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2013年04月21日

「逆転プロセス」で砂糖減らさずエタノール生産 海外からも問い合わせ殺到

「逆転プロセス」で砂糖減らさずエタノール生産
海外からも問い合わせ殺到

産経新聞  4月21日(日)

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サトウキビから砂糖とバイオエタノールをつくる際、特殊な酵母を使い、
従来とは逆の順番で生産すると、どちらの生産量も約2倍になる−。
こんな新手法が開発され、注目されている。「逆転生産プロセス」と
呼ばれるもので、今年の「地球環境大賞」の大賞にも輝いた。
アサヒグループホールディングスの豊かさ創造研究所
(茨城県守谷市)、小原聡バイオエタノール技術開発部長(40)に、
開発秘話や新手法で実現したい夢などを聞いた。
(月刊ビジネスアイENECO編集長 本田賢一)
−−逆転生産プロセスとは
 「サトウキビには、砂糖の原料になるショ糖と、原料にならない
還元糖(果糖・ブドウ糖)の2種類の糖分があります。従来の工程では、
サトウキビの搾り汁からまずショ糖を結晶化させて砂糖を生産し、
残った糖蜜(ショ糖の残りと還元糖)に酵母を加えて発酵させ、
エタノールを生産するのが一般的でした。新プロセスでは生産順序を
逆にして、エタノールを生産した後で砂糖を生産するので、逆転生産
プロセスと呼んでいます」
 −−特殊な酵母を使うとか
 「従来使われている酵母では、還元糖とともに砂糖の原料である
ショ糖もエタノールに変えてしまいます。そのため、先にエタノールを
生産すると、砂糖が回収できなくなる。そこで逆転生産プロセスでは
還元糖だけをエタノールに変える酵母(ショ糖非資化性酵母)を
使います。先に還元糖だけエタノールに変え、残ったショ糖で
砂糖を生産します」
 −−原料のサトウキビも品種改良で作り出した

「普通のサトウキビでエタノールをたくさん作ろうとすると、砂糖の
生産を減らしてしまう。砂糖とエタノールを両方ともたくさん生産
できるように、まずサトウキビの品種改良に取り組みました。
その結果、還元糖を多く含み、たくさん収穫できる高バイオマス量
サトウキビを作り出しました」
 −−砂糖、エタノールとも平均で2倍取れるようになった
「高バイオマス量サトウキビは還元糖を多く含むため、還元糖だけ
食べる酵母により従来の約2倍のエタノールが作れます。
また、逆転生産プロセスでは砂糖づくりを阻害する還元糖を先に
エタノールに変えるため、従来の方法と比べて砂糖の回収率が
平均で約2倍、最大4倍に増えます」
 −−国内外の反響が凄い
「世界の砂糖産業が抱える問題の1つは、原料であるサトウキビの
収穫を増やせないこと。品種改良により収量の多いサトウキビを
作り出しても、必ず還元糖を多く含むため、砂糖の回収率が
低くなる。畑を拡大するにも土地の問題があり、限界があります。
しかし逆転生産プロセスを使うと、収量の多いサトウキビから
砂糖もエタノールも増産できる。これは世界の砂糖産業が
待ち望んでいた技術です。タイ、オーストラリア、インドネシア、
ブラジルなどからは技術開発の現状について問い合わせが
来ています。また国内の砂糖会社や商社からは、将来技術を
使用したい、あるいは共同事業を行いたいという声も
いただいています」
 −−開発の経緯は
 「2001年9月、柱となる新規事業につながる研究を行うため、
研究所内にR&D本部が発足しました。アルコール以外の
食・健康・環境分野で研究を進めることになり、私はバイオ
エタノールの研究を提案しました。バイオエタノールは当社の
得意とするアルコール製造技術が生かせるので、親和性が
あると考えたからです」
 −−開発では農家に配慮したとか
「サトウキビには原料代が高いという課題がありました。
原料代を安くすれば、生産者である農家を泣かせることになり、
事業の持続性がなくなります。どうやったら高い原料代でも
安いエタノールを作れるかを考えたとき、収量の多い
サトウキビによって原料の生産量を増やせば農家の利益にも
つながり、さらに付加価値の高い砂糖を同時生産して
エタノール生産での原料代負担を軽減しようとなりました。
WIN−WINの関係を築かない限り、エタノール事業の
持続性はありません」
 −−目標は2015年に実用化ですが
「現時点で2015年実用化という計画に変更はありません。
それまでに国内の製糖会社に協力してもらい、製糖会社の工場で
連続的に逆転生産プロセスの実証試験を行いたい。実証が
成功すれば砂糖作りは世界中一緒ですので、どこでも逆転
生産プロセスが出来ることになる。実用化までの2年間で、
逆転生産プロセスが砂糖工場でトラブルにより止まることなく
動かせるようにします。実際の砂糖工場は24時間ずっと
動いていますので。あと、エタノール生産に使う酵母は生き物
ですので、その働きをすぐ止められるかですね。すぐに
止められない装置だと、生産現場の判断が鈍るんです。
すぐ止められ、すぐ動かせるかはまだ試してないので、
そのことを担保できるようにしたい」
 −−具体的にどのような形で実用化されるのでしょう
「この技術は汎用性が高く、選択肢が多いのが特徴です。
既存の砂糖工場に逆転プロセスの技術を売るというのも
あるでしょう。はたまたジョイントベンチャーのような
方法もある。たった1つの技術ですが、汎用性が非常に
高いので、事業を展開する国や地域、パートナーによって
いろいろな実用化の可能性がある」
 −−地球温暖化への効果は
「CO2(二酸化炭素)排出量の削減効果は大きいですね。
まず、サトウキビ自体が光合成でCO2を吸収する能力が高い。
さらに、電力や重油など外部の燃料を一切使わないので
非常にクリーンです。生産工程で出るサトウキビの搾りかす
(繊維)をボイラーで燃やし、電気と蒸気を作る。
蒸気からは熱を回収して利用します」
「サトウキビの茎は7割が水で、残り3割が糖分と繊維。
砂糖工場ではサトウキビを搾った汁を煮詰めて砂糖を
作りますが、副産物として蒸発水(真水)が出ます。
砂糖工場は“水工場”でもあり、その水を工場内で
使っています。外部で水を作ると、その工程で結構
CO2が出ますので、砂糖工場での水利用はCO2
排出量の削減効果が非常に高いといえます」
 −−具体的なCO2削減量の試算は
「逆転生産プロセスでの試算はまだできていないのですが、
高バイオマス量サトウキビから砂糖とエタノールを生産した
場合の試算はあります。従来と比べて、畑1ヘクタール
当たりのCO2排出量の削減効果は年間40トンです」
 −−逆転生産プロセスを使っての夢は
 「砂漠やこれから砂漠化しそうな地域など条件の悪い土地でも
原料をたくさん取れるようにして、逆転生産プロセスを入れたい。
どこでも同じようにできるようになれば、砂漠化を食い止める
緑化をしながら、産業を育んでいくことができます。
世界人口が増え続ける中で、食糧やエネルギーが足りなく
なってくるわけですから、条件の悪い地域で逆転生産プロセスを
導入し、これまでサトウキビを植えていた条件の良い土地は
他の作物に譲っていく。それが夢ですね」
(インタビューの詳細は月刊ビジネスアイENECO5月号に掲載)
【プロフィール】 小原 聡(おはら・さとし)1972年大分県生まれ。
東大大学院修士課程(工学系研究科化学システム工学専攻)修了。
99年アサヒビール入社し、排水処理研究を担当。2001年より
バイオエタノールの研究開発に従事し、12年より現職。工学博士。
40歳。
■砂糖・エタノール逆転生産プロセス サトウキビの搾汁には砂糖に
なるショ糖と、砂糖製造を阻害する還元糖が含まれる。逆転生産
プロセスは特殊な酵母(ショ糖非資化性酵母)を利用して還元糖
だけをエタノールに変換した後、砂糖を高効率に製造する。
「砂糖製造⇒エタノール製造」という順序を世界で初めて
逆転させた画期的な生産プロセスで、温室効果ガス
排出削減にも効果的であることを確認している。


関連記事です。

砂糖とエタノールを同時増産
「逆転生産プロセス」ヒントはパチンコだった

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従来のサトウキビ(左)に比べ、新開発した品種は茎の本数が多く長い
ことから、より多くの砂糖とエタノールを採取することができる(提供写真)

アサヒグループホールディングスは昨年10月、サトウキビから
生産できる砂糖の量を大幅に増やしながら、バイオエタノールも
併せて生産する技術を開発した。

トウモロコシなどからも作れるエタノールは化石燃料の代替品と
して需要が高まるが、大量生産をすれば食糧不足を招く恐れが
指摘されていた。同技術を使えば、食糧の生産量を減らさずに
エネルギーを生産できることから、食糧とエネルギーの双方の
問題解決につながると期待が高まっている。

独立行政法人の農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)との
共同開発で生まれたこの技術は、砂糖とエタノールを従来と
逆の順序で作る「逆転生産プロセス」と呼ばれる。

サトウキビにはショ糖、ブドウ糖、果糖の3種類の糖が含まれて
いるが、砂糖を生成するのはショ糖のみ。従来工程では、
サトウキビの絞り汁をショ糖とそれ以外の糖分(還元糖)に
分解した上で、ショ糖のみを砂糖として回収し、残った還元糖に
酵母を加えてエタノールを生成していた。

だが、エタノールの元となる還元糖はショ糖生成を阻害する
働きがあるため、還元糖の含有率が高いサトウキビは砂糖の
生産性を著しく落とす性質が問題視されていた。
還元糖の含有率が低い品種は1〜3月にしか収穫できず、
台風で折れた粗悪なサトウキビなどから効率よく砂糖を取り出す
ことは、精糖会社や農家にとって課題だった。
また、そうした性質が砂糖の生産コストやサトウキビの
価格高騰を招く要因にもなった。

同社は、こうした問題に対応するため、06年から農研機構と
共同で沖縄県の伊江島で本格的にエタノールに関する研究
開発をスタート。単一面積で砂糖とエタノールを従来の
1・5〜2倍採取できる新品種を開発するなど成果をあげた。

しかし、精糖会社にとってエタノールを生成する還元糖は
砂糖生成を阻害する“不要”なものとして受け止められ、
還元糖を多く含む新品種の評判は芳しくなかった。

「還元糖だけを除去できれば、どんなサトウキビからも効率よく
砂糖を採取できるのだが…」。バイオエタノール技術開発部の

小原聡部長は頭を抱えた。同年の夏。妙案が浮かばないまま
都内に戻り、気分転換にパチンコを打ちに行った。

「パチンコはまず役物の羽根を開かせ、その中にある大当たりの
穴を目指す。玉を入れる順番と重要度が逆だな」。
何気なくパチンコ台を眺めているうちに、
この関係がエタノールと砂糖の関係にリンクした。

「重要でないエタノールを先に生成できれば、残りはショ糖
だけになるのではないか」。「逆転生産プロセス」の糸口と
なる発想を閃いた瞬間だった。

以前読んだ文献で、還元糖だけを分解する酵母が存在することを
思い出し、すぐに実証実験が始まった。サトウキビの絞り汁に
還元糖だけを選択的に発酵する特殊な酵母を加えることで、
ショ糖と還元糖をほぼ完全に分離することに成功。還元糖を
エタノールに変換・除去した後、絞り汁に残る高純度のショ糖から
砂糖を効率良く生産することが可能になった。

これにより、ショ糖成分の10〜15%しか砂糖にならなかった
品種でも、新技術により最大で約4倍となる65%以上も
砂糖に転化することもできた。

さらに、ショ糖取り出した後に残った糖蜜から砂糖を作ることも
できれば、従来の酵母を加えることでエタノールの生成も
できようになり、需要に応じて砂糖とエタノールの生産比率
調整をも可能にした。

「サトウキビは栄養分の少ない土地でも育つ植物で、
土地の緑化にも貢献する大きな可能性を持っている」と
小原さん。今後は15年をめどに同技術の実用化を目指し、
砂糖とエタノールの自社生産や技術販売などさまざまな形での
ビジネスチャンスを模索する。


コメントです。
エタノールの増産可能な新技術についての
話題です

確かに画期的な技術なようですが、それが
何か他の形で環境等に負担などかけない
少し心配です

また、精製された砂糖の品質についても
何か問題がないことも。
いずれにしても、画期的な技術開発に
負の副産物が付属するケースは多々
ありますから、それらの問題提起及び
解決策も同時進行で研究を進めて
欲しいですね。





posted by salsaseoul at 22:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 環境

2013年04月17日

欧州のスーパーから粉ミルクが消えた、中国向けの大量購入で

欧州のスーパーから粉ミルクが消えた、中国向けの大量購入で
AFP=時事 4月16日(火)15時31分配信

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中国・重慶のスーパーで、粉ミルクが並んだ棚(2013年4月12日撮影)。


【AFP=時事】欧州やオーストラリアのスーパーマーケットや
商店で粉ミルクの棚が空っぽになる事態が相次いでいる。
国産の粉ミルクに不安を持つ中国人の母親たちの需要に
応じて、バイヤーたちが欧州ブランドの粉ミルクをまとめ買い
しているためだ。
まだ2008年の化学物質メラミン入り粉ミルク事件の記憶も
新しい中国で、乳児を持つ親たちは国産粉ミルクの
3〜4倍もの金額を払ってでも欧州からの粉ミルクを
入手している。
これに対し欧州の店舗も、粉ミルクの
品切れを防ぐため粉ミルクの購入数に制限を設ける
などの対策に乗り出した。 
ドイツに住む中国人女性シャオさんは、ドイツで購入した
粉ミルクをインターネットを通じて中国の母親たちに
販売している。シャオさんのような欧州に住む多数の
中国人たちが、地元で粉ミルクを大量に購入しスーパー
などの棚を空っぽにしているのだ。

中国ネットオークション最大手「淘宝(タオバオ、Taobao)」では
ドイツ、英国からそれぞれ4000点、フランスからも3000点の
粉ミルクが出品されている。「親戚や友人に粉ミルクを
送り始めたのがきっかけだった」という専業主婦で母親でも
あるシャオさん。通常、母親たちは1回につき6〜8箱を
購入するという。中国への配送に1か月かかるため、
手元の粉ミルクが途切れないようにするためだ。
シャオさんは粉ミルクの販売で若干の収入を得ているという。
■尾を引く国産粉ミルク不信
2008年のメラミン入り粉ミルク事件に加え、昨年にも国産の
粉ミルクから発がん性物質が発見されており、国民の国産
粉ミルク不信は高まるばかりだ。
それでも、2012年の国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)
報告書によれば中国での母乳率はわずか28%だ。産休期間が
短いことや粉ミルクメーカーの宣伝攻勢が背景にある。 
だが、購入者たちは中国市場で販売される商品に不信感を
抱いている。欧州ブランドの粉ミルクでも中国市場向け
パッケージで販売されているものは信用できないという。
消費者調査企業ユーロモニター(Euromonitor)によれば、
中国は間違いなく世界最大の粉ミルク市場だ。
「中国の若い親たちは国際的な粉ミルク
メーカーの商品、特に製造国と同じパッケージのまま輸入
されたものが、より安全だと考えている」とアナリストの
ベラ・ウォン(Vera Wang)氏は話す。こうした中国で
高まる海外ブランド粉ミルク志向が、欧州各国で粉ミルク
不足を引き起こしているのだ。
■欧州では怒りの声も
ドイツメディアは空っぽになった粉ミルクの棚の写真を掲載。
欧州最大の発行部数を持つビルト(Bild)紙は1月、
「アプタミル(ドイツの粉ミルクブランド)の棚の前でドイツの
母親たちが『私たちの粉ミルクを中国人が買い占めた! 』と
怒っている」と報じ、アプタミルを製造するMilupaは、「アジア
向け輸出」が原因だとしてアプタミルの品切れを謝罪した。
ただしMilupaは直接、アプタミルをアジアに輸出しているわけ
ではなく、購入者はドイツ国内の商店で直接アプタミルを
買っていると説明している。
こうした事態に欧州の各店舗は粉ミルクの購入数に
制限を設け始めた。ドイツの薬局チェーンDMはアプタミルの
購入数を1回3箱までに制限。英国でも各スーパーがメーカー
からの要請に応じて粉ミルクの購入数を1人あたり1日2缶
までとした。Milupaの親会社ダノン(Danone)は「中国への
非公認輸出」による粉ミルクの大量買いを防ぐための措置だと
説明している。
中国経済紙「21世紀経済報道(21st Century Business
Herald)」によると、英国のスーパーマーケットで1週間に
粉ミルクを100箱以上購入した中国人が入店を拒否された
という。
ドイツ・フランクフルト(Frankfur)近郊を拠点に
中国人への粉ミルク販売を続けていた中国人男性はAFPに対し、
最近は粉ミルクの入手が難しくなったため中国への粉ミルク
販売業を止めてしまったと明かした。
だが粉ミルクの品切れや購入制限にも関わらず、シャオさんは
諦めていない。「あるスーパーで粉ミルクが売り切れていたら、
別のスーパーを探します。私がやっていることは(中国の)母親や
子供たちのためなんです。私自身も母親なので、どんなに
粉ミルクが大事か身をもって知っているから」【翻訳編集】
AFPBB News

コメントです。
中国現地の母親の気持ちはわからないでもないですが、
それでも、欧州の人たちにとっては迷惑な話です

もっとも、欧州の粉ミルクメーカーの生産能力が需要を
下まっているとも思えないので、まあ、品不足は一時的な
ものでしょう。つまり、けっきょくは大手メーカーが特需的
利益を得るのでしょうね。



posted by salsaseoul at 00:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 中国・台湾

2013年04月15日

緊急地震速報メール、2府14県に…西日本で初

緊急地震速報メール、2府14県に…西日本で初
 読売新聞  2013年4月13日17時47分
兵庫県の淡路島付近を震源とする地震の発生後、携帯電話各社は
近畿、中国、四国地方にいる利用者に対し、気象庁が発表する緊急
地震速報
を「エリアメール」や「緊急速報メール」で一斉に配信した。
配信区域は2府14県。
気象庁によると西日本でこれほど広範囲配信されたのは初めてという。

メールは申し込み不要。電源を切るか、圏外でない限り、
マナーモードでも大きなブザー音が鳴る。

震源から離れた地域では揺れが来る前に受信した人も。

大阪府柏原市、会社員女性(25)は「寝ていたら突然、携帯電話から
普段とは違う大きな音が鳴り、驚いた。
地震の前に目覚めることができたので良かった」と話していた。

 


関連記事です。
淡路島地震:緊急地震速報の警報間に合わず…震源地近く

13日早朝に兵庫県淡路島付近を震源として発生した地震で、
気象庁は、地震の初期微動を地震計で捉えてから7.5秒後に
緊急地震速報の警報を発表した。しかし、直下型の地震だった
ため、震源近くの淡路島全域と大阪湾沿岸などは大きな揺れ
(主要動)が到達する前に警報が発表できず、間に合わなかった。
大阪管区気象台によると、今回、速報が出た対象地域は
震度4以上の揺れが予想された愛知から広島にかけて。
神戸市などは速報発表から0〜5秒後、大阪市な
どは5〜10秒後に大きく揺れた。

また、大阪府が事前に登録した府民らに提供している
防災情報メールが、地震発生時に配信されなかった。
府のホームページ、おおさか防災ネットにも午前8時半まで
情報が掲載されなかった。府災害対策課は「原因は不明で、
府民に申し訳ない」と謝罪した。
同課によると、防災情報メールは大阪管区気象台から府に
自動的に送られる災害情報をメール配信するサービスで、
07年3月から運用を開始。登録者約10万人のうち、
地震の場合は地域別に震度3以上の希望者に配信している。
【池田知広、山下貴史、深尾昭寛】



コメントです。
西日本で初の緊急地震速報メール。
震源地から離れた地域では携帯電話からの
警報音を
地震の揺れを感じる前聞くことが
できたようです。
ただ、震源地に近い場所では警報発信が
間に合わなかったようで少し残念ですが、
緊急時に備えて設置したシステムが
ちゃんと
作動したようなので、とりあえず安心しました。


posted by salsaseoul at 01:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本・社会

2013年04月11日

新型出生前診断:受診の夫婦、説明受け心境変化

新型出生前診断:受診の夫婦、説明受け心境変化
毎日新聞 2013年04月10日 

妊婦の血液から胎児の染色体異常を判別する新型出生前診断
今月、昭和大病院(東京都品川区)などで始まった。

9日に同病院で検査を受けた夫婦が毎日新聞の取材に応じ、2日に
わたるカウンセリングを経て検査への意識が変化した過程を語った。
簡便だが、結果によっては重い決断を迫られる検査。
妊婦や家族を支える態勢の重要性が浮かんだ。

検査前のカウンセリングは「遺伝カウンセリング」と呼ばれ、
遺伝情報などについて説明し、当事者の意思決定を支援する。
この日、カウンセリングを受けたのは、東京都内のパートの
女性(42)と会社員の夫(43)だ。

女性は現在、妊娠18週。高齢出産を心配する両親らから検査を
勧められた。1人目の子は中学生になっている。「カウンセリング前は、
重い障害がある子の一生の面倒を見る覚悟はなく、異常が分かれば
(出産を)あきらめよう、と考えていた」と明かす。

前日、女性は一人でカウンセリングを受けていた。「検査は出産か
中絶かを判断するためのものではない」との説明を受け、自分の
考えとのずれに気付いた。悩む女性に、四元淳子(よつもとじゅんこ)
認定遺伝カウンセラーは「一晩考えましょう」と提案した。

その夜、初めて夫婦で真剣に話し合った。
「障害を持つ子が生まれたら、どんな生活になるか」
「胎動を感じる赤ちゃんの運命を決められるのか」。
カウンセリングで聞いた「先天性疾患は個性や多様性の一つ」という
言葉も思い返した。互いに胸の内を明かす対話は
6時間に及んだ。
「一緒に現実を受け入れていこう」と思えるようになった夫婦は翌日、
2人でカウンセリングに臨み、検査を受ける意思を伝えた。

女性は「(出産を)あきらめることを前提にしなくなり、気持ちが明るく
なって、おなかの赤ちゃんへの思いも変わった」と語る。陽性になった
場合の結論は出ていないが、夫は「その都度、とことん考え、僕らの
ベストの判断をしていくしかない」と話す。

同病院では10日までに20人が検査を受け、15日から順次、結果の
説明が始まる。四元さんは「理解が不十分なまま簡単に受ける
検査ではない。しっかりと自分たちの問題としてとらえ、考えてか
ら受けてほしい」と話した。【須田桃子】

【ことば】新型出生前診断

妊婦の採血だけで、胎児の染色体異常の有無を高い精度で
判別できる検査。
対象疾患はダウン症など三つ。従来の母体血清マーカー検査や
羊水検査より早い妊娠10週前後から検査でき、流産や感染症の
危険性がない。ただし陽性の場合も羊水検査による確定診断が

必要。日本産科婦人科学会の指針に基づき、全国15病院が
認定を受け、臨床研究として実施する。米国での検査を
あっせんする民間企業もある。

関連記事です。

【こんにちは!あかちゃん 第4部】

わがままに応える検査なんです−。出生前診断に携わる
産科医は、検査が持つ一面をそう言い表した。
取材を始めた当初、記者の私(32)も同じ考えだった。
検査では胎児の障害を見つける。別の医師からは
「中絶を選ぶ家族も多い」と聞き、障害児を望まない親の
わがままが、ひいては障害者を排除する社会につながる
のではと困惑した。
私自身の妊娠が分かったのはその後まもなくだ。産院の
超音波画像で、初めて自分に授かった命を確認すると
感動した。自然に「元気で生まれてきて」とおなかに
語りかけ、妊婦健診の度に元気に育っているか知りたい
気持ちが湧いた。出生前診断を受ける妊婦の思いと
重なった気がした。
連載1回目の智子さん=仮名=は教員経験があり、障害児に
接する機会もしばしばあった。それぞれに個性があるのが
分かり、障害児に対し否定的な気持ちを抱いたことは
一度もないという。「けれど、わが子には障害を
背負わせたくないのです」と話す。
今、私は「健康なわが子を願う気持ち」は誰もが抱く感情だと
考えるし、智子さんのような思いで検査を受けた人を
「わがまま」と見なすことはできない。
一方で「すべての命はかけがえのないもの」という考えを
大事にする社会であってほしいとの気持ちも強い。
そして、これも、誰もが抱く感情だと考える。
出生前診断は、この二つの感情を両立させない場合がある。
どう向き合えばいいのか。連載を通じて読者のみなさんと
一緒に考えていきたい。
●血液分析 分かる異常は一部 新型検査Q&A
胎児の異常を調べる出生前診断で、今月始まった
新型検査とはどんなものか。Q&A方式で紹介する。
  調べ方は?
  妊婦の血液を採取して分析します。血液にはわずかに
胎児のDNAの断片が混ざっていて、それを分析すると
高い確率で分かります。妊娠10週の早い段階で検査できます。
調べるのは、23対46本ある染色体のうち、13番、18番、21番で、
通常より1本多い3本になる異常(トリソミー)です。21番はダウン症、
13番と18番は心臓の疾患などを発症します。

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 誰でも新型検査を受けられるのですか。
  (1)高齢出産(2)以前に染色体異常の子を妊娠したことがある
(3)妊婦健診の超音波検査などで胎児の染色体異常が疑われる
−など、いずれかの条件に該当する妊婦に限ります。
国内で現在実施しているのは日本医学会に認定された15施設。
検査前に、遺伝に詳しい医師のカウンセリングを必ず受けて
もらう仕組みです。高齢出産とは一般的に35歳以上とされています。
  高い確率とは?
  異常なしが濃厚な「陰性」の場合、的中率は99%以上です。
ただ、異常が疑われる「陽性」については、実際にダウン症で
ある的中率は、妊婦の年齢などによって約50〜95%と幅が
あります。例えば35歳の場合で約80%です。
  陽性でも確定じゃないんですね。
  そう。だから陽性の場合、別の確定検査が必要になります。
「羊水検査」といって、妊婦のおなかに針を刺して羊水に混じる
胎児の細胞を取り出し、染色体異常や先天性代謝異常などが
分かります。1970年ごろに登場し、国内でも妊婦の希望で
規制なく実施されています。
  針を刺すって怖い。
  わずかながら流産の危険があります。検査時期は
15週以降で胎動を感じ始める妊婦もおり、精神的負担も
あるとされます。新型検査は陰性の的中率が高く、
陰性が出ると羊水検査を受けなくて済む長所があるとの
指摘があります。
  これまでも妊婦の血液で調べる「母体血清マーカー」が
   ありました。新型検査とどう違う?
  マーカー検査は妊婦の血液中にあるタンパク質などを
測って、胎児に特定の障害のある確率をはじき出すもの。
新型検査に比べて検査可能時期が遅く精度も低い
とされます。
  各検査で分かるのはダウン症だけではないのに、
  そればかりが注目されている印象があります。
  13トリソミーや18トリソミーは重い病気のため、
おなかにいる段階で流産することが少なくありません。
21トリソミーといわれるダウン症は染色体異常の中で頻度が高く、
その中でも流産にならないダウン症は生命力があるということ。
ある産科医は「ダウン症は障害の程度は軽く、出生前診断で排除
(中絶)される存在ではない」と強調します。
いずれにせよ出生前診断で分かるのは、数多い先天性異常の
一部であることを指摘しておきます。

コメントです。
新型出生前診断に関しては、もちろん賛否両論で
簡単に意見をまとめられるものではありません。
ですから、今後時間をかけてその方法と倫理性に
ついて議論していく必要があります。

ところで、予断ですが、辞書によると
自然淘汰(
natural selection。とあります。
そうなると、
新型出生前診断は、
artificial selection 
と言った感じでしょうか?



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