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2015年07月20日

人文社会科学系学部がある国立大 8割が再編検討


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文学部や経済学部など人文社会科学系の学部や大学院がある
国立大学のうち8割が、学部の再編や定員の削減などを検討
していることがNHKの調査で分かりました。
国立大学を巡っては文部科学省が先月、教員養成系や人文社会科
学系の学部や大学院について、廃止や社会的要請が高い分野への
転換に努めるなど、組織と業務全般を見直すよう通知を出しました。

この方針について、NHKは対象となる学部がある国立大学64校に
アンケートを行い、89%に当たる57校から回答を得ました。
人文社会科学系の見直しを求める通知については、関連の学部が
ある大学42校のうち、25校が「趣旨は理解できる」と答えて6割を
占め、「不本意だが受け入 れざるをえない」が2校、
「全く受け入れられない」が2校でした。
「趣旨は理解できる」と答えた大学からは、人文社会科学系は
大学教育の根幹だとしたうえで、少子化や社会のニーズに
対応するには教育内容や組織の改革は必要だなどという
意見が自由記述で寄せられました。

また、先月いっぱいで文部科学省に提出することになっていた
来年度から6年間の中期目標の素案に、人文社会科学系の
見直しをどのように盛り込んだか尋ねたところ、学部などの
「廃止」を 検討している大学はありませんでしたが、
「再編して新たな学部などを設ける」が11校、
「具体的な内容は未定だが、再編を検討する」が8校、
「定員を減らす学部などがある」が6校、
「教育目標を明確にした」が3校、
それに「国の方針を踏まえたものではないが、
再編を盛り込んだ」が7校と、
何らかの見直しを 予定している大学が83%に
上ることが分かりました。

このほか、すでに検討を終え来年度から新たな学部を
設けるという大学もあり、国立大学の人文社会科学系が
大きく変わろうとしていることが浮き彫りとなりました。

人文社会科学系の学部とは

人文社会科学系には、文学部や教養学部、それに
法学部や経済学部なども含まれます。文部科学省に
よりますと、86の国立大学のうち48校に人文社会科
学系の学部があり、ことしの入学定員は合わせて
2万5000人余りと、全定員の26%となっています。

人文社会科学系学部の再編の背景は

人文社会科学系の見直しを求める文部科学省の
通知について、「趣旨は理解できる」と回答した
和歌山大学では、19日高校生を対象にした
オープンキャンパスが行われました。

和歌山大学では、来年度から経済学部の3つの学科を
統合したうえで、定員を現在の330人から30人減らす
方針です。カリキュラムも変更し、金融機関に就職する
ためのコースや税理士を目指すコースなど6つのコースを
設け、卒業後の進路を見据えて選択できるようにすると
いうことで、オープンキャンパスでは高校生たちが
コースの内容について説明を受けていました。

こうした再編の目的の一つは就職率の向上です。7年前に
設置した観光学部の昨年度の就職率は 99%。
これに対して経済学部は87%で、10ポイント以上
低くなっています。和歌山大学経済学部の足立基浩学部長は
「人文社会科学系の教育は地方の人材 を育成するのに
なくてはならないが、就職を意識して大学を選ぶ若者が増え、
大学ごとの特色が求められるようになるなか、学生の
ニーズや社会の要請に応える ために変わっていかざるを
えない」と話しています。オープンキャンパスに訪れていた
経済学部志望の高校生からは、「進路を意識した取り組みは
いいと思う が、定員が減って自分が入学できるか心配です」と
いった声が聞かれました。


岩手大学も、昭和24年の開学以来初めて大幅な再編に
乗り出しています。来年度、人文社会学部と教育学部の
定員を合わせて100人余り減らしたうえで、理系の学部の
定員を増やすことにしています。農学部には
「水産システム学コース」を新たに設けて、東日本大震災で
大きな被害を受けた水産業の復興を支える人材を
育成する方針です。岩手大学の岩渕明学長は
「大学がみんな 似たような教育をするのではなく、
それぞれの地域が抱える課題に取り組んでいくことが、
地方の国立大学の存在価値になっていく」と指摘しています。

この再編について、釜石市で水産加工業を営む男性は
「大学と一緒に研究開発をしたり、若い視点を取り入れて
販路の拡大につなげたりできるのを期待しています」と
話していました。


文部科学省の通知を「不本意だが受け入れざるをえない」と
答えた大学もあります。経済学部と教育学部の二つの学部
から成る滋賀大学はアンケートの自由記述で 「大学教育の
目的は実学的な職業人の養成ではなく、思考力、判断力、
表現力を持つ人材の養成であることを強調したい」と書き、
通知を批判しました。ただ、 文部科学省の方針を受けて、
文系と理系を融合させた「データサイエンス学部」を2年後に
開設する方向で検討しています。ビッグデータの集計や分析、
活用方 法を学ぶ学部で、経済学部と教育学部の学生定員や
教員の人件費を削減し、再配分する予定です。

滋賀大学の佐和隆光学長によりますと、背景には大学の
運営費がひっ迫している実情があるといいます。
滋賀大学は収入のおよそ半分に当たる31億円を国からの
運営費交付金に頼っていますが、交付金は年々減少 傾向に
あり、この10年で1割ほど減りました。来年度からは、取り組みや
実績が高く評価された大学に交付金が重点的に配分される
ことになっています。

佐和学長は「人文社会科学系の存在意義を認めないような
通知は受け入れられないが、大学が貧乏所帯にならない
ためには新しいことをやらなければならない。これまでの
人文社会科学系の教育や研究に課題があったことは事実で、
通知をきっかけに改革の意欲が高まった」と話しています。


関連記事です。
教育産業、問われる留学生ビジネス

少子化、日本人の若者数減少・・・。

っていうことで、日本人の若者相手に商売していた教育産業が、
一斉に留学生にシフトしつつある。

また、今まで中国・韓国頼みで商売していた日本語学校や専門学校も、
非漢字圏と呼ばれるベトナム、ネパール、ミャンマーあたりにシフトしている。

で、ありがたいことにそれに伴って、私への仕事のオファーや相談事もちらほら。

んで、私でよければ・・と誠心誠意お答えをさせていただく。

ところが、オファーがまとまったためしがない。

全部「やっぱり無理です」と、オファーをくれたほうから途中で手を引いていく。


なんで?


例 その1 

某国の国立大学から依頼を受け、大学内に日本語教育施設を作り、
そこで学生を日本語能力試験N2まで養成し、自分のところの専門学校に
引っ張る計画、やりませんか?


私の意見

現地の大学の日本語科に4年通った学生でさえN2は難しいのに、単なる
日本語のN●VAバージョンのようなものを作ってもそこでN2まで
育てるのに何年かかるか。

そこまで現地の人が通ってきてくれる保証もない。たとえ通ってきてくれても

半年ぐらいしてN4とかN3レベルにまで実力が付いて日本に行きたくなっても、
系列の日本語学校がなかったらほかのエージェントや日本語学校に

とられてしまう。

それでは現地で学生を育てた甲斐もないし、最終目標である系列の
専門学校に引っ張れなくなってしまう。

万が一N2レベルの学生が育っても20人のクラスのうち1人か2人
だったら、事業としては成り立たない。

したがって現地で日本語を教育する施設を作ると同時に、日本で
受け皿となる日本語学校か専門学校内の日本語科を設立する必要がある。

そして同時に海外での教育実習を含めた教師養成をして、
自校での教師を確保する必要がある。


日本で日本語学校を作るお金までありません。現地で安く日本語教師やってくれる人雇います。 
  だって。


例 その2 

中国、韓国の学生に大学受験を指導していたが、非漢字圏コースを作って
同じように指導して答えを出したい。


私の意見

 今までと同じやり方、同じ期間で中・韓と同じ結果を出すのは難しい。

 いくら入試で厳選するといっても、非漢字圏2クラス40人、
N2レベルが集まるとは思えない。

ということは、N3またはそれ以下の学生も受け入れて、日本の大学に入る
ぐらいにまでレベルを上げなきゃいけない。

それには、カリキュラムも全部変えなきゃいけないし、教師も実力のある人を
そろえないとダメ。

相手を見ないで、自分の知識をたれ流してる社会科の教師の授業を受けても、
中・韓のように総合科目の点は取れないし、大学受験はEJUで点を
とればいいというものではない。

日本語も、総合科目も数学も、教師側からの一方通行で、学生にとっては
何をやっているかわからないつまらない授業を毎日やっていても、
答えが出るとは思えない。

また、普通に日本語を教えるのと、受験の日本語を教えるのとは違う。

そのあたりのことをわかっている教師を集めるのは至難の業。

だったら、自分のところで受験に強い教師を養成しなくてはならない。


没!っていうか、何の返事もなし。無視。(失礼な!)

「今迄の実績があるんだから、なんとかやれるさ!」って思ってるらしいけど、このままいくと
確実に「いらっしゃいませ学校」突入だぜ。やれるもんならやってみな。



ほかにもあるけど、この二つの例だけ見ても、見えてくるものがある。

それは「卒業後の結果はどうでもいい。」っていうこと。


日本人高校生相手の塾、予備校なら、「結果はどうでもいい。」
なんてこと、ありえないでしょ。

競合他社としのぎを削っているわけだから、少しでもいい結果を出さないと、

お客さんなんか来ないで潰れるわな。

学生の後ろにはうるさい親もついてるし。


でも外国人相手なら、結果なんて出さなくてもだれもうるさく言わない。

うるさい親もいない。

呼ぶだけ呼んで、頭数埋めて、2年間お金搾り取って、卒業後はまた
どうでもいい専門学校か大学に押し出して、また2年間搾り取る。

まぁ、彼ら留学生もその間にファミレスや建築現場や宅急便でアルバイトして、
自国で働くよりはいいお金を稼げるかもしれないし、大した結果も求めてないだろ。

だから、お互いにその辺んで手をうっとけばいいじゃん。


って考えが見え見え!


ちょっと考えてみよう。


我々留学生を教育する者が、今この時に、ちょっと考え方を変えて、
ちょっとひと手間ふた手間かけて、教師の質、授業の質、進路指導の
やり方を変えるだけで、それなりのところへ進学、就職するなどの
結果は出るようになる。

そして彼ら留学生が希望した進路に進み、日本の高等教育機関で
専門の勉強を積み、日本国内で就職できたとしよう。

その労働力は、これから減少する日本の労働力の代わりに我々
日本人の未来を預けるものになる。

そして彼らも、日本で稼ぎまくるのもよし、日本で何年か働いて、
その技術を活かして将来自国に帰って活躍するのもよし。

いずれにしても「親日家」として、将来日本のよき協力者になってくれるだろう。


しかし、今、そのひと手間ふた手間を省略して、経験値の低い教師を

安く使い、つまらん授業をしてお金を搾り取って、留学ビザのつながっている
期間だけアルバイトをさせて、ビザが切れたら「はいさようなら」ということをしていたら、


母国に帰国した留学生は、親日家になるだろうか?

日本の減っていく労働力の代わりになるブレインとなる留学生は、
増えるだろうか?

留学生を30万人に増やす計画のある日本へ留学したいと思う留学生は、
今後増えていくだろうか?


いつから日本人は、こんな「安かろう、悪かろう」を増やすようなビジネスを
よしとするような考え方をするようになった?

一昔前は made in china の製品をボロクソ言ってたくせに、
おんなじことを日本語教育ではやってもいいのか?


日本のサービスは世界一。

でもそれは文句言わない留学生には考えなくていい。


それが日本人の考えるサービスなのか?

ホスピタリティーなのか?

おもてなしなのか?


恥ずかしくないのか?



そしてこんなうるさいことを言う教師は切って、日本語教育業界の
ことは何も知らない、文句を言わない教師を、使い捨て
状態でろくな教育もせず使う。


いや〜、そのおかげで私は、この空前の教師不足の中、求職中。

笑える〜。


業界の事を知れば知るほど、使ってはもらえなくなる、この矛盾。

でもどこの世界も、そうなのかもしれないね。

こうして悪は栄えていくらしい。

夢も希望もないね。


で、あなたはおもてなしなんか無視する、
「安かろう、悪かろう」に加担する人ですか?



コメントです
数年前に、特に地方国立大学に大量のアジア系留学生が
発生する事態がおこりました。
そして、その学生の資質は、あきらかに学力不足で、
どうやって入学したのかが疑われるしまつでした。
そして、ここからは余談ですが、そのような怪しい学生の
中には、怪しい違法業種でアルバイトを行って学費を
捻出する者もいたと言われています。
ですが、そのような留学生が増えた理由は、大学側が
日本国政府による公付金の確保のために入学のハードルを
下げたと言われています。

さて、今日の記事のコメントですが、やはり交付金は税金
ですから有効活用、この場合は実学的な職業人の養成という
意味になりますが、滋賀大学はアンケートで、
大学教育の目的は実学的な職業人の養成ではなく、思考力、
判断力、表現力を持つ人材の養成であることを強調したい
と、湾曲的に政府へ反論回答しています。
まあ、両者の立場の違いから、両方の言い分も理解できない
ことはないです。
それにしても、ここ十数年は時代背景の変化が大きすぎて、
そのことを把握するだけでもしんどいですね。
ある意味、生きにくい時代になったと思います。


posted by salsaseoul at 00:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本・社会