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2021年01月24日

人口の1/3が死んだ「黒死病」はいかに社会を変えたか【感染症、歴史の教訓】

労働力不足で社会は崩壊、それでも恐ろしい疫病に「恩恵」はあった


またたく間に世界を大きく変えてしまった新型コロナウイルス感染症。
わたしたちの暮らしや社会が今後どうなるのか心配な人は多いだろう。


猛スピードで広がり、膨大な死者をもたらした恐るべき疫病


ネズミのせいではなかった? 現代より
はるかに速く拡大した理由とは

ペスト菌はネズミによって拡散されたと
長い間信じられてきた。新型コロナで
話題になったカミュの小説『ペスト』でも、
冒頭からネズミがこれからやってくる災いを
象徴するように描かれている。
だが、犯人は別にいたようだという
研究結果が科学誌
「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」に
2018年に発表されている。
論文によると、「犯人」はネズミでは
なく人間だ。実は、ペスト菌を直接媒介
するのはノミやシラミだ。
それをネズミや人間が運ぶことで病気は速く広がる。
 19世紀後半から現在まで続いている
腺ペストの流行では、ネズミやその他の
げっ歯類がそのノミを運ぶせいで菌を
拡散させていることがすでにわかっていた。
加えて、中世のペスト犠牲者の遺伝子を
調べた研究結果から、多くの専門家が
中世の世界流行もネズミによって
もたらされたと考えていた。
しかし、黒死病が広がった経路は別だったと
主張する歴史家もいた。根拠のひとつは、
新型コロナ感染症を除き、黒死病が
現代のどの伝染病よりもはるかに速く
欧州に広がったことだ。
また、現代のアウトブレイク(大流行)の
前には、ネズミの大量死がしばしば
確認されているが、中世で同様に
ネズミが大量死したという記録は
残されていない。
ならば、黒死病はいかにして広がったのか。
以前から、ノミやシラミを運んだのは
ネズミではなくヒトだったと考える
学者はいた。感染した人間から血を
吸ったノミやシラミがペスト菌も
一緒に吸い取り、すぐ近くにいる別の人間に
飛び移れば、その人間も感染する。
そこで、論文の著者で、
ノルウェー国立獣医学研究所に
所属するキャサリン・ディーン氏のチームは、
ネズミとヒトの場合のそれぞれに
おける感染拡大モデルを作成し、
統計的に評価した。すると意外なことに、
調査対象とした9都市の7つで、
ヒトのモデルの方が死亡の記録と
一致したのだ。  
ただし、ディーン氏らはさらに多くの
実験データを集めて、モデルを改善する
余地があるとしている。
また、この研究が疫病研究者の間で
論争を呼ぶだろうということも認めている。
「ペストに関しては、たくさん
の論争があります」というが、ディーン氏らは、
自分たちは客観的な立場にいるとしている。

人口が減り各地で社会が崩壊、だがそのおかげで……

犯人がいずれにせよ、交易路を介して、
最初に感染が広まったのは大きな商業都市だった。
そこから近隣の町や村へと放散し、
さらに田舎へと広がった。
中世の主な巡礼路も黒死病を運び、
各地の聖地は、地域内、国内、国家間の
伝染の中心地になった。  
ペスト菌が人々の家庭に忍び込むと、
16〜23日後になってようやく発症し、
その3〜5日後には患者が死亡する。
コミュニティーが危険に気づくのは
さらに1週間後で、その頃にはもう手遅れだ。
ペスト菌は患者のリンパ節に移行し、
腫れ上がらせる。
患者は嘔吐し、頭痛に苦しみ、高熱に
よりガタガタと震え、せん妄状態になる。  
当時の町では「すぐに逃げろ、急いで
遠くに行け、戻るのはあとにするほど
よい」と言われていた。
この助言にしたがって避難する余裕ある
人々の多くが田舎に逃げたため、
悲惨な結果になった。避難した人々も
すでに感染していたり、感染者と一緒に
旅をしたりしたため、自分たちが
助からなかったばかりか、それまで
感染者がいなかった遠隔地の村に
病気を持ち込むことになってし
まったのだ。  黒死病の犠牲者は
膨大な数に上ったと推定されているが、
具体的な数字については論争がある。
パンデミック前のヨーロッパの
人口は約7500万人だったが、
1347年から1351年までの間に激減
して5000万人になったと見積もられている。
死亡率はもっと高かったと見る研究者もいる。
 
人口が激減したのは、黒死病に罹患した人々が
死亡しただけでなく、畑や家畜や家族の
世話をする人がいなくなり、広い範囲で
社会が崩壊したからだった。
中世のパンデミックが終わったあとも
小規模な流行は続き、ヨーロッパの人口は
なかなか回復しなかった。
ようやく人口増加が軌道にのってきたのは
16世紀頃だ。  
大災害の影響は生活のあらゆる領域に及んだ。
パンデミック後の数十年間は労働力不足に
より賃金が高騰した。かつての肥沃な農地の
多くが牧場になり、丸ごと打ち捨てられる村もあった。
 英国だけで1000近い村が消えた。

とはいえ、悪い面ばかりではなかった。
地方から都市に向かって大規模な
移住が起きたため、都市は比較的速やかに
回復し、商業は活気を取り戻した。
田舎に残った農民は遊休地を手に入れ、
土地を持つ農民の権力が増し、
農村経済が活性化した。  
実際、歴史学者たちは、黒死病から
新しい機会や創造性や富が生まれ、
そこからルネサンスの芸術や文化や
概念が開花し、近代ヨーロッパが
始まったと主張している。

ひるがえって、いまの新型コロナウイルス
感染症のパンデミックによって、
何か新しい価値や社会が生まれるのだろうか。
災いを福に転じられるかどうかは、
これからを生きるわたしたちにかかっている。








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2020年12月21日

予防接種を受けさせないスイスの親たち

 

SWSSINFO 2019/04/03

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スイスでは自分の子供に意図的に予防接種を受けさせない親がいる。だがこういった姿勢は、感染症根絶の妨げにもなっている。なぜ予防接種を拒むのだろう?

2月の初頭、スイスのシュタイナー学校で生徒が麻しん(はしか)に感染した。感染の広がりを防ぐため、当局はワクチン接種をしていない子供60人を自宅待機させた。シュタイナー学校がはしか流行の温床となったのは今回が初めてではない。連邦内務省保健局(BAG/OFSP)の広報担当は、シュタイナー学校ではしかの感染が頻発するのは偶然ではないとスイスのメディアに述べている。シュタイナー学校は、ヴァルドルフ教育に基づき授業を行う。その思想の提唱者で創立者のルドルフ・シュタイナー(1861〜1925)は予防接種を疑問視していた。

病気を成長のチャンスと見る。
はしかの予防接種を受けていない子供がなぜシュタイナー学校に多いのか、アントロポゾフィー医学(人智学医学)の立場から診療を行う医師に聞いた。アーレスハイム医療人類学クリニックで小児科および青年期医学を担当するベルンハルト・ヴィングアイヤーさんは、人智学医学では人間を単なる生物学的実体ではなく、それより広い意味で捉えているという。
この人間像は、人智学医学における病気の理解にも影響を与えている。「我々は人間の自己治癒力を信じ、それらを活性化する方法も心得ている」とヴィングアイヤーさんは説明する。「人智学医学において、病気は除外すべき悪ではなく、特に子供たちにとっては成長のチャンスだと理解している」

人智学医学に携わる医師は、「真の予防接種の反対派」(このグループについては後で言及する)とは異なり、すべての予防接種を拒否している訳ではない。ちなみにヴィングアイヤーさんは、破傷風の予防接種は必ず受けるよう推奨している。その他の子供がかかりやすい感染症に関しては、親に個別にアドバイスするという。「人智学医学では個々の特徴を知ることを重要視している」

個人主義が伝染病根絶の妨げに
この個人主義的な人智学医学のアプローチは、スイスでは広く一般に支持されている。「予防接種の必要性について質問をしたり、医師や当局といった専門家の推奨を疑問視したりするのは、現代医療や個別化医療の特徴でもある」とフィリップ・タール共同院長は言う。バーゼル・ラント準州の州立病院でスイス全国を対象にした研究プロジェクト「予防接種を疑問視するスイスの親と医師」を率いる。
問題は、このような個別化医療が、はしかなどの感染もう一つの問題は、予防接種をしていない人が、赤ちゃんや妊婦など、予防接種を受けられない人や予防接種が効かない人を感染の危険にさらすことだ。スイスでは2018年、過去に予防接種を受けていた男性がはしかで死亡した。化学療法で免疫システムが機能しなくなっていたのが原因だった。つまり個人主義は社会の連帯性とも衝突するということだ。

誰が予防接種を拒むのか、そしてその理由は?

では一体、どこの誰が自分の子供に予防接種を受けさせないのか、その理由は何かという疑問が生じる。ドイツでは、富裕層の多い地域で特に接種率が低いという研究結果が出ている。

スイスでも同様のことが観察されている。また、「高学歴の親に予防接種を拒む傾向があることも分かっている」と連邦内務省保健局のマーク・ヴィッチ予防接種推薦部門長は言う。予防接種の拒否は、国の豊かさを象徴する現象なのかもしれない。とりわけ秘儀の崇拝者や、代替医療や自然主義を支持する人々の間で(部分的に)予防接種を拒否する傾向が広がっている。

もっとも、予防接種を完全に拒否する人はスイス人口のわずか1〜3%に過ぎない。反対派は、製薬業界と予防接種の副作用について警告する。「国民は予防接種に対してさまざまな懸念を抱いている。ワクチンやワクチン添加物の安全性、そして『自然に任せた』生き方の方が良いという考え方もある。つまり自然に病気にかかって獲得した免疫の方が予防接種で植え付けた免疫より優れているという見方だ」(タール院長)

ワクチンの接種率は州によって大きく異なる。一つには、予防接種に対する市民の考え方が違うことがある。保守的なドイツ語圏のスイス人は、フランス語圏やイタリア語圏と比べて予防接種を懐疑的に見る傾向にある。もう一つには、学校で予防接種を行っている州は、そうでない州と比べて接種率が高い。症の根絶を目指す世界保健機関(WHO)の活動を妨げてしまう点だ。WHOは、予防接種の反対派は世界的脅威になりつつあると警鐘を鳴らす。


コメントです。
欧米でいよいよコロナワクチンの
接種が開始されました。
ワクチン接種にあたって、
以前から懸念されていた
ワクチン拒否論者に
どう対応するかを
議論する必要があります。
人権か、それとも協調か。
もともと、人権を強く主張する
人たちはその一面でしか
物事を見ようとしません。

時事状況が平成であれば
いろんな意見を交わしあうのも
いいでしょう。
ですが、現在のコロナ下は
有事です。
その状況下、強硬派によって
主張ばかりされても社会生活が
成り立ちません。

それに加えて、きちんとした
知識も持たず、自己の現状に
不満をもっているため
これを機会に無責任な
発言をする輩の存在も
頭が痛い問題です。
コロナ収束活動に
おいても、スポーツ観戦で
発生するフーリガン対策が
必要です。
むしろ、ワクチンや治療薬の
開発よりやっかいかもしれません。


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2020年12月14日

ベジタリアンをやめて分かった「4つの教訓」とは?

ベジタリアンをやめて分かった「4つの教訓」とは?
gigazine  2020 12 13

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畜産業が大量の飼料作物を必要とすることや、ウシやヤギといった反すう動物の家畜は温室効果ガスであるメタンを発生させることなどから、「気候変動を食い止めるには肉や乳製品を食べるのをやめることが不可欠」だといわれています。一方、菜食主義者(ベジタリアン)はそうでない人に比べて、脳卒中のリスクが20%も高く精神的な問題を抱える可能性も高いなど、健康面でのリスクが高いのも事実です。実際に、3年間にわたり菜食主義を貫いた経験を持つ作家のアンバー・カールソン氏が、菜食主義の実践と肉食への転向から得られた教訓を4つにまとめています。

カールソン氏が菜食主義に目覚めたのは、20代前半のこと。カリフォルニア大学バークレー校ジャーナリズム大学院のマイケル・ポーラン教授の著作「雑食動物のジレンマ」を読んだカールソン氏は、畜産業の残酷さや工業的な食品生産システムの無駄の多さに嫌気が差して、肉を食べることに耐えられなくなってしまったそうです。

こうして3年間ほど菜食主義を貫いたカールソン氏ですが、あることをきっかけに肉を食べることを余儀なくされました。そのきっかけとは、偏った食生活により体調不良に陥ってしまったことです。

菜食主義を続けることの難しさについて、カールソン氏は「本当のことを言うとお叱りを受けるかもしれませんが、ベジタリアンやビーガンとしてバランスのとれた食生活を送ることは本当に難しいことでした。生きるのに必要な栄養素を植物だけでまかなうのは、不可能ではないにせよ信じられないほど困難です」と述懐しています。

カールソン氏が、「植物から摂取するのが難しい栄養」の代表格として挙げているのが鉄分です。鉄分そのものは葉物野菜や豆類などにも比較的豊富に含まれていますが、植物性食品の鉄分は動物性食品に含まれるヘム鉄と呼ばれる鉄分に比べると吸収率が非常に低いため、十分な量を摂取するのが難しいとのこと。

このような栄養不足から体を壊してしまったカールソン氏は、悩んだ末に肉を口にしました。その時のことをカールソン氏は「肉を食べるようになってからは、すこぶる体調が良くなりました。まるで、何年も欠落していた栄養を、かけがえのない形で受け取っているような気さえしました。肉を食べるのは決して簡単な決断ではありませんでしたが、100%正しい判断でした」と話しました。

その上でカールソン氏は、菜食主義をやめた経験から得られた教訓を、次の4つにまとめました。

◆1:何を差し置いても自分の体に耳を傾けること
3年間ベジタリアンの生活に傾倒し、心情的には今でもベジタリアンに共感しているというカールソン氏ですが、今では肉を食べる生活を送っています。しかし、カールソン氏は自分を「脱落者」だとは思っていないとのこと。とりわけ食生活に関しては、1度はベジタリアンを実践した経験から「食事とは体に栄養を与え、元気づけるものでなければならない」ということに気がついたそうです。

そのことについて、カールソン氏は「ベジタリアンにせよ、ダイエットやそのほかのライフスタイルにせよ、何らかの生き方を実践している時に違和感を覚えたら、その体の声に耳を傾けるべきです。なぜなら、私は自分の体を自分のエゴの奴隷にはしたくはないからです」と述べています。

◆2:理想から外れた自分を許すこと
理想と現実の落差について、カールソン氏は「理想はクラクラするほど魅力的ですが、私たち自身は不完全であり、私たちの人生もまた不完全です。『どうあるべきか』という理想像を現実の世界に期待すると、私たちは常にがっかりさせられてしまうことになります」と話しています。

自分を「永遠の理想主義者」と呼ぶカールソン氏ですが、その一方でこれまで何度も挫折を経験してきました。今回、ベジタリアンの生活を貫徹することができなかったのも、挫折のうちの1つです。しかし、こうした挫折を経験したからこそ、「不完全さを抱えながらも、最善を尽くしていけば、いずれは自分を許し寛容な気持ちで受け入れることができる」ということを学べたと、カールソン氏は振り返りました。



◆3:自分に合っていると感じられる選択を信じること
ベジタリアンやビーガンとしての生き方を貫いている人の中には、肉を食べることを選択したカールソン氏を非難する人もいるそうですが、カールソン氏はそうした声を気にしていないとのこと。一方、カールソン氏が「耐えられない」と考えているのが、「他の人にどう思われるかを恐れて自分の選択を信じることができないという苦しみ」です。

カールソン氏は「ある人にとって何が正しいのかはあくまでその人の問題であり、他の誰かの問題ではありません。ですから、その人の生き方を決められるのは、その人自身以外にはいないのです」と述べています。

◆4:世界は白黒はっきりしているわけではないということ
カールソン氏が得た教訓の中で、最も重要なのが「肉を食べるかどうかはオール・オア・ナッシングな事柄ではない」ということです。肉を食べる生活を始めたカールソン氏ですが、毎食肉を食べているわけではなく、できるだけ良心に沿った食べ物を選び、肉を食べる時は必ず感謝の気持ちを心掛けるようにすることで、カールソン氏なりの正しい生き方を実践しています。


カールソン氏によると、ベジタリアンの中にはイメージを守るために隠れてこっそりと肉を食べる人もいるとのこと。「ベジタリアンの中で肉食がタブー視されていなければ、極端な教義に縛られることなく節度ある生き方を互いに許せるようになるのではないかと思います」とカールソン氏は述べました。

その上でカールソン氏は、「肉を一切口にしてはならない理由について話す代わりに、持続可能な方法で『雑食性』になる方法について話し合うようにする必要があると感じます。菜食主義運動がもっと穏健で開放的な方向に進化すれば、私たちが今よりもっと大きな影響を世界に与えられるようになるのは間違いないからです」と述べています。

コメントです。
中学生の時に少し思うことが
あってベジタリアンの
まねごとをしたことが
あります。
確か、3ヶ月ぐらいです。
私自身はもっと継続できた
のですが、両親をはじめ
まわりの大人がそれを
許しませんでした。
つまり、中学生の子供の
意見など聞き入れず、
もちろん別メニューなど
用意してくれるはずもなく、
あえなくギブアップしました。

今日の記事、
そんな意味合いから
懐かしく読ませて
いただきました。







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2020年12月12日

ゲノム編集食品、初の届け出 高GABAトマト―審査や表示義務なし・厚労省

時事ドットコム 2020年12月12日(土)

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厚生労働省は11日、ゲノム編集技術を使い、アミノ酸の一種「GABA」(ギャバ)を豊富に含むようにしたトマトについて、開発企業からの販売に向けた届け出を受理した。ゲノム編集技術を使った食品の届け出は初めて。
 厚労省は、別の遺伝子を導入しないゲノム編集は従来の品種改良と差がないと判断し、安全性審査や表示を義務付けていないが、無審査での流通を懸念する声も上がっている。
 高GABAトマトはベンチャー企業「サナテックシード」(東京)と筑波大が共同開発した。改良前に比べ5〜6倍のGABAを含有し、血圧の上昇を抑える効果が期待できる。店頭に流通するのは2022年1月以降と予想される。
 別の作物などからの遺伝子を取り込んだ「遺伝子組み換え食品」について、国は安全性の審査を義務付けている。一方、ゲノム編集食品で、外部から遺伝子を導入していないものについては、審査の必要はない。
関連記事です。
What's ゲノム編集?

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ゲノム編集とは、多数の遺伝子の中から、狙ったものだけを正確に操作する技術のこと。「(1)DNAを切り取るための酵素を細胞に注入」 「(2)標的の遺伝子を見つけ出し、破壊する」「(3)破壊した遺伝子の一部を置き換えたり、別の遺伝子を導入したりすることでゲノムを改変する」という流れが、基本的な方法です。
従来の遺伝子組み換え技術でもそうした操作は可能でしたが、従来の方法では、狙った遺伝子だけにきちんと作用する確率の低さが課題でした。ゲノム編集では、これまでの数百倍から数千倍という高い頻度で操作できるため、実験効率が飛躍的に向上。農作物の品種改良をはじめ、さまざまな分野に活用されています。
本特集では、2017年3月に、他大学と共に進めてきた研究論文が英科学誌「Nature Biotechnology」電子版に掲載された農学部の寺田理枝教授を迎え、ゲノム編集に関する基本を学習。加えて、消費者の注目が高い「遺伝子組み換え農作物」を取り巻く環境についても紹介します。
以下、リンク先に続く⇒


参考(日本経済新聞より)
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コメントです
ゲノム編集食品の初届け出
記事です。
これだけ見たら一般消費者には
不安が募るだけなので、

ゲノム編集食品
品種改良食品
遺伝子組み換え食品

少しまとめてみました。

余談ですが、原種に近い
さつまいも、古代米等を
食べてみたことが
あります。
現在流通している作物に
比べて味や風味も
劣り、あまりおいしいもの
ではありませんでした。

現在流通している
作物は、長年かけて
品種改良によって
栽培、食、に適するように
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posted by salsaseoul at 19:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 環境

コロナワクチン調査 現役医師の38.8%が「打ちたくない」

NEWS ポストセブン  

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依然として猛威をふるい続けている新型コロナウイルス。世界中で予防のための「ワクチン」の承認が相次いでいる。

 米国では製薬大手ファイザーと同モデルナの2社がFDA(米食品医薬品局)に緊急使用許可を申請、早ければ12月10日以降に供給が始まる見込みだ。英国ではファイザー社製ワクチンの緊急承認を決め、一足早く接種が始められるという。

 両社のワクチンについては日本政府も確保と供給を明言しており、モデルナ社製は来年6月末までに2000万人分が、ファイザー社製は6000万人分が供給される見通しだ。

 ワクチンの実用化が迫る中、医療関係者用の会員制サイト「ケアネット」で、ワクチンに関する医師1000人アンケートが実施された(10月)。

 これは30代以上の勤務医、開業医を対象に、新型コロナワクチンの接種希望の有無や懸念する点などを聞いたもので、本誌・週刊ポストは医療関係者の協力を得てその結果を入手した。

「どこの国が開発したワクチンを希望するか(複数回答可)」の設問に対し、アンジェス(大阪大学発のバイオベンチャー)などが開発を進める「日本」と答えた医師が396人で1位。アストラゼネカやGSKを擁する「英国」は2位(231人)、前述のファイザーやモデルナを擁する米国は3位(222人)だった。

 一方、同アンケートでは前提として「ワクチンが日本で接種可能になった場合、接種したいと思うか」の問いに全体の38.8%(398人)が「接種したくない」と回答している。

 ワクチンの接種を希望しない理由として最も多かったのは「安全性などのエビデンス不足」だ。

 間もなく接種が始まる米国製、英国製ワクチンの有効性や安全性はどうなのか。

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安全性第一の国民性

11月に入り相次いで「有効率90%超」と発表された米国のファイザーやモデルナのワクチンはいずれも移送・保存には超低温での温度管理が必要とされる(ファイザーは零下60〜同80℃、モデルナは同20℃で最大半年保存できる)。

 それに対し英・アストラゼネカのワクチンの有効率は平均70%に留まるが、通常の冷蔵設備で約半年は保存できるため、途上国などでも扱いやすい汎用性が利点になると目されている。

 ただし、有効率として示される「90%超」や「70%」という数字には注意が必要だ。ワクチンメーカーで勤務経験がある大阪健康安全基盤研究所の奥野良信理事長(ウイルス学)が解説する。

「ワクチンを接種しなかった人の発症率を1とした時に、ワクチン接種によってどれくらい発症率が下がるかを推定したのが有効率です。『95%の有効率』という場合、100人いたら95人が発症しないという意味ではない。

 例えば、ワクチン非接種者と接種者それぞれ1000人をサンプルとした場合、非接種者の100人が感染し、接種者の5人が感染すれば有効率は95%になる。100人と5人という感染者の数を比較して、“ワクチン接種で感染リスクをどれだけ減らせたか”を表わす数字なのです」

 この場合、ワクチンを接種していなくても、もともと9割の人が感染していない。それでも有効率は95%となる。

 また、世界初の国家承認として話題になったロシアの「スプートニクV」や中国製ワクチンは希望者が“ほぼゼロ”だった。関西福祉大学教授(渡航医学)の勝田吉彰氏が解説する。

「欧米や日本、韓国では同じルールの下で臨床試験を行なうが、ロシアのワクチンは適正な治験をやっていない」

 一方、新潟大学医学部名誉教授の岡田正彦医師が語る。

「正直、私はどれも打ちたくありませんし、家族にも打たせたくありません。臨床データが不足していて、副反応で人体に何が起こるか全くわからないからです。

 本格的な研究が始まってようやく半年経ったばかり。インフルエンザのように5年、10年と時間をかけて接種後をフォローするのが本来のワクチン開発なのに、そういう議論がなされないまま議論が突き進んでいる」

 前述の通り、アンケートではまだ治験段階のアンジェスなど日本製が「医師が接種したいワクチン」1位となった。その理由について、奥野氏はこう推測する。

「従来、日本のワクチンは海外製に比べて副反応のリスクが圧倒的に少ない。欧米は多少の副反応が出ても許容され、それより有効率の高さを求める意識がある。安全性を第一に求める日本人医師の志向の現われではないか」

 この結果について医療ガバナンス研究所理事長の上昌広医師の見方は厳しい。

「数万人単位の臨床試験を実施する欧米のワクチン開発と比べて、日本では数百人単位の臨床試験しかやってきませんでした。ノウハウがなく、信頼されていません。日本製ワクチンを使いたい医師がいるのは世界で日本だけでしょう。現段階ではどのワクチンも安全性のデータがあるとは言えず、横一線の印象です」

 治療現場の実態を知り、最新研究への知見を深めることが、いざ自分が罹患した時の備えになる。


※週刊ポスト2020年12月18日号

コメントです
コロナワクチンについて
医療現場からの声です。
もちろん、未知のウィルスに
未知のワクチン。
どの答えがベストなのか
誰にもわかりません。
現状ではより多くの
資料を検討していく
しかないですね。






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2020年12月08日

新型コロナウイルス感染症回復者のほとんどが、6か月後も 抗ウイルス抗体および中和抗体を保有していることが明らかに

 



新型コロナウイルス感染症回復者のほとんどが、6か月後も 抗ウイルス抗体および中和抗体を保有していることが明らかに



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1 新型コロナウイルス感染症回復者のほとんどが、6 か月後も 抗ウイルス抗体および中和抗体を保有していることが明らかに 新型コロナウイルス感染 6 か月後における 抗ウイルス抗体保有および中和抗体保有調査に関する中間報告 横浜市立大学学術院医学群 山中 竹春 教授、梁 明秀 教授、後藤 温 教授らの研究グループは、新 型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染症(COVID-19)に罹患した方を対象に、感染後 6 か月および 12 か月時点の抗ウイルス抗体および中和抗体を測定する研究を実施しています。今回、中間結果を報 告します。 研究の結果 「新型コロナウイルス感染症回復者専用抗体検査 PROJECT*1」において、感染から 6 か月が経過 した回復者を対象に参加を募ったところ、本年 7 月 29 日〜9 月 30 日の約 2 か月で 619 名もの方から 参加希望がありました。そのうち、10 月 26 日までに採血して検体測定を完了した 376 例のデータを 解析した結果、ほとんどの COVID-19 回復者が、(1)抗ウイルス抗体を保有し、かつ(2)中和抗体 を保有していることが判明しました。数ある抗体の中で、中和抗体はウイルスの細胞への侵入を阻害 する役割をもち、再感染を防ぐ抗体を指します。なお、中等症・重症の方が、軽症に比べて、中和抗 体の活性がより強い傾向にあるという結果も得られました。 本研究の結果は、COVID-19 回復者の一定期間後の追跡調査として国内初かつ最大規模の回復者デ ータに基づいて得られたものです。SARS-CoV-2 に対する抗体検査について、その意義に関する知見 がいまだ十分ではないなか、本研究で得られた結果は、今後の地域抗体調査の実施に有用な情報を与 え、また、世界中で開発されている予防ワクチンの開発にも一定の期待が持てるものとなりました。 研究の背景 これまで、COVID-19 に関して、「中和抗体の活性が検出限界以下、もしくは非常に低い感染者がい る」「抗ウイルス抗体が早期に消失する」等の報告が海外からなされています。しかし、ほとんどの研 究において、「検体数が小規模である」「長期間の追跡がなされていない」「検査の精度が不明」等の問 題が散見され、これらの研究結果のみで COVID-19 回復者の中長期的な免疫能の獲得についての結論、 特にわが国における結論を出すことは難しい状況にありました。また、日本独自のまとまったデータが 存在しないため、感染者の免疫応答についての知見が、海外に比べて乏しいという現状がありました。 そこで、横浜市立大学は、本学が開発した精度の高い抗ウイルス抗体検出技術ならびに中和抗体検出 技術の 2 つを用いて、感染から一定期間が経過した多くの回復者にご参加いただく大規模な調査研究 を、東京都医師会・神奈川県医師会・大阪府医師会の後援、および横浜市・神奈川県の協力のもとで開 始しました。 令和 2 年 12 月 2 日 広報室 公 立 大 学 法 人 横 浜 市 立 大 学 記 者 発 表 資 料 厚生労働記者会・厚生日比谷クラブ 文部科学記者会・科学記者会 経済産業記者会・横浜市政記者会 同時発表 研究成果のポイント 〇 COVID-19 回復者を一定期間追跡した日本初かつ国内最大規模のデータ 〇 COVID-19 回復者のほとんどが「抗ウイルス」抗体と中和抗体を保有 〇 COVID-19 回復者のうち、酸素投与を要した中等症以上の症例の方が軽症例よりも、 中和活性が高い傾向 2 研究の内容 今回の研究では、回復者の体内で産生された新型コロナウイルスに対する抗体が、感染から中長期間 を経た後も残存するかを調査するとともに、新型コロナウイルスの感染阻止に寄与すると考えられる中 和抗体の測定を同時に行っています。感染から中長期後の回復者の体内に中和抗体が確認されれば、そ うでない場合に比べて、再感染する可能性は低くなると言えます。 感染から 6 か月および 1 年後の抗体や中和抗体の状態について調査することは、SARS-CoV-2 に対 する経時的な免疫応答の解明に貢献します。また、今回の研究で用いた全自動抗体検出技術および中和 抗体検出技術は、今後実施される抗体保有率調査に活用されることが期待されます。 ※本研究は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)令和 2 年度ウイルス等感染症対策技術 開発事業の支援を受けて行われました。 研究課題 事業名:日本医療研究開発機構(AMED)令和 2 年度ウイルス等感染症対策技術開発事業(実証・改 良研究支援) 課題名:「新型コロナウイルス抗体検出を目的としたハイスループットな全自動免疫測定方法の開 発及び同測定方法の社会実装に向けた研究」 研究体制 代表機関 公立大学法人横浜市立大学 代表研究者 横浜市立大学学術院医学群 臨床統計学 主任教授 山中竹春 分担研究機関 東ソー株式会社、関東化学株式会社 研究開発の概要 東ソー株式会社は、既に事業展開している全自動化学発光酵素免疫測定装置(AIA-CL2400 及び 同等機種)の新規項目として、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)抗体検出用の試薬開発を行い ます。短期間での製品開発と社会実装につなげることを目標とし、将来的に体外診断用医薬品とし ての製品化を目指します。本学は、このシステム開発のための基盤的研究として、抗原の選定や品 質試験、全自動測定系に最適な抗原の作製法の探索などを行い、かつ、本学附属病院や他の医療機 関等の臨床検体からのデータ収集や、科学的・社会的意義の高いデータ解析を実施します。さらに、 本測定システムで得られた抗体価の結果に基づいた、COVID-19 発症や重症化、治療効果予測、感 染防御能との相関等についても検証します。関東化学株式会社は、本測定システムにおいて、新型 コロナウイルス(SARS-CoV-2)抗体検出用の試薬に用いる抗原タンパク質を安定的に生産する方 法の確立を目指し、試薬原料(抗原タンパク質)の供給体制を整えます。
*1 https://covid19-kaifuku.jp/ 

問い合わせ先

広報室   担当課長 上村一太郎
Tel:045-787-2414
E-mail:koho@yokohama-cu.ac.jp

 コメントです。
コロナイヤーも
そろそろ一年になりますが、
感染状況と並行して、
治療薬、ワクチン、
そして上記記事にあるように
抗体についての報告です。
いうまでもなくコロナウィルスが
地球上から消滅してしまう
わけではありません。
今後、コロナとどうやって
共存していくか。
その意味合いからも
この研究発表は
貴重な資料です。










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コロナワクチン接種義務化、すべきでない WHO

AFP 2020年12月8日

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12月8日 AFP
世界保健機関(WHO)は7日、新型コロナウイルスワクチンの接種を義務化するより、同ワクチンのメリットについて説く方がはるかに効果的だという考えを示した。

 WHOは、新型コロナワクチンの接種をどのように実施するかは各国の判断に委ねるとしたが、過去にはワクチン接種を義務化したことで反発がより激しくなったことがあり、接種の義務化はすべきではないと述べた。

 WHOの予防接種部門を統括するケイト・オブライエン(Kate O'Brien)氏は、オンライン形式で行われた記者会見で、「義務化はいま取るべき方向だとは思わない。特にこれらのワクチンについては」と述べた。「そういった要請(義務化)なしで、ワクチン接種を奨励し、助長するという方がはるかに良い考え方だ」 

「WHOは、予防接種を義務化する国があると想定してはいないと思う」

 一方でオブライエン氏は、一部の医療従事者がスタッフや患者の安全のために予防接種を義務付けられる、あるいは強く推奨されることはあり得ると述べた。

 WHOの専門家らは、ワクチンが利用可能になった時に接種を一般の人たちに納得させるには相当な努力が必要だとしている。(c)AFP/Robin MILLARD

コメントです
今後、コロナワクチンについて
各国の接種方針をWHOが
浅くとりまとめた記事です。
現代は個人の主張が守られた
よい時代かもしれません。
しかし、有事下で
人権保護が必ずしも
最優先事項かどうかは
疑問です。
コロナは人類に大きな課題を
投げかけているのでしょうか?


※宗教戦争(しゅうきょうせんそう)
宗教上の問題原因で生じた戦争紛争
単に宗教戦争と言った場合は
16〜17世紀にヨーロッパ各地で
起こった
キリスト教の新旧両派間の
戦争を指すことが多いが、
それ以外にも世界各地で宗教問題が
原因の
戦争や紛争は多数おこっており
それらも宗教戦争のカテゴリーに
分類される。
同じ話題に対して、相異なる立場を
熱狂的・宗教的に支持する者同士が
衝突し、それらの間で発生する論争を
比喩的に宗教戦争と
表現することがある。






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2020年12月07日

中国「6億回分のコロナワクチン年内に承認へ」発表


 新型コロナウイルスのワクチン開発競争が世界で激しさを増すなか、中国の研究開発グループの専門家が、「6億回分のワクチンが年内に承認される」と発表しました。

 中国メディアによりますと、ワクチン研究開発グループの専門家・王軍志氏は4日、武漢で開かれた医療に関する国際会議で講演し、中国産のワクチンについて「6億回分の不活化ワクチンが年内に承認される」との見通しを明らかにしました。

 また、王氏は「接種後の免疫反応も比較的強く、安全性もコントロールできる」としたうえで、「複数の臨床試験で良好な結果を得た」と強調、2度から8度の間の温度で輸送が可能だとも述べました。

 ワクチン開発をめぐっては、イギリスが今月2日、製薬大手ファイザーなどが開発したワクチンを承認し、まもなく接種が始まりますが、中国としても安全性と開発の成果をアピールする狙いがあるとみられます。

コメントです。
6億回分、中国国内人口の
半分弱ですか。
人口の多い国は大変です。





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ロシア モスクワで新型コロナワクチンの大規模接種始まる

ロシア モスクワで新型コロナワクチンの大規模接種始まる
NHK 2020年12月6日

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ロシアの首都モスクワでは5日、医療関係者などに対する新型コロナウイルスの国産ワクチンの大規模接種が始まりました。プーチン政権としては、今週前半にも接種が始まるイギリスに先駆けて行うことで、ロシアのワクチンの有効性などを強調するねらいもあるとみられます。

ロシアの首都モスクワでは5日、70か所の医療機関で、医療関係者や教師などに対する新型コロナウイルスのワクチンの接種が始まりました。

今回使われるワクチンは、3段階ある臨床試験が終わっていませんが、ロシア政府がことし8月に承認した国産のワクチンで、市内の医療機関では、事前にインターネットで申し込みをした人が接種に訪れていました。

医師の女性はNHKに対して「自分の身は自身で守らなければなりません。接種できてうれしいです」と話していました。

プーチン政権としては、アメリカの製薬大手ファイザーなどが開発したワクチンの接種が、今週前半にも始まるイギリスに先駆けて大規模接種を行うことで、ロシアのワクチンの有効性などを強調するねらいもあるとみられます。

ただ、このワクチンをめぐっては、ロシアの一部の閣僚などが接種したものの、プーチン大統領は接種しておらず、今月発表された世論調査では「接種する用意がある」と回答した人は30%にとどまるなど多くの国民は、ワクチンの安全性や有効性について慎重な見方をしています。

国際社会で存在感示したいねらいか

今回の大規模接種で使われているワクチンは、ロシアの研究機関が開発した「スプートニクV」です。当時のソビエトが世界で初めて打ち上げた人工衛星にちなんで名付けられたものでことし8月、ロシア政府が正式承認しました。

最終段階の臨床試験と並行して、医療や軍の関係者に対する接種も一部で始まっていましたが、プーチン大統領は2日、医療関係者や教師に対して大規模な接種を6日からの週に始めるよう指示しました。

これを受けてプーチン大統領とも近いモスクワのソビャーニン市長はワクチンの保管などの態勢も整ったとして5日から大規模接種を始めると明らかにしたもので、今週前半にも接種を始めるイギリスの動きも意識して調整を急いだと見られます。

また、ワクチン開発に携わっている政府系ファンド「ロシア直接投資基金」は、先月下旬、スプートニクVについて有効性や価格を相次いで発表するなど欧米に対抗する動きを強めています。

プーチン政権としては、今後、一般の人への接種も始めることで安全性などを強調して各国への売り込みにも力を入れるとみられ、感染対策における国際社会での存在感を示したいねらいとみられます。

一方でロシア国内の科学者からも政治的な思惑を先行させるべきではないと慎重な対応を求める声もあがっています。

コメントです
ロシアをはじめ、社会主義国は
現状のパンデミック下では
政府が問答無用で
国民に対して方針を立て、
実施するので、ある意味
統率が楽かもしれません。
普段ならあまり人権が
守られていない国が、
皮肉なことに有事では統率を
発揮するということ
でしょうか。

※宗教戦争(しゅうきょうせんそう)
宗教上の問題原因で生じた戦争紛争
単に宗教戦争と言った場合は
16〜17世紀にヨーロッパ各地で
起こった
キリスト教の新旧両派間の
戦争を指すことが多いが、
それ以外にも世界各地で宗教問題が
原因の
戦争や紛争は多数おこっており
それらも宗教戦争のカテゴリーに
分類される。
同じ話題に対して、相異なる立場を
熱狂的・宗教的に支持する者同士が
衝突し、それらの間で発生する論争を
比喩的に宗教戦争と
表現することがある。










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イギリス 新型コロナワクチン 8日から接種開始へ

イギリス 新型コロナワクチン 8日から接種開始へ
NHK 2020年12月6日 

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イギリスでは、アメリカの製薬
大手ファイザーなどが開発した
新型コロナウイルスのワクチンの
接種が今月8日から始まることに
なりました。
病院では、接種の手順を
確認するなど準備が
進められています。
イギリスでは、ファイザーとドイツの
企業ビオンテックが開発した
新型コロナウイルスのワクチンが
承認され、ワクチンは製造拠点の
あるベルギーからイギリス国内に
運ばれ、品質などのチェックを
終えて安全な場所に保管されています。
イギリス国内での接種は今月8日から
始まることになり、このうち、
ロンドンのあるイングランドでは
50の病院で行われる予定で、
看護師などが接種の手順の
確認作業などを進めています。
ワクチンは、一定期間以上の
保存にはマイナス70度前後という
低温での管理が必要となるため、
当面、接種を実施するのは
設備の整った病院に限定されます。
また、接種は、80歳以上の高齢者や
高齢者施設の介護職員、
それに一部の医療従事者が
優先されます。
一方、当初は優先される
予定だった高齢者施設の
入居者については、施設での
ワクチンの管理に課題が
あるとして、対象には
含まれませんでした。
政府は、施設の入居者が
できるだけ早く接種
できるよう対応していくと
しています。
ワクチンは、前日の7日には
病院に届くことになっていて、
ジョンソン首相が、イギリス史上
始まって以来だと位置づける
ワクチンの接種計画に向けて
準備が進められています。

関連記事です。
「拙速で厄介な決定だ」…イギリスのワクチン承認にEUから反発の声

  • イギリスが西欧諸国で最初にCOVID-19ワクチンを承認した後、EU議員とヨーロッパ諸国の政治家はその決定の速さに異議を唱えた。
  • ドイツのシュパーン保健相は、イギリスがファイザーとバイオンテックのCOVID-19を承認したことについて「安全で効果的なワクチンを接種することが一番重要だ」と述べた。
  • EUの医薬品規制当局は、より多くの証拠に基づいているため、EU独自の承認プロセスはイギリスよりも厳格である述べた。
  • しかし、イギリスはファイザーのワクチンが安全であると強く主張している。

欧州連合(EU)は、イギリスがファイザー(Pfizer)とバイオンテック(BioNTech)によるコロナウイルス・ワクチンを迅速に承認したことを批判した。イギリスは、西欧諸国としてCOVID-19の予防接種を承認した初めての国になった。

イギリスが2020年12月第2週からワクチン接種を開始すると発表した後、EUは、EUのワクチン承認プロセスはより多くのエビデンスを必要とするため、より厳格なものだと述べた。欧州議会の議員も、今回の決定を「軽率」で「厄介」であると非難した。​彼らは迅速なワクチン接種ではなく、効果的なワクチン接種に重点を置くべきだと述べている。

ワクチンの緊急認可は、EU離脱とパンデミック対応で批判されたイギリスのボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相による一種のクーデターだと見られている。今回の決定は、緊急承認プロセスの下で行われた。これにより、イギリス医薬品・医療製品規制庁(MHRA)は、大規模試験のデータを検討し始めた直後に、EUの規制を迂回してワクチンを暫定的に承認することができた。

​EUでCOVID-19ワクチンの承認を担当する欧州医薬品庁(EMA)は異例の声明を発表し、EUは、イギリスが選択した緊急的な手続きよりも多くのエビデンスを要求しており、より適切な承認手続きだと述べた。

イギリスは2021年1月1日のEU離脱まではEUの規則に従わなければならないため、通常はEMAの承認を得てからワクチンを配布する必要があったが、パンデミック時の特例として独自の審査を開始することができた。​EMAは、ファイザーとバイオンテックのワクチンを暫定的に承認するかするかどうかを12月29日までに決定すると発表している。

欧州委員会の広報担当者は、EMAの手続きは「すべてのEU市民が安全で効果的なワクチンを利用できるようにするための最も効果的なメカニズム」だと述べた。

ファイザーUKの責任者、ベン・オズボーン(Ben Osborn)は、「我々は、完全なデータパッケージを両規制当局に提供した。あなたが目にしているのは、データの違いではなく、プロセスとスケジュールの違いだと思う」と語った。

​イギリスMHRAのジューン・レイン(June Raine)長官は、 「MHRAが行った方法は、すべての国際基準と同等である」と述べ、「我々の進捗は、ローリング・レビュー(逐次審査)と厳格な評価、独立したアドバイスに依拠している」と付け加えた。

​EMAはファイザーの試験から得られたデータのローリング・レビューを10月6日に開始している。年末までの承認決定は、迅速化を目的とした緊急の手続きであり、通常、完全なデータの受領から承認までは少なくとも7カ月かかる。イギリス当局は10月30日に独自のローリング・レビューを開始しているが、分析したデータ量はEMAよりも少ない。

ドイツのイェンス・シュパーン(Jens Spahn)保健相は記者会見で、「第一の目的は安全で効果的なワクチンを作ることだ」と述べた。EU諸国は、ワクチンの信頼度を高めるために、イギリスよりも徹底的な審査を行うことを選択したと彼は付け加えた。

「部分的なデータだけを評価する場合、リスクも最小限しかわからない」と、EMAの元長官であるグイド・ラシ(GuidoRasi)はイタリアのラジオに語った。

「個人的には、入手可能なすべてのデータの強力なレビューを期待していたが、イギリス政府は、ヨーロッパにお先にどうぞとは言えなかった」と彼は付け加えた。

問題あり」そして「厄介」な決定

欧州議会の議員たちは、イギリスの動きをさらに露骨に批判した。

ドイツの与党の一員で、EU議員のペーター・リーセ(Peter Liese)は、「この決定は問題があると考えている。EU加盟国が同じプロセスを採用しないことを推奨する」と述べた。

「EMAによる数週間にわたる綿密な審査は、ワクチンの緊急承認を急ぐよりも良いことだ」と、欧州議会で最大派閥の中道右派を代表するリーセ議員は述べている。

「ワクチンをできるだけ早く市場に投入しようとする世界的な競争があるのは知っている」と、欧州議会で2番目に大きい勢力の左派グループのティエモ・ウォーケン(Tiemo Wolken)議員は述べた。

「しかし私は、品質、効果、安全性が保証され、EUの基準を満たしていることを時間をかけて確認する方が良いと信じている」

コメントです
英国発、
コロナウィルスについて
ワクチンの発表です。
やはり欧州全体で
人々の主義主張の
方向性は類似するものが
あります。
基本、協調より主張が強く、
方針を立てる
政府も大変ですね。

時間がたてば
コロナウィルスは
収束するでしょう。
しかし、今回の
パンデミックをきっかけに
世界中で主張の相違から
静かな紛争が起きることが
危惧されます。
実際に争うわけではなく、
あくまでも意見の相違に
よる争い。
そこに議論する余地はなく、
お互いがお互いを
認めようとしません。
また、ワクチン接種を
例にとっても、
受け入れるか、拒否するか、
二者選択しかなく、
中立は存在しません。


※世界中でフランスを
基準においておけば、
ワクチン接種拒否率の
上限目安になるでしょう。

※宗教戦争
(しゅうきょうせんそう)
宗教上の問題原因で生じた戦争紛争
単に宗教戦争と言った場合は
16〜17世紀にヨーロッパ各地で
起こったキリスト教の新旧両派間の
戦争を指すことが多いが、
それ以外にも世界各地で宗教問題が
原因の戦争や紛争は多数おこっており
それらも宗教戦争のカテゴリーに
分類される。


同じ話題に対して、相異なる立場を
熱狂的・宗教的に支持する者同士が
衝突し、それらの間で発生する論争を
比喩的に宗教戦争と
表現することがある。






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