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2013年07月04日

リチウムでうつ病患者の自殺リスクが大幅に低下、英研究

リチウムでうつ病患者の自殺リスクが大幅に低下、英研究
【7月1日 AFP】

気分安定薬のリチウム(lithium)は、うつ病患者の自殺リスクを
60%以上低下させるという研究論文が先週、英オンライン医学誌
bmj.com」で発表された。
論文の共著者、英オックスフォード大学(Oxford University
講師(精神医学)のアンドレア・チプリアーニ(Andrea Cipriani)氏に
よると、リチウムは単極性障害(うつ病)と双極性障害(そううつ病)を
治療するために長い間処方されてきたが、その使用は多くの国で
減少しているという。
チプリアーニ氏は「リチウムの使用の減少に関して、理由の1つとして
考えられるのは、使用が難しい中毒性の薬として精神科医の間で
知られるようになったからだろう」とAFPに電子メールで述べている。
医師らは、目まい、発作、心臓障害などの症状を引き起こす
過剰摂取を防ぐため、患者の血液中のリチウム濃度を継続的に
監視する必要がある。またリチウムは、腎臓と甲状腺の障害や
体重増加が発生するリスクの上昇に関連がある。
だが今回の新しい研究は、リチウムが依然、うつ病の治療薬として
重要な位置を占めていることを示唆している。研究では、1968年から
2013年の間に実施された、患者7000人近くを対象とした48件の
治験結果を再調査した。治験では、うつ病患者に対するリチウムの
効果を、偽薬または代替の実薬との比較で評価した。
うつ病患者の自殺リスクは、一般人の30倍も高い。
その結果、リチウムが死亡や自殺のリスクを平均で62%
低下させたことが判明した。自殺に限れば、リスクは平均で
87%低下したという。
また、リチウムの過剰摂取に関連する
死亡数の増加はなかったという。
「この最新の系統的な再調査により、(単極性と双極性の両方の)
気分障害を持つ患者の自殺リスクを低下させるための有効な薬剤と
してのリチウムの認識が強まった」と論文の著者らは記している。
また声明によると、この効果は「攻撃性と、おそらくは衝動性を
抑制する」リチウムの性質によるものだろうという。(c)AFP



参考
リチウム塩
450px-Lithium_carbonate2.JPG
リチウム塩(リチウムえん)は化学的なリチウムの塩で
気分安定薬であり、特に双極性障害、うつ病に用いられるが、
統合失調症の治療にも用いられる。
略号はLi。通常は炭酸リチウム (Li2CO3) が用いられるが、
クエン酸塩であるクエン酸リチウムが用いられることもある。
また、オロチン酸塩であるオロチン酸リチウムも使用される。
塩は中枢神経系に広く運ばれ、神経伝達物質や受容体の
多数に作用し、ノルアドレナリンの放出を抑制して、セロトニンの
合成を促進する。大正富山医薬品株式会社からリーマスレジスタードマーク
田辺三菱製薬株式会社からヨシトミレジスタードマークなどの商品名で
発売されている。



posted by salsaseoul at 02:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 医療