院の設立者、ドニ・ムクウェゲ医師(60)は
今年10月9日、午前7時から午後10時まで、14〜18歳の
少女4人を含む計11人の手術に追われた。

その日はノーベル平和賞の発表日。毎年のように候補に
挙がるムクウェゲ氏は翌朝、「発表日だったことは知っていた。
でも、患者が手術を待っている」と話した。
周囲では戦闘が続き、数日前には計30人の女性が
搬送されてきていた。

12年、国連で「国際社会は問題に無関心だ」と訴えた
直後、武装勢力に自宅を襲われ、ガードマンが射殺された。
以後、家族と病院に住み込んで治療にあたりながら、
「アフリカの紛争地では、レイプが地域社会を破壊する
『兵器』として使われている」と訴えている。

戦闘員は敵対する民族の女性をレイプし、性器を傷つけて
子を産めなくしたり、エイズウイルスに感染させたりして、
地域社会に負担とダメージを与える。

敵に一度レイプされた女性は汚れていると見なされ、
家庭に戻りにくくなってしまう。生まれた子どもは
地域社会から疎外され、「その影響は化学兵器のように、
何世代にもわたって続いていく」という。

「この国の内戦は、資源の支配権をめぐる経済戦争だ」
とも指摘する。

市民を殺し、レイプする武装勢力の支配地域は、世界中で
つくる精密機器に欠かせないレアメタルの産地でもある。
「経済的な利益の裏には、人生を破壊されている多くの
女性がいることを知り、少しでも救済に手を貸してほしい」

 ■「年40万人以上」報告も 2006〜07年

 同国では13年末、政府軍と反政府勢力「M23」が
和平協定を結んだが、東部を中心に内戦状態が続く。

昨年9月の国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の
報告書によると、東部では昨年初めの時点で54の
武装集団が活動。武装集団だけでなく、政府側の
治安部隊の隊員らも女性をレイプしており、
「薪集めやトイレの使用ですら安全に行えない状況」だ。

レイプの被害者については、内戦状態で調査が
難しく、大多数の被害者が名乗り出ないため、
数を特定するのは難しい。AFP通信によると、
米国の公衆衛生専門家が11年に米学術誌に
発表した報告では、06〜07年の1年間でレイプ
された15〜49歳の女性は40万人以上。
パンジ病院の関係者は「実際の数はだれにも
わからない」と話す。

 (ブカブ=三浦英之)

 ◆キーワード

 <コンゴ民主共和国> 

1960年にベルギーから独立。
65年に政権を握ったモブツ大統領が30年以上独裁を
続けたが、97年、反政府勢力が首都キンシャサを
制圧し、国名をザイールから変更した
。しか し、98年に再び反政府勢力が武装蜂起し、
内戦状態に陥った。特に東部では民族対立や地下資源を
めぐる武装勢力の衝突で極めて不安定な状況が続いている。

コメントです

コンゴ民主共和国の紛争下で、多くの女性たちが
無差別的な性暴力を受けています。
根本的な解決策として、まず内戦状態を終結させる
ことが考えられます。
しかし、先進国が指導介入しようにも、現時点では
砂漠のやっかいな武装集団にふりまわされて
どうにもなりません。
現在、国際社会は
多くの解決不可な問題を抱え、
途方にくれている状態です。

残念ですが、それが現実です。



posted by salsaseoul at 00:24| Comment(0) | TrackBack(0) | アフリカ